幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月21日 ● いつまでも若い男。

 会社の同僚にはナンパ一代男・Mっちゃん以外にも、いろいろ変わった人がいます。アートディレクターのN島さん(♂)もその中の一人です。Mっちゃんとは方向性は全然違うタイプですが、滅多にいないということではMっちゃん以上かも知れません。

 先日僕とN島さんはプロダクションの社長に誘われて一緒に飲みに行きました。他にプロダクションのスタッフが3人いたのですが、そのうち50才過ぎのその社長と、23才の女性コピーライターの2人がN島さんとは初めてでした。N島さんと初めて会った人がいる時は、僕は必ずN島さんの年齢当てをします。

 23才の彼女は「うーん、私よりは上でしょうから27才くらいですかぁ?」。社長は「僕は人を見る目があるよ。多分20代じゃないね。30才ですか?」とのこと。ここですぐに正解は言いません。僕が「干支は戌(いぬ)ですよ」と言うと、指折り数えて「31才ですか?」まあそう言う答を期待して言ってるんですけどね。「いえいえ、その一回り上です」「えっ、と言うことは、よんじゅう・・さん?えーっ!!43?!」そう、20代に見えるけど、43才。中学生の子どもまでいるのです。

 なにせN島さんときたら40才をとっくに超えたにも関わらず、相変わらず皺もシミも全然ないすべすべお肌。フサフサとした豊かな長髪、身長183cm、がっしりした広い肩幅、厚い胸板、そして高い鼻と切れ長の目をしたしょうゆ顔の美男子。どこからどう見ても20代のカッコ良いお兄さんにしか見えません。

 その上、歌わせれば誰もが聞き惚れるプロ級、あまつさえテレビの物真似番組に2度も出演したことがある物真似上手。会社の音楽部ではドラムを叩き、一緒にカラオケに行けば銭が取れるほどのエンターテイナーです。性格は穏やかで二枚目ぶったところは全くなく、モラリストで人の道に外れたことは絶対しません。

 言うことなしの完璧さですが、実は奥さんにとっては結構困ったダンナなのです。特にいつまでたっても若く見えるというのは困りもの。考えても見てください。自分は年相応に老けていって、ダンナだけが永遠の20代だったら。一緒に歩いていてもいつの間にか夫婦には見えなくなってしまいます。実の息子と兄弟にしか見えない夫。と言うことは、私はこいつらの母親か?なのに他人からは「羨ましいわぁ、素敵なダンナさまで」なんて言われてしまうのです。

 N島さんは最近かなり白髪が増えてきたのですが、奥さんからは「絶対に染めるな」と言われているとか。その気持ち、とってもよくわかります。  

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