エニアグラム性格学の基本理論

     1つ目の理論 
  
性格は世界との関わり方に拠っています 

            ア.
イ.
私は世界の
中心にいる
私は世界と
ともにある
私は世界の
淵にいる
世界と私は  
否定的に   
結びついている
      8        3       7
世界と私は  
肯定的に   
結びついている
        2        6       1
世界と私は  
両価的に   
結びついている
        5        9      4


 あなたの世界との関わり方は?       

   一切のつながりを持たないものはなく、私たち人間は絆なくしては生き
    られない動物です。つまりは、誰もが何らかの「関係」を持っています。
    逆に言うなら、関係を全く持たないものは「存在していない」というこ
     とになります。それゆえ、「関わり方」 または「関係」を見て行けば、
     自分が何者なのか分って来るのではないでしょうか。この考え方を基に
     して、性格の根本的な分け方を考えていくと、9つの性格がどこから来
     たか明らかになります。従って、「自分と世界との関わり方」によって、
     性格は異なるので、2通りの関わり方を紹介します。 
                                             
        
 ア. あなたは世界のどこにいるか 
                      
    ところで、地球は太陽との位置関係によって地球という性質になりまし
  た。水星は太陽にあまりに近いので、鉄の塊のような存在になっていま
  す。しかし、地球は太陽との距離が適度であるため、適度の暖かさを持
  ち、それゆえ、生物の発生する星になったと考えられます。
     宇宙にある全てのものは、本質的には同じもので出来ています。星は
  チリやガスから生まれたもので、位置関係で、異なる性質の星になりま
  す。従って、性質には「位置関係」というものが決定的な要因になって
  いると考えられます。拠って、人間の性格も、意識世界の中での位置関
   係によって基本的に決定づけられています。ですから、世界の中で自分
  の立っている地点はどこなのかで性格は異なると見て、立っている位置
  を3つに分けます。これは意識世界の中での、位置関係によって自分を
  認識するので、これを「自己認識」と呼びます。そして、人は誰も、「
  3つの自己認識の仕方」の内の1つに入ります。 
  
 3つの自己認識の仕方         
     ・私は世界とともにあると自己認識するタイプ(3・6・9)
      ・私は世界の中心にいると自己認識するタイプ(8・2・5)
       ・私は世界の淵にいると自己認識するタイプ(7・1・4)
私は世界とともにあると自己認識する3つのタイプ(3・6・9)

1 意識の中で、自分は世界の中のどこかにいると感じる 
   (できれば真ん中を目指す)
2 世界から見られる自分、見る自分(この割合が、5対5で同じ)
3 人々や状況に、自分の方が合わせる
4 自分の存在は社会と調和していればOKだが、そうでないなら、
  OKとはならない
5 ものごとの価値判断をする尺度(ものさし)は、社会の方に有りとする
  (自分の尺度を社会の尺度に合わせようとするため、不安感があり、
  気苦労がある)
6 世界と調和すると納得する (バランスがよい、常識的)
7 協調性があり、八方美人になりやすい
  (主体性が確立できにくい、優柔不断、自己保身が強い)
8 相対評価の世界で際限がない  (競争心が強い、周囲を気にする)
9 状況によって、売け身になり、攻撃的にもなる 
  (計算高い、したたか、内弁慶、内と外と使い分ける)

 

私は世界の中心にいると自己認識する3つのタイプ(8・2・5) 

1 意識の中で自分は世界の中心にいると感じる 
  (どこにいても自分が真ん中にいると感じる)
2 世界を見る自分 (見られる自分を意識することが少ない)
3 状況を自分の都合のよいように解釈する
4 自分の存在を自分でOKといえる 
  (存在の不安が少ない、他者を守る意識が高い)
5 ものごとを価値判断する尺度は自分にありとする
  (自分の尺度を、社会の尺度だと勘違いしやすく、
  自己中心的になりやすい)
6 自分の納得が、何よりも大切で優先する
7 自分の優位性を確保したがる
  (押し付け、支配欲、協調性少ない)
8 全体把握力があるが、傲慢になりやすい
   (独断的、独善的)
9 集中力があり、大胆になりやすい
   (横柄、無神経、危険に遭いやすい)

