前にも書きましたが、サックスのＳ先生がこの３月いっぱいでレッスンをやめることになりました。10年、正確には９年９ヶ月ですが、それだけ長い期間にわたって何かを習った先生というのは僕は初めてでした。学校の先生はもちろん、お稽古事や趣味であっても10年も同じ先生に教わることはなかなかないことで、子供の頃の書道の先生でも６年でした。いまテニスの山本麻友美プロがちょうど９年、ピアノのＭちゃん先生が７年半ですから、この２人がＳ先生の記録を塗り替えるかどうかというところです。

　さすがに10年もレッスンしてもらうと思い出もたくさんあります。なにせ全くの初心者で習い始めたのですから、楽器の組み立て方やリードやマウスピースの選び方も含めて、本当にゼロから全て教えてもらいました。発表会に初めて出たのは習い始めてちょうど１年経った頃で、ド緊張して大失敗。それからも発表会のたびに緊張で失敗を繰り返しながら少しずつまともな演奏ができるようになりました。本当にたくさんのことを教えてもらって感謝しかありません。

　発表会で一緒にステージに立ってもらって伴奏やハーモニーをＳ先生にしてもらったことも何度もあります。今度の５月の発表会も本当はＳ先生とのアンサンブルの予定でした。残念ながら一緒に演奏はできなくなってしまったので、昨年11月の発表会が２人で演奏したラストステージということになりました。

　次に教えてもらう新しいサックスの先生には先日体験レッスンをしてもらいましたが、この春に大学を卒業したばかりのフレッシュな女性の先生に代わります。年齢も性別も音楽のジャンルも違う先生になるので、それが自分の演奏にどういう影響を及ぼして、どう変化するのかわかりませんが、前向きに考えて楽しみにしたいと思います。