幹事クリタのコーカイ日誌2008

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11月7日 ● W浅野からオバマまで活躍する同い年。

 初めて同い年の活躍に刺激されたのは浅野ゆう子でした。彼女は1960年7月生まれで、1961年2月生まれの僕とは学年が同じ。1974年に14才でデビューした時に「同学年だ」と衝撃を受けたものでした。それまでにもフィンガー5のように同世代で有名になった芸能人はいましたが、浅野ゆう子の場合は当時から大人びていたので「テレビで見る有名人が実は同い年」というショックがとりわけ大きかったのだと思います。

 次に意識したのは1983年のドラマ「ふぞろいの林檎たち」。すでに僕は新入社員でしたが、このドラマで就職間近の大学生を演じている役者がほぼ同い年(中井貴一と手塚理美が1961年生)だったので、よりリアルに等身大に感じました。しかもこの頃にデビューしたチェッカーズや、人気がブレイクしたとんねるず(石橋貴明1961年生)、エディ・マーフィーにマイケル・J・フォックス(ともに1961年生)も同世代という意識が強く、「新人類世代」と呼ばれながらも、自分たちが世の中に発信し影響を与えることができる時代が来たことを実感していました。

 1990年代後半、同い年のスポーツ選手が40才を前にして次々と引退していった頃は、肉体的な衰えを徐々に感じ始めました。1993年に牛島和彦(1961年生)が引退したのを皮切りに、イワン・レンドル(1960年生)が1994年に引退、アイルトン・セナ(1960年生)が同年事故死、鈴木亜久里(1960年生)が1995年、ディエゴ・マラドーナ(1960年生)とカール・ルイス(1961年生)が1997年、デニス・ロッドマン(1961年生)が2000年に引退しました。

 同い年のスポーツ選手が肉体的な衰えを理由に辞めていくのは実に寂しいものですが、逆にこの頃から同い年の文化人が活躍を始めました。1960年〜1961年生まれの作家の新井素子、石田衣良、宮部みゆき、いとうせいこう、評論家の福田和也、脚本家の野沢尚、三谷幸喜、マンガ家の浦沢直樹、佐々木倫子、江川達也、塀内夏子、高橋陽一、岡野玲子、アニメーターの庵野秀明、精神科医の和田秀樹、香山リカらが続々と30代から40代にかけて世間に登場してきました。また前述の中井貴一に佐藤浩市や真田広之、黒木瞳、W浅野、さらにジョージ・クルーニーにメグ・ライアンら同い年の俳優も40才を越えてからますます味を出して魅力的になっています。

 そして今や同い年の政治家の時代です。野田聖子、辻元清美、高市早苗など日本でも女性政治家は早くから活躍をしていますが、遂に大物が登場しました。バラク・オバマです。1961年8月生まれの47才。アメリカ大統領が自分よりも遅く生まれた人間であることはやはり衝撃的です。世界をリードする同い年。もっと言えば、人類の未来をも左右する立場です。どうしてもオバマに注目してしまいます。