【アルバム名】
LAUGHING SOUL (PRESTIGE)
【リーダー名】
GEORGE BRAITH (1966/3/1)
【パーソネル】
GEORGE BRAITH (c-melody sax,ts,ss) GRANT GREEN (g) JOHN PATTON (org)
EDDIE DIEHI (rhythm-g) VICTOR SPROLES JR. (b) BEN DIXON (ds)
RICHARD LANDRUM (conga)
【収 録 曲】
HOT SAUCE / CHOP STICKS / CHUNKY CHEEKS / CRENSHAW WEST /
PLEASE LET ME DO IT / COOLODGE / WITH MALICE TOWARD NONE / LITTLE FLAME /
CANTELOPE WOMAN
【内   容】
 先日、某M菱重工関連会社の人を招いて、弊社でサービス会議が開かれました。 主な議題は「何故、某M菱重工のエンジンはよく足を出すか?」でありまして、つい先 日も2台続けてガスエンジンが足を出したそうでございます。わはははははは。他人の 不幸は楽しいなっ♪で、会議のあと、この3月に退職するおっさんの送別会が会社の近 くの名古屋居酒屋「素材屋」で行われたわけなんですが、参加者が当時31歳だった私 を最年少とするオッサンばっかでありまして、んなもん、何がおもしろい?って感じな んですが、ここまで書いたところでお昼休みとなり、おじさん4人で「卵とじ、最近で はチキンが多い店」へ昼飯を食べに行ってまいりました。今日は何があるカナ?と期待 に胸を膨らましながら“生サンプル”をチェックすると、かき揚げうどん、ハンバーグ とならんで、“カキフライの卵とじ”と“チキンステーキ”があったので、なんだか嬉 しくなってしまいました。私個人は「期待を裏切らない店」として高い評価を与えてチ キンステーキを注文したわけでありますが、同行のおじさん達は「かわりばえのしない 店」としか評価しておらず、今日も3人揃って“かき揚げうどん”をすするのでありま した。他人事ながら、よくもまあ毎日毎日“かき揚げうどん”ばかりすすって飽きない ものだと感心しますが、ま、他人事だからどうでもいいんですけどね。で、先日の送別 会とは別に「課の送別会」をこの店でひらく予定にしているんですが、果たしてどんな 料理が出てくるのか、今から楽しみにしております。やっぱり“刺身の卵とじ”に“茶 わん蒸しの卵とじ”とかぁ?
 
 一方「素材屋」。東京にも進出している居酒屋チェーンなんですが、元は名古屋 居酒屋です。それが証拠にメニューに手羽先があります。スーパーの総菜売り場でも売 ってますけどね、手羽先。いつだったか「手羽先一郎」という名前の手羽先を食べたこ とがあるんですが、何故、“一郎”?もしかして、鳥羽一郎→手羽一郎→手羽先一郎と いう水平展開思考の末か?という気がしないでもないですが、とにかく「素材屋」の名 物は手羽先でありまして。で、この手羽先はかなり小振りな手羽先でありまして、当然 、出どころとなっているトリ自身もかなり小振りであろうと推測されます。「手羽先専 用コンパクトにわとり」というようなものを使用していない限り、ニワトリが大きくな っちゃう前に首を絞めて手羽を毟っちゃったとしか思えません。まだ成長途上なのぉ♪ といった感じのその手羽は人間でいうと中学2年生くらいではないかと思われますが、 そういうイタイケな原液女子中ニワトリの手羽を毟ってタレに漬けこみ、白ゴマまでふ ってカラ揚げするとは、なんて酷いことをするんだ!もはや、まっとうな精神を持った 人間の所業とは思えず、名古屋人は悪魔に魂を売り渡したとしか思えませんが、スパイ スのピリっときいた小振りな手羽先はおいしいものですなぁ。ビールにとってもよく合 うのぉ♪
 
