「天上銀河英雄伝説」 第二章 戦いへの序曲

「何、神の許可がいるだと? 余は、ヴァルハラに来てまで、膝を屈してお願いをしなけ ればならんと言うのか? バカバカしい。この無秩序な世界を野放しにしておいたような 『神』などに。何故許可など求めねばならんのだ!」  ラインハルトは、キルヒアイスが住んでいる、質素ではあるが必要なものは全て揃えて ある、こじんまりとした館の居間のソファに納ったまま、片手で拳を作って片手の掌にぷ つけた。  そんなラインハルトをなだめるかのように、キルヒアイスは、静かに笑った。    一見、二人だけの世界が展開されているかのようだが、それは大いなる間違いである。  何しろ、そんなに広くない居間には、オーベルシュタイン、ロイエンタール、ファーレ ンハイト、ケンプ、シュタインメッツ、ルッツ、レンネンカンプらの提督達、はてはシル ヴァーベルヒまでもが居並んでいるのだ。  実際の所その部屋は、あまりの人口密度のため、酸欠になるのではないかと思われるほ ど、空気がよどんでいた。 「しかし、ラインハルト様。郷に入っては郷に従え、と言います。神は、一応ここの管理 人でもあるわけですし。それに、『ダメだ』と言われている訳ではありません。許可を得 よ、と申されている訳ですから、簡単なことではありませんか。」 「……キルヒアイスは、死んでも優しいな。」  言うと、ラインハルトは、昔を懐かしむかのように、キルヒアイスの癖のある赤毛に手 を伸ばした。  前髪をいじくられるまま、あくまで微笑んでいるキルヒアイスとラインハルトの光景は、 まことにほほえましいものであったが、そんな交流に抑揚のない、無感動な声が茶々を入 れた。 「閣下。それでは改めて、軍を編成せねばなりません。人事はいかようになさいますか。」  オーベルシュタインの、並いる提督陣の感動ぶりを一気に静寂に立ち返らせるような発 言と同時に、ラインハルトは不快そうに、眉を寄せた。 「言うまでもない。以前と同じだ。卿は、軍務尚書、つまり参謀として余の補佐をすれば よい。他提督には、それぞれ一個艦隊を与え、生前と同じ階級をもって軍を指揮してもら う。」 「では、キルヒアイス提督も、あくまで上級大将として、一個艦隊を指揮させるのですな?」 「いや。キルヒアイスは、元帥として、常に余の傍らにいてもらう。」 「閣下!」 「オーベルシュタイン、卿の言いたいことは予測がつく。しかし、余ははっきりと悟った。 キルヒアイスなくして、余はあり得ぬ。ナンバー2不要、という卿の理論は、余に対しては 当てはまらぬ。キルヒアイスには、元帥かつ宇宙艦隊総司令官として、余の片腕として働 いてもらう。……もちろん」  そう言うと、ラインハルトは自らの黄金の髪をばさりと後ろに払いのけた。 「ロイエンタールにも、元帥としてその才を遺憾なく発揮してもらう。双璧と言われたミッ ターマイヤーは、未だ下界にいる。親友がいなくて寂しいだろうが、我慢してくれるな?」 「陛下。では、私の罪をお許しになられるので?」  他の提督よりも、少々後ろに控えていたロイエンタールが、驚きを隠せぬ顔で、一歩前 へ出た。 「むろんだ。卿の一件は、多少ならず陰謀めいており、ああせざるを得なかったことはわ かっているつもりだ。それに、あのペテン師に対抗するには、卿の力が必要だ。」  うっすらと笑みすら浮かべたラインハルトに、ロイエンタールは、感じ入ったと言わん ばかりに目をまばたかせた。 「はい。マイン・カイザー。御心のままに。」  かくして、ラインハルトの度量の広さの前に、ロイエンタールは生前と同じように跪き、 うやうやしく頭を下げた。  その中にあって、ただ一人、冷静であったのは、キルヒアイスであった。 『やれやれ。それよりも、神にどう許可をとるか、という当面の問題があるんだが。