幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 1月3日 ● モー娘。のドラマ。

 昨晩はいろいろザッピングしながらお正月番組を見ていました。フジのかくし芸とTBSのマリック、日テレの物真似を交互に見ていた前半は、TBSの相変わらずもったいぶった演出に怒りを隠せず、と言ってかくし芸大会も、昔の華やかな面影はなし、物真似も飽き飽きするような面子の相変わらずの芸にうんざりしていました。

 ところが後半になると、モー娘。のドラマとテレ朝のとんねるずが始まり、これが意外に面白くって、ついつい見てしまいました。どちらも絶賛するような面白さではありません。なにか微妙な見どころと突っ込みどころが面白いのです。

 特に興味深かったのはモー娘。のドラマ3本立て。「伊豆の踊り子」「はいからさんが通る」「時をかける少女」という30〜40代にとって馴染み深い原作を並べて、若いファンのみならず中年層まで巻き込もうという戦略です。

 「伊豆の踊り子」はかつて田中絹代、吉永小百合、山口百恵らが映画で主演した正統アイドルの登竜門。後藤真希が演じるのは、とっても納得のキャスティングですし、見ていても微笑ましい印象でした。問題は「はいからさんが通る」と「時をかける少女」のキャスティングでした。

 はっきり言って、この両作品はキャストが逆でしょう。安部なつみや飯田圭織の高校生役は、見ていてかなり無理があります。逆に石川梨華や吉澤ひとみでは沢村一樹の相手役には幼すぎて釣り合いません。その結果、「はいからさんが通る」はドラマではなく、単なるコントにしか見えませんでしたし、「時をかける少女」はコスプレのようでした。

 もっとも、その違和感こそがモー娘。らしいと言えるような気もします。彼女たちは常にどこか無理して頑張っている姿こそが魅力的だからです。つんくから毎回のように無理難題を押しつけられて、それを何とか自分たちなりに消化しようと努力しているところをファンは見て応援することで楽しんでいるからです。すんなりとはまったキャスティングの中で無理なく役をこなしていたら、ドラマとしての安定感は増し完成度は上がることでしょうが、モー娘。たちの本当の魅力はそれでは発揮されないと思います。

 もしそこまで計算して今回キャスティングをしたのだとしたら、これは見事な戦略です。

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