幹事クリタのコーカイ日誌2012

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3月27日 ● 前田敦子の卒業。

 AKB48のエース前田敦子がAKBからの「卒業」を宣言しました。突然の発表でファンだけではなく、知らなかったAKBのメンバーにも動揺が走っているようですが、なにせ卒業の時期もわからないし、卒業後の進路も未定で、何が何やら状態です。この混乱ぶりは、本当に突然で何も決まっていないからなのか、それとも秋元康の戦略でやっていることなのかわかりませんが、AKB48というシステムの組み直しを狙っていることは確かでしょう。

 「卒業」というと、モーニング娘。の戦略を思い出します。メンバーが順次脱退していくのを「卒業」と銘打ってイベント化するとともに、メンバーを入れ替えて若返りを図っていくというやり方は、当時かなり斬新でしたし、マンネリを防ぐカンフル剤としては有効でした。ただあまりにも性急に人を入れ替えすぎた嫌いがあり、結局後発組は初期メンバーの人気を超えられずグループとしてのパワーが衰退してしまいました。

 同じことをAKBでやろうとしているのかどうかは現時点ではわかりませんが、前田敦子がいなくなるということは、狙いはともあれ結果としてこれまでの主力の入れ替えを促進することになるでしょう。年長組の篠田麻里子や大島優子らが、前田がいなくなったのにいつまでもグループに在籍するとは思えません。その空いたポストに若いメンバーが入っていくことで、グループの新陳代謝を進めていくことになるでしょう。

 AKBグループは専用の劇場を持ちそこでチーム毎に公演を続けていくと言うスタイルを守っている以上、モー娘。よりは宝塚歌劇団に近いと思います。宝塚だとしたら「花組トップ」に当たるチームAの前田が卒業するのも仕方ないことで、今後もどんどんトップが入れ替わっていくのでしょう。劇場の方はそれでそこそこ安泰です。

 むしろ問題は宝塚をやめてテレビの世界に入ってきた元トップスターたちが苦戦しているように、前田や大島、篠田、板野、小島、渡辺らが今後ソロ活動になった時に本当に芸能界で生き残っていけるのかです。宝塚ほど芸の引出しがないだけに大変でしょうね。



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