幹事クリタのコーカイ日誌2003 |
4月8日 ● アトムの誕生日。 昨日2003年4月7日はアトムの誕生日ということで、いろいろメディアを中心に騒いでいました。騒ぎの中心は40代のアトム世代だと思いますし、僕もその仲間なんですが、どうもこう俄に騒がれると何となく白けてしまいます。 そもそもマンガのキャラクターの誕生日なんてオタクな知識に過ぎず、アトムの誕生日なんて昔はクイズの問題に使われるくらいのどうでもいいことでした。21世紀に入ってから急にアトムの誕生日を意識するようなキャンペーンが始まって、どうもこれはメディアが商売になるからとイベントとして盛り上げているなぁ、という臭いがしてしまい、逆に昔からの手塚ファンとしては距離を置きたくなってしまいます。 とは言え感慨深いことはやはり感慨深いわけで、僕たちは子どもの頃に夢見た未来社会に現実に来てしまったんだ、とは思います。そしてそこは考えていたほどには変わっていなかったという感想も。もちろん、コンピュータや携帯電話などデジタル技術の進歩によって生活の利便性は随分向上していますが、僕たちが考えていること、感じていることはあまり変わっていません。 もっとも、手塚が描くアトムの世界でもそれは一緒で、機械文明は進化しても人間の考え方や発想、規範やルールはあまり変わっていません。人間は機械が進化していくようなスピードでは進化していけるものではないのでしょう。 最近ではむしろ変わらないことの素晴らしさに感動したりもします。歴史とか伝統とかの重みも若い頃より理解できるようになりました。ただ、これは年を取って変化についていくのが億劫になっている兆候かも知れないので、自分でも気をつけなければとは思っていますけどね。 |
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