- 【アルバム名】
- BLUES FOR DRACULA (RIVERSIDE)
- 【リーダー名】
- PHILLY JOE JONES (1958/9/17)
- 【パーソネル】
- NAT ADDERLEY (cor) JULIAN PRIESTER (tb) JOHNNY GRIFFIN (ts)
- TOMMY FLANAGAN (p) JIMMY GARRISON (b) PHILLY JOE JONES (ds)
- 【収 録 曲】
- BLUES FOR DRACULA / TRICK STREET / FIESTA / TUNE UP / OW!
- 【内 容】
- “SORI−KOMI”(ソリコミ)
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- 日本のジュニアハイスクール、及びシニアハイスクールの学生達の間でブレイク
している髪形の一種。主に素行不良の生徒の間で流行しており、彼らは一般的には“ツ
ッパリ”と呼ばれ、もっぱら日本の国技である相撲レスラーとして活躍している。“ツ
ッパリ”と同義の種族には“ヤンキー”と呼ばれるグループもあり、なぜ日本人なのに
“ヤンキー”なのか我々アメリカ人には理解しがたいところがあるが、彼ら“ツッパリ
”もしくは“ヤンキー”と呼ばれるヤングの間で流行しているのが“ソリコミ”と呼ば
れるヘアスタイルである。“ソリコミ”は略して“ソリ”とも言われ、ソリコミの髪形
にすることは“ソリを入れる”と称される。髪の生え際を剃刀にてシェイブするのが特
徴で、武士の間で流行している“月代(サカヤキ)”を現在ヤング風に応用したもので
はないかと筆者は推測する。この“ソリコミ”をアンダーヘアに応用したものは“剃毛
プレイ”と呼ばれ、もっぱら素行不良のヤング達が不純異性交遊に耽る際の遊戯として
人気が高い。
-  
- 彼ら“ツッパリ”もしくは“ヤンキー”と呼ばれるヤングの間で着用されている
衣服は“ガクラン”と称されていて、裏地にドラゴンの縫い取りがあるのが特徴である
。一方、女生徒の間では丈の長いロングスカートを引きずるように装着するのが流行し
ており、これはおそらく「人前で脚を見せるのはイヤ〜ん♪」という大和撫子の貞操観
念に基づくものではないかと推測される。パンツは“純潔”を現す「白」と決まってお
り、我が国のティーンが装着している黒のレース(透け透け)などはもってのほかであ
る。しかしここ日本でも、近年になると貞操観念に著しく欠ける素行不良の子女も現れ
、彼女達は「スケパン」と称されている。この名称は、我が国のティーンと同じく透け
透けのスケルトンパンツを愛用していることから「スケルトンパンツ女」という名称が
誕生し、それが「何でも4文字に略したがる国民性」によって「スケパン」と省略され
たものと推測される。一方、「スケパン」というのは「スケベなパンパンガール」の略
であるという一説もあるということを、ここに付記しておく。
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- “name−neko”(ナメネコ)
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- 今、日本のヤングの間でブレイクしているのが「ナメネコ」と呼ばれるキャット
のキャラクターである。日本では他にも「こんにちはキティ」や「招き猫」と呼ばれる
キャットのキャラクターがあるが、これらはもう時代遅れであるとされており、「ナウ
なヤングの間では、やっぱ“ナメネコ”がバカウケぢゃん?」(←日本のヤングの間で
用いられている表現)ということになっている。ちなみに「ナメネコ」というのは前述
の「ガクラン」を装着したキャットであり、そのネーミングからしてバター・ドッグの
キャット版ではないかと推測される。どこの国にも、キャットの「ざらざらした舌」の
愛好者というのは存在するものである。ちなみに「キャットの肉球マニア」というのも
潜在的には多数存在しているのではないかと推測され、「キャットの肉球を瞼にあてる
と、とっても快感っ♪」という趣旨の『愛撫』という作品もある。ちなみにこれは梶井
基次郎という、顔面が日本のプロボクサー“やる気石松”に酷似した小説家の手による
ものであるが、この小説家は後に、桜の木の下に屍体を埋めたために死体遺棄の疑いで
逮捕された。で、キャットの肉球であるが、ここ日本ではキャットの肉球を模した電気
振動式成人向玩具「キャッツ・ハンズ」なるものも販売され、キャットのハンドをレン
