幹事クリタのコーカイ日誌2012

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6月21日 ● 頭を下げる仕事。

 先日年上の従姉妹と久しぶりに話をした時のこと。従姉妹も彼女のダンナも60才を過ぎて定年後は悠々自適の生活をしているのですが、ダンナは家でゴロゴロしているだけなら働いたらと勧められているそうです。ただ彼はずっと営業畑だったので「もう人に頭を下げる仕事はしたくない」とのこと。給料なんか安くても良い、なんならボランティアでも良いから人にペコペコするようなことはしたくないと言っているらしいです。

 長く営業をしている人は頭を下げることなんて全く平気かと思っていたら、意外とそうじゃない人もいるみたいです。まあどれだけバカ丁寧に頭を下げていても、それは相手の持っているお金のために下げているだけで、本当に心から頭を下げたくなるような人なんてそれほど多くはいません。内心では全く尊敬もしていない人に対して頭を下げるという行為はやはりストレスが溜まっていくのでしょう。よく「頭を下げるだけで済むなら楽なもんだ」というようなことを言う営業マンがいますが、そういう人でも仕事じゃなければやっぱり頭は下げたくないんでしょうね。

 僕の仕事は営業じゃないので、彼らほどクライアントのご機嫌取りをしなければならないわけではありません。でもクライアントに行けばやはりそれなりに相手に気も遣うし言いたいこともこらえて相手に合わせます。当然下げたくない頭も下げることもあります。若い頃はそれがイヤで突っ張ってクライアントと喧嘩になったこともありました。まさに血気盛んというか、若気の至りというやつでしたが、自分の仕事、自分の作ったものへの愛情故ですから、今の若い奴が同じようなことをしたら決して責めはしないと思います。

 年を取るにつれて頭を下げることにも慣れましたが、でも従姉妹のダンナの言うこともよくわかります。仕事だったら頭を下げなくてはならいこともあるでしょう。でも定年になった後は気持ちよくできることがしたいです。テニス関係の仕事とかなら良いですけどね。まだ少し時間がありますから何か見つかれば良いなぁ。



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