       

私は世界の淵にいると自己認識する3つのタイプ(7・1・4)   
  
1 意識の中で、自分は世界の境界近くにいると感じる 
  (自分なりの世界を作ろうとする)
2 世界から見られている自分
  (見られる自分を意識することが多い)
3 状況から自分を切り離す
  (シールドを張る、人々を避ける、バリアを張る)
4 自分の存在を自分でOKできず、世界に受け入れられねば
  OKにならない (存在の不安がある)
5 社会の価値尺度が、自分に押し付けられていると感じ、
  苦しいので、自分だけの世界を作らねばならない
6 世界に受け入れられることが、自分の納得となる(優等生気質)
7 他者と調和できにくく、集団行動が不得意  
  (協調性少ない、過剰防衛しやすい)
8 閉鎖的で流浪性がある 
  (腰が軽く、落ち着けない、溶け込みにくい、性急)
9 人見知りが強く、怖がり シャイ(恥意識が高い)
  (正直、潔癖、ち密、細かい、神経質、几帳面 優しい )


    
  さて、次の表は、前の表を補足して説明を加えています。

  性格と社会規範との関係 
   
(社会の伝統・慣習・決まり・一般常識との関係)  

私は世界とともにあると自己認識する3タイプ(3・6・9) 
1 社会規範に忠実であろうとする。(規範から逸脱するのは苦しく、        
  大抵は規範から外れないようにする)
2 規範は総意なので、合わせた方が無難。          
3 社会のルールいかんによって自分を合わせたり
  従うが、状況に流されやすい。
4 人の動向を気にして用心深く、注意力がある。
私は世界の中心にいると自己認識する3タイブ(8・2・5)
1 大抵は社会規範を受け入れるが、自分の考えと異なるときは、
  場合によって、苦しくとも自分の考えを変えず、規範を拒否する。
2 規範は総意だが、受け入れるかどうかは、自分に選択権があり、
  自分で決める。 
3 社会のルールを自分の下に置く。        
4 独断的になりやすいが、決断力がある。 
私は世界の淵にいると自己認識する3タイプ(7・1・4)   
1 社会規範を受け入れるしかない自分が苦しいので、自分の世界を
  守るために、シールドを自分の周りに張って、自分を守る。
2 総意の中に自分は入っておらず、自分の方に選択権が
  無いので、拒否できない。 
3 社会のルールいかんによって、生かされもするが、縛られもする。   
4 自分を隠し、正直で真面目かつ神経質。  



イ. あなたは世界とどのように結びついているか

 前のアと同じように、次の方法で、性格を3つに分けることが
できます。すなわち、世界と自分が、どのような関係性で結びつ
いているのか、認識の違いがあります。
 ですから、その違いによって、性格は異なっていると考えます。
従って、それを「世界認識」と呼び、人は誰も「3つの世界認識の
仕方」の内の1つに入ります。


3つの世界認識の仕方

世界と私は否定的に結びついているタイプ(8・3・7)
世界と私は肯定的に結びついているタイプ(2・6・1)
世界と私は両価的に結びついているタイプ(5・9・4)

 
*注・両価的とは、否定的であり肯定的であり、そのどちらでもないの意味

世界と私は否定的に結びついている3タイプ(8・3・7)
1 基本的には、世界を否定的に見る(脅威と暗闇の迫る世界)
2 基本的には、人間の本性は悪だと見る
   (人を信じにくいが、だまされにくい)
3 絶対愛を求める 
  (条件をつけず、どんな自分でも愛してほしい)
4 人々を押しのけても、欲しいものを手に入れる 
  (自分の欲望に忠実に生きる)
5 奪わなくては奪われると考える 
  (まず獲得してこその、明日や未来である)
6 得体の知れないものが忍び寄る恐怖 
  (恐怖心が強く、自分だけの利益を求め、利にさとい)
7 最小のエネルギーで最大の効果を求める 
  (無駄にエネルギーを使わない)

 

