I・将来への不安、適職などを知りたい(12例) 

                                                                              

このページは、2000/01〜2007/07の7年半の間に、Q&A室での質問文と
回答文のなかで選んだもの12例を掲載しています。なお、
赤字の数字は、
質問順の通し番号です。このページを読めば、あなたの悩みの原因を掴
めるかもしれません。また、気をつけたいこと、発想の転換をしたほうがよ
いこと、また、やらなければならないことが少しクリアになるのではと思い
ます。何かあなたのお役に立つことがあれば幸いです。  

1  1200   今後の生活に不安を感じる                   質問者(ロフタス)      2006/02/25

 こんにちは、ロフタスです。今後の生活について少し不安なことがあります。4月からディケアから作業所へ移行するのですが、今度通う作業所は日曜日だけでなく、水曜日や土曜日も休みになります。それから年金の収入になり、予算が少なくなるので食費も考えて親に作ってもらっていたのを自分で自炊する必要性が出てきました。両親はあまり料理が得意ではないようなので、自分で作った方がよいかと思っています。僕が実家に戻るまでは両親の収入だけでやっていけたらしいので、自分の分は自分で作った方がいいみたいです。そこで問題なのですが、僕は休みを上手く過ごすことが出来ないのです。一日中部屋にこもっていると気持ち悪いし、一緒に遊ぶ友達もいないし、一人でどこかへいくにしても友達がいないと面白くないのです。お金もつかえないし。サークルにしても毎週あるわけではないし。僕にとっては退屈な事はとても嫌な事なのです。それに自炊するにしても途中で嫌になってきて偏食に走ったりしないか不安です。前に一人暮らしをしていたときがそうでした。何か良い方法はないでしょうか。お願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)          ロフタスさん、お久しぶりです!     2006/03/01

 「週3日も自由にできる日がある」とは、なんと羨ましいことでしょう。食べていける収入さえあれば、自分だけの自由に使える時間を週3日持つことは、高収入で多忙よりも、比較できないほど素晴らしいことのように思えます。

 このような考え方ならば、自由な時間が苦痛にはならず、いろいろな可能性を秘めた時間となります。ちょっと時間を持て余しているような雰囲気がしますが、気持ちいいこと、好きなこと、関心の持てるものを見つけ出してください。それらを積極的に取り組めば、充実した時間を持てるのではないでしょうか。

 たとえば、私があなたの年齢で、その境遇に入ると分かったならば、次の3つの項目に別けて考えてみると思います。昔の自分にタイムスリップできるならば、 @できるだけ本を一杯読む。Aドシドシさまざまな体験にチャレンジする。B体力維持、または向上させる方法を考える。

 @住まいの近くには公立の図書館があると思います。無料で本が借りられます。最近はビデオやDVDも見せてもらえますし、音楽テープさえも借りられます。私も2週間に一度、15冊(当地は一人一回15冊まで借りられる)借ります。雑誌類などもかなり完備しており、インターネットも30分無料で閲覧できます。毎日通いたいほどのところです。図書館をあなたの勉強部屋や書庫だと思えばよいのではないでしょうか。「知る楽しみ」というものを体得したら、それは誰からも奪われません。知った分だけ不安も減ります。ここはどうしても、一番に取り上げたいところです。

 Aいろいろなサークル活動がありますが、他国の言語を覚えるなどもよいのではないでしょうか。ラジオやテレビの教養番組があり、お金をかけずに覚えられます。市などが主催している若者向けの講座などもあり、料金はかなり安いはずで、そういうところで、お友だちもできるのではないでしょうか。また、当地には、青少年センターなどもあり、卓球が無料でできるとか、その他いろいろな年間行事があり、友だち作りに適したところです。あなたの住む町にも、捜せば有るのではないでしょうか。

 また、お料理は創造力と思考力を付けるものです。積極的にトライするとよいと思います。また偏食は体力や気力に影響を与えますから、とても重要です。たとえば、カレーライスを10日間くらいの量を作り、それを小さな器(冷凍用)10個に小分けして冷凍しておくなど、手をかけないでできる方法があります。若い男性たちのための簡単な料理本が図書館にあり、保存法などもいろいろと書いてあります。

 ある20代の青年がいて、自宅の傍の借地で家庭菜園をしていますが、本(野菜作り)を片手に鋤を持って、熱心に野菜を作っています。野菜を自分で作るのは楽しいものです。このような何か生産的なことに従事するのも、心を豊かにさせてくれます。

 B体力をつけるのはとても大切なことです。市などの公立のスポーツセンターなどは現在各地にたくさんあるようです。プールやトレーニング室は当地などは外国人もよく利用していますが、料金が安いからでしょう。また、あなたの体力に合わせて、何か日課として続けられる運動を捜してください。

 また、図書館が歩いては通えない遠隔地であったら、とても幸せなことです。自転車で通えば、一石二鳥ならず四鳥です。足腰が丈夫になり、思考力がついて、話題豊富になり、お金を使わずに済みますからね。

 時間というものは何もしなくとも過ぎますが、何もしていないと早く過ぎるというだけでなく、虚しくなり、気力もミルミル減退します。無理のない健康的な生活を心掛ければ、前者とはまるで違う時間感覚になります。友だちを作って一緒に楽しく遊べられるようにするには、その前に、気力と体力、そして思考力を付けることが大切ではないかと思います。日頃からよく本を読んで、話題豊富になっておく必要もあります。そのうちの一つ欠けても、うまく行きません。

 人生をエイジョイできるとしたら、それは日頃からさまざまなことにトライして、毎日を充実させるように努めた人に与えられる「ご褒美」なのではないでしょうか。頭と体を目覚めさせ、より逞しくなるだけでなく、より柔軟になれるように、いつも適度に使用してください。過度もいけません。
 何もしないでは、すぐに無気力になり、食欲も無くなり、偏食にもなります。また困ったことには、不安が増殖してしまうようですよ。私自身体験済みです。上記のようなことを心掛けたならば、3ヶ月も経たないうちに自分自身が変ってしまうと気づくのではないでしょうか。

 要点としては、受け身な生活、受け身の生き方をしないようにすることのようです。何に対しても主体的に積極的に取り組むようにすれば、自分の中に気力が生まれて、人生を享受できるようになるのでは。退屈な時間など無縁になるでしょう。無理はしないで、でも休み過ぎないで、自分に合ったペースを作りだすのが一番だと思います。

 なお、以前も回答しているのですが、友だちは作るものではありません。自然に友だちになってしまうというのがよいのです。しかし、そのままでは作れにくいでしょう。自然に友だちができるようになるには、その方向に「自分自身を導いていく」必要があります。

 そして、あなたと同じタイプの人を見つけ出せれば、早く友だちになれると思います。当サイトをよく読みこめば、自分のタイプも他人のタイプも見つけ出せるようになります。よく読みこむためには、@が重要になります。第一位に挙げたのは理由あってのことです。

回答に対する返事           ロフタスさんより        2006/03/02

 
ロフタスです。回答どうもありがとうございました。運動は、前々からやろうとおもっていたのですがジョギングはどうしても途中でやめてしまうし、自主トレーニングもしばらくやっていると身体が拒絶するようになりやろうとするたびに気力が削られてしまうので挫折しました。なにより一人でやるとむなしくなるのです。ですので自主トレは無理なようです。やはり自転車しかないのかもしれません。休みの日はやっぱり図書館ですね。そうします。自分は興味の無い事をやろうとするとどうしても気力を消耗してしまい、挫折してしまう傾向があるのでなんとか興味の持てることを探すことにします。それではこれからもよろしくお願いします。

 