 で、「素材屋」に行ったら手羽先を食べるんだぁ♪と、それだけを楽しみに「オ ッサンだらけの送別会(総勢8名)」に出席したわけなんですが、幹事役のオッサンが とっても優柔不断でありまして、なかなか料理の注文が決まらないのでございます。こ ういうときは適当に目についた豆腐料理などを注文しておけばイイんですが、このオッ サンはさんざん悩んだあげく、寿司の盛り合わせ、刺身の盛り合わせ、串焼きの盛り合 わせを注文しました。「なんでもいいから、とにかく盛り合わせっ!」そういう方針で いこうと心に誓ったようでございます。続いてその「とにかく盛り合わせ」をいくつ注 文するか?という問題が持ち上がりました。
「盛り合わせ」というのはそれがどの程度の盛り合わせであるかによって注文数に は大いに留意する必要があるものなのですが、このおっさんは何の考えもなく、寿司の 盛り合わせ、刺身の盛り合わせ、串焼きの盛り合わせをそれぞれ4個ずつ注文しました 。「なんでもいいから、とにかく4個っ!」そういう方針でいこうと心に誓ったようで ございます。それでいいのか?手羽は?手羽先はぁぁぁ?と心の中で半泣きになってい ると(←最年少につき発言権なし。)外野のおじさんからタイミングよく「手羽先っ! 」という声がかかりまして。おじさん、ナイスよぉ♪で、ここの手羽先は1人前が5手 羽なんですが、人気商品のため“20手羽入り大皿”も用意されております。すっかり 落ち着きを取り戻した私は幹事のおじさんに「大皿がありますねぇ。」ということを教 示したわけなんですが、頭の中がすっかり「なんでも4個ずつ」の思考に凝り固まった おじさんは大きな声で「手羽先大皿、4個っ!」いや、大皿だったら2個もあれば十分 かと・・・という忠告にもかかわらず、「4個っ!4個といったら4個っ!」かくして テーブルの上には総勢80個の手羽先がどどーんと運びこまれたのでございました。
 
 で、おじさんってば頼むだけ頼んで、ぜんぜん食べないんですよねー。ま、アン タらが食べんのならワイが食べるまでや。。。と思っていると、隣のおじさんが「手羽 先おいしいですよぉ。どうぞどうぞ!」とか言って私の目の前にあった大皿を手の届か ないほうへと移動してしまいました。あ〜ん、僕の手羽先ぃ。。。かくして大量注文さ れた手羽先はその大半が放置されたまま、最終的にはパックに詰めてお持ち帰りという ことになったんですけどね。そうと決まれば話は別です。家で誰にも邪魔されず、思う 存分好きなだけ手羽先をカジるんだいっ♪希望に胸をときめかせ、いそいそと手羽先を パックに詰める塩サバくん(当時31歳)。しかしその“夢と希望の1パック”はすぐ に私の手から奪い去られ、「わたし、トリは駄目なんですよぉ。。。」と言ってたおじ さんの手に渡ってしまいました。いや、私は根が善良だからその場では何も言いません でしたが、この場を借りて一言だけ申し上げさせていただきます。
 
 手羽先、返せぇ!!
 
 @ さ、今日はジョージ・ブレイスです。
 
  ・情事プレイす♪
 
  > ノーマル。
 
なんのひねりもないプレイですな。かえって新鮮かも?という気がしないでもない んですが、ジョージ・ブレイスと言えば「管楽器2本同時プレイ」で知られております ね。ローランド・カークの亜流といった捉えかたも出来るかと思いますが、2人の音楽 性はかなり違いますよね。今日はそんなブレイスの特性が如実に現れた1枚を紹介して みましょう。題して『ラフィング・ソウル』、日本名「お笑い精神」。今の日本で純粋 な「お笑い精神」を持ち合わせているものと言えば、もはや「お笑いまんが道場」だけ となってしまいましたが、ブレイスの音楽にはそれがあります。ジャケットからして、 カウボーイの格好をして2本のサックスを拳銃のように腰に差したりして“笑い”をと っております。カウボーイのジャケといえばロリンズの『ウェイ・アウト・ウエスト』 がありますが、それに比べてブレイスのそれは富永一朗的なペーソスに溢れております 。「お笑いまんが道場」で修業したとしか思えませんな。で、演奏内容のほうはもちろ ん「シリアス」という言葉からは地球とガニメデ衛星くらい掛け離れているわけですが 、まるっきり「おふざけ」と言うわけでもないですね。「おさわり」とも違います。ん じゃ、1曲目から聴いてみようね。「ホット・ソース」、日本名「熱いソース」。熱い ソースというのがどういう場合に登場するかと言うと、「温めるときは取り外してくだ さい。」と注意書きがあるにもかかわらず、コンビニのねえちゃんがお弁当をそのまま 温めちゃったときに存在します。ま、破裂しなければそれで別にいいんだけどね。で、 この曲、どっかで聴いたことありますな。BN盤に入ってましたっけ?そのヴァージョ ンよりは若干ゆっくりめのテンポで演奏されます。R&B的ムードもただよう能天気な ナンバーですな。ブレイスが吹いているのはCメロディ・サックスでしょうか?骨董的 価値の高いお宝的楽器らしいですけどね。
ブレちゃんが腰にさしてる「2丁拳銃」のうちのひとつですが、一人で豆腐を2丁 食べるのは、ちょっとしんどいですなぁ。で、これ、プレスティッジ盤なんですが、バ ックをつとめるのはジョン8トン、グラント栗委員、便de糞ンという“BNハウス・ オルガン・トリオ”というべき面々。BNのリーダー作ではぜんぜん違うメンツと演っ ておりましたが、メンチカツはおいしいですなぁ。で、テーマに続いてブレイスが“R &B的にノリノリだねっ♪”という感じのソロを披露してくださいます。後半はお得意 の“2本同時プレイ”で大いに盛り上がってパットンにバトンタッチ。とか書いてるう ちに後テーマがあって、終わっちゃいました。
 
