幹事クリタのコーカイ日誌2022

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12月11日 ● テイクバックは早く。

 テニスの基本のひとつにテイクバックは早く、ということがあります。昔はよくラケットを早く引け、と指導されましたが、最近はラケットを引くというよりもテイクバックを早くと言われるようになりました。ラケットをただ腕で後ろに引くのではなく、体をユニットターンさせないと体の捻り戻しの力が使えずに腕の力だけで打つことになるからです。

 まあそこの表現はともかくとして、打つための準備を早くしておけということでは言っていることに違いはありません。特に初心者や初級者は早く準備をしないと振り遅れの原因になるからです。僕もテニスを教える時には早く構えることを良く言います。初心者はどうしてもボールが飛んでくるタイミングでテイクバックして打とうするから時間がなくなりミスヒットにもつながりやすくなります。上級者になればなるほどテイクバックは早く完了しています。

 で、今日の山本麻友美プロのレッスン会です。最近山本プロが僕のプレーで気づいたのが、フォアハンドの高いボールをミスヒットするのがもったいないということでした。僕は40年以上前にテニスを始めたので当時の流儀でグリップが薄めです。薄いとどうしても高いボールが力が入らず打ちにくくなり、つい打ち下ろしてしまってネットにかけるというミスが多くなります。山本プロの指摘には自覚がありました。

 サービスラインの中から打つならネットより高いところから打てるので打ち下ろしてもミスはあまりしませんが、ベースラインの1歩とか2歩内側くらいからだと、距離を出さないといけないのでラケットを真っ直ぐ前に降り出していかないとネットを越えません。球出しでその練習を始めたら山本プロから新たな指摘がありました。「ラケットを引くのが遅い」ということです。ボールのバウンドに合わせて引き始めているから窮屈になっているし、振り遅れしやすいから、もっと早く構えてボールを待った方が良いということです。まさに初心者に言っていることを改めて指摘されてしまいました。情けないです。

 動画を撮ってもらって見たら確かにボールに合わせて引いていました。ボールが遅いのでそれでも間に合ってはいますが、山本プロ曰く「早く構えた方が相手に威圧感を与えるし、どちらに打たれるかわからないから足止めできてポーチにも出られにくい」と。それはその通りだし自分でも頭では理解しているので早くテイクバックしている「つもり」でした。しかし動画で見たら全然できていなかったことがショックでした。

 その後、テイクバックを早くして、しっかり構えたところから打つ練習をしたら当たりがずっと良くなりました。本当にメリットしかありません。高いボールだけではなく低いボールでも早くテイクバックした方が良いのですが、山本プロからは「低いボールはしっかり打てているので無理に直してタイミングを狂わせるといけないから、とりあえず高いボールの時だけ意識した方が良い」ということでした。40年以上テニスをしていて頭ではわかっているのに実はできていないことがまだまだあるみたいです。つくづくテニスは奥が深いです。



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