2  1011 アリセサリー教室を開きたいのだが‥  質問者(みみ)   2005/06/01

 私は、子供の頃から絵が好きで、その道に進めば良かったのかもしれませんが、安定を求め会社員になって15年、体を壊し、退職しました。最近まで絵は描いていたのですが、宇宙の神秘とかの現実感のないテーマにはまり込んで、自分でも行き詰まってしまい、現在アクセサリー製作の教室を始めようとしているところです。小さな教室で教えるのは自分には合っていると思っていて、成功すれば楽しい第二の人生が開けるかもしれないのですが、そこで質問です。教室の生徒は、口コミで広げるのがこの世界の一般的な手法なのですが、どうも私は、これいいのよ、やらない?!と、自分で営業するのが苦手というか、引っ込み思案です。講習料も低すぎるくらいに設定してしまい、自分の世界を卑下しがちです。教室を成功させている人たちは、努力もさることながら、自分と言う個性を信じ、アピール性に富んでいるので、そうなりたいのですが・・・。ちなみに自分はタイプ4だと思っていますが、自己主張性がないのは、このタイプの特性なのでしょうか?どういうふうに自分を持っていったら良いか、ご教示お願いします。
回答者(りょうとうまりこ)            みみさん、はじめまして!  2005/06/02

 まず、上記の内容からは、タイプ4の匂いは全くして来ないとお知らせします。ご自分のことをもっとよく知る必要があるように思います。しかし、自分のことを知るのが一番に難しいとも言えます。ですから、先に他の人や他のタイプを知ることから始めたほうがよいのかもしれません。

 
「タイプ4が自己主張しない人」と考えていたとしたら、それは間違いです。いまのうちに訂正しておいてください。しっかりとした考え方を持ち、しっかりとその考えを表明できる人がいます。むろん、できない人もいます。それは、どのタイプも同じです。タイプ8でも自己主張がうまいとは限りません。ただ「きつい」というだけのタイプ8もいます。タイプ4はきつそうに見えない人が多いのですが、きつく見える人もいて、周囲から諭されても、自分の考えを絶対に変えないで貫く人もいます。

 
「自己主張性を強くしたい」とありますが、そういう言葉使いは聞いたことがなくて、分からないのですが、「強く自己主張ができるようにしたい」ということなのでしょうか? もしもそうだとしたら、それよりも、「賢く自己主張ができる」ようになったほうがよいのではと思いますが。

 さて、
「アクセサリー製作の教室を始めようとしている」そうですが、自己主張が強くなると、教室経営はうまく行かなくなる恐れのほうがあると思います。むろん、賢く自己主張して、コミュニケーションが円滑にうまくできるほうが、経営もうまく行く可能性はあると思います。そして、高い技術を習得して、うまい教え方で、親切かつ丁寧に接して、生徒の作品作りに根気よくつきあえるほうが重要になるのではありませんか?

 
「自分という個性を信じ」とありますが、よくそのように使う方がいますが、実は意味不明の言葉だと思っております。誰もが一人ひとり固有の存在であり、個性があります。「自分を信じる」という言い方はありますが、個性は、信じられるものではありません。

 ある会社の社長さんがお仕事相談ブログにて、「個性を活かせばよいのですか?」という質問に対して、「個性では採用しません」と回答しています。技術や能力があれば採用するのですから、それらを活かす必要はあります。しかし、「個性」は、それとはまるで次元の違うものですからね。

 また、そのようなお仕事は、多少は自己アピールにうまくなったほうがよいと思いますが、特に「富む」必要はないと思います。

 教室経営を成功させたいのならば、上記の技術、あるいは技巧がうまくなるように努力したほうがよいと思われますが、どうなんでしょうね。自己アピールがうまくなっても、それは、生徒さんにとっては、何の意味も無いのではありませんか。自己アピールがうまいと、一時の生徒集めには役立つかもしれませんが、長続きさせるには別のことがうまくならなければと考えます。

 もしも講師の自己主張が強くなったら、怖がったり気後れする人も出て来るかもしれません。生徒さんたちが満足してくれるかが課題で、サービスに徹して、自分は控え目にしたほうがよい場合もあると思います。褒め上手になれるように工夫するのも効果があると思いますが。

 アクセサリー製作教室ならば、その教室の主役になってもらうのは「生徒さん」のほうです。そうすれば、楽しくかつ嬉しくなって、また参加してくれる可能性があると思います。指導力も必要かもしれませんが、自分の好みや方法を自分なりにしっかりと持っている生徒もいるはずです。あまりデシャバラズ見守るだけとか、そっと手を添えるくらいにするほうが良い人もいると思われます。

 逆に、何を作ったらよいか、まるで分からない生徒さんもいるでしょう。そういう場合は強い指導力がいるかもしれません。しかし、それよりも、能力や段階に合わせて、多彩な見本品を幾つも用意したほうがよいのではありませんか。手先の器用でない人でも、短時間でも見事な作品に作り上げられるとか、生徒さんたちの能力や関心に合った指導法を探るようにするのも大切ではないでしょうか。

 また、いろいろな作品を作ってみたいという気持ちにさせるために、工夫する楽しみ、バリエイションの多彩さ、生活の中に取り入れて楽しむ方法など、いろいろに用意をしておいたほうがよいのではないでしょうか。すぐにあきられてしまうものでは、続きませんから、一つのことから、いろいろに膨らませる「創造力を養う」のが肝要だと思います。

回答に対する返事           みみさんより   2005/06/03

 おはようございます。みみです。本当に早い回答でびっくりしました。私は、自分のことを気の弱い卑下するタイプだと思っていたのですが、家族にはどうしょうもない勝気と思われているのです。本当に自分のことを分かっていない人間のようです。通信講座やはり受けようかしら、と思います。よく生徒さんに言われるのですが、もっと宣伝したら良いのに、もったいない、と。それで積極性や自己主張性を強くしたいと思ったのですが、それより大事なことが分かった気がします。それに、その大事なことは、実際竜頭さんが、実践してらっしゃるように見えるので、真実味があります。そして、何より私の背中を押してくれた言葉は、「生活の中に取り入れて楽しむ方法」です。私が教えた時間や作品だけでなく、もっと生活を楽しめるんだ、という広がりのある自信によって、自分の中の積極性を膨らませてくれたような気がします。今日からまた頑張って営業活動してみたいと思います。本当にありがとうございました。

 

  986  面接についての相談          質問者()    2005/04/17

 今、就職活動を行っています。就職活動では、必ず面接がありますが、私はこの面接が緊張してしまうため、うまくありません。それでもここのHPでよく竜頭さんがおっしゃっているように、慣れが大切だろうと考え、面接に慣れようとしました。また、自分の関心のある会社はできるだけ実際に足を運ぶようにしました。今悩んでいるのは、関心のある会社には全て落ちてしまい、面接は相変わらず緊張してしまうことです。関心のない会社ですと、なかなかやる気も起きませんし、面接を突破できないと入社できません。就職できないことを解決したいと思っているのですが、具体的な行動がわかりません。よろしくお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)     勇さん、お久しぶりです!  2005/04/18

 あるタイプ8の男性のことなんですが、中学を卒業後に家を出て、船乗りを3年やって、18歳のときに普通の会社に勤めてみたくなったようです。彼はなんと1000社は受けるつもりでいたと言います。なにしろ普通の男には見えません。堂々としており、態度がデカイだけでなく、従順そうにはまるで見えず、とても使いづらい人間に見える人ですからね。どこも雇ってくれないだろうと、彼は初めから覚悟していたみたいです。

 しかし、何百社くらいか正確な数は忘れましたが、かなりの数の会社の面接を受けて、ようやくにして、セールスの仕事を任せてくれる会社に入ることができたと言います。タイプ8もそういう苦労をしているようで、しかも目標にする数が、桁外れです。

