幹事クリタのコーカイ日誌2019

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12月6日 ● 白熱の卓球五輪代表争い。

 来年の東京五輪に向けて各競技で次々と代表選手が決まってきています。地元開催のオリンピックだけにぜひとも出場したいというアスリートは多いでしょうが、出場枠は限られています。特に日本のレベルが高い競技ではオリンピックで勝てる実力がありながら代表になれないということも多いので、ファンとしては歯がゆいところも多々あります。

 そんな競技のひとつが卓球です。今や女子は中国に次ぐナンバー2の実力国である日本ですが、次々と若い選手が台頭してきている競技だけに代表争いも熾烈です。卓球の場合は国際卓球連盟のシングルスランキングが基準となります。シングルス2枠に関しては、すでに男子は張本智和、女子は伊藤美誠が代表を決めていますが、もう1枠が激戦になっています。

 男子は丹羽孝希が水谷隼をリードしていますが、水谷にはまだ12日から始まるグランドファイナルへの出場権があるので、その結果次第では逆転の可能性も残されています。長年日本のエースとして男子卓球界を牽引してきた水谷が地元のオリンピックに出られないとなると残念ですが、こればかりは勝負の世界なのでどう転ぶかはわかりません。

 女子は平野美宇と石川佳純が僅差で競り合っています。この2人に実力差はほとんどなく、大きくポイントを稼ぐにはトーナメントの組み合わせ次第という感じがします。一般人気を考えればどちらも出てほしいところですが、シングルス代表は2枠と決まっているので、どちらかが泣くしかありません。

 しかも難しいのは団体戦を戦う3人目がランキング3番目の選手となるとは限らないことです。3番手はダブルス要員ということで、ポイントではなくダブルスの巧さと代表選手との相性も考慮されて選出されます。ダブルスでは早田ひなが伊藤美誠との相性が良く、彼女が3人目の代表として選ばれる可能性も高いです。

 もし平野がシングルス代表になったら、伊藤、平野、早田の同い年トリオで団体戦を戦うことになり、石川がリオ五輪の平野のようにリザーブにまわることになるのかも知れません。逆に石川がシングルス代表になったら、平野はリオに続き2大会連続でリザーブになってしまう可能性がありますが、さすがにそれは平野にとって酷すぎる気もします。どんな結末が待っているのか、最後まで目が離せません。


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