世界と私は肯定的に結びついている3タイプ(2・6・1)
1 基本的には、世界を肯定的に見る 
 (今より、未来はよい世界になると思いたがる)
2 基本的には、人間の本性は善だと見る
  (人を信じやすく、だまされやすい)
3 権威に認めてもらいたがる 
  (役に立つ人間と認められ、必要とされたがる)
4 人々に近づいていき、人々に認められようとする
  (積極的に役割を担う)
5 努力すれば、何事も得られると考える
  (努力することに意義があると考える)
6 先に見通しがあるかないかを見極めたがる
  (希望のないことに賭けない)

 

世界と私は両価的に結びついている3タイプ(5・9・4)
1 基本的には世界は否定的であり肯定的であり、そのどちらで
 もないと見る
 (どちらにも傾くもので、決められず不確実な世界と見る)
2 基本的には人間の本性は悪であり善であり、そのどちらでも
  ないと見る  (人は分らないと見る)
3 世界を知り、自分を知りたがる(自分を正確に理解してほしい)
4 人々から引き下がって、人々を観察する
  (消極的で、関わり合いたがらない)
5 なるようにしかならないと見る 
  (欲望が少なく、腰が重くて不精になりやすい)
6 行動指針を持ちにくく、目標設定しにくい
  (無為に時間をつぶしやすい)

 

    
 

 さて、3かける3で9つの性格が出来ました。表にあるように、
縦軸と横軸の交差しているところが、あなたの性格となります。
とりあえず、単純に2つの世界との関係の仕方を見ながら、9つ
の性格を著してみます。なお、ここでは世界との関わり方が性格
を決定づけている大きな根拠となっていることに注視してくださ
い。
  私は世界の
中心にいる
私は世界と
ともにある
私は世界の 
淵にいる
世界と私は
否定的に結ぶ
         
世界と私は
肯定的に結ぶ
        
世界と私は
両価的に結ぶ
        

       《9つのタイプの基本的な性格》

【タイプ8】にとって、自分は世界の中心にいて、世界は否定的
      なので、そんな恐ろしい世界では、自分自身が強くな
      らなければなりません。
【タイプ2】にとって、自分は世界の中心にいて、世界は肯定的
      なので、もっとより善い世界にするために、自分自身
      が善い人間とならなければなりません。
【タイプ5】にとって、自分は世界の中心にいて、世界は両価的
      なので、世界を理解するためには、自分自身が知的
      に高くならなければなりません。
【タイプ3】にとって、自分は世界とともにあり、世界は否定的な
      ので、恐ろしい暗闇の中では、人に合わせつつ、少し
      でも自分が目立ち輝いていなくてはなりません。
【タイプ6】にとって、自分は世界とともにあり、世界は肯定的な
      ので、より善い世界にするためには、人に合わせつつ、
      人々と強い絆を築いて行かなくてはなりません。
【タイプ9】にとって、自分は世界とともにあり、世界は理解でき
      ないものなので、人に合わせつつ、まちがった行動を
      とって世界を混乱させないようにしなければなりませ
      ん。                     
【タイプ7】にとって、自分は世界の境界にいて、世界は否定的な
      ので恐ろしい暗闇の中では、世界から自分を切り離し
      て、自分の世界だけは明るく楽しいもので一杯にして、
      それに満たされなくてはなりません。
【タイプ1】にとって、自分は世界の境界にいて、世界は肯定的な
      ので、より善い世界にするために社会のきまりを厳正
      に守り自分の世界だけは完璧なものにして行かなくて
      はなりません。
【タイプ4】にとって、自分は世界の境界にいて、世界は理解でき
      ないものなので、自分の居場所が定まらず、自分が何
      者なのかも理解できないため、自分らしい自分だけの
      世界を作り出さねばなりません。


 なお、ここに記載されている性格は、性格の根源に位置するもの
なので、奥深くて本人であっても理解することが難しいと考えられ
ます。〈性格=本能〉なので、自分にとってはあまりに当たり前の
自然なことなので、通常は意識に上がることは少ないでしょう。
 9つのタイプのそれぞれが、しごく当然のように思っているもの
が「性格」なので、自分の性格は一番自然であり、「普通の性格」
なのです。そして、自分以外の人たちは「何だかヘン」で、普通で
はなく、考え方や感じ方がおかしく見えるのではないでしょうか。
 しかし、普通は一つではなく、9つの普通があると見ていくと、
周囲人々への見方も変わるかもしれません。