幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

6月6日 ● 『軍師官兵衛』が面白い。

 テレビドラマも佳境に入っていますが、なにせ今クールは録画しているドラマが多くて、なかなか追いつけません。ほとんどのドラマが2〜3週遅れになってきています。キョンキョンと中井のドラマはついに断念。50才前後のいい年したオッサンとオバチャンが恋愛のことばっかり考えているのは見るにたえません。池井戸2作品もどちらも人物の描き方があまりに浅すぎて、ついていけなくなりかかっています。

 今クールドラマについてのあれこれはまた改めて書くとして、「週」回遅れにならずに見ているのが『軍師官兵衛』。こちらは官兵衛が有岡城に幽閉されるという前半の山場だっただけに、なかなかこの数回は力が入っていました。主人公の官兵衛のみならず、秀吉、半兵衛、信長、村重、さらにそれぞれの家族や家臣など、周りの人物たちの心情や動向も丹念に描かれていて、群像劇として見応えがありました。

 岡田准一のジャニーズでありながらしっかり汚くなった熱演は素晴らしかったし、田中哲司演じる村重の心の揺れ動き方の表現も良かったと思います。あくまでも怜悧で涼しげな谷原章介の半兵衛、相変わらずパワフルな竹中直人の秀吉、そして濱田岳、高橋一生、速水もこみちの3人も熱演でした。柴田恭兵も良かったと思います。

 女優陣も悪くないのですが、全体にちょっときれい過ぎるのが残念。中谷美紀も黒木瞳も内田有紀も桐谷美玲も、みんな戦国武将の妻というよりはお姫様みたいで、もう少し逞しさがあってもいいかなと思います。中ではもっともキャリアが浅く心配だった桐谷が奮闘していました。決して演技が上手とは言えませんが、必死さがよく伝わってきていました。演技が達者過ぎる中谷よりも僕は好感がもてました。

 有岡城が終わっていよいよこれから官兵衛が秀吉の軍師として本格的に活躍することになります。これまでの小さな播磨だけの世界から、広い天下へと舞台が広がるわけで、これからますますドラマがアクティブに動き出すことでしょう。後半戦の山場になる中国大返しに向けて、どういう具合に官兵衛が変わっていくのか、またこれから新たに登場してくるであろう家康などの描き方も楽しみです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」