 さて、「慣れる」には、このくらい数をこなす必要があるでしょう。たとえば、10〜20社程度はねられても、落胆するのはまだ早いかもしれません。しかしながら、タイプ4は元々緊張しやすく、まして入社面接となると緊張感もひとしおではないとかと思います。ですから、アドバイスとして考えられるのは、「緊張を解く方法」を探るしかないでしょう。

 人は緊張していると、きつそうな人間に見えたり、生意気そうに見えたりします。いかにも緊張していると分かる人もいますが、そんな人は初々しく、従順で感じいい青年だと思われて、使いやすい人間と思われたりします。むろん、ハキハキと返答して、活きのいい元気活発ふうな青年も、採用されやすいとは思います。そんなことを考えると、面接時、あなたはどんな様子の青年に見えているのでしょうか。客観的に分かっている必要があると思います。

 タイプ4w5で面接時が不得意になる人がいるとしたら、斜に構えてふてぶてしいとか、どこか陰気で暗い人間に見られているのではないでしょうか。胸にいちもつがあって、素直な青年に見えないという方もいるでしょう。きつそうだとか生意気そうに見える人も結構います。

 全ては、緊張しているためなので、よく回答しているように、「場慣れ」することが最も必要です。上記の例にあるように、200社くらいは、落ちるに決まっていると初めから思い定めて面接を受けるのも一つの方法だと思います。受かって見せるなどと、いきおい立っていると、緊張してうまく行かないのではと思います。
 
 また、面接する人のタイプによって、採用したいと思う好みの人とそうでない人がいると思います。生意気そうにみえる人間のほうがよいと思う方もいるのではないでしょうか。幾つもの会社の入社試験を受けないと、そういう考え方をする担当者と出会うことができません。

 そして、あなたの側から「関心のある会社」とか「関心の無い会社」と選んでいるようですが、相手から関心を持たれるように、あなたのほうが努力しなければならない立場です。入社できなくてよいとか、入社したくないと思っている会社にも、面接に行ってください。受かる気がないとか、やる気が無いくらいのほうが、リラックスできるのではありませんか。


 これも人生修行の一つであると、自分の行うこと(面接)に対して、醒めた目で見詰めるという方法もよいと思います。落ちるに決まっている、採用されないだろうと、予定のうちに入れて一度、出かけてみてください。リラックスできるようになるのではないでしょうか。

 そして、どこかの会社に就職することを目標にしないようにしてください。自分が緊張しない方法を体得する良い機会であり、それに慣れることを当面の唯一の目標にしてください。そして、面接者の人となりを観察して、何タイプなんだろうと考えられるくらいになれば、緊張感が減ってきたのであり、そうしたら、「場慣れした」ということです。そこまで到達したら、本命の会社にトライしてください。

 実社会に入ると、さまざまな人間と出会うようになり、刺激が強くて変化の多い日々が続きます。人馴れしにくいタイプであれば、なおさら、事前に変化と刺激のある日々を、自ら作り出す必要があるのではと思います。勇気が要るとは思いますが、タイプ8だとて、18歳の青年ならば同様にかなりの勇気が要ることです。そのタイプ8の男性は、いつも「自分は満身創痍だ」と言っておりましたが、たぶん、それはウソではなく、大袈裟でもない表現だと、私は見ています。

 
回答に対する返事             勇さんより    2005/06/13 

 いつもお世話になっています。先日相談した就職活動について、いろいろアドバイスをいただきました。その中でも、最初から落ちると思って受けてみればよいのでは、という提案は有効だったようで、適当に面接を受けるようになってからはあまり落ちることがありませんでした。結局、数社から内定をもらいまして、就職活動を終えました。いつも、具体的なアドバイスをもらっていますが、今回は現実的な成果がはっきりと出たため、とても驚いています。ありがとうございました。

 

4  788    タイプ4は教育家向きですか?                質問者(月見草)  2004/08/26

 今日は! だいぶ以前に、4w5と判定していただいた者です。質問773の回答に、タイプ4は、教育家に向いているかもしれない、という様な事が書いてありますが、タイプ4は、具体的に、どんな所が教育家向きなのでしょうか? 自分は、子供が大好きですが、保育士や、幼稚園教諭の仕事に関心がありますので、とても気になっています! 
回答者(りゅうとうまりこ)   月見草さん、こんにちは!  2004/08/30

 773の回答では、「教育産業の経営者となるよりも、教育家のほうが向いている」と書いています。「二つを較べて、そこから向いている」と書いてますから、誤解しないで下さい。

 さて、現実を見れば分かるように、教師に強力に指導してもらいたがる生徒がいますが、あまり指導されたくない生徒もいます。たとえば、前者は、タイプ2や6です。きつい男性教師の指導のほうが、よく勉強に打ち込む傾向が見えます。むろん、叱ってばかりではダメで、褒めて励まし良いところを発見して認めるなどをしないと、きついだけでは付いて行かないと思いますが。

 後者は、タイプ4です。本当は指導してもらいたいのですが、きつい指導をされると怖くなって、勉強に打ち込めません。後ろから見守ってくれる教師、必要がある時に、それとなくそっと指導するような教師であると、ノビノビと勉学に励むほうでしょう。

 タイプ1や9もきつい指導者は受け付けられませんが、自分の学ぶべきことを自分一人では見つけられないほうです。事細かに、次は何をすべきか何を覚えるのがよいのか、一つひとつ指導する教師が必要です。タイプ5や8ならば、指導しようとする教師を嫌がる傾向があります。生徒の自主性に任せて、時間とか決まりもなく、自主的に学習させるほうが伸びるほうでしょう。

 その他のタイプも、それぞれに指導の仕方を変えたほうがよいのであり、各タイプの求めている教師像が違います。従って、タイプ4の教師の指導力は、他のタイプの指導力とは違う種類のものであり、そのようなタイプ4に合う生徒たちが一杯にいると思います。

 しかしながら、タイプ4は、「褒めて励ましよいところを発見して認める」などという方面が不得意です。逐一手を煩わされる生徒は負担になり、また、そういうことに気付かず、褒めるとか励ますなども不得意な人たちが多いのではないかと。
 
 また、タイプ1や9の生徒に対しても、そこまで細かく指導しなければならないと気付かない人たちが多いのです。自分の学ぶべきことを自分で見つけられない人たちは多く、好奇心が低い人たちには、楽しい授業を心掛けねばなりません。生徒をひきつける話力が必要になるでしょう。その他、タイプごとに書き出すと、大変なことになりますから、ここで止めておきますが。

 つまり、タイプ4の教師や保育士たちの長所を活かせる教育法があると思います。しかし、その短所によって、生徒を指導できにくいところがあります。それは他のタイプの教師でも同様なのです。現実には、タイプ2w1の教師が多くて(それは人数的にも多いためかと思われる)、指導がアバウトで、押し付けが多くて、きつい指導をしていることがあります。このタイプが苦手になる生徒たちは、苦痛になり不登校にまでなっており、よく相談されます。ですから、ぜひとも、タイプ4の教師たちに、増えて欲しいと思うところです。 

 NHKの連続テレビドラマ「天花」はタイプ4w3の方が書かれたもののようで、主人公の天花ちゃんには、タイプ4w3の性格が投影されています(なんと、演じている女優さん本人もタイプ4のようにみえます)。この物語のなかでは、懸命に保育士さんをしているようです。タイプ4は、理想主義的な傾向があるため、その点が教育者に向いているでしょう。また、園児たちが怖がっていることをよく察することができます。優しく接して、細かなところまで心配りできるように見えます。親身にもなっています。そこは向いているところではないかと。

