幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 1月21日 ● 文豪リストウォッチ。

 新潮文庫が「必ずもらえるYonda?CLUB」というキャンペーンをやっています。新潮文庫のカバーについている応募券を規定枚数集めれば、必ずプレゼントが貰えるというもので、5冊で貰える鉛筆から、100冊集めないと貰えないYonda?ぬいぐるみまで、いろいろな賞品が用意されています。

 この中で気になるのが「文豪リストウォッチ」。作家の顔写真が文字盤に入っている腕時計ですが、この人選が夏目漱石、太宰治、川端康成なのです。なぜこの3人なのか?僕にはちょっと不思議です。だって、太宰ならともかく、川端康成の腕時計なんてちっとも欲しくないですから。

 そもそも、漱石はともかく太宰と川端を同時に選ぶのは、ちょっと違和感があります。単純に日本を代表する文豪ということでしょうか?それとも近代文学を代表する時代別に3人?もしくは、新潮文庫の累計売り上げランキングの上位3人とか。

 太宰治は人気があります。恐らく文豪の中でのミーハー的な人気で言えばトップクラスでしょう。しかし、文学者としての業績という意味では日本文学史のトップ3に入るとは思えません。逆に川端康成は、日本人初のノーベル文学賞受賞者であり、まさに昭和を代表する文豪と呼んでいいでしょう。しかし、その作品ほどには個人的な人気はありません。人気の太宰、実力の川端と言ったら、言い過ぎかも知れませんが、選び方の基準が明らかに違う感じがします。

 僕が企画するなら、漱石、太宰ときたら三島由紀夫か司馬遼太郎です。カリスマ的人気を誇る作家シリーズです。逆に太宰を外して川端を選ぶなら、もう一人は大江健三郎でしょう。ノーベル賞つながりです。他には森鴎外と谷崎潤一郎、志賀直哉という組み合わせで、古き良き文学青年狙いもいいですし、太宰、川端、三島で自殺した文豪シリーズというのはどうでしょう?ちょっと怖くて魔除けに良いかも。もしくは、もっと若い層を狙って、村上春樹、村上龍、吉本ばななという組み合わせにし方が、キャンペーン効果は上がる気がします。

 賞品の応募締めきりは2003年9月末。今から1年9ヶ月間に30冊新潮文庫を買えば、この腕時計が貰えます。太宰ウォッチのために、しばらくは通勤電車で読む文庫本を新潮文庫しばりにしようかと思っています。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月