幹事クリタのコーカイ日誌2014

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9月27日 ● 逸ノ城と白鵬相星決戦。

 大変なことになってきました。逸ノ城が横綱鶴竜をはたき込んで勝ち、白鵬が豪栄道に敗れて1敗。とうとう白鵬と並んで逸ノ城がトップに立ちました。いよいよ100年前の両国以来となる新入幕力士の初優勝が現実のものになりそうなのです。逸ノ城は入門5場所目。1年前にはまだ入門すらしていなかったというのですから、この成長ぶりはまさに文字通り寝て起きたら強くなっているという状況でしょう。

 協会が白鵬との対戦を今日組んだのは英断でした。大関戦を飛ばして新入幕力士との対戦を14日目に入れるのは勇気ある決断だったでしょうが、お陰でまさかの相星直接対決となりました。この一戦がなければ、どちらが優勝してもファンは納得しなかったことでしょう。なによりこれほど純粋に「見てみたい」と思わせる一番はありません。

 普通に考えれば白鵬の優位は動きません。歴史に残る大横綱とまだペーペーの新入幕力士です。100回やっても99回は白鵬が勝ちそうです。ただ今場所の逸ノ城は実力以上のものが出ています。鶴竜や稀勢の里だって、普通はあんな変化技は喰いません。ただ尋常ではない「負けられない」プレッシャーのせいで、失うもののない逸ノ城の思い切った注文相撲にまんまとはまってしまったのだと思います。

 同じように白鵬が重圧を感じて、いつもの相撲を取れなくなるのかどうか。白鵬に限ってそんなことはないと思いますが、豪栄道に3連敗を喫してしまったところを見ると、安心はできません。勝負は何が起きるかわからないから楽しいのです。ところでもしこのまま逸ノ城が1敗を守って優勝したら、殊勲賞は唯一の黒星をつけた勢に与えるべきではないかと思います。2横綱2大関を破った嘉風も候補でしょうが負け越しそうだし、その場合に「該当者なし」にするくらいなら逸ノ城にやってほしいなと思います。


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