 しかし、タイプ4の保育士さんでは理解不能の園児たちが要るはずなのです。また、タイプ4は崖っぷちに立っているというべきか、余裕がなくなりやすいほうです。余裕のない保育士さんならば、杓子定規となり、決まりを守らせることばかり気にして、怒ってばかりになります。

 きつい指導をするのはタイプ2だけでなく、タイプ4も、相手が園児ならば、かなりきつい指導をすることがあるようです。小学高学年くらいから、きついことが言えなくなるほうです。どちらかというと保育士さんか小学校低学年向きで、そうでなければ大学教師のほうが向いているように思われ、実際、大学の講師や教授などでは、タイプ4の人たちが多ように見受けられます。 

 結論として言えるとしたら、どのタイプでも、それなりに教師になれるのではないでしょうか。また、教育家に合わないタイプなど、本当はいないだろうと考えています。ただ、一人ひとりの子どもの性格を知って、その個性に合わせて指導できる教育家がいないのではないでしょうか。自分の性格とは全く違う生徒がいて、自分の指導法では良い方向に導けないタイプがいると知らないためです。

 序でながら、適職というものは少しはありますが、やはり賢くて能力の優れた人のほうがよいのではないでしょうか。タイプの問題ではないように思います。

 

 

5     773      起業するにあたって     質問者(yoichi)     2004/08/14

 質問はこれから起こすビジネスのことです。分野はITを利用した教育産業です。かなりの独創的なアイデアをいくつか用意していますので、ここでは詳しくは書けないのが残念です。自分は、タイプ4で間違いはないと信じています。たぶんウィングは3だと思いますが。そこでタイプ4が会社を経営するために気をつけたほうが良い点をお教え願えないでしょうか?自分では、根気、逃げ出さないこと、お金を愛すること、強く実行に移すこと、人前での発表の技術、契約などの交渉術などが自分の弱点だと思えるのです。また、まず自宅でやり始めるので、このビジネスについては家族でも意見を出し合い家族の協力のもと、し始めることになります。家族のタイプは、母9、父5、妹5だと信じています。全てのタイプがいればとても楽しい意見交換になると思いますが、このメンバーでスタートです。気になる点は、我々、家族は独特の雰囲気になっているような点です。といいますのはとてもマネーゲームの中で生きていくようなビジネスマンタイプの人間はいないと感じるのです。このメンバーでのスタート、タイプ4の経営に関してアドバイスいただけないでしょうか?ぜひともよろしくお願いいたします。
回答者(りゅうとうまりこ)     yoichiさん、はじめまして!  2004/08/14

 自分の正しいタイプを見つけられる人はかなり少なくて、2割程度ではないかと見ています。あなたがこの2割のなかに入るのか、こちらは判断できません。家族のタイプについても同様です。父上がタイプ5だとありますが、タイプ5の父親が息子の仕事に意見をするとか協力するなどということはあまり考えられないことなのですが……。

 できれば、「タイプ判定室」をご利用くださって、当方とタイプ判定が一致したほうがよいと思いますが。通信講座も受講くだされば、仕事での人間関係に役立つものになると思います。

 それでもとりあえず、あなたをタイプ4だと見て、簡単な注意点をまとめてみたいと思います。タイプ4はイメージ力があるためか独創的なアイデアというものは思いつきやすいようです。知り合いのタイプ4の男性がかなり独創的な仕事を考えついて、私が最初の客になったことがあります。しかし、残念なことに、私以外に客が付いたのは、一年後で、現在も仕事は入って来ていません。

 この方のアイデアは独創的でしたが、客のニーズを考慮していないだけでなく、リサーチしたこともなく、宣伝力もなく、成功させるための方法論や手法、資金なども全く用意していなかったことが大きな原因だと思われます。従って、どのような規模の仕事をどのように展開していくのか、それを明確にして経営戦略を立てる必要があるでしょう。

 タイプ4の方で企業を起こして見事成功させた人も知っています。独創的とは言えませんが、顧客を掴む戦略はち蜜で、網の目も細かく周到に用意されたようなのです。また、契約などの交渉術も結構うまくできる方でした。

 教育産業とありますが、どのような形態のものか書いてないので分かりませんが、タイプ4にとっては、他の分野よりも向いているかもしれません。ただし、教育家のほうが向いているのであり、教育産業の経営者となると、指導力やその他の能力が要ります。当サイトには「ゼネラリストタイプではない」と書いていますが、そこが不得意分野なのではと考えられます。なお、人前の発表は度胸が要りますが、それもあからじめ練習を積めばクリアできるでしょう。

 また、現実的な戦略を立てるべきとアドバイスしたことがありますが、練り直した経営戦略を見せてもらいましたが、到底に現実性のある戦略ではなかったことが印象に残っています。その点を考慮することが大切ではないかと思われ、まずは類似の成功している民間のIT産業に就いて、ノウハウを習得したり、改善点を見つけ出し、応用できるものは取り入れるなどがよいのではと思います。

 経験の無い職種であれば、実地の体験をしたほうがよいと思われます。アイデア力や独創性はあるほうですが、タイプ4は、行動力が伴わない方が少なくありませんから、問題はそこになると考えられます。

 なお、家族のタイプもこちらには分からないので、それに関してのアドバイスはできません。そして、目の前に起きる具体的な問題について、質問くださったほうが、役立つものです。一般的で抽象的なことを尋ねられても、真価を発揮できるとは思えません。当会のエニアグラム性格学理論が役立つのは人間関係なのです。

 ですから、仕事上でのトラブルやうまく行かない原因を知りたい時、取引や契約をする相手の人柄や雇用人の性格や精神状態などを知りたい、この人物にはどのような指導法がよいのかなどという場合に、アクセスしてください。

回答に対する返事        yoichiさんより    2004/08/15

 こんなに早くQandAにご解答いただけるとは本当に感謝しています。今回質問させて頂いたのは、起業という観点から特に違ったアドバイスをいただけるかなと思ったからであります。実行力という点はほんとに周りからいわれているとおりで、理論や考えるだけでなく早く移せといわれている次第であります。この秋には起業するつもりなので、この起業によりたまったお金でぜひとも正確なタイプ判断、講座を受講したいと思っています!

 

 751    対人関係の緊張やこの先への不安    質問者(アゴヒゲペンギン)  2004/07/12

 はじめまして、このサイトには興味のあることが載せてあったり、読んでいて気持ちが楽になって助けられることが多いです。ありがとうございます。性格に関することです。昔はここまでひどくなかったんですが、緊張して身構え人を拒絶してしまいます。去年ゼミでコンパや遊びの誘いがあっても、親しくなれるかもしれないのに、恐くなって行きたくなくなります。疑ったり、そうじゃないと思ったりと悩んだ末に、自分を優先して嘘ついて断ってました。友人に言われたこともあって、最初と最後のコンパだけは行きました(友人たちとはゼミは別々です)。他にも緊張して自分のことで手がいっぱいになって、話しかけられても全く聞こえてなくて、相手を無視したようになってました。こんな感じで社会に出てやっていけるのか不安で、バイトをする気にもなれず、就職活動もできません。考えすぎず、頭と気持ちが一致して、好きなことする時みたいに都合よく、覚悟して居直れたらと、いつも思います。こんな緊張したり身構えずにいられるには、どうしたらいいんでしょうか? 臆病で自立できず甘ったれているように見えたりすると思いますが、アドバイスをお願いします。長い文になっていたらすいません。
回答者(りゅうとうまりこ)   アゴヒゲペンギンさん、はじめまして! 2004/07/15

