- 【アルバム名】
- LOOKING AHEAD (PRESTIGE)
- 【リーダー名
- KEN McINTYRE (1960/6/28)
- 【パーソネル
- KEN McINTYRE (as,fl) ERIC DOLPHY (as,fl,b-cl) WALTER BISHOP JR. (p)
- SAM JONES (b) ART TAYLOR (ds)
- 【収 録 曲
- LAUTIR / COURTSY / GEO.'S TUNE / THEY ALL LAUGHED / HEAD SHAKIN' DIANNA
- 【内 容
- ねえ、みんなぁ。痛風の発作に苦しんでるぅ?あ、みなさんこんにちは。痛風の
フーコでーす。また出てきたんかいっ!って感じなんだけどぉ、この「○○の○○」と
いうキャラって、結構いるよね?まず最初に思いつくのが「日ペンの美子ちゃん」。あ
とは、えーと、えーと・・・。ねえ、みんなぁ。プリン体、食べてるぅ?そういえば昔
、「一心同体・プリン隊っ♪」ていうグループがあったよね?(編集部注:ねーよ、そ
んなもん。)で、プリン体と言えば先週、このコーナーに「水産系ぷりんちゃん一覧表
」というのを載せたんだけどぉ、某水産系読者サマからこんなメールをいただきました
ぁ。
-  
- > はぁい、フーのみなさま、春一番が吹くとさぞかし痛むことでしょう。さて、100
gあたりのプリン体の量が書いてありましたね。干物に何故プリン体が多いのか!?
- > それは乾かすことによって水分が少なくなって軽くなるから100gあたりのおさか
なの量(何匹とか)が多くなるからです〜。
- > 山の幸の中では「しいたけ」が抜群ぷりんちゃんだけど、それって1こ1こが軽
いからよーん。
- > 干し椎茸100gと鰈100g、ぺろっと食べられるのは鰈ちゃんよねぇ。
-  
- なるほどぉ!目からウロコ、ワニはクロコ、薬師丸はヒロコ、バド・パウエルはウ
ン・ポコ・ローコというのはこのことねっ!たとえば生のアジ100グラムをひらいて
干物にしたら50グラムのアジの干物になったとすると、100グラムのアジの干物に
含まれるぷりんちゃんは生のアジ2匹分になっちゃうというわけね。濃縮果汁還元の発
想。そう言ってもいいかも知れないわ。あるいは「カルピスの法則」。ミカちゃんちで
飲んだカルピスは甘かったけど、どうしてウチで飲むカルピスはお水の味しかしないの
ぉ?と娘に詰問され、ゴメンよぉ、ヨシコ。うちは貧乏だからカルピスを12倍に薄め
ているのよぉ・・・。と涙ながらに告白したという経験をお持ちのお母さんは多いでし
ょうが、それにしても12倍は薄めすぎやろ、ヨシコの母っ!この例で言うと、ミコち
ゃんちのカルピスがアジの干物になるわけですね。いや、その反対かぁ?とにかくまあ
、大切なのは「100グラムあたりのプリン体の量」ではなく、一度にどれだけのぷり
んちゃんを食べるか?という点であることがわかったわけなんですが、ところで大相撲
で優勝した時にもらえる「椎茸1年分」ってどれくらい?というのが本日のテーマです
。
-  
- そもそも椎茸なんてのはあまりにも一般的すぎて、キノコ界の中でも軽く扱われ
ている感は否めません。虐待されている、といってもいいでしょう。先日、私は椎茸と
一緒に酒を飲む機会に恵まれたんですが、椎茸は大いに荒れて、「椎茸を虐げるなっち
ゅうねん!」なんて叫んでおりました。いや、中年の椎茸だったんですけどね。そもそ
もなぜ椎茸がこれほどまで軽く扱われるようになってしまったかというと、やはりこれ
は「干し椎茸」という存在がネックになっていると断言しなければなりません。だって
軽いんだもーん、干し椎茸っ!軽くあしらわれるちゃうのも仕方ないかなーって感じぃ
。「ぴんぽーん」と玄関のチャイムが鳴って「はーい!」なんて明るく返事をして玄関
に出てみると荷物を抱えたペリカン便の配達人が。んまー、何かしらぁ?なんて期待に
胸をはずませながら荷物を受け取り、そのあまりの軽さに「なんや、干し椎茸かいっ!
