小学校の時には市民水泳大会で優勝したこともあるのが自慢の僕ですから、子どもをプールに連れていった時にはお手本としてたまに泳いでみせるのですが、さすがにバタフライだけは滅多にやりません。なにせ派手な泳ぎですから、注目を集めすぎますし、混んでいるプールでは迷惑です。時々さも自慢そうにバタフライで泳いでいる奴を見ると、なんかナルシストっぽく感じますしね。

　ところが先日行った高山のホテルの温水プールでは、我々家族以外に客が誰もいない時間帯があったので、久しぶりにバタフライを泳いでみました。正直、20年ぶりくらいなので、果たしてちゃんと泳げるのかどうか不安だったのですが、意外と泳ぎ始めたら水に乗れました。内心「まだまだやれるじゃん」なんて思っていたのですが、15mも泳いだら、もうヘロヘロ。泳いでいるのか溺れているのかわからないような状態になったので、早々に切り上げました。

　僕のバタフライを初めて見た家族は「お父さん、すごいねぇ」などと素直に喜んでいましたが、こっちはもう息も絶え絶えという状態です。考えてみれば体力が有り余っていた高校時代でもバタフライでは50mが限界でした。今の体力では15mで溺れるのも無理ありません。

　まあとりあえず15mと言えども一応バタフライで泳げたのでヨシ、と思っていたのですが、後で強烈な筋肉痛に見舞われました。テニスでは4時間ぶっ通しでプレイしても筋肉痛にはなりませんが、水泳とは使う筋肉がやはり違うのでしょう。慣れないことはするもんじゃありません。女の子にリクエストされない限りは、もうバタフライは封印しようと思います。

　

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