 ズバリと確信的な言い回しが多いらしく、怖い回答だとよく言われています。
「気持ちが楽になって助けられる」とあり、ホッとしています。

 ところで文面からは、防御タイプ(7・1・4)の可能性が感じられます。このタイプは優等生気質があり、生真面目で人前では緊張しやすく、神経質で、しかも完璧主義があります。オールオアナッシングになりやすいとも言えます。「親しくなれるかも」と思いつつ、「いや親しくはなれない」と、多くは悪いほうに傾きやすく、怖くなってしまうのではないでしょうか。仕事や勉学に対しても懸命になり、そこに意識を集中してしまうので、話し掛けられても聞こえなくなる傾向はあります。

 それらの根っこにあるものは「優等生気質」です。何に対してもキチンとできなくてはならず、100点満点でないと、自分の存在は世界や人々から受け入れられないと心の奥で感じているようなのです。このような恐怖心があるために、緊張したり臆病になり、せっぱつまって余裕が無くなってしまうのではないでしょうか。1点間違うだけでも気にして、10点も間違うと取り返しがつかないみたいに感じてしまうのです。減点された部分、欠けたる部分だけを見てしまうのです。これを「減点方式」と呼んでみます。

 ところで、逆の「加算方式」であれば、ゼロから始めるのですから、10点積み上げれば、「自分は10点も獲得した」と喜ぶのではないでしょうか。100点にはほど遠いのですが、このような捉え方をする人ならば、さらに10点加算されて20点になると、「自分はゼロからよくぞここまで来れた」となるのではないでしょうか。取れていない80点のことなど考えないためです。
 一方、いつも取れていない不足の部分を見詰めてしまう人は、いつもプレッシャーを抱えていることになります。

 上の例を取り上げてみると、「親しくなれるかもしれない」と期待しつつ、なれないと不安になります。これを数値でみたら、100点取りたいが、ゼロ点だったらどうしょうと悩んでいるようなものです。友情というものはゼロから始めるもので、つきあううちに10点加算されて、次に会うと話が合って、それで10点加算されて、次第に親しくなりつきあいも濃くなって行くものではないでしょうか。友情に100点は無く、知り合えばゼロではなく、その途中の数値を行ったり来たりしていると考えることもできます。

 「加算方式の生き方」は、ゴールを目指さず、過去の自分と見比べているので、1点でもアップすれば満足できるでしょう。

 このように人間関係だけなく、仕事でも勉強でも「加算式」で考えてみてください。新社会人になったらゼロから始めるのですから、まだ何もしらない自分なのです。会社のことも仕事内容も、何についても全くのゼロから始めます。電話の応対の仕方も教えてくれます。下手であっても新人なら猶予を持って見詰めてくれるのではないでしょうか。

 日本企業は社内研修をよくするみたいです。それは大学を出てもすぐには使いものにならないという考え方をしているからではないでしょうか。その時々に教えられたことを学び取ったら、1点加算して欲しいと思います。そうして成長していく自分を思い描けるようになれたら、少しラクになるのではないでしょうか。

 減点方式の人間が、30点も減点されたと思って落ち込んでしまうとしたら、加算方式の人間は、30点獲得するだけで嬉しくなり充実するでしょう。

 見較べたら、前者のほうが70点なのですから、優秀なんですが、こちらは自分をダメな人間だと思い込みやすいのです。加算方式の人間は、実力が付いてなくとも有能でなくとも、自信をつけてしまいます。「やればできる自分」なのです。前者は「やってもやっても充実感がなく、自信がつかない」のではないでしょうか。

 自己認識というものの多くは、自分で作り出すものですから、「実態」ではありません。「幻想」でしかないのですが、それを「実態」だと思うところに、落とし穴があるのではないかと思います。
 
 一人で好きなことをしている時は、ゴールもなければ、できてもできなくてもよいために、プレッシャーがありません。対人関係とか学校や職場では、自分を構えてしまい、自分で自分を追い詰めているのではと思います。自分は「できなくて当たり前だ」と思って欲しいのです。この社会では、人間は間違うものだという前提があって、それでなんとか成り立っていると知ってください。それでなくては、誰にとっても、安心して生きていけませんからね。

 友情というものも同じで、ある時は自分を優先しており、傷つけられたりもします。ある時はぴったりと共感できハッピーになり、ある時は煩わしいものです。そんな浮き沈みがあって月日を重ね、ある時に深い友情を築いていたと、ハッと気づいたりします。むろん、相手を尊重して、誠実に正直に接するように努力していなければ手に入らないとは思いますが。 

 また、自分の性格を知って、それに合う職業を探す必要もあります。能率優先の実力を問われる厳しい職場は避けたほうがよいでしょう。対人関係で緊張しやすいのならば、できるだけのんびりとした職場環境が良いのではないでしょうか。

 自分をよく知れば、自分に合う仕事、自分と価値観が似て気が合う人間を見つけ出せるのではと思います。無理をしないようになり、自分のペースをうまく維持できるコツを体得できるようになると思われます。
  
回答に対する返事           アゴヒゲペンギンさんより  2004/07/16

 どうもありがとうございます。友人や兄弟からも悪いほうに考えすぎだと言われていたんですが、つい悪いほうに考えてしまいます。悪い見方ばかりしないで、加算式で考えられるようにしようと思います。友人を誘って説明会に行ってみたりして自分に合う職業を探してみます。気になっていたことなんですが、すいません。どんな風に書こうかいろいろ考えているうちに惨めになって変な言葉を書いてしまいました。居直るという捨て身みたいな言葉を使ってますが、本当は何かで失敗して落ち込んだとしても、またやり直して頑張っていこうといった気持ちを固めるような意味です。

 

  538   自分のやりたい仕事        質問者〔ののこ〕     2003/11/13

 いつもQ&Aで勉強させていただいてます。私は2w1と判定されており、仕事について質問したいのですが。私は今の会社に勤めて13年になります。最初の10年間は社員のお世話をする仕事で、仕事に関しては不満もなく楽しくやっていました。が、3年前から毎日パソコンの前に座ってデータを扱う仕事になり、しゃべることも動くこともできず、最初から悲鳴をあげていました。慣れだと思ってここまでやってきましたが、今限界を感じています。頭も体も異常に疲れています。人間関係は特に問題なくやっていけるのですが、今の仕事がキライなのです。やはり、人と触れ合うことや、人に喜んでもらえることを仕事にしたい欲求があり、癒しとか、カウンセリングに興味があります。しかし、興味があって勉強しても、それを生かして何かできるのかと言われたら自信がありません。安定した企業を辞めることにも少しばかり抵抗を感じます。自分に合わない仕事に無駄な時間を費やすより、自分がやってみたいことにトライする方が良いのでしょうか?
回答者〔りゅうとうまりこ〕       ののこさん、お久しぶりです!   2003/11/15

 正直に申し上げると、この件に関しては、どちらがよいのか私にはとてもアドバイスできません。一般的には、自分のしたい仕事をしたほうがよい、とアドバイスされるのではないかと思います。しかし、本当にそうなのか分かりません。もしかしたら、どちらでもよいのかもしれないと思うのです。無責任なことを言って申し訳ありません。

 自分に合わない仕事を続けることは辛いものですが、自分のしたい仕事に就けても、体調を壊したりうつ病に罹ってしまう人たちがいるからです。そんなに物事は簡単には行かないようで、先を見る眼がいるのかもしれません。

 変動の多い社会では一寸先は闇です。やっと自分のしたい仕事に就けたというのに、大きな職場なら、仕事内容が突然に変わってしまうことがあります。左遷もあり、リストラされることもあり、収入が激減したり。それどころか借金を背負うということもあるかもしれません。

 また、
「人間関係はとくに問題がなくやっていける」とありますが、現在はそうでも、それがずっと続くとは考えられません。また、あなたにとって問題がないのであって、他の人にとっても同じなのか、と考えたなら、断言できないこととは思いませんか。