 2曲目、「チョップ・スティックス」。1本で30分?それはチュッパチャップ スですが、その持続力は大いに見習いたいところであります。1曲目と同じくブレちゃ んオリジナルなんですが、ラテンのムードが楽しいなっ♪ブレイスはしょっぱなから2 本くわえて大張り切りです。パットン、栗委員と続くソロも楽しいなっ♪ヴァイブこそ からまないものの、パットンの『レッテム・ロール』を彷彿させる大仏次郎って“だい ぶつジロー”じゃなかったんだねっ♪ブレイスはソロらしいソロをとっておりませんが 、ま、いいでしょう。3曲目の「チャンキー・チークス」はベン・クソの曲。なかなか おもろいメロディの曲ですな。タンバリンが“カラオケのバックで張り切るチーママ” 的な味わいをかもしだしております。ソロ先発はジョン・パットンですな。続いて“み んなでリフ”みたいなパートがあって、後テーマを演奏して、おしまい。ブレイスはソ ロらしいソロをとっておりませんが、ま、いいでしょう。4曲目の「クレンショー・ウ エスト」はブレイスの曲。ボサっぽいリズムが楽しいなっ♪リズム・ギターが効いてま すな。テーマはメロディアスです。明るい茶の間の笑い声ぇ、メロディアスぅ、メロデ ィアスっ♪そら、ビオジアスやがな。「2本同時吹奏」がイイ味を出しております。こ ういう奏法ってぇ、ギミックな感じがするんだけどぉ、ブレイスのプレイはそんなにイ ヤミぢゃないよね?と、富永一朗も言っておりました。何故“ぎゃる口調”なんだ?一 朗。ソロに入るとブレちゃんはソプラノ(?)1本で頑張っております。悪くはないけ ど“2本吹きの多用”はくどくなるので、賢明な措置だったと思います。
 
 5曲目「プリーズ・レット・ミー・ドゥ・イット」は“2本吹き”のくどさが現 れたナンバーです。テケテケテケテケとグラント・グリーンが大張り切り。ここまであ んまり出番がなかったけど、ここぞとばかりにテケテケテケテケしてます。微笑ましい 限りです。6曲目の「クーロッジ」も“2本吹き”+テケテケテケテケで、またかいっ !って感じなんですが、極限までベタなメロディに思わず涙がこぼれます。ラテンな夕 べって感じぃ?パットンのオルガンもベタ・ムード全開ばりばり、前貼りばりばり、剥 がして、あ〜ん♪はい、7曲目。ここでチェンジ・オブ・ペースです。トム・マッキン トッシュ作「ウィズ・マリス・トワード・ナン」。人生、笑いだけやない。“泣き”が あってはじめて、人間は心から笑えるんや!という“上方お笑い精神”に立ち返り、ブ レイスがテナー1本で見事なバラードを展開しております。パットンのオルガンもしみ じみイイ味出してるねっ。はい、ラストです。ベン・ディクソンが書いた一世一代の傑 作と言われている「カンタロープ・ウーマン」。誰がそんなことを言っているかという と日本語ライナーの原田和典クンなんですけどね。で、期待して聴いてみたら、たいし た曲じゃなかったんですけどね。原田の嘘つきぃ!ということで、今週はおしまい。


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