幹事クリタのコーカイ日誌2021

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3月29日 ● 中京大中京ベスト4。

 センバツ高校野球が佳境に入ってきました。愛知代表の中京大中京は前評判通りの強さを発揮してベスト4入り。中京としては24年ぶりだそうです。四半世紀近くもセンバツでベスト4から遠ざかっていたとは高校野球界屈指の名門としては意外でしたが、昔から愛知県では春は東邦、夏は中京というのが定番ですからそんなものかという気もします。

 中京の強さは前評判通りですが心配なのはエース畔柳の投球数です。今大会から採用された球数制限に準決勝で引っかかりそうです。1回戦・専大松戸戦で131球、2回戦・常総学院戦で110球、準々決勝・東海大菅生戦で137球。1週間500球以内の球数制限があるので、31日の準決勝の明豊戦では121球までしか投げられません。完投できるかどうかは微妙な球数です。

 球数制限が導入されたことでどこの高校も複数の投手を育成するようにしてきたということです。中京にももちろん控え投手はいますが、2回戦でリリーフ登板させてみたら少々不安定な内容でした。畔柳が圧倒的過ぎるためにどうしてもエースが投げ抜く昔ながらの投手起用になってしまうのが中京の一番の弱みとなりそうで心配です。

 昨年だったら畔柳は控えでエースにはドラフト1位で中日に入団した高橋宏斗がいました。コロナ禍で大会が中止にならなければこのWエースで春夏連覇も可能だった無敗のチームだっただけに本当に中止は惜しまれますが、さすがに毎年ドラフト1位クラスの投手が控えているわけもないので辛いところです。

 準決勝、決勝を勝つためには畔柳が少ない球数で抑えるとともに、打線の奮起が大事です。2回戦のように15点も取れば畔柳が投げなくても何とかなりますが、それでもリリーフ陣が5点を取られたために、今日の準々決勝でも6点リードがありながら心配で畔柳をおろせなかったんだろうと思います。

 それに中京大中京と言えば2009年夏の選手権大会決勝・日大文理戦のトラウマがあります。10-4と6点差リードした9回裏2死無走者から1点差まで追い詰められたあの試合は未だに高校野球史に残る熱戦でしたが、エース堂林の投手リレーがバタバタしたために起きた大ピンチでもありました。野球はゲームが終わるまで何が起きるかわかりません。



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