 
「人に喜んでもらいたい仕事をしたい」と望むのは、よく理解できますが、人といってもいろいろです。全ての人たちに喜んでもらえるとは限りません。ある人には喜んでもらえるが、他の人にはそうではないことがあるのではないでしょうか。良かれと思ってしたことが、相手には不快であるとか、嫌がられていることもよくあります。

 タイプ2の方は、ものごとを大雑把に見る場合が少なくありません。自分から見た相手であって、相手から見た自分がどうなのかは、観察が不足気味で、自分に都合よく解釈する傾向もあると思います。相手のことももっと細かく見る必要があると思います。

 また、カウンセリングに興味があるそうですが、カウンセラーに傷つけられる人たちは一杯にいます。私もしたことがあるかもしれません。絶対にしていないと断言できるようなことではありません。また、カウンセラーのほうも傷つけられることがあります。それほどに怖い職業です。いつも慎重にならねばならず、ストレスが多い職業です。このように、どんな仕事に就いても、よくよく考えると、悲鳴をあげたくなるような出来事に出遭う恐れがあります。

 どんな仕事に就いても、人間がいます。ある人の望むサービスと、他の人の求めるものが違います。なぜなら、人はそれぞれに感性が違い、好みが違い、価値観が違うからです。おおまかには9種類に分けられますが。それだからこそ、エニアグラム性格学を学ぶ意義は大きいのですが。

 無駄に時間を費やしたくない気持ちはよく分かりますが、あなたが真剣になって考え、真摯に探す努力をしている時間は、無駄ではないと思います。それが、その後のあなたにきっと役立つだろうと思います。どうせなら、十二分に悩み続けて、懸命に探し続けてくださいとしか言えません。お役に立てず、ごめんなさい。

回答に対する返事            ののこさんより   2003/11/15

 いつもお世話になっております。答えにくい質問に答えてくださってありがとうございました。嫌な気持ちが先立ち、いてもたってもいられない状態なのですが、すこし心が冷静になれたように思います。もう一度じっくりと真剣に自分の本当にやりたいことを考えてみようと思いました。「人間関係は問題なくやっていける」などとエラそうに書いてしまいましたが、実は問題があるからこそ、ここまで仕事が嫌なのかも知れません。それに自分に問題なくても相手が問題にしてるかも…というお言葉は心に重くのしかかりました。いろんな意味で自分自身を見つめ直してみようと思います。

 

 525   自分の進路が決められない    質問者〔さんご〕    2003/10/29

 はじめまして。去年建築の会社をやめ、陶芸の仕事をしている人と結婚しました。 お互い、ものをつくることが共通の趣味で、親友のような大事な家族です。相談したいのは、相手にはこれだ、と決めている道があるのに、私は器用貧乏にある程度何でもこなすのですが、かえって陶芸なら陶芸、建築なら建築、それ以外ならそれと、ひとつだけに決めて、相手のようにそれに絞って時間をかけて、ものにしていきたいのですが、なかなかこれだとひとつにきめられません。それでよけいにあせってしまいます。突然ですみませんが、どうかアドバイスをよろしくおねがいします。
回答者〔りゅうとうまりこ〕     さんごさん、はじめまして!     2003/10/30

 実は、この文だけで、あなたのタイプは判定していますが、あなた自身が自分の力で、自分の正しいタイプを見つけ出して欲しいと思います。正しいタイプを見つけ出せるとは、自分を客観視できるようになることだからです。

 現在のあなたに必要なのは、自分を客観視することではないかと思います。自分の能力を高められるのはどんな分野なのか、自分の可能性と自分の限界を見極める必要があるからです。どのような仕事が適職となるかなどは、外から自分を見つめる習慣を作り出すと、はっきりと意識化できるものではないでしょうか。また、ご家族の性格もよく理解できるようになったほうがよいと思いますが。

 例えば、あなたが競争心の強い性格であると分かったら、夫と同じ仕事に就けば、競争し出すかもしれません。その競争意識が、あなたを育てる可能性があり、技能もよく習得するかもしれません。刺激し合って、よいライバルになれたら最高に良いのですが、しかし、悪いほうに転ぶかもしれません。夫のほうも競争心が強くて、しかも、あなたに負けてしまうと恐れたら、その夫との関係は険悪になったりするかもしれませんよ。

 夫と全く違う仕事に就いたら、そんな心配はないのかもしれませんが、互いが別々のことをして懸命になってしまうと、接点が持てなくなるかもしれません。そして、接点が広がりすぎると、気持ちまで広がってしまうかもしれません。互いに協力し合うこともできず、共通の話題も少なくなります。寂しがり屋の夫ならば、孤独な作業は辛くなるでしょう。しかしながら、互いに相手と比較しないで済むかもしれず、気持ちが楽になるとも考えられます。

 そして、仕事と家庭を両立するのは難しく、また、仕事に習熟するのはもっと厳しく、それで生活できたり社会に認められるのは並大抵の努力では、うまく行かないのではありませんか。最善の方法を、二人で一緒に考えて、じっくりと探し出してください。このような質問は、どうやってアドバイスしてよいのか現在のところ分かりません。

 そして、「自分を本当には知らない」ということを、人は知らないのですが、あなた自身、自分のことは自分が一番知っていると思っているかもしれませんね。でも、「自分を本当には知らない」が事実だとしたら……。

 

  490     4w5の適職について      質問者〔へな〕    2003/09/22

 早速ですが、適職について質問です。他の会のタイプ5は、竜頭さんのところの4W5と混同しているということですが、その他の会では、タイプ5の適職は、「十分に考える時間のある職業が向いているといえます。専門知識を活かせる仕事もその一つです。研究や開発、学者、教師、図書館司書、コンピューター・プログラマー等々」「基本的に人間との関係性を重視される領域や、体力勝負のような仕事、慌ただしく駆けずりまわることを要求される業務は敬遠されるでしょう。」とされています。竜頭さんのところでの4w5の人は、この適職診断を参考にしていいのでしょうか? ご意見をお聞かせください。
回答者〔りゅうとうまりこ〕      へなさん、はじめまして!     2003/09/22
 
 上記の、タイプ5の適職と言われるものは、そのまま当会のタイプ4w5の適職としてお勧めできるように見えますが。また、タイプ5の適職にしてもよいのではと考えられます。

 この下ほうにある11439には、タイプ4の適職について簡単ではありますが回答しています。お読みください。なお、当会では、タイプ4とタイプ5は、ある共通の世界観を持つと分析しています。「世界と自分は両価的に結びついているタイプ5・4・9」というものです。以下にアドレスと一部を紹介します。  
    
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm    

 1 基本的には、世界は否定的であり肯定的であり、そのどちらでもないと見る 
   (どちらにも傾くもので、決められず、不確実な世界と見る)
 2 基本的には、人間の本性は悪であり善であり、そのどちらでもないと見る
   (人は分らないと見る)
 3 世界を知り、自分を知りたがる(自分を正確に理解してほしい)
 4 人々から引き下がって、人々を観察する(消極的で、関わり合いたがらない)
 5 なるようにしかならないと見る (欲望が少なく、腰が重くて不精になりやすい)
 6 行動指針を持ちにくく、目標設定しにくい (無為に時間をつぶしやすい)

 
両タイプにとって、この世は不確実な世界でよく分からないためか、観察して調べたり、よく考えてからでないと動き出せない傾向があります。腰が重くて欲望が少ないために、報酬がよいとか、出世などという世俗的な欲望では釣られず、それで意欲的になるとも考えにくいでしょう。

 ここから、タイ
タイプ5は、「十分に時間のある職業が向く。専門知識を活かせる仕事が向く。人間関係が重視される領域は不向き。慌しく駈けずりまわる仕事も不向き」だと導くことができると考えます。共通項があるために、適職も共通したものがあると考えられ、タイプ4w5だけに向くというものではありません。