それ に、いくらこのヴァルハラの天空にも宇宙があるとはいえ、艦隊など、どうやって用意す るのか? いやそもそも、神は艦隊戦などお許しになるのか?』  至極最もな考えを巡らせつつもなお、彼はラインハルトの高揚した表情を、暖かく見つ めていた。    一方、こちらはヤンの私邸……といっても、ほとんど倉庫のようになっている館の、 「一応」書斎であった。ここもまた、酸欠になるのではないかというような人口密度で、 かつて彼の幕僚であった者、僚友であった者達は、デスクの上であぐらをかいて、頭をば りばりとかいている元・元帥を眺めていた。  ただし、ラインハルトを囲む面々と彼らが大きく異なっているのは……尊敬と敬意を持っ て、というよりは、この青年が次に何をぼやき出すのか、面白がって眺めている、という 点ひとつであった。  実際の所、ヤンは、フケが落ちるのではないかというくらい頭をかいた後、まず一声。 「全く。こんな戦争をしたからって、年金がもらえる訳でもないじゃないか。」 「民主共和制のためでしょう。よろしいではありませんか。」  からかうかのようなシェーンコップに、ヤンは、哀願すらたたえた、すがるかのような 瞳を向けた。 「民主共和制結構。しかしそれはあくまで、生きている者の世界のことだ。この世界では、 皆が自由に、気楽に暮らしていたというのに。……全くもって、カイザーにも困ったもの だよ。」 「自由に、気楽に、ねえ。どちらかというと、食っちゃ寝、食っちゃ寝してたようにも思 えますが?」  これはブルームハルトの言葉であった。  ヤンは『隊長……いや、元隊長の毒舌が伝染したんだなあ。一緒に天国に来た仲なのに。』 などと思いつつ、溜息とともに頭を垂れた。 「まあ、とにもかくにも、敵さんは戦うつもり満々なんだ。ここは一つ、ミラクル・ヤン のお手並みを久々に拝見といこうではないか。」  顎をかきながらの、老提督、ビュコックの言葉に、ヤンは慌てて面を上げた。 「とんでもない。どうして私が? 順番からいけば、当然総司令官は私ではなく、あなた が……」 「いやいや。儂のような老兵は、素直に後ろで控えているとするよ。……良くも悪くも、 ここには、反ヤン・ウェンリー派も来ておる。例えば、フォークなどといった輩、かつて のヤン・ウェンリーの上司殿達がバカなことをしないよう、儂とウー・チュンは後ろで、 貴殿が安心して戦えるよう、監視するとするよ。」 「しかし、それでは……」 「心配せずとも、幸か不幸か、こっちのが戦死者が多い。ウランフ、ボロディンらの提督 は、一個艦隊を任せるに充分だろう。あと、ムライ参謀長の代わりには、グリーンヒル大 将でどうかな?」  ヤンの意識せんとする所を思い切り無視したまま、勝手に進んでいく人事に、ヤンは呆 れ混じりの声を出した。 「それでは、私が、結局の所、また元帥ということになるのですか? グリーンヒル大将、 いえ、義父を参謀長になど、とてもとても!」  困惑のあまり、あぐらをかいたままで手を振り出したヤンに対して、グリーンヒル大将 は静かに笑いながら歩み出た。 「いや、君に参謀などは必要ないことはわかっている。しかし、形だけといっても、総司 令官に参謀は必要だろう。心配しなくとも、戦いに私事は持ち込まない。あくまで、君を 上官として、命令に従う。」 「いえ、そういう問題ではなくて……ああ、困ったな。」  ますます困惑の一途をたどるヤンの肩を、一人の青年が叩いた。 「まあ、そう堅苦しく考えるなよ。とにかく、カイザーは、他ならぬお前と戦いたがって いるんだ。他の者が陣頭に立っては、彼がやる気をなくしてしまう。腹をくくれよ。ヤン。」 「ジャン、お前もか……」  早々と戦死した、かつての僚友を前に、ヤンはとうとう、右腕で顔の半分を隠してしまっ た。 