」と悟ってしまった時の落胆というのは何事にも変えられませんよね。ではここで、「
手に持った瞬間にわかるお中元の中身判別法」というのを伝授いたします。たらい回し
にする時などにご活用ください。
-  
- 軽い→「干し椎茸」
- 重い→「サラダ油」
- 普通→「せっけん」
-  
- たいした人じゃないな、この家の御主人。
- ということで、では最後に「正直爺さんの悲劇」というお話をしましょう。その昔
、正直でいい爺さんがいて何かいい事をしたわけです。その結果、お礼に何かお土産を
さしあげましょうということになって、大きなツヅラと小さなツヅラがありますが、ど
ちらかお好きなほうをどうぞ!ということになるわけです。手に持ってみると大きなツ
ヅラはずっしり重く、小さなツヅラは妙に軽い。そこでお爺さんは「舌きり雀」の話な
どを思い出し、小さなツヅラを持って帰るわけです。そしてワクワクしながらツヅラを
開けてみると・・・
- 「なんや、干し椎茸やん!!」
- 正直者のいい爺さんはすっかりグレて、悪い爺さんになってしまったそうです。
-  
- @ さ、本日はケン・マッキンタイアーです。あ、「椎茸1年分」ってどれくら
い?という疑問の件なんですが、なんかこのネタでもう1本書けそうだからまた今度ね
っ。さて、ケン・マッキンタイアー。とりあえず1句詠んでおきましょう。
-  
- ・ 志村けん 負けちゃいや〜んと 加藤茶言い
-  
- > けんを応援する、茶。
-  
- 「負けちゃ」と「加藤茶」で韻を踏んでいるあたり、なかなかのデキだと思うんで
すが、ちいと苦しいですね。個人的には高木ブーが好きだし。ブーといえば、
-  
- ・ ドリフには ありがてぇブーがいる
-  
- という「アリゲーター・ブーガルー」俳句もございますな。で、マッキンタイアー
。この似ても似つかぬジャケ絵のアルバムにはエリック・ドルフィーがウィズしており
ます。マッキンタイヤーも似てないけど、ドルフィーも似てませんね。これを買った人
のほとんどはドルフィー目当てだと思いますが、ケンちゃんも忘れちゃいや〜ん♪ガー
シュイン・ナンバーの1曲を除いてすべてケンちゃんのオリジナルだし、やっぱりこれ
はケンちゃんのリーダー作なんですよね。リズム隊はというと、ビショップにサム・ジ
ョーンズにアート・テイラーという、典型的なハードバップな人々で、ドルフィーとの
相性が気になるところですが、ま、なんとかなるでしょう。ということで、では1曲目
から聴いてみましょう。「ラウティア」。抽象的な感じのブルース・ナンバーで、はっ
きりいってヘンな曲ですね。ソロ先発はケンちゃん。なんともいえない不安定な吹きっ
ぷりがこの兄ちゃんの特徴でしょう。パーカー直系ではないし、ドルフィーほど前衛的
でもないし、わけわかんなさではジェームス・スポルディングに近いかなー?と言った
感じ。そうでもないか。ま、かなり個性的なソロではあります。テーマ部ではアルトを
吹いていたドルフィーがソロパートではフルートを吹きいます。短いけれどなかなかの
ソロです。続いてビショップのピアノ。極めてオーソドックスな弾きっぷりがとっても
よろしい。奇をてらわないことも時には大切であるということを我々に教えてください
ます。とってもオトナだと思います。はい、次。「カーティシィ」。わりとストレート
なハードバップ調のメロディです。2本のアルトのユニゾンでテーマを演奏したあと、
ケンちゃんのソロ。ここでのフレージングは全体的にやや上ずり気味ながら、わりかし
オーソドックスな仕上がりとなっております。続いてドルフィーのソロ。お得意の「馬
のいななき風」フレーズが笑えます。もう一度ケンちゃんが出て、続いてまたドルちゃ
んが出て、その後はチェイスとなって、最後はビショップのソロ。全体的に元気があっ
てよろしい。
-  
- 3曲目の「ジョーズ・チューン」はボストンのダンサー、ジョージ・ハワードに
捧げたケンちゃんオリジナル。ラテン風のリズムにノッたテーマがよろしい。特にサビ
のメロディが印象的ですね。ソロ一番手はここでもケンちゃん。かなり気合が入って、
かなりヘンです。世の中、気合を入れればええっちゅうもんでもない。ということを我
々に教えてくださいます。「体育会系反面教師」とでも申しましょうか。個人的にはこ
ういうワケわかんないの、わりと好きなんですけどね。ビショップのオーソなソロの後
、ドルフィーのいななきソロ。いなないてます。アルト2本とドラムスの4小節交換で
大いに盛り上がります。アート・テイラー、頑張ってます。はい、次。4曲目の「ゼイ
・オール・ラフド」はガーシュイン・ナンバー。歌モノ歌モノした感じのハッピーなナ
ンバー。
- ここでのケンちゃんのアルトソロ、誰かに似てるな?と思ったら、オリバー・ネル
ソンに似てますね、ちょっとだけ。あっちはテナーなんですけどね。ということで、は
い次。「ヘッド・シェイキン」はディープなブルース・ナンバー。ソロ先発はウォルタ
ー・ビショップのピアノなんですが、これがまあ、実にまあ、ものすごーくよろしい。
本アルバムのハイライトと言ってもよいでしょう。続いてドルフィーのアルトソロなん
ですが、相変わらず「ラララむじんくん」してますなー。続いてケンちゃんがフルート
で登場。ドルフィーのフルートに比べてトーンがクリアですね。高音部が綺麗に響きま
す。ケンちゃん、アルト吹くよりええんちゃうか?続いてサム・ジョーンンズのウォー
キング・ベースが聴かれて後テーマを演奏してエンディング。なかなかに充実した10
分46秒でした。ラストの「ディアンナ」はワルツ・タイムの綺麗なメロディの曲。ケ
ンちゃんはここでもフルートで頑張っております。ドルフィーはバスクラ。怪しくって
イイですなぁ。続いてビショップのソロ。このアルバムのビショップは全体的に素晴ら
しいです。ビショップってこんなによかったっけ?というくらいイイです。ドルフィー
とは全然違ったスタイルで「ゴーイング・マイ・ウェイ」って感じですが、それもまた
人生。人生いろいろ、飲みすぎてゲロゲロ、鰈さんエロエロ。というわけで今日はおし
まい。塩通は明日からゴールデンウィーク休暇に入ります。んぢゃ、またね〜♪
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