幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 12月16日 ● 「バラッド3」を聴きながら。

 サザンオールスターズが出した「バラッド3」。日頃は滅多にCDを買わない僕も、これは有無を言わさず買ってしまいました。なにせサザンです。しかも「バラッド」です。これは買わないではいられません。

 「バラッド」が最初に出た時はまだ大学生でした。僕たちが高校生の時にデビューしたサザンは、最初単なるコミックバンドかと思われていたのですが、「いとしのエリー」以降、ユーミンと並ぶカリスマ的存在に急上昇。特にせつないバラードは女の子とドライブする時には欠かせないBGMでした。「バラッド」は、その定評あるバラード曲ばかりを集めた、まさに「勝負アルバム」。バカ売れしたのもわかります。

 あれから10数年が経ちましたが、この「バラッド3」でも、当時の「バラッド」でも、僕の心に響いてくる度合いは変わりません。せつなくてしみじみとして優しくて。凄いことです。もうすぐ不惑を迎える僕が、青春時代に聴いていた曲ならともかく、90年代の曲を聴いても10代のような気持ちになれるなんて、サザンはどんな魔法を使っているのかと思ってしまいます。

 ユーミンも中島みゆきも山下達郎も井上陽水も、僕たちが中高生の頃から活躍していて、今でも現役バリバリです。でも僕たちにとっては、やはり初期のユーミンやみゆきが一番です。ユーミンの好きな曲は、荒井由実時代がほとんどですし、みゆきでも「悪女」の頃まで。いくら売れていても90年代の曲にはあまり思い入れはありません。

 ところが、サザンだけは「栞のテーマ」や「OH!クラウディア」も、「真夏の果実」や「TSUNAMI」も同じようにジーンときて「良い曲だなぁ」と思うのです。不思議です。

 多分、サザンと僕は同じように年輪を重ねてきたのだと思います。彼らは僕より4〜5才年上だと思いますが、それは自分の常に前を走ってくれている兄貴的存在だということです。そして同じように年をとり、同じように大人になってきて、でも大人なんだけど10代の時の気持ちも忘れていない。その軌跡が普遍的な男の内面的成長にピッタリ重なり合うからこそ、これだけ多くのファンをいつまでも掴んで離さないでいられるのでしょう。

 20年間ずっとトップアーチストであり続けたサザンオールスターズ。このままどこまでも軽々とトップを走り続けて欲しいと思います。願わくば「バラッド10」くらいまでは聴きたいですね。  

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