「なら、当然、協力してくれるんだろうな。ジャン。」 「俺か? 俺は、地上で送るはずだった新婚生活を楽しんでるんだ。戦場に出るなんて言っ たら、ジェシカが悲しむ。」 「やれやれ。いい気なもんだ。」 「そう言うなよ。才媛を置いて、勝手に死んだお前が悪い。気の毒になあ。お前に先立た れたせいで、奥方はえらく苦労していると言うじゃあないか。」 「それを言うな。私だって、気になって気になってたまらないんだ。後から来る者に、フ レデリカのことを聞くたびに……」 「まあ。優秀なお前の養子がついてるんだ。心配はあるまいさ。最新情報では、細々なが ら、向こうの世界でも、民主共和制の種は残されることが決まったそうじゃないか。」  あくまで気楽に笑う、ジャン・ロベール・ラップの横で、ヤンは「もう聞きたくない」 とばかりに、両手で顔を隠してしまった。 「そうやって、子どもみたいに隠れん坊してる場合じゃないですぞ。閣下。敵の動きを傍 受した者によれば、カイザーは、神に対して、正式に、天国での戦争を行う旨、許可を得 たそうです。」  シェーンコップの言葉に、ヤンは顔を隠していた手を離し、慌てて片膝を立てた。 「神に対してだって!? そんな酔狂を神が許したって言うのか?」 「そうです。この天国が、いわば次の生まれ変わり場所が決まるまでの待合室であること は、閣下とてご存じでしょう? ところが、この数年で、この待合室はいっぱいになりす ぎた。神としても、この喧噪にはうんざりしていたようで。両軍に、均等の予算と資源を 与えるから、この天国の星空を舞台に、好きに戦ってよい、とのことだそうです。まあ、 ここで死んでも、再び地上のどこかでまた生まれるだけですしね。ある意味気楽なもので すよ。ともあれ、まもなく、我が陣営にも、その旨が伝えられるでしょう。戦艦を作るた めの工場の建設も許されるそうですよ。」  シェーンコップの言葉に、パトリチェフは、「なるほど」とつぶやいた上で、さらに続 けた。 「実は、神様も暇を持て余してたのかもしれませんねえ。地上での戦いを見て、『これは、 均等の兵力を与え、間近で見てみたい』なんて思ったんじゃありませんかね。」  もしかしたら、このパトリチェフの言葉は、真実かもしれなかった。  ヤンは、呆れてものも言えなかったが、気を取り直すかのように、シェーンコップに尋 ねた。 「君は、今、神と、カイザー陣営とやりとりを傍受した者がいた、と言ったね? どうい うことだ?」  収集のつかない事態の中、無理やり思考を冷静にしようとしているヤンに、シェーンコッ プは、まさしく口元に「何か企んでいます」と言いたげな笑みを浮かべた。 「アムリッツァ会戦の時に、非凡の才能を無能な司令官の元で無駄死にした、優秀な若い 人材がいましてね。迅速なる行動力で、カイザー陣営がどう動くか、情報収集をしたので す。ちなみに、プログラマーとしても卓越しています。」 「ああ、もしかして、君の言っているのは、あの子の事かな。」  いきなり、懐かしそうな顔をしたグリーンヒル大将に、ヤンは不審げな瞳を向けた。 「ご存じなのですか?」 「ああ。ちなみに、私の娘は士官学校を次席で卒業したが、その時首席で卒業した子だ。 学生時代から、娘とは仲がよくて、よく家に遊びに来ていたよ。」  この言葉に、ヤンはかすかに頬をひくつかせた。  フレデリカは、ヤンと再会するまでの八年間(もっともヤンはフレデリカと初めて会っ た時を覚えていないのだが)、ヤンのことばかり考えていた……そう、本人が言っていた。 家を行き来するほど、親交を深めていた友人がいたとは、聞いたこともなかった。