霧島高原ビール

霧島高原ビール株式会社 山元正博社長。鹿児島県姶良郡溝辺町麓876-15。チェコ村レストラン。0995-58-4828。
1994年開業。ビールはチェコタイプ。使用する地下水の硬度は2.8でチェコのピルゼンと同じ。やわらかな発泡感とキメの細かい泡が発酵中に生まれ、自然な炭酸となる。
社長の山元氏は東大農学部で発酵学を専攻。焼酎工場の経営で売上高を超える借金を抱える危機を乗り切った経験を持つ。その教訓で「常に失敗するリスクを考えながら投資している」とか。
同社はビール事業の参入規制が緩和された94年に設立。ブームに乗り開店1、2年目の製造量は200klを記録したが現在の製造量は60klに落ち込んでいる。にもかかわらず、1年目に7億円だったグループ売上高は2002年3月期は15億円に増え、経常利益も4千万円を確保。2003年3月期の売上高は17億円に伸びる見込み。
同社は山元社長が経営していた観光客向けの焼酎工場に併設する形で始めた。機械を直に買い付けるなどして投資額は1500万円に抑えた。同業他社が開業に億単位の資金をつぎ込んだのとは対照的だ。
「ビールだけでは飽きられる」と読んで、97年にチェコの産品や料理を楽しめる観光施設リトルプラハを敷地内に開設。チェコ政府観光局から日本代表部にも任命された。こうした手を打ったのが奏功し、現在客数は年40万人に達している。
また、山元社長は焼酎製造にかかわる麹菌で生ゴミを飼料にするリサイクルシステムを開発。開発に2億円以上を要したが、このプラントの販売やリサイクル請負が新たな事業の柱になるとみている。同社の手法を使えば、生ゴミ1トン当たりの処理にかかる光熱費は約1500円と従来法の6分の1程度。生ゴミを麹菌の入った処理槽に入れるだけで臭いのない良質な飼料ができる。この簡便さがうけ、早速鹿児島空港のレストランから出る生ゴミ処理を受注した。現在、機械メーカーの三習工業(埼玉県久喜市)とプラントの製造・販売も計画。既に十数件の引き合いがきており、2年後には30-40億円の受注を見込む。[日経産業2002-12-5より]

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以下98年1月に岐阜のToyamaさんからいただいた情報です。

「鹿児島で霧島高原ビールを飲んできました。空港から徒歩7分位のところにあるらしいですが場所が分からずじまいで、結局空港内のレストラン(食堂かな)で飲みました。香りはそれほど強くはありませんが、味は苦みが強く、わたしごのみでした。地ビール特有の酵母の甘みは、わずかに感じられる程度で濁りはそれほどありません。ソーセージといっしょに食べましたが、どちらかといえば、お鍋といっしょの方がいいかな〜と思いました。」

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