幹事クリタのコーカイ日誌2018

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4月3日 ● ストレスに耐えるか、逃げるか。

 僕は以前にも書きましたが早春が好きです。2月下旬から3月上旬のきりっとした寒さの中に、ほんのりと温かく感じる日差し。「もう春が来るな」と思うと心が軽くなります。反対に桜が散る頃はあまり好きではありません。ぼんやりとしていて、温かいというよりは「ぬるい」気温。なんともはっきりしない不安な心もちになります。

 嫌いな理由は気候のせいだけではありません。この時期が別れと出会いの季節だからです。別れがイヤなのは誰でも同じでしょうが、出会いがイヤというと不思議に思われるかも知れません。出会いというのは僕にとってはひとつのストレスです。新しい環境、新しい人間関係を構築していくのは大変です。わからないこと、慣れないことが多く、毎日ストレスの中で暮らしていかなければなりません。

 学生時代は学年が上がるたびに馴染めないクラスに溜息をついていました。ましてや進学して新入生としてやっていく時の緊張感とストレスは半端ではありません。一刻も早く大きな顔ができる上級生になりたいと願っていました。早春が好きなのも、すっかり慣れた環境が心地よかったからというのもあります。

 今からちょうど3年前に慣れ親しんだ部署から異動した時を思い出すと、あの時もかなりのストレスでした。3年経って仕事は何とか一人前の顔をしてこなせるようになりましたが、やはりこの季節になるとストレスフルだった当時を思い出しては、苦いような酸っぱいような気分になります。

 年を取れば取るほどストレスに耐える気力も体力も落ちていくような気がします。もう若い頃のようにストレスに真っ向から立ち向かって耐える元気がありません。ただ救いなのは、過去の経験でストレスからうまく逃げるノウハウも手に入れているということです。気力体力の衰えを経験とスキルでカバーするというのは、テニスと同じだなぁと妙に納得しています。


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