また、 そのような者がいたなら、何も自分のような生活無能力者にこだわらずとも、その者と…… いや、結局の所、その者の方が早く戦死したのだから、どっちもどっちか……などと考え ていると、 「君でも、それなりに邪推や嫉妬するものかね。心配するな。女性だ。その年の首席・次 席は女性によって独占され、これからはやはり女性の時代か、と皆に言われたものだった。」 「ああ、女性……ですか。」  誰が聞いても、間が抜けたとわかる声で、ヤンが呟く。 「そうです。ちなみに、美人です。」  シェーンコップのフォローに、「魔術師」と呼ばれた男は首を振った。 「誰もそんなことは聞いていないよ。で、さしずめ君は、その優秀な女性を、どうしたい んだい?」 「さすが閣下。お察しがよろしい。彼女は、事務処理能力にも優れています。そこで、優 秀なる彼女に、閣下の副官の任を与えてはいかがかと。」 「そうくるんじゃないかと思ったよ。しかし……」  ヤンは、傍らに立つ、グリーンヒル大将をちら、と見た。  確かに、事務能力に乏しい自分には、副官は必要ではある。フレデリカはもちろんのこ と、キャゼルヌ、ユリアンのように、几帳面に事務処理をしつつ、側について、自分のフォ ローをしてくれる人間はいない。だが、自分の妻(生前であるが)の友人、しかも若い美 人を側に置くとなると、この義父にとってはいい気はしないのではないか。さらに、自分 としても、シェーンコップ以下、野次馬根性の旺盛な人間にはやしたてられるのは気が進 まない。  ところが、グリーンヒル大将こと、ヤンの義理の父は、心配無用とばかりに微笑んだ。 「気にすることはない。私が側にいるんだ。君が浮気をしないよう、見張っているさ。そ れに、カイルは男嫌いだ。いや、正確には男性には興味がないらしい。」 「カイル?」  『それは男の名ではないのか?』ヤンは首を傾げた。 「彼女の父は、男児が欲しかったそうでな。一人娘に男の名をつけたらしい。彼女なら、 君の副官には最適だ。」  グリーンヒルの言葉に、追い打ちをかけるように、シェーンコップは続けた。 「そういう訳です。ですから、小官も、せっかくの美人なのに、手を……いえ、親睦を深 めることはできませんでした。まあ、そんな余談はともかく、会ってみてはいかがです?  新しい副官に。」  『やれやれ。どんどん勝手に決められていくなあ。』  思いつつ、ヤンは再びあぐらをかいた。  『もう、どうとでもなれ――。 』  彼は、心底そう思っていた。 「カイル・H ・マンセルです。失礼します!」  シェーンコップの指鳴らしとともに、何故かフィッシャーに導かれ入って来たのは、年 のころ二十代前半(当たり前である。フレデリカと同期で、アムリッツァで戦死している のだから)の、銀色の髪を後ろでゆるく束ねた、端正な顔立ちの娘であった。灰色に近い 瞳が知性を伴って輝き、少し気が強そうな印象を皆に与えた。  ヤンは、初めてフレデリカが着任してきた時の驚きを再現させられたかのように、嘆息 を漏らした。 「ああ、なんだか訳がわからないが、よろしく。」 「はい。ヤン提督のお噂は、かねがねフレデリカ……いえ、ご夫人から聞いていました。 この度、副官を拝命できて光栄であります。」  『フレデリカ……一体、何を吹き込んでたんだ?』  考えながらも、ヤンは、行儀悪くもあぐらをかいたままで、直立不動で敬礼しているミ ス・カイルに対し、一応手を額に当て、軍隊式の敬礼をしてみせた。  『キャゼルヌといい、私の幕僚達には、皆スーツの下に、悪魔の尻尾があるに違いない。』  などと、考えながら。    さて、それからの両陣営の動きといえば、ほとんど同じものであった。  何しろ、何もない所からの戦いなのだ。まず、戦艦の建造。補給基地建設。  