タルしたいほど多忙を極める日本のオフィス・レディの間で静かなブームとなっている
ということだ。是非とも我が国にも輸入して、私の愛人クリスティーナ(愛称クリちゃ
ん)相手に試用してみたいものである。おしまい。
-  
- @ さ、フィリー・ジョーですな。
- あ、本日の前半部分はアメリカきっての日本通と称されるロシア系ジャーナリスト
、イワン・ヤポンスキーの著書“The Real Japan”より、「日本の最新ヤング事情」と
いうところを一部抜粋してお届けしました。現在の日本のヤング事情をリアルタイムに
描き出した名著だと思いますが、中学時代の僕はソリを入れることもなく、ガクランを
着用することもなく、長いスカートを引きずることもなく、ま、ナメネコの下敷きは持
っていましたが、概ね健全なボウズ頭学生だったと言えるでしょう。不純異性交遊もし
なかったしぃ。その後、とってもエスコラピオス会な某ヒトデ高校に進学し、ここでは
カリアゲが校則で義務づけられておりました。ボウズから伸びた前髪は坊ちゃん刈り風
にしてました。専門学校時代も似たようなものでした。そして22歳で社会人になりま
した。「ポマードで7・3」というコドモの頃からの夢を適えることもなく、ずっと坊
ちゃん刈り風でした。そして現在に至っております。そんな僕のこと、「永遠の坊ちゃ
ん」って呼んでネッ♪さて、男というのは幾つになっても「少年」の面影を残している
生き物なんですが、今回の主人公フィリー・ジョーもそんな「少年の残滓」を色濃く感
じさせるミュージシャンでありますな。この『ブルース・フォー・ドラキュラ』では、
いいトシしてドラキュラの声真似をして喜んでおります。奥さんが聞いたらきっと泣き
ます。そんな子供っぽいところが母性本能をくすぐるのかも知れませんけどね。
-  
- とまあ、ここまでは書いてあったんですが、風邪と花粉症の併発でまるっきりヤ
ル気がなくなったので、1日お休みしちゃったのぉ♪と思ったら今日は大雪だしぃ。朝
、会社まで4時間近くかかっちゃいましたがな。で、1件現場を片付けて、もうちょっ
としたら帰るところなんですが、果たしてすんなり帰れるかどうか。今のうちに書ける
だけ書いておかねばなりませんな。ということで1曲目、「ブルース・フォー・ドラキ
ュラ」。最初と最後に「ビ・バップ・ヴァンパイア」が登場する以外はわりと普通の曲
で、作曲したのはジョニーのグリちゃん。グリちゃん自身は何年か前に別のタイトルで
吹き込んでいるそうです。それがいきなり“ドラもの”になっちゃってるわけですが、
フィリー本人が極めてうれしそうなので、他人がとやかくいう筋合いではありませんね
。ドラキュラ伯爵と下男の二役をこなしたりして、もう、フィリーったらノリノリぃ♪
で、ドラちゃんの台詞が終わるとジュリアン・プリースターのソロ。いいよね、これ。
とってもリバーサイドしてるよねっ♪続くソロ・オーダーはグリちゃん、ナット・アダ
レイでしたっけ?いいよね、これ。とってもリバーサイドしてるよねっ♪ということで
、最後にもう一度“ビ・バップ吸血鬼”が登場して、おしまい。思ったよりも普通の演
奏でしたな。という印象が記憶に残っております。2曲目「トリック・ストリート」。
オーエン・マーシャルの曲でしたっけ?いいよね、オーエン・マーシャル。思わず応援
したくなるよね?応援したくなることにかけてはフランク・ギャンバレと双璧だよね?
ナッちゃん、グリちゃん、プリちゃんの三管ハーモニーがとってもいかしてるよね?と
いう演奏だったように記憶しております。
-  
- 3曲目の「フィエスタ」は大阪商人@儲かる・まっせーの曲だったのではなかろ
うかと。演奏内容に関しては記憶なし。4曲目の「チューン・アップ」はマイルスの曲
。演奏内容に関しては記憶なし。5曲目の「オウ」に関しては、まったくもって記憶な
し。詳しくは、おうちに帰って書くヒマがあったら書くのぉ♪
-  
- ということで、帰ってまいりました。工事で若干渋滞しておりましたが、概ね順
調でした。いけませんなあ、コージ。コージという名前の人には“すけべ”が多いよう
な気がしますしぃ。(←根拠なし。)ということで、至らなかった部分を補足してみま
しょう。1曲目、「ブルース・フォー・ドラキュラ」。57年に吹き込まれたセロニア
ス・モンク&ジャズ・メッセンジャーズのアトランティック盤(グリちゃんも参加)で
は「パープル・シャドウズ」の題名で演奏されていたそうで。“パープル”という言葉
の響きが、タマノイの“パーポー”と同じく、“パー”という差別的な用語を連想させ
るところが青少年の健全育成の上で好ましくない。
- とかなんとか、日本鼻血学会あたりからクレームがついたのかも知れません。何故
