幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月26日 ● 都議選は世論調査か?

 東京都議選についてマスコミが大騒ぎして開票速報を流していました。国政選挙でもない、単なる一地方自治体の議員選挙を特別編成までして報道する是非を、誰も問うてはいないようですが、都には何の関係ない名古屋市民の僕としては、この大報道合戦をかなり違和感を持ちながら見ていました。

 もちろん、マスコミが騒いでいる理由はわかります。小泉政権が誕生して以来、8割を超える異常なまでの高支持率を維持していますが、果たしてその数字は本当に自民党への投票行動に結びつくのか、ということを、何よりもマスコミ自身が知りたいからです。自分たちの行った支持率調査の裏を取りたい、というマスコミの気持ちが、都議選を必要以上に大きく報道するという行為に結びついたわけです。

 結果的には自民党と民主党が共産党の分を食って議席数を伸ばしました。変化を求める、と言えば聞こえは良いですが「なんとなく反対」という気分でいつも投票する連中が、前回は共産党に入れていたのに、今回は新しい受け皿ができたとばかりに自民党と民主党に入れたというだけです。

 小泉の言う改革への「抵抗勢力」が自民党内にあることは明らかです。と言うことは、小泉の改革路線を支持すると言うことと、自民党に投票することがイコールなのかどうか、かなり微妙な話になってきます。なにせ参院選までは小泉に好きにさせるが、選挙が終わったら小泉降ろしに動きそうな連中が自民党にはたくさんいます。彼らの思惑通りに自民党に投票することが、果たして本当に小泉支持の表明になるかどうか、です。

 実は本当に小泉と組んで改革を実行すべきなのは民主党じゃないか、と思っている層もいて、彼らが今回民主党を伸ばしたのだと思います。民主党が伸びて自民党が沈めば、小泉は自民党内から責任を問われます。そこで小泉が自民党を飛び出して、民主党と一緒に新党を結成すれば、それが本当の改革を進める勢力になることでしょう。政界再編なくして改革なし、というわけです。参院選でも、真の改革を行うのは自民党か民主党か、といことが争点になっていくと思います。

 それにしても都議会も自分たちの選挙が単なる世論調査扱いされるなんて、コケにされたものです。ま、絶大の人気を誇る石原都知事の前には、どうせ都議会なんて無力そのものでしょうけどね。  

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