幹事クリタのコーカイ日誌2020

[ 前日翌日最新今月 ]

1月30日 ● もうフェデラーは勝てないのか。

 全豪準決勝はお互いにシードを守って勝ち上がってきた第2シードのジョコビッチと第3シードのフェデラーが対戦しました。ここまでレジェンドの2人が勝ち上がってきたことはファンにとっては嬉しい限りですが、内容がかなり違います。ジョコビッチは万全。決勝に向けて調整がうまく進んでいる感じですが、フェデラーは苦しんで苦しんでの勝ち上がりでした。ギリギリの試合を2回も逆転し、挙句に太ももの故障も抱えています。

 それでもファーストセットはフェデラーが頑張りました。と言うか、ジョコビッチの立ち上がりが悪く、フェデラーが優位に試合を進めていました。このままフェデラーが押し切れれば良かったのですが、フェデラー6-5からのジョコビッチが一気にギアを上げました。タイブレークに持ち込むとそのままフェデラーを7-1と圧倒してしまいました。

 こうなるとフェデラーは万事休すです。セカンドセットもサードセットも全くフェデラーはブレイクができません。ジョコビッチは余裕でキープしていきながらチャンスを窺います。セカンドセット6-4、サードセットは6-3と少しずつ差を広げてジョコビッチが余裕の勝利を収めました。フェデラーにはノーチャンス。戦前の予想通りの結果でした。

 今回は怪我も疲労もあったフェデラーに勝機がなかったのは仕方ありませんが、果たして万全の状態でも今後ジョコビッチに勝つ可能性がどれだけあることでしょう。昨年のウィンブルドンですら決勝でジョコビッチ相手にマッチポイントを握りながら逆転負けです。ハードコートやクレーコートでは、ましてや5セットマッチのグランドスラムではもはやフェデラーが勝つことはないかも知れません。

 38歳のフェデラーがグランドスラムの準決勝まで勝ち上がったことでさえ信じられないほどの快挙なのですが、ついついフェデラーにはもうひとつ上の奇跡を夢見てしまいます。まずは怪我をしっかり治して万全の体調でツアーに復帰してほしいと思います。ジョコビッチにさえ当たらなければまだ可能性はありそうな気がしますから。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」