、日本鼻血学会?という感じなんですが、要するに、やることがなくて暇なんでしょう
。で、テーマ自体はシンプルなリフ調のブルースです。いかにもグリちゃんが書きそう
な曲です。フィリーのブラッシュに導かれ、3管のユニゾンでテーマが演奏されたあと
、“狼の遠吠え”みたいなのがあってドラキュラ伯爵の登場と相成ります。ドラキュラ
役者ベラ・ルゴシの声真似らしいんですが、似てるのかどうかはよくわからん。で、「
私ことドラキュラ伯はまことのビ・バップ吸血鬼。輝かしき音楽をこよなく愛する者で
あります。」(名前が平凡@佐藤英樹クン訳)などという、どうでもいい発言のあと、
下男が出てきてこんにちは。「ご主人様、あの奇妙な音、あれはいったい何でしょうか
?」「心配するな。あれは夜の子供達が美しい音楽を演奏しているのだ。」とドラキュ
ラが答えたところでプリースター、グリフィン、ナット、トミ・フラの充実したソロへ
と続いてまいります。うん、鼻づまりで今ひとつ気分がすぐれないというのに、長々と
解説してしまいました。以下は手を抜こうね♪
-  
- 2曲目の「トリック・ストリート」はオーエン・マーシャルの曲。ちょっぴりゴ
ルソンを思わせるメロディとハーモニーが3管セッションにはお似合いねっ♪ソロ先発
はトミー・フラナガン。ピアノのバックでホーン陣がハーモニーを付けるあたり、実に
洒落てますな。グリちゃんの『ザ・小さな巨人@オロナミンC』路線がお好みなら、き
っと気に入ってもらえるんぢゃないカナ?続くグリちゃんのソロも貫禄よね?3曲目、
カル・マッセイの「フィエスタ」は、ちょっぴりタッド・駄目論の作風を思わせるナン
バーですな。3管のアレンジも冴え冴えの冴子ちゃん♪あ、やっぱり鼻が詰まってると
、書いてることが今ひとつだねっ♪アレンジはフィリーの担当ということで、ただ単に
タイコを叩きまくってる体育会系のおじさんだと思ってたら、意外と知的な一面もあっ
たんだね。ということを感じさせ、秀逸です。ソロ先発はグリちゃん。オーバーブロー
の一歩手前、といった自由奔放なソロに触発されたのか、続く地味なナット・アダレイ
も派手なブロウを披露しております。3番手のプリースターも検討しておりますが、持
ち楽器が地味地味なトロンボーンであるため、やっぱり地味ですな。楽器の選択ミスだ
よねっ♪といったところで、3管ハーモニーにはボントロのサウンドが必須ですけどね
。続いてはトミ・フラですかぁ。個人的にはここでケリーにいて欲しかったところです
が、無論、トミ・フラが悪いわけではありません。地味なだけです。ここでフィリーの
ドラム・ソロが聴かれ、ドラキュラの物真似だけが持ちネタじゃなかったんだね♪とい
うことをアピールしております。派手派手しさはないものの、知的なセンスを感じさせ
るドラムソロです。
-  
- 4曲目、「チューン・アップ」。出だしの部分が面白いですな。フィリーのドラ
ムに乗せて各自が勝手な音を出す様は、ちょっぴりフリー・ジャズのコレク恥部・イン
プロヴィゼイションを彷彿させます。ここで一転してフィリーの一糸纏わぬモロ画像。
ぢゃなく、一糸乱れぬシンバルワークになり、3管によるテーマが演奏されます。ソロ
1番手はナット。急速調をモロともせず、破綻なき見事なソロを聴かせてくださいます
。味があるだけかと思ってたら、意外とテクもあったんだね、ナット。続くグリフィン
は、この手の「速吹き」はおてのもの。あんたこの頃、嫁入りしたではないかいな。そ
れは、おてもやん。「シカゴ一はやいのね!」の異名通り、猛スピードで見事なテクを
披露しております。続くプリースターはちょっぴり“もたつき気味”ですが、楽器の選
択ミスだよねっ♪で、グリちゃん、ナッちゃん、フィリちゃんの8小節交歓会があって
、フィリちゃんの一人ぷれいに突入。素敵よっ♪
-  
- はい、ラスト。「オウ!」はガレスピーの曲でした。おう、そうだったか。ナッ
トのハイトーンがとっても派手なイントロから、ちょっぴり落ち着いた感じのテーマが
演奏されます。バックの切れ味鋭いフィリーのドラミングが、とっても切れ痔。リバー
サイドにはめずらしいジミー・ギャリソンのベースワークも地味ながら頑張ってます。
ソロはプリちゃん、グリちゃん、トミちゃん、ナッちゃん、フィリちゃんの順。
- 中では、ミディアムで始まり、途中、ダブル・テンポで大いに盛り上がるグリちゃ
んと、ガレスピーばりのハイノートを駆使するナッちゃんのソロがいいです。
-  
- 以上、結局、いっぱい書いちゃいました。さ、寝よっと。
-
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