幹事クリタのコーカイ日誌2021

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4月4日 ● 目から鱗のアドバイス。

 3週連続で雨の日曜日でしたが、3週連続で屋内コートを確保して山本麻友美プロのレッスン会でした。雨への対応力は抜群です。今日のレッスン会は女性が中心でしたが、改めてプロのアドバイスの的確さに感心しました。テニスのアドバイスというのは難しくて、基本は共通でも、人はロボットではないので個性があります。ある程度はその人なりの感覚とか体力、筋力に合わせた指導をしないとうまくいきません。

 ボレー、スマッシュ、サービスの当たりが悪いと悩んでいたAさんには、グリップを少しだけ厚く握ることを勧めていました。これらのショットは薄いコンチネンタルグリップで握るのが基本ですが、Aさんの筋力や打ち方を見てプロが少しだけフォア側に厚く握ることを勧めた結果、見違えるほどショットの威力が増していました。基本のグリップに合わせてフォームを変えるという方法もありますが、むしろフォームを見てグリップを変えることを勧めたプロの眼力はさすがでした。

 またサービスに威力がなく飛ばないと悩んでいたBさんにはトスを上げた左手の使い方をアドバイスしました。普通、サービスの時の左手というのはなるべく長く上に残すようにアドバイスされます。トスを上げてすぐに左手を下げてしまうと体が開くしバランスが崩れるし腕だけで打つことになるからです。ところがBさんは逆にいつまでも左手を上げているので、左手が邪魔で体が使えずに右手だけで打っているということです。言われてみれば確かにその通りでした。

 左手を早めに下げるようにしてサービスを打ったらサービスが深くなったし、本人も体を使っている感じがすごくするという感想でした。これまでいろいろなコーチや上級者からトスをもっと前に上げろとか、膝を曲げろとか言われたけど、どれもうまくいかなかったのに、左手を早く下げるように言われたらうまく打てたということで本人も感動していました。普通の人へのアドバイスとは全く逆なのでなかなか気づかないポイントでしたが、プロの観察眼の鋭さが光っていました。

 そして僕の両手バックハンドですが、今日指摘されたのは軸足となる左足のポジションが少しボールから遠いということでした。ボールが飛んでくる軌道上に左足を置くのが良いのに、少し離れているので最後に右足をクロスに踏み込んでボールとの距離を調整しているから体重移動が使えずに体を回転させて腕で無理やり打っている、だからボールが飛ばないということでした。

 フォアハンドでも片手のバックハンドでもボールの後ろに入れと言われても真後ろに入りません。ラケットを振る距離だけ離れます。ところが両手バックハンドの場合は両手で握っているのでこの距離がずっと近くなります。しかも回転ではなく体重移動でボールを飛ばす場合、より打点は前に、そして体の近くにしないと力が入りません。必然的に軸足をセットする位置もボールの真後ろくらいでちょうど良いというのです。

 AさんBさん同様、これもなかなか「目から鱗」事案でした。確かにそうやって打つとボールの飛距離がいきなり伸びてアウト連発です。それだけしっかり当たっているということですから、後は面を調整してもっと低い弾道で打てばいいわけです。3週連続で両手バックハンドを教わって、回を追うごとに実戦で使えるようになってきました。初心者のうちに変な癖をつけずになるべく正しい理に適ったフォームを身につけたいので、集中的にレッスンを受けるのは効果がありそうです。



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