神は、天国(ヴァルハラ)の地上での戦闘は禁じており、全ての活動は「宇宙」ですべ し、とのお達しを出していたため、両陣営はまず、天国の上に広がる宙域図を見て、どこ に拠点を置くか、どこに基地をつくり、どのように戦うか、全てを考えねばならなかった。   「下らん。このヴァルハラにおいてすら、宙域は二つに別れているというのか。こちら側 に我々。そして、向こう側に敵陣営を置け、と!?」 「確かに、銀河に酷似していますな。二つの回廊。二つの宙域……。どうお考えになりま す? ラインハルト様。」  あえてなされたキルヒアイスの言葉に、ラインハルトは失笑しながら答えた。 「聞くまでもないことだ。こうなっている以上、我々は旧帝国領土側に、陣営を置く。向 こうも同じことを考えているさ。ただ、違うのは……」   「イゼルローンもなければ、フェザーンもないということさ。そこが、生前の銀河とは全 く異なる要因となっている。両陣営は、好きな時に、好きな回廊から、互いを侵攻できる。 両陣営には、神から全く当分の資源が補給されている訳だから、ある意味同等だね。」  ラインハルト達と同じ宙域図を見ながら、ヤンは頭をかいていた。 「こいつは、カイザー・ラインハルトにとっては耐えられない屈辱じゃないかな。『勝っ た方が天国に、帝政をしくもよし、民主共和制を置くもよし』、と神はのたもうたと言う が……実際、神の掌の上で踊らされているように思えているんじゃないか。」 「では、我々を倒した後、彼は神になろうとするのでしょうか?」  パトリチェフの言葉に、ヤンは首を振った。 「そうかもしれないね。でも、その前に、そうやすやすと、この気楽な天国に帝政を敷か れても困る。いくら、彼が善政を行うことがわかっていても、だ。」  溜息まじりのヤンの溜息を、新副官、カイルが遮った。 「閣下。旧同盟領にあったと同じように、八十の補給基地を置き、それぞれに最低限の補 給物資を用意するよう、手配しました。あと、戦艦の建造状況ですが、七艦隊を編成する ことを想定。各々に一万五千を配置するうち、現在半数が完成したとのことです。ただ、 スパルタニアンだけが、予定よりも建造が送れておりまして。予定数の三割しかまだ出来 ていません。」 「まあ、それは向こうも似たような状況だろう。順次、進めさせてくれ。」  簡潔なカイルの言葉に、ヤンはデスクの上に足を放り出し、腕を頭の後ろに組んだ。 「お疲れでしょう。飲み物を持ってきます。」  秀麗な口元に、かすかに笑みを浮かべたカイルを、ヤンは呼び止めた。 「ああ、えっと……」 「階級は、大尉です。閣下。」 「では、大尉。どうせ入れてくれるなら、飲み物は……」 「コーヒーではなく、紅茶でしょう。フレデリカから聞いてます。エル・ファシルでそう 言われた、と。」  肩をすくめて笑って見せ、後ろ姿を見せたカイルに、ヤンは呆れ顔で、額に手を当てた。 「こいつはどうして、さすが我が妻の親友、という訳か。」  そのぼやきを聞いたのが、常識人のフィッシャーだけであったのは、せめてもの幸いで あったろう。   続く   ※オリジナルキャラを出すのは、私の主義には反するのですが……  何しろ、怠け者のヤン提督。事務処理をかわってしてくれる副官が必要なのです。  ところが、本文でも述べたように、フレデリカ、キャゼルヌ、ユリアンのような「まめ  なキャラ」は生きていますし、いくらなんでもグリーンヒル大将に事務処理をさせるの  もヘンだし……という訳で、やむなくオリジナルキャラ、カイルに登場してもらいました。  しかし、決してこのキャラとヤンがくっついたりすることはありません! あくまで、美  人の副官をつけられてはやしたてられる提督の図が、ヤンには似合っている……というこ  とで出しただけです。ご安心を!
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