【アルバム名】
BUD! (BLUE NOTE)
【リーダー名】
BUD POWELL (1957/8/3)
【パーソネル】
BUD POWELL (p) PAUL CHAMBERS (b) ART TALYOR (ds) CURTIS FULLER (tb)
【収 録 曲】
SOME SOUL / BLUE PEARL / FRANTIC FANCIES / BUD ON BACH /
KEEPIN' IN THE GROOVE / IDAHO / DON'T BLAME ME / MOOSE THE MOOCHE
【内   容】
 四月ですなあ。四月といえば、まずエイプリルフール。日本語で「四月馬鹿」と いったりしますが、なぜ4月1日が「四月馬鹿」なんでしょうか?四月に限らず、五月 でも六月でも馬鹿は馬鹿だと思うんですけどね。日本の行事というのは、そのほとんど が中国の陰陽道あたりに起源があるのではないかと思われますが、エイプリルフールと いうのはバレンタインやクリスマスと同じく、ガイジン関係の香りがしますな。いや、 中国人でもガイジンはガイジンなんですが、ハッキンカイロの燃料はベンジンだしぃ。 で、調べてみたところ、意外にも「四月」には何の関係もなく、12世紀頃フランスに いたエイプリル3世という王様がとっても馬鹿だったので、それを馬鹿にするために生 まれた日なんだそうです。。。って、あ〜ん、ウソばっかりぃ。。。いくらタカシくん が馬鹿だからといって「タカシ馬鹿」などという日を作っていじめたりするのは、とっ てもよくないことです。タカシくんは確かに馬鹿だけど、だからと言って「タカシ馬鹿 」などという日を作っていじめたりするのは、とってもよくないことですよぉ。と、担 任のマチコ先生にも、やんわりと諭旨されるはずです。なんでもいいけど、タカシくん に対してぜんぜんフォローになってないぞ、マチコ!
 
 で、エイプリルフールの起源に関しては諸説があって、はっきりしたことは解ら ないんですが、「昔は4月1日が年の始まりだったんだよ説」というのが、わりと有力 でないかと思われます。んなアホなぁ。年の始まりは1月1日やん!と考えるのはアサ ハカでありま、それが証拠に“April”というのは「はじまりの月」という意味なんだ そうです。そういえば役所の新年度も学校の新学期も4月1日から始まりますよね。な にも“January”が新年の始まりである必然性はないわけです。でも“January”という のはローマ神話に出てくる双面の神“Janus”(ヤヌス)に由来しており、ヤヌスの2 つの顔は新年と旧年のどちらにも向いてるからとっても1月だねっ♪という説もあり、 どうでもいいけど「そうめんの神」って、「素麺の神」じゃなかったんですね。で、顔 が2つもあったりすると、朝、顔を洗うのに時間が倍かかったりして大変ですねぇ。歯 も2倍磨かないといけないから、「いちご味はみがき」を使い切るのも、一般幼児と比 較して2倍は早くなるに違いありません。「いちご味はあきちゃったから、ばなな味が いいのぉ!」とゴネても、「いちご味がなくなってからにしなさいっ!」という母親の 一言で却下されてしまうことが多いので、そういう場合は一家に一人くらい双面の神が いるといいかも知れませんね。
 
 で、“April”はラテン語で“枹”の意味という説もあって、カバンかと思った ら“鞄”ではなく、かといって“鮑(あわび)”でもなく、なんでこんなもんが“四月 ”になったんでしょうね?あと、月の名前で有名なのが「“October”は昔は8月だっ たんだよ」というお話。“Oct-”が“8”を現すということはタコの“octopus”と、 オクテっというんでございましょうかねぇ。の“Octet”(8重奏団)からも明らかな んですが、ではなぜ“October”が10月になったかというと、ローマ皇帝のオクタビ アヌスが自分の功績を称えて「8月は“August”だねっ♪」ということを勝手に決めて しまい、オクたんの言うことには逆らえないやぁ。。。ということになって8月以降の 月の名前が1つずつズレてしまったと。でも、“October”が10月になるには、もう 「ひと月」ズレないと駄目ですよね。でも、だいじゃぶ。ローマの将軍ジュリアス・シ ーザーが自分の功績を称えて「7月は“July”だねっ♪」ということを勝手に決めてし まい、ジュリっちの言うことには逆らえないやぁ。。。ということになって7月以降の 月の名前が1つずつズレてしまったわけです。これでもう万々歳。ただ、この「ふた月 のズレ」に関しては、「古代ローマ暦では3月が年始だったから」という説もあり、そ うなると「昔は4月1日が年の始まりだったんだよ説」はますます怪しくなってきたん ですが、とにかく
 
 フランスでは1564年にシャルル9世によって暦法があらためられ、1月1日 が新年とされました。しかし人々は新暦を快く思わず4月1日に悪ふざけをして新旧年 を祝うようになったと言われています。
 
(どっかのサイトより。)
 
 というのがエイプリルフールの起源なんだとか。なんて説得力のない説!ちなみ にフランスではエイプリルフールのことを「四月の魚」と呼ぶそうです。(←語源不明 。)あ、ちなみに私はウソはつきません。ある日、夢枕に正直屋仏壇店のオッサンが立 ち、「正直に生きろ!」と告げて寺町商店街のほうへ去っていった。。。という神秘的 な体験をして以来、「正直に生きよう!」をモットーにしております。今年の書き初め のテーマも「初日の出」でした。(←“正直”関係なし。)子供の頃から「嘘つきは泥 棒の始まり」というコトワザを聞かされて育ってますしね。
 
