幹事クリタのコーカイ日誌2008

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2月7日 ● メガチューズデーでも決着せず。

 全米のみならず全世界的に注目の「メガチューズデー」でしたが、どうやら共和党はジョン・マケイン候補でほぼ決まりとなったようですが、民主党はヒラリー・クリントン、バラク・オバマ両候補が相譲らずまだまだ候補者選びは続くことになり、長期戦の様相を呈してきました。

 経験と知名度のヒラリーは、経済政策で優位に立ち、女性票とヒスパニック票をがっちりと固めて大票田のカリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージーなどで勝利。対するオバマも地元イリノイなど中西部や黒人の多い南部などで勝ち、取った州の数だけで言えばヒラリーを上回りました。まさに大接戦です。先行するヒラリーを追い上げるオバマという展開のまま、さらに戦いは大票田であるテキサス、オハイオで予備選が行われる3月4日以降にもつれ込む可能性が高いようです。

 ヒラリーにしてみれば、このメガチューズデーで決着をつけられなかったのは残念だったと思います。先行していて知名度も高いのですから、早々に候補者争いにけりをつけておきたかったでしょうが、無名のオバマにじわじわと追い詰められてきてしまいました。逆にオバマにしてみれば理想的な流れでここまできています。追い上げている方にしてみれば決着は先になるほど有利。女性票は取れなくても白人男性票とヒスパニック票はまだまだ伸びる可能性がありますから、最後まで粘れば逆転できると読んでいることでしょう。

 いずれにしてもこのままではますます民主党ばかりが話題になって共和党としてはどんどん影が薄くなってしまいピンチです。女性か黒人かという選択ではマケインの出る幕もありません。話題性では大きく遅れを取っています。しかし、どちらが最終的に大統領候補として出てくるにせよ、民主党がマイノリティーに向きすぎた時が共和党のチャンスです。そういう意味では民主党候補にもっとも対抗できる候補としてマケインは相応しいのかも知れません。正直言えばもう少し若くてハンサムな白人男性だったら、もっと良かったんでしょうけどね。