H・自分の性格に関する悩みと知りたいこと(34例)

                                                                             

 このページは、2000/01〜2007/07の7年半の間に、Q&A室での質問文と
回答文のなかで選んだもの34例を掲載しています。なお、
赤字の数字は、
質問順の通し番号です。このページを読めば、あなたの悩みの原因を掴め
るかもしれません。また、気をつけたいこと、発想の転換をしたほうがよい
こと、また、やらなければならないことが少しクリアになるのではと思います。
何かあなたのお役に立つことがあれば幸いです。  

1     1459   自分に厳しくなるには     質問者(ゆず)     2007/05/15

 とても困っている事がありまして、メールをさせて頂きました。最近忘れ物をする、物を落とす、なくす、遅刻する、道に迷う、大事なことを忘れる、人の話を忘れる、バイトで仕事を覚えない、ミスが多い、遅い、等等欠点が以前よりもさらに酷くなり、駄目な人間に磨きがかかってきてしまっています。このままでは生きていけないと思い、失敗を紙に書き何が原因でそうなったか、どうすればいいのか考えてみようとします。しかし目の前のやりたい事(ケータイ・ゲーム・ネット・本など)に気が散り、「やっぱりあとでやろう」とついやりたい事を優先させてしまいます。手帳を買い、やるべき事・毎日の習慣を書き出してもしばらくすると、増えたやるべき事に嫌になりやらなくなります。書き出す事すらやらなくなります。昔から宿題や勉強をしようと思い、やり始めてもすぐに好きな事をしたくなり気が散り中々進みません。自分にとって苦しい事からいつも逃げてしまいます。自分の甘さ駄目さにうんざりするのですが、どのようにしたらやるべき事から逃げない、やりたい事に負けず、やるべきことをやるように自分に厳しくなれるでしょうか。アドバイスおねがいします。
回答者(りゅうとうまりこ)          ゆずさん、こんにちは!   2007/05/15

 どのタイプでも忘れ物をしたりミスが多くなる時期があります。また、元々にそそっかしい気質の人もいます。それに対するアドバイスは、タイプごとに違います。あなたの場合、以前の質問文から、「タイプ2w1の可能性が高い」と回答していますが、その判定に対して納得されているのか、それがわかりません。したがって、ここではあなたを「タイプ2w1」と仮定して、何かよいアドバイスをと懸命に考えてみました。

 ところで、タイプ2はかなりそそっかしい気質でもあります。タイプ2は「お母さん気質」ですから、実際にも、結婚して子どもを持って本物のお母さんになると少し落ち着きがでて、粗忽なところも減ります。学生の頃は、いわば仮の宿にいる自分であり、本当の自分の役割ではありませんから、どこか無責任になってしまうきらいがあります。

 家庭を持ち子どもを持つと、「本当の自分になった」という感覚が持てるようになると考えられます。家庭を見事に運営する主婦とか、家事なども全て自分でうまく采配できるようになると、自信も付いてきます。つまり、重い責任を持たねばならないわけで、そのような誰にも頼れない環境にいると、緊張するようになり、「精神の張り」というようなものも出てきます。

 (尤も、それにもすぐに慣れて、向上心も無くなり、だらしないという感じの主婦になってしまう方もいますが‥なにしろ、何事にも慣れるのが早い気質ですから‥)

 そのようなことを考えると、学生という立場では、やる気が失せやすいのではないかと予想します。いわばお気楽な身分ですからね。お気楽な身分にいればいるほど、だらけやすくなる気質とみています。

 なぜならば、「自分と世界は肯定的に結びついているタイプ(2・6・1)」で、かつ「世界の中心にいると自己認識するタイプ(8・2・5)」ゆえに、社会や人々に対して、怖いと感じることがそれほどはなく、他のタイプと比べれば不安感も少なく緊張することも少ないと考えられます。

 タイプ8も勝気できつい気質ですが、「世界は否定的〜(8・3・7)」ですから、いつも緊張しており、誰からも叱られないように注意を払っており、また警戒しています。人前でだらけることはかなり少なく、礼儀正しく、仕事でミスすることも少ないタイプです。このタイプ8と比較すると、タイプ2はあまりにも緊張感の足りない人だとわかるのですが‥。