 
しかし、両タイプの決定的に違う部分を見なければなりません。まず、タイプ4は「右脳優位タイプ」であることで、タイプ5は「左脳優位タイプ」だということです。他の会には、このような脳機能で性格をみる理論は全くありません。当会の理論から言えるのは、発達している機能が違うので、その機能に合った仕事に就いたほうが、無理をしなくて済みそうだとみます。

 研究とはいっても、実証的で積み重ね式に歩を進められるものは、タイプ5に適するでしょう。イメージ力が必要で、飛躍的な理論や発見をしやすいのはタイプ4のほうとみています。著名な研究家や発見者たちのタイプは、これまでのところ全て右脳優位タイプだと、当会では見ています。

 そうなると、タイプ5は研究開発に不向きなのかもしれませんが、研究といってもいろいろなものがあり、向いているものもあると思います。

 (ただし、4w5と5w4で、ウイングが重い人たちは、この機能が2つながらに発達しやすいので相当に似てきます。似ていても性格はまるで違うのですが、職業適性となると判断がつきません)

 タイプ4は防御タイプ(7・1・4)で、几帳面で細かく神経質で、用心深いほうです。タイプ5は攻撃タイプ(8・2・5)で、大胆でおおまか、4と比較すると無神経とも言えるほどで、それほど用心深いとも言えません。そうなると適職も違ってきます。

 人の能力というものは、本人の意志と努力で高められるものではないでしょうか。イメージ力の低いタイプに生まれても、努力で高められると考えられます。イメージ力に優れているというタイプに生まれても、そうではない人たちもたくさんいるようです。また、元々はイメージ力があっても、それを活かさなければ弱まることもあるのではないかと。

 このように、人はあるタイプに生まれると、性格的に合う職業と合わない職業が少しはあると考えられます。しかし、職業というものは、「能力」こそが最も左右するものであり、人の能力アップは予測不能です。合わないと思った職業で成功する人がいて、合うと思った職業に就いても、うまく行かないことがあると思います。

 人はいろいろな可能性を秘めていると考えられるので、「適職を細かくリストアップできる」という考え方は、なんとなくおかしいとさえ思います。

 なお、どんな職に就いても、人間関係がついて廻ります。その人間関係での苦労を乗り越えるのが、どのタイプにとっても大変なのではないでしょうか。エニアグラムを学べば、人間関係を解きほぐす方法を見つけられるとは言えますが。質問コーナーを熟読するだけでも、かなり理解が進むと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

           

10  446      タイプ1に向いている職業を教えて     質問者(なな)  2003/07/19

 こんにちは。いつもお世話になっています。質問ですが、わたしは将来介護の仕事に就こうと考えています。ですが、わたしは人と接することが苦手なところがあります。初対面の人や自分が苦手だと感じる人と接するときはとても緊張してしまいます。祖母には「接客業には向かない」と言われました。わたしもそうかもしれないと思います。わたしは介護の仕事には向いていないのでしょうか? また、よければタイプ1に向いている職業を教えて下さい。お願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)                 ななさん、こんにちは!   2003/07/19

  タイプ1が介護の仕事に向かないとは思えません。接客業とはいっても多種にわたると思われるので、一概には言えないように思われます。

 一般的に見て、タイプ1の適職として考えられるのは、仕事を真面目にこなして手抜きしない、丁寧で間違いが少ないなどの長所がありますから、それを活かせる仕事が良いでしょう。

 例えば、会計士的な仕事、検査や試験などに関する仕事、計算やチェック、研究や事務などの仕事です。正確にこなさなければならない職人さんの仕事もよいように思われます。

 短所としては、人づきあいが器用とは言えず、口もうまいとは言えず、さほど要領良いとは言えません。ノルマの多い仕事はプレッシャーとなり、かえって能力が発揮できないことも起きると思います。また、チームを組んでする仕事より、一人でできる仕事のほうが適職になるように思われます。

 タイプ1は、仕事に全力をあげてしまいがちで、疲れ果ててしまう恐れさえあります。従って、あまり忙しい職場は長続きせず、休暇が不定期で少ない職場も避けたほうがよいかもしれません。そんな人なので、たいてい上司たちからは信頼されてしまうタイプです。正直で真面目、陰日なたなくよく働くという性格は、誰からも評価されやすいのです。また、出世欲が見えず謙虚な人柄なので、周囲の人たちからの評判も良いほうになると思います。

 困るのは、仕事以外のつきあいではないかと。つきあい下手なところが同僚から敬遠されて、疎外される原因になるかもしれません。しかし、人づきあいをしなくてもよい職場は結構あります。要は仕事さえ出来ればよいのであり、それだけを評価してくれる職場を探してください。
 「わが社は、家庭的な雰囲気で、みんなでたのしく働ける職場」だと言われたら、敬遠したほうがよいかもしれません。事前に、よく調べる必要があると思います。

 そして、同じタイプ1でも、人づきあいのうまい方はいます。ただ苦手な人が多いというだけのことで、人づきあいというものは「慣れ」が大きく影響します。人慣れするには、人と付き合う回数を少しずつ増やしていけばよいと思いますが。

回答に対する返事               ななさんより  2003/07/25

 質問に答えて頂きありがとうございました。とても参考になりました。一人でできる仕事が適職なのは、私もそう思います。できればそんな仕事がしたいと思いますが、今は介護の仕事に進んでみようと思います。アドバイスどうり人と付き合う回数も増やしていこうと思います。

 

11  442       就職、進学についての悩み             質問者(勇)   2003/07/15

 439
の方の質問と内容的に同じかもしれませんが、職業についてです。現在、大学4年生で、このまま進学してしまうことにどうしても違和感を感じてしまいます。研究自体に疑問をもっているという状態です。今は大学院の試験のための勉強をしているのですが、頭の中がごちゃごちゃしてしまい、とりあえずでも勉強するということができません。悩むのは後でいいから今は勉強するということができません。
 高校生3年生のとき、成績が足りずにいまいち行きたくない大学を周囲の勧めでなんとなく決めてしまって、実力的には受かるはずなのですが、やる気がうせて、全く勉強しなかったために最終的にはその大学におちてしまいました。
 今は、ネットでいろんな職業を調べたり、何もせずに過ごしたりしています。そんな風にしていることに対して現実逃避気味と自覚しているので、自己嫌悪も抱いてしまいます。思い切って、大学院に行くことを辞めてしまおうかとも考えましたが、踏ん切りがつきません。今からでは就職を見つけるのも難しく、就職できないと思うのです。また、中途半端に大学を卒業だけして就職するのは、親に対しても悪いなと思います。このように自分でも混乱していることが分かるのですが、少しでも客観的になりたいと思います。どのようにすればよいでしょうか? 

