幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 2月16日 ● オトナの資質。

 なにをもってしてオトナであり、どんな風だとコドモだと思うか、というのは、いろいろな解釈や定義があると思います。育ってきた環境や現在の立場によっても違いますし、年齢や周囲との関係によっても変わってきます。

 我々のテニスサークルは社会人サークルですから、本来ならば社会的には全員がオトナです。しかし年齢差が10数才ある30人程度のグループですから、その中でもまたオトナな人とコドモな人の差ができてしまいます。しかもこれは単純に年齢だけで区切れるものではないようで、23才のMちゃんがオトナだなぁ、と感じさせる言動を取るのに比べ、29才のIくんがとんでもなくガキっぽいとか、35才のKくんが未だにオトナに成り切れていないと思わせるようなことも多々あります。

 ただそれではKくんが35才にして本当にコドモなのか、というと、多分それはテニスサークル内では相互の関係によって、そういう立場に置かれてしまうというだけで、会社ではしっかりと仕事をしてキャリアなりのオトナぶりを発揮しているのだろうと思います。まあちょっと頼りないとは思われているかも知れませんが。

 ともあれ、人は置かれた立場や環境によって、オトナにもコドモにもなりうるのです。逆に言えば、人は置かれた立場によってはオトナであることを否応なく要求されることもあるということです。「地位が人を作る」という言葉もあるように、ちゃんと振る舞うことを要求され続ければ、それまでは物足りない人間でも一応は成長していくものです。

 ところが森総理は就任以来1年近く経つというのに、相変わらず何の成長もないままにコドモぶりを発揮し続けています。彼は周りの状況も自分の立場も考えずに、思いつきだけで行動しているようにしか見えません。失言も大半はその場限りのリップサービスですし、友人とゴルフを続けたりするのも、大局を捉えられず目先のことしか見えていないからです。

 自分の思いつきをすぐさま得意気に口にしたり、何か起こった時に自分に都合の良いように考えて判断したり、またその言動を批判された時に、言い訳になっていないような言い訳をしてさらに墓穴を掘ったりするのは、まさにコドモ、それも小学生と同じレベルです。政治家、特に総理たるものは、世の中でもっともオトナでなければならない職業です。自分の本音はどうあれ、全ては国家のために有益かどうかで言葉を選び行動すべきなのです。ところが森総理にはそういう意識が全然欠けているようにしか思えません。

 どんな環境に置かれようとも、いつまでたってもオトナになれない人間は、結局オトナになる資質を備えていないのではないかと思います。そういう人間は組織のリーダーになるべきではないし、コドモはコドモなりに生きていく場所を見つければ良いのです。それが本人にとっても周りにとってももっとも幸せな道です。これ以上コドモを総理の椅子に座らせておくのは我が国にとってあまりにも有害過ぎるんじゃないかと思います。

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