幹事クリタのコーカイ日誌2008

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2月6日 ● 社内引きこもり。

 昨日、会社にいる間ついに誰とも口を利きませんでした。まあ厳密に言えば「おはよう」とか「お疲れさま」とかの挨拶くらいはしたんですけど、会話らしい会話をしなかったということです。電話もほとんどなくて、コミュニケーションとしてしたのはメールのみ。恐らく入社以来もっとも口数が少なかった日ではないかと思います。

 その話をしたら知人から「社内引きこもり?」と言われてしまいましたが、確かにここ最近その傾向は強くなってきています。もちろんたまたま昨日は打ち合わせなどの予定が何もなかったので、ひとりでデスクワークしていれば済んだ、ということもありますが、それとともに先ほども書いたメールの普及が大きな理由のひとつです。僕は元々パソコン通信時代からメールに慣れていますし、若い社員やスタッフほどメールに依存する傾向が強いため、年々連絡は電話が減ってメールに切り替わってきています。コミュニケーションにおけるメールへの依存度は、この数年間で驚くほど高まりました。

 それからオフィス全体で昔よりもムダ話をしなくなってきたように感じます。もちろん仕事中に雑談の花を咲かせることが良いかどうかということもありますが、これも仕事柄有用な刺激になることも多々あります。昔は手が空いた時間にやることがなかったので同僚同士喋っていることが多かったのですが、最近では手が空いたらPCに向かってネットを見ていることが格段に多くなりました。

 さらに言えば、最近の若い人はあまり会社の人間とはつるまないので、ランチを一緒に行くことも少なくなりました。僕たちが若い頃は先輩社員に連れられて必ず一緒にランチしていたのですが、今の若手で目立つのはコンビニで弁当を買ってきて一人で食べていることです。いわゆる「個食」の時代になってきたのでしょう。

 最後に僕自身の問題として「年を取った」ということも大きいと思います。若い頃はなんだかんだと同世代で固まって遊ぶことが多いのですが、中高年になるとお互いに気を使うのが面倒なのか、徐々にバラバラになっていきます。ビジネスに限らずテニスサークルでも同様で、昔に比べて平均年齢が上がった最近のうちのサークルでは、以前ほど「一枚岩」となって遊ぶことが少なくなりました。会社でもサークルでも傾向は似ていますから、そういう時代になってきたんだろうと思うしかないですね。

 僕は同世代の中では、つるむのが嫌いでワガママで協調性のない部類に入ると長年思ってきたのですが、そんな僕でも今の状況をちょっと寂しく感じるのですから、昔から何かと言うと集まって騒ぐのが好きだった人たちは、もっと寂しい、つまらないと思っているんでしょうね。まあ「社内引きこもり」もたまには気楽で良いもんですけど。