(注・この頃は、質問文を500字以内にするという規定がありませんでした)
回答者(りゅうとうまりこ)       勇さん、こんにちは!  2003/07/16

  タイプ4は、どちらかというと、やる気がある時は途方もなくエネルギーが出るほうですが、やる気がない時は、かなり怠惰になり、無気力さが丸見えで、その落差が激しくなりやすいタイプと見ています。

 そんな性格から鑑みると、やる気が起きないままに試験を受けても、うまく行く可能性は低いのではないでしょうか。また、そんな時にたとえ就職できたとしても、うまく行くのでしょうか。疑問に思います。

 人生の重大選択肢に際しては、カウンセラーといえども、どちらがよいとは言えません。なぜなら、どちらを選んだらうまく行くのか、予想できないからです。ただ、何もせずにいると、時間というものは早く過ぎるものです。ウカウカしているうちに、その日はやってきます。混乱したままでは、どちらの道であっても、たとえ逃げ出せたとしても、当然、自己破滅的な方向に行く恐れがあります。

 これから夏休みに入ります。「積極的な逃避」をしてはどうでしょうか。旅に出たり、山に登り、写真を撮りたいなら、そのための旅行を計画してはどうでしょうか。あなたのやりたかったことで、これまでお預けにしていたことにトライするのです。普通には体験できないようなことに挑戦してもよいかもしれません。

 例えば、日本縦断自転車旅行というのもあります。お金がなかったら民宿の手伝いをして逗留するという方法もあります。沖縄にはそんなところは一杯にあります。漁師の手伝いをして、違う世界を見るのもよいものです。

 従来のような「消極的な逃避(?)」をすると、自己嫌悪に陥り、自信もますます無くなり、気力も失せるのではないでしょうか。全てのことを忘れられるような強烈な新しい体験をしてみるのもよいと思います。

 そうすれば嫌な現実を忘れることができます。そして、違う自分に出会えるかもしれません。出会うはずのない人たちとの出会いによって、視野も広がる可能性があります。自分の本当にしたいことも見つかるかもしれません。また、何も見つけられなくとも、そのままの状態にいるより、悪くはならないでしょう。

 ネットで職業を探すというのは、あまりお勧めできない方法です。それは「消極的な方法」と考えられ、行動力が減退するのではないかと危惧します。タイプ4の人によくあるのですが、頭でっかちになりやすく、行動力に欠けがちな面があるのではと思います。足で歩いて探した職業は、あなたの心に、何かへの「確心」をもたらすのではないかと思いますが。上記を参考に、まずは、充実した夏休みにしたほうがよいとアドバイスしたいと思います。
回答に対する返事       勇さんより   2003/07/18

 回答ありがとうございます。足りないのは行動力。その通りだと思います。残念ながら、夏休み前に、大学院の試験があるのですが、夏休みには旅行に行く予定があるので、いい機会にしたいです。元々、お金をかけないで旅行をする予定だったので、りゅうとうさんの仰ったような旅行になると思います。試験はうまくいくか自信はありませんが、自分なりにやってみようと思います。

 

12  439      4w5の適職について  質問者(シン)     2003/07/13

 こんにちは。以前、タイプ判定で4w5と判定されたシンと申します。今回質問したいことは、4w5の適職についてです。というのも、わたしは、ひとつの仕事に長続きしません。体調が悪くなったり、そのせいか精神的に追い詰められたりして、すぐ仕事を辞めてしまいます。前回していた仕事も、家から少し離れた大規模なスーパーの店員をしていましたが、そこでは次々と体調が悪くなり(頭痛・胃痛・立ちくらみ・低血圧など)、仕事の能率も下がり、やる気もなくなって、7ヶ月で辞めてしまいました。今もやはりスーパーで働いていますが、また体調を崩してしまい(胃腸炎)、仕事を休んでいます。もうすぐ就職して1ヶ月になりますが、続けられるか不安です。どうすれば、体調を崩さず、精神的にも追い詰められず、自分にあった仕事に就けるでしょうか。よろしくお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)           シンさん、こんにちは!  2003/07/13

 人が大勢いて人の流れの多い職場は、どのタイプにとっても大変で、疲れやすく、体調を壊しやすいものです。まして、人間恐怖症に罹りやすいタイプ4にとっては、スーパーはちょっときつい環境ではないでしょうか。とくに人の視線を意識しやすいタイプですから、常時、多くの人の目に晒される中での仕事は、強いストレスになると思います。

 タイプ4は、なるべく少人数の職場で、客も少なく、上手な接待をする必要のない仕事が適職だと思います。たとえば、社長が一人で同僚が数人、取引先の人がたまに来るというような閑散とした職場のほうが疲れません。

 つぎに、仕事内容だけでなく、人間関係に疲れるのですから、疲れにくい相手ならば、長続きする可能性があります。エニアグラムでタイプ判定できるようになれば、社長がタイプ4とかタイプ9、同僚もタイプ1・4・5・9くらいとならば、結構、気を遣わなくてもやっていけそうです。
 面接の時に、あなたのほうでタイプを見て、あらかじめ判断できたら、辛い体験をしないようにできるでしょう。なにしろ、当会のエニアグラムは、顔相だけでも相当にタイプ判定が正確にできますから、勤務に入る前から、後々の関係を予想できるのです。

 さらに言えるのは、タイプ4は、人づきあいが苦手になることがあるようです。多くの人とつきあうと疲れが溜まる恐れがあります。しかし、かなり元気な人慣れしたタイプ4もいますが、そのような人は、確実に誰からも好かれています。人に嫌われるほうではなく、人柄を評価されやすいほうなのです。真面目で誠実、仕事で手抜きをせず、完璧にやりとげようとして、かつ、礼儀正しいのですからね。また計算高くはなく、謙虚で気持ちのやさしい人たちなのですから、好かれないはずはありません。

 しかし、元気のないタイプ4は、神経を使い過ぎて、杓子定規で融通が効かず、仕事の能率が悪くて、そうなると体調を壊すようになるかもしれません。また、タイプ4のなかには、無表情で何を考えているのか分からず、つきあいが悪く、愛想も悪くて、人を拒絶するような視線を出している人たちがいます。

 元気の無い時期は、よけいに人とうまく付き合えなくなると考えられますから、人との付き合いが少ない職場を選んだほうがよいと思います。タイプ4を「スペシャリストタイプ」と分析していますが、できるだけ個室で、仕事を任せられて、一人だけで作業できるようなものが合います。人の視線を感じないでできる仕事ならば、安心して丁寧にやり遂げられると予想します。また、人間関係での苦労の無い職場なら、コツコツと熱心にしつように仕事に取り組めるでしょう。そうなれば長続きできるのではないでしょうか。

 たとえば、伝統工芸などの職人などは適職です。技能を磨き、一人でコツコツと作業できます。親方とだけ、うまく付き合えたなら長続きしそうです。そんな場合も、親方のタイプが見抜けたらいいですね。同じタイプなら、うまく行く可能性があります。タイプ4のマンガ家の助手、というようなものでもよいかもしれません。これも、あらかじめ作品からタイプ判定できますからね。

 ピアノが教えられるくらいうまいなら、ピアノ教室を開いて、子どもに教えるなども適職だと思います。大人よりも、子ども相手のほうが疲れないほうです。知り合いのタイプ4は、友人と2人で、学習塾を経営しており、落ちこぼれの生徒に絞っていますが、それが当たったのか、懇切丁寧にじっくりと教えているようで、生徒の親たちから高く評価されています。優秀な生徒相手ではなかったことがよかったのでしょう。あまり効率性を考えなくても良い仕事が適職です。

 また、スーパーの店員という一般職よりも、専門職タイプなのですから、熟練工を目指すのもよいのではないでしょうか。たとえば、近くに評判のケーキ屋さんがありますが、タイプ4のケーキ職人で、いろいろな創作ケーキを作って意欲的です。タイプ4は想像力はあるのですから、パティシェはうってつけかもしれません。能力を活かせる仕事だと熱心になり長続きするものですが、自分の中に隠れている才能を見つけ出す必要があります。

 チームを組んでの仕事は不向きであり、大勢の人が立ち働く、効率優先の忙しい職場も不向きだと思われます。上記を参考にして、あなたのペースで仕事ができるものを探してください。そして、「自分」を知らないと、自分を潰してしまうような職に就いてしまうのではないでしょうか。

回答に対する返事      シンさんより         2003/07/14

 竜頭さん、大変丁寧な回答をいただき、ありがとうございます。うれしいです。これ
からは、もっと自分のことを見つめて、自分にあった仕事を見つけようと思います。
そうするには、エニアグラムは大変役立ちそうだと実感しました。