幹事クリタのコーカイ日誌2020

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2月21日 ● 通勤は必要なのか問い直そう。

 新型コロナウィルスの感染拡大により大手企業を中心に「テレワーク」「在宅勤務」「時差出勤」などを推奨する動きが広がり始めています。うちの会社でもこれまで在宅勤務制度はありましたが、今回のことでより積極的に取り入れていこうという動きがあります。ただまだまだどこまで本気でやるのかは不透明ですが。

 僕は20年以上前から「通勤」という制度が必要なのかどうか疑問視していましたし、別の仕事の形態があるんじゃないかと主張してきました。なにせ通勤には無駄が多いです。通勤による時間の無駄が最たるものですが、それに加えて疲労の蓄積もかなりの無駄です。通勤だけで疲れてしまって仕事へのエネルギーが削られてしまいます。もちろん交通費という経済的な無駄もありますし、移動することによる事故のリスクという無駄も増大します。

 そうまでして通勤して集まってきたオフィスの維持のためにも膨大な無駄なコストがかかります。全社員のためのデスクや椅子やロッカーを用意しなければなりませんし、電話その他の機器も必要となります。文房具類や社員の憩いのスペース、社員食堂と、用意すべきものがたくさんあります。通勤をやめればこうした経費をかなり削ることができます。

 自宅でもどこでも各自が好きな場所で仕事をし、打ち合わせもオンラインでこなせば、上記のものはほとんどカットすることができます。僕が言い出した20年前は今ほどIT化は進んでいませんでしたが、それでもすでにメールがあってPCがあって携帯電話もあったのですから、何とかなるんじゃないかと思いました。ペーパーレス化が進み、ほとんどオンラインでのデータのやり取りだけで済む2020年。オフィスの必要性は本当になくなりました。来客対応、会議、物置きなどの場所として全く不要とは言いませんが、スモールオフィス化は可能です。

 これまで「在宅勤務」というと、どうしても育児と仕事の両立、というような方向で話が進んできましたが、そうじゃなくて労働に関する無駄を削減して効率よく働くためのものとして考えていく時代だと思います。みんなで集まってワイワイと朝から夜まで仕事をしたい昔ながらの人もいることでしょうが、そうした長時間労働を楽しんでいることが生産性の低さの元凶だということを自覚すべきです。それに集まらなくなればパワハラもセクハラも減るし、職場での人間関係の悩みによるストレスも激減すると思いますよ。


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