私の人生目標:「万引きしても、ウソをつくにはやめよう!」
 
 @ ということで、新年度の第一弾はバド・パウエル。あ、今日の前半部分、今 ひとつ“まとまり”がありませんでしたね。思いつきだけで書いてますからね。で、「 新学期は初心に帰ろう!」をモットーに“jazz giant”で最初に取り上げた パウエルに戻ってみたんですが、調べてみるとパウエルってあまり枚数を持ってないん ですよね。レアなのはほとんど皆無です。で、悩んだあげく、BN盤の『バド!』とい うのを選んでみました。“あめいじんぐ・ばど・ぱうえる”のVOL.3ですな。タイ トル地味、ジャケット地味、意味もなく地味なカーティス・フラーが入ってたりして、 まるっきり買う気をソソられない1枚ですね。ちなみにフラーの参加はB面の3曲だけ で、A面の5曲はチェンバースとアート・テイラのトリオです。じゃ、1曲目から聴い てみましょう。「サム・ソウル」はパウエルのオリジナルですが、これといったテーマ ・メロディのないスロー・ブルースです。かなりディープです。けっこう深いです。浅 く見えても意外と深いため池くらい深いです。で、鰻って鱒。あ、違います。唸ってま す。この“うなり”がフレーズとうまくユニゾンにでもなっておれば、古くはスラム・ スチュアート、新しくはジョージ・ベンソンのようにひとつの“芸”になるんでしょう が、弾いてるフレーズにはおかまいなしに、ただテキトーに唸ってます。惜しいんです けどねぇ。で、アドリブのほうは最盛期のような“ひらめき”“きらめき”“ときめき ”の「3つの“めき”」には乏しいものの“うめき”は充分に感じられ、人間的な温か みもあって、昔に比べて随分と聴きやすいものとなっております。ま、そういうところ がマニアには物足りないと思いますが、普通のプレイでは満足出来なくなってしまった 自分自身に乾杯♪
 
 さ、ワケわかんなかったので2曲目。パウエルのオリジナル「ブルー・パール」 。これぞ本アルバムの目玉で、「クレオパトラの夢」と並ぶ、もっともベタなパウエル 節が満喫できます。個人的には「クレ夢」よりもブルージーなこっちのほうが好きっ♪ アート・テイラーのブラッシュ・ワークも人間国宝の域に達しておりますな。これぞ日 本人好み!といった感じの哀愁を帯びたテーマに続いてパウエルがソロを取るんですが 、アドリブに入ると“うなり声”もまじえて、わりと明るいムードになります。“ブル ーの部”から“パールの部”へ移行?ただ、美しく輝く真珠が、あこや貝の哀しみの結 晶であることを忘れてはいけません。だから真珠を装飾用以外の目的に、例えば「貝の 中に里帰りだねっ♪」というような目的に用いたりするのは厳に謹まないといけないと 思います。なんのことだか、よくわかりませんけどね。はい3曲目。「フランティック ・フランシーズ」。これもパウエルのオリジナル。というか、トリオのほうのセッショ ンはすべて彼のオリジナルですね。明るく爽やかなムードはパウエルには珍しいですね 。でも、日本人受けはしないですね。4曲目、「バド・オン・バッハ」。バドがバッハ をモチーフに子供の頃に弾いていた曲らしいです。無伴奏ソロです。これがジャズか? と言われれば、ぜんぜんジャジーではありません。けどまあ、細かいこと言うな。
最後にかすかに聞こえる拍手はライオンのものであろうか?と「完全ブルーノート ・ブック」に書いてありましたが、拍手をするライオンというのは、やっぱりボリショ イサーカス所属?
 
 と、基本的で面白くもなんともないボケを書いておいて、5曲目、「キーピン・ イン・ザ・グルーヴ」。単純なブルース・ナンバーです。単純なブルースを淡々とこな すパウエルがいいです。(←コメント適当。)あ、チェンバースのアルコ・ソロはいた だけませんなぁ。で、6曲目からカーティス・フラーが加わって、トロンボーンのワン ホーン・カルテットになります。「アイダホ」という曲に関しては、この限られたスペ ースでは到底語りつくすことが出来ないので、明日書きます。ラストのパーカー・ナン バー「ムース・ザ・ムーチェ」に関しても、とりたてて書くことがないので割愛します 。強いて言えば、布団敷いてぇ。って、これは昔テレビでみた漫才のネタですな。子供 心にも「抜群やん!」と感服することしきりだったんですが、強いて言えばトロンボー ンのワンホーンというのはちょっとキツイな。。。という感じですね。その中で聴きも のなのがバラードの「ドント・ブレイム・ミー」。フラーは自分のリーダー作でもよく バラードだけはワンホーンで吹いたりしてますが、しみじみとした味わいがあって、と てもよろしいです。ここでもタマを転がすようなパウエルのピアノをバックに「人柄の フラー」というべきプレイを展開しております。一聴するとバリー・ハリスみたいにも 思えるパウエルのソロも“変人”と呼ばれた彼の人間的な一面を垣間見たようで、やっ ぱり垣根越しに見るなら人妻の行水が一番だねっ♪と、ふと思いました。おしまい。


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