幹事クリタのコーカイ日誌2010

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8月31日 ● 全米オープン展望。

 今年最後のグランドスラムである全米オープンテニスが始まりました。注目はナダルの生涯グランドスラム達成なるか、です。過去に6人が達成している生涯グランドスラム。クレーコートには無類の強さを誇るナダルも、ハードコートでは普通の強豪の1人。しかも毎年春のクレーシーズンに飛ばし過ぎて、全米の季節には息切れ気味のことが多いのですが、今年は体調もそれほど悪くなさそうだけに、チャンスだと思います。

 対抗はいつものごとくフェデラーということになるんでしょうが、かつての絶対的な強さが影を潜めたフェデラーが果たしてナダルとの決勝戦まで勝ち上がってこられるかどうか。全仏、ウィンブルドンのように強打の若手選手にやられてしまう可能性もあります。

 2強を打ち破るかも知れない選手はたくさん名前が上げられます。それだけ男子はいまレベルの高い戦国時代に突入しています。マレー、ジョコビッチ、ロディック、ベルディヒ、ソダーリング、ツォンガ、ダビデンコあたりの誰が2強を倒しても驚きません。さらに若手のチリッチ、クエリー、ベテラン復活のナルバンディアン、ヒューイットもいます。もちろん日本期待の錦織がこの中に入ってくることを期待したいと思います。

 多士済済の男子に比べて寂しいのが女子です。若手がなかなか出てこない状況が続いていて、かと言ってベテランも冴えず、見ていてもワクワクするものが乏しいのです。相変わらず実力ナンバー1のセレナは怪我のため欠場、同じく復活してきたエナンも欠場。ヴィーナスも故障気味ということで、なんと第1シードはキャロライン・ウォズニアッキになりました。

 かと言って優勝争いがウォズニアッキを軸にということでもありません。有力なのは第2シードで昨年のチャンピオンであるクライシュテルスと、同じく復調してきたシャラポワ。後はいつものようにクズネツォワ、ディメンティエワのロシア勢やヤンコビッチ、スキアポーネ、ストーサーあたり。若手ではアザレンカ、ウーダンあたりも一発期待ということです。

 日本勢はクルム伊達が初戦でクズネツォワ、森田がスキアポーネに当たる厳しいドローになってしまいました。ただシード選手は初戦は調子が上がらないもの。ここで足元をすくえば、一気に上位進出もあり得ます。期待しましょう。



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