全米オープンテニスで日本人選手が健闘しています。これまで男子は錦織がひとりで頑張っていましたが、今大会では杉田祐一とダニエル太郎が初戦を突破。２回戦でともに敗れたものの、特にダニエルはナダル相手に１セット目を先取しました。さすがにナダルがその後はギアを上げたのでやられてしまいましたが、杉田の活躍がダニエルにも刺激になったのかなと感じました。

　そして女子も６人中４人が初戦突破。男子の２人と合わせて８人中６人が１回戦を勝ったのですから素晴らしい活躍です。尾崎里紗はシード選手のペン・シューアイにストレート負けでしたが、１勝を上げたのは今後の自信につながるでしょう。日比野菜緒はルーシー・サファロバ相手にフルセットの戦い。日比野もしっかりツアーレベルに定着してきたので、これからが楽しみです。

　大坂なおみの２回戦はケルパーを破る大金星の後の「負けられない」戦いで難しい試合でしたが、苦しみながらも２年連続の３回戦進出。プレッシャーを乗り越えたのは大きいです。どこまで勝ち上がれるか期待したいと思います。

　そして奈良くるみ。ここのところ結果が出ず苦しい時期を過ごしてきていましたが、２回戦で第８シードで２つのグランドスラムタイトルを持つスベトラーナ・クズネツォワを破り３回戦進出を決めました。大坂に続き上位シードを倒す金星です。４年ぶりの３回戦ということで、久々に調子が上がってきたようです。

　大坂も奈良も３回戦の相手はノーシード選手だけに勝てるチャンスは十分あります。２人揃って４回戦進出となるかどうか、楽しみにしたいと思います。