幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 7月19日 ● 当たり前だ思っていたこと。

 今日の『松本紳助』(という島田紳助と松本人志がフリートークする深夜番組です)の中で、子どもの頃に当たり前だと思っていたこと、が話題になっていました。松本が「尼崎では学校の教室に空気清浄機があるのが当然だった」と言えば、紳助は「うちの中学校はお昼は家に帰って食べていた」という話をしていました。

 確かに子どもの頃は世間が狭いですから、自分の周りだけが標準になります。松本紳助的な話題で言えば、僕の小中学校では教室の窓は防音のために二重窓が当たり前でした。子どもの頃は、この二重窓の内側と外側の窓の間に友達を閉じこめて遊んだりしたものです。

 僕たちは当然、どこでも学校の窓というのは二重になっているものだと思っていたのですが、実はこれが我々の地域だけだと知ったのは高校に入ってからでした。空港の近く、離着陸コースの下にあり、しかも航空自衛隊基地もある我々の地域では、自衛隊の予算でどこの学校も防音二重窓になっていたのです。

 学校の二重窓を「当たり前」と思っていたのは、ある意味、自衛隊や空港があることが「当たり前」と思っていたということです。飛行機は日常的に自分の家の上を飛んでいるものでした。同じ学区内に自衛隊の官舎がありましたから、自衛官の親を持つ友達がたくさんいました。僕の家は県営住宅でしたが、お向かいはいつでも転勤してきた自衛官が住んでいました。県営住宅ですから、空きができたら抽選で入居者を選ぶはずだと思うのですが、これも自衛隊用に特別に確保してあったのでしょう。

 日本という島国の中で「当たり前」のことが、実は世界では変わった風習であるということも、同様にしばしば見られることです。それを指摘しては「グローバル化」しなければ、と脅すのもまた最近の風潮ですが、全てを世界標準に切り替える必要はないと思います。飛行機の騒音が煩ければ二重窓にすると言ったように(だから住民は我慢しろ、と言いたいわけではないですよ)、年功序列の方が日本社会に合っているのなら、無理に成果主義を取り入れる必要もないと思います。もっとも、成果主義の本当の狙いは人件費の削減にありますから、社会論・文化論をしても仕方ないとは思いますけどね。

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