幹事クリタのコーカイ日誌2019

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12月29日 ● ヒット曲がない2019年。

 先日、紅白歌合戦は懐メロ大会だと書きましたが、民放各局の年末大型音楽特番を見ていても、やはり同じような傾向でした。日テレ「ベストアーティスト」、フジ「FNS歌謡祭」、TBS「CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭」、テレ朝「ミュージックステーションウルトラスーパーライブ」と、全て見ましたが、どこの局も古い曲ばかり歌わせる似たような選曲でした。

 今年よく聞いたよなぁという「パプリカ」や「Lemon」「マリーゴールド」は、どれも今年の新曲ではありません。2019年のシングルランキング、オリコンでは1位「サステナブル」、2位「ジワるDAYS」、3位「Sing Out!」、4位「夜明けまで強がらなくてもいい」、5位「黒い羊」となりますが、これはAKB48、乃木坂46、欅坂46の楽曲なので、ほぼ握手会チケット売上ランキングですから売上枚数はすごいですがあまり参考になりません。

 48&46グループとジャニーズと韓国勢を除くと11位に米津玄師「馬と鹿」が入っていますから、これが2019年発売の最大のヒット曲と言えるかも知れません。それ以外でヒットしたかなという曲を上げれば、菅田将暉「まちがいさがし」、back number「HAPPY BIRTHDAY」、Official髭男dism「Pretender」、RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」あたりでしょうか。いずれも10代20代に人気のアーティストの曲ですが、広がりはなく全国民に知られているとは言い難いです。違うジャンルを聴いている人からしたら、今年のヒット曲は全然違うラインナップになることでしょう。

 実はこうした傾向はもうこの数年以上ずっと続いていて、今に始まったことではないのですが、さすがにこれだけその年を代表する曲が皆無という年も珍しいです。そして来年以降も、こういう状態が続きそうな気がします。みんな自分の好きなジャンルの曲しか聞かないので、国民的ヒット曲が生まれません。共有できる曲がないのですから、オールターゲットのテレビ局の大型歌番組は懐メロ大会にならざるを得ないのです。きっと紅白歌合戦はこれからもずっと懐メロ大会だろうと思います。


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