 タイプ2の本性は「お母さん」なんですから、重い責任を持ち、強い緊張感のある仕事などに就き、誰かを指導するような立場に就けば、甘いことは言っていられなくなります。従って、厳しい世界に飛び込んだほうが、精神に張りが出て、ミスも減るのではないかと考えられます。

 今の境遇のままで、また、自分ひとりだけで、自分に厳しくしようと思っても、それは無理なのではないでしょうか。周囲の人たちの目があり、ミスしては恥ずかしい、みくびられる、叱られる、責任を取らされる、というような境遇や立場に立たなければ、自分に厳しくなることはできないように思います。

 水は高いところから低いところに流れるように、人間も、楽なほうへ楽なほうへと行きやすいものです。他のタイプ、たとえば、防御タイプ(7・1・4)も、できうるならば楽したいほうですが、目前にある怖い人たちとの関係で緊張しており、ちょっとしたミスでも最悪事態のように受け止めてしまうことがあります。二度とミスしないように必死になる人たちです。「世界の淵にいると自己認識するタイプ(7・1・4」ともいい、いわば「崖っ淵にいる」のですから、危機意識が強く、比較すると、だらけにくい気質です。

 緊張したほうが間違いが少なくなるのが攻撃タイプ(8・2・5)です。そのほうが「まともな人間になる」と語ってくれたタイプ2の人がいます。一方、緊張を解いたほうが間違いが少なくなるのが防御タイプ(7・1・4)です。そして、少しくらいはプレッシャーを与えたほうが成果を挙げられるのが攻撃タイプです。その逆で、プレッシャーがないほうが、余裕が持てて成果を挙げられるのが防御タイプです。それほどの違いがありますから、どちらのタイプか間違えないようにせねばなりません。

 私の友人のタイプ1は、40代の頃、ロシア語を学んでいたが、50代になり中国語をマスターしてしまい中国の学校の教師になってしまいました。現在は帰国して自分一人で商売を始めてしまい、また翻訳の仕事もしています。ただの主婦になるのは嫌だと言っておりましたが、向上心がいまだに衰えていません。生涯「学生」であり、夫に頼らず自活もでき、生きがいも持っており、元気で過ごしているようです。

 タイプ7やタイプ4の友人もいますが、どちらも勉強家で働き者、一日中クルクルと動きまわり、いつも緊張しており、怠けていることがないので驚いてしまうことがよくあります。

 タイプ2の成長の方向は、タイプ4ですから、自分を知りタイプ4の気質を知れば、目標になるものが見つかるのではないかと思います。なお、タイプ4は一つのことしかできない気質ゆえ、あれこれと手を出しません。ですから、タイプ2の目標としては、あれこれ手を広げないことです。やりたいことが一杯にあっても、一つに絞るということが良い方向になると考えられます。

 そして、「自分を知る」とは、自分に甘いことにも自覚的になれることで、そうとわかれば、自分に厳しくなれる境遇に入ってしまう、ということもよい方法かもしれません。または、昔よくありましたが、「苦学生になる」のもよいかもと思います。勉学をするだけでなく、自活できるようにバイトする、厳しいポランティア(そういうものがあるのかわかりませんが)にたずさわるなどです。エネルギーのある方ならばトライしてもよいのではないでしょうか。学生に専念するならば、与えられたものに満足せず、大量のカリキュラムを勝手に組む、のもよいのかもしれません。

 最後に、質問にあるようなミスによって、多大な迷惑を他の人たちにかけているのでしょうか。そうでなければ、なんら問題ではないと思われます。しかし、真剣に自分を変えたいと切望しているならば、上記のようなことも考えられます。

回答に対する返事       ゆずさんより    2007/05/20    

 ご返事が遅れてしまいまして、大変申し訳ありません。ご回答ありがとうございます! 判定を頂いてタイプ2w1であるという判定を納得させて頂きました。たしかに私は社会や世の中を舐めきっているなとたまに思うのですが、頭では分かっていても緊張感のある行動を自分では現在とれていないと思います。厳しい環境に自分を放り込むしかないのですね。「苦学生になる」ことはまったく思いつきもしませんでした。調べたのですが現在の状況では難しそうですが、方法があったら・就職したら一人暮らしをしようと決めました。あるボランティアに行こうか迷っていたのですが、これから生活を含めてそれに向けて計画を練っていこうと思います。自分に厳しくなる・緊張することはタイプ2にとっては充実感の沸くことに繋がるのでしょうか。ご指摘の通り現在は多大な迷惑とまではいかず少し焦っていたと思います。今までの様な不毛な大学生活を送りたくないので頂いたアドバイスを基に実行しようと思います。この様な質問にアドバイスを考えて下さり、本当にありがとうございます。

