幹事クリタのコーカイ日誌2016

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9月27日 ● 子どもを見て親を思う。

 うちの子どもたちも2人とも社会人になり、息子は結婚も決まりました。妻と2人で始まった我が家は3人になり4人へと増えましたが、いよいよこれからは1人ずつ減っていく段階に入ります。もちろん、息子に嫁が来てさらに孫が生まれれば家族が増える、という考え方もできるので寂しいばかりではありませんが、結婚願望の強い娘もそのうち出ていくことでしょうし、一緒に住んでいる家族が今後少なくなっていくことは間違いありません。

 こうなると、僕がやはり実家を出た時のことを思い出します。就職して2年目の秋、家から会社まで通えなくはなかったのですが、仕事や飲み会で遅くなると終電が早かったので帰れなかったし、家も手狭だったこともあって、ワンルームマンションを借りて飛び出しました。親には一言も相談もせずに「今度部屋を借りたから家を出る」と告げただけ。僕としては何の迷惑もかけないから良いだろうと思ったのですが、いま思えば親は急に息子に出て行かれて寂しかったのではないかと思います。

 さらに弟もその翌年に金沢の大学に進学して家を出ていったので、あっという前に4人家族は2人になってしまいました。狭い家でひしめき合って住んでいただけに、子どもが2人立て続けにいなくなってしまって、特に寂しがり屋だった父はきっと落ち込んでいただろうなと、今になって思います。もちろん当時はそんなこと全く考えもしなかったですが。

 幸い僕は転勤が一度もなくずっと名古屋にいたので、実家には簡単に顔を出すことができましたし、ちょくちょく子どもたちを連れていきました。最低限の親孝行はできていると思っていますが、最近は「もう少しちゃんと親孝行しても良かったかな」と思わないでもありません。と言っても、父はもうすぐ十三回忌ですから今さら何もできませんが、母には元気なうちにもうちょっと付き合ってやろうと考えています。


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