金曜日深夜に注目のサッカーＷ杯アジア最終予選のバーレーン戦があることはもちろんわかっていました。そして全仏オープンテニスの男子準決勝ロジャー・フェデラーvsラフェエル・ナダルがあることも。ただテニスは恐らく日本時間で夜１０時くらいだろうから、それを見終わってからサッカーを見ればちょうど良いや、と思っていたのです。

　ところがテニスが雨のため予定が延びてしまいました。フェデラーとナダルという事実上の決勝戦が始まったのは深夜１時過ぎ。サッカーが始まる直前です。どちらも見逃せない試合だけに、仕方なく交互にチャンネルを切り替えて見ることにしました。

　ところがサッカーもテニスもずっと見ていないとつまらないんですよね。野球や相撲はそんなことがありません。だいたい何かが起きる時がわかりやすく、適当にチャンネルを切り替えてザッピング視聴をしていても大した問題はありません。

　ところがサッカーやテニスはいつどんな時にスーパープレーが飛び出すかわからないスポーツです。大半は退屈な時間なのですが、突然驚くようなプレーがあって「おおっ、すげぇ！」となるのです。結果だけ知りたいのなら翌朝ニュースを見ればわかります。リアルタイムで楽しむならどちらかを諦めて一方に集中すべきです。

　しかし残念ながら僕は結局どちらも捨てきれずに、交互に見ているうちに段々つまらなくなってきてしまいました。まさに「二兎を追うものは一兎も得ず」の諺通り。ナダルが第１セットを奪い、小笠原のシュートで日本が先制したところで「今日はナダルと日本の勝ち」と自分で決めて寝てしまいました。結果はその通りになったのですが、なんかかなり損した気分です。