 

2 1453   注意力を改善する方法は?      質問者(ゆぅ)  2007/04/27

 お久しぶりです。今回は、タイプ4の私が低すぎる注意力を改善する良い方法について、エニアグラムの視点や竜頭さんの知識や経験からアドバイスをお願いします。昔から私は注意力がとても低く、二度手間になったり忘れ物をしたり、ほとんど何も無い道ばたで転んだりという事が日常茶飯事でした。それは今でもあまり変わっておらず、その事が大学生活を送る上で障害になっています。例えばつい最近、学校の図書館で自主学習に集中しすぎていたために、公共の奨学金を借りるための面接が行われる事をど忘れてしまい、結果的に面接の約束をすっぽかしてしまいました。気づいた後にすぐ謝罪しに行き、欠席した分の面接を受ける事はできたのですが、この事は奨学金を借りられる人を決める審査にかなり響くそうです。この事があって、私はこれからの大切な予定は忘れないようにとアラームを設定したり普段はあまり書き込まないカレンダーや手帳に予定を書きこんだりしたのですが、注意力が足りないという根本的な問題の解決にはなっていないような気がします。そこで知恵を借りたいと思い相談しました。アドバイスをお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)     ゆぅさん、お久しぶり!       2007/04/28

 タイプ4は集中力がある人が多いのですが、注意力に欠けることもよくあります。逆に、タイプ9は注意力があるほうですが、集中力に欠ける人たちが多いようです。このように、調和タイプ(3・6・9)は、いつも他人や他のことに注意が分散しやすく、そちらが気がかりで一つのことに意識を集中させにくい傾向があります。それゆえ、人々に合わせられ、疎外もされにくく、「世界とともにあるタイプ(3・6・9)」と名づけています。

 しかし、防御タイプ(7・1・4)と攻撃タイプ(8・2・5)は、ある一点に意識を集中させてしまうので、他のことがお留守になることがあります。協調性は低く、他の人たちのことを失念してしまいますが、マイペースにもなれます。

 人はみなどちらも欲しいようですが、「天はニ物を与えず」です。自分に無いものを欲しがります。しかし、集中力と注意力は、相反する能力です。同時に二つながら持つことはできません。それはたとえば、長距離走の一流選手は、短距離走の一流選手にはなれないようなものです。

 ところで、二者択一で、どちらか一つを選ばねばならないとしたら、あなたはどちらを選びますか? そして、到底、無理なことだと理解できたら、「知恵と工夫」で、足りない注意力を補完するしかありません。アラームを設定したり手帳につけても、まだ失敗したというならば、他の方法を考え出すしかありません。

 たとえば、入試日とか資格試験の日を間違えたタイプ4の人がいました。このような場合は、その前日に、家族か親しい友人に、電話を入れてもらうように約束するとか、当日早朝に電話してもらうなどもよいのではないでしょうか。そういう類のことではミスをしないしっかり者がいたら、お願いしておくのです。結構います。それとも、自分あてに配達日指定の電報を打つのもよいかもしれません。

 簡単なことならば、手の甲に洗っても容易に取れないマジックペンで書いておくなどもよいと思います。いろいろな手があると思うのですが‥。
 しかし、そういうことはよく聴いており、珍しいことではありません。大抵、どこかおかしなところが、みなあるように思います。本人が自分のおかしさに気づいていない場合さえあります。

 些細なことなんですが、昨日はタイプ4の友人と夕食をともにしました。コップをなんと3回も倒して水をこぼしていました。友人は話に夢中になっていたため手振りが大きくなったからでしょう。よくぞコップが壊れずにいてくれたと思います。

 さて、物事になかなか集中できないと悩んでいる人もいます。この場合はどういうアドバイスができるのでしょうか。あなたも考えてみませんか。そういうことを考えれば、自分の欠点を無くすよりも、自分の長所を伸ばすほうを考えるようになると思うのですが‥。どうでしょう?

