幹事クリタのコーカイ日誌2007

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8月2日 ● キムタクがバカではいけない、らしい。

 我が家で人気のバラエティ番組に『ネプリーグ』と『クイズヘキサゴン2』があります。どちらも芸能人がクイズに答える番組で、そういう意味では昔からある家族揃って楽しめる知的教養番組の一種ではあるのですが、実はそれよりもむしろ芸能人のおバカな珍回答を笑う要素の方が強いのが特徴です。

 どちらもフジテレビの人気番組なので、先日の27時間テレビでもスペシャル版をやっていました。「ヘキサゴン」には香取慎吾がなぜか大河ドラマ新選組チームで登場(NHKから衣装を借りてきたのか?)、副長土方役の山本耕史が意外な頭の悪さを披露してしまい「あれれ?」という感じでしたが、香取は可もなく不可もなく答えていて、無難に終わっていました。

 問題は「ネプリーグ」の方で、こちらには香取率いる西遊記チームと、木村拓哉率いるHEROチームが出てきたのですが、のっけからキムタクが間違えたのです。「古池や かわず飛び込む ○○○○○」の5文字を答えるのですが、なんとキムタクが「みずのおと」を「いけのおと」と誤答。この時の雰囲気はまるで放送事故のようでした。場がシーンとなって、誰がどうフォローするのか戸惑っているのが手に取るようにわかります。

 本来なら間違えた解答者に対しては、他のチームが厳しく突っ込みを入れていくのが常ですが、なにせジャニーズ事務所に遠慮しているのか、最初から「接待」なんて言葉が飛び交っているくらいですから、間違えたキムタクに誰も突っ込みを入れられません。せめて同じSMAPの香取慎吾が「なにやってんだよ、木村くん!」と突っ込んでくれれば良かったのに、逆に「いけのおと」でも合ってるんじゃない?などと無茶なフォローをするものですから、ますます他の出演者は何も言えなくなってしまいました。

 「ヘキサゴン」なら島田紳助という天才司会者がいますから、何とでもフォローしてくれたことでしょうが、「ネプリーグ」は決まったMCはいません。ネプチューンの名倉が突っ込みを入れつつ姿を見せないアナウンサーが進行していくのが常なので、こういう事態にはどうしようもなく弱いようです。結局困った空気のままその後も進行していったのですが、それからはキムタクは1問も間違えることなく最後はHEROチームが優勝して丸く収まりはしましたが、あの後のキムタクには全てカンぺで正答が出ていたのではないかと視聴者としては疑ってしまうほど。テレビではとにかく「木村拓哉は完璧」でなければならないようです。

 ジャニーズのタレントなんてロクに学校にも行かずに歌や踊りのレッスンをずっと子どもの頃からしているんですから、モノを知らなくて当然です。なのにキムタクばかりに完璧イメージを押しつけるのは無理があります。だったらこんな生放送のクイズ番組に出演させるなよと思ってしまいます。そろそろキムタクもそういうところから解放してやったらどうですかね。

 ネプリーグはナベプロ、ヘキサゴンは吉本と、それぞれ巨大プロダクションが仕切る番組にジャニーズがゲストで出ているのですから、お互いに遠慮しあうのは無理ないかも知れませんが、視聴者にはそんなこと関係ありません。レギュラー時よりずっとぬるくてつまらないスペシャルを見せられた番組ファンとしてはガックリという感じでした。