回答に対する返事                ゆぅさんより     2007/05/01

 回答ありがとうございました。「相反する能力だとしても日常生活を送る上での最低限くらいは、努力と効率次第で簡単に上げられるのでは」と思っていましたが、甘い見通しだったようですね。確かに反対の悩みにどんなアドバイスができるのかを考えてみても、今の私では良いアドバイスができそうにありません。ただ、それが原因で起きる問題については、小さな知恵と工夫を一つ一つ習慣化する事によって解決できそうです。だから私の問題も、これまで以上の知恵と工夫を一つ一つ習慣化する事によって解決します。回答にある例は参考になりました。さっそく試して習慣化します。

 

 1451     人と円滑につき合えない       質問者(鈴鳥)   2007/04/27

 私は、職場の人と円滑につき合えない。数人でかたまって雑談をしていたら、仕事に集中をして話をふられないように注意している。特に言葉のきつい先輩に話しかけられると威圧感と怖さで、すぐに気分が悪く冷や汗がでる。また仕事面で厳しく注意されると目の前が暗くなりめまいがする事があり苦痛である。仕事はミスがないか繰り返し確認をして時間がかかる。そして、私は他と比較すると気遣いが足りず、言葉足らずである。機転が利かず直ぐにあわててしまい、隠れてしまいたい気持ちになる。堂々と少しでも明るく仕事する為には、地道に自分の仕事の研鑽をして自信を付けていくのが良い方法ですか。何かアドバイスを宜しくお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)    鈴鳥さん、お久しぶりです!  2007/04/27

 仕事に関しては、おっしゃるように
「地道に自分の仕事の研鑽をする」というので、よいのではないでしようか。しかし、人間関係でのことは、これとは別物だと思います。

 
「職場の人と円滑につき合えない」とありますが、それが何に起因しているのか、これだけではほとんどわかりません。仮に、コミュニケーション能力をもっと高めればよいというのであれば、少しずつでも、人々の中に入っていくように心掛けるとよいのではと思います。人々を避けるだけであれば、さらに、つき合い方も下手になり、人間が怖くなってしまいます。そちらの方向に行かないようにするには、勇気を出して、前に踏み出さねばなりません。

 そして、あなた自身、職場の人たちと円滑につき合えるようにするために、何か積極的にトライしたことはあるでしょうか? あれこれと試行錯誤して、何か勇気を出して実行に移したら、たとえ、うまく行かなくとも、何もしないよりは強くなっているような気がします。うまく行かなかったら、もっと落ち込むという心配をされるならば、試しにちょっとしたことでよいので実行に移してみませんか。

 
「私は他と比較すると気遣いが足りず、言葉足らずである。機転が利かず」とあります。現在、あなたに心理的な余裕がないので、焦ってしまい、そのようになってしまうだけで、ごくごく親しい人とならば、そうではないと思うのですが‥。いかがでしょうか? 

 また、あなた自身が、自分のことをもっと客観的に知り、他の人たちの様子などもよく見るようにして、もう少し違う視点を持つことも必要なのかもしれません。

 ちょっと難しいご相談で、どのように回答したらよいのか、うまくまとめられないままです。カウンセリングをするならば、一度や二度では把握できないようなことで、アドバイスも言えるような段階ではないと思います。

 なお、あなたも、あなた自身の回答者になって、どんな見方があるのか、どのような策が考えられるのか、一度考えてみませんか。そして、考えたことをこちらにぶつけてください。そこから何かよい方法がみつかるかもしれません。

回答に対する返事           鈴鳥さんより      2007/04/29

 返答ありがとうございます。職場の人には挨拶は欠かさず行ない、仕事面で話しかけられた時は笑顔で気持ちよく応じるよう心がけています。職場は女性が多く上下関係があり、仕事の能力も人間関係に大きな影響を及ぼしています。先輩が私に「現時点の問題についてどう考えたか」と、と問われる事があるが、すぐに言葉が出ずに相手がイライラした態度が見えると焦って余計状況が悪くなります。その状況ばかり頭のイメージに引きずって怖くなっていたのかもしれません。おっしゃるっとおり、ごく親しい人にはまだ少し自然にいられる気がします。それは焦ったりパニックになった自分の事を責め立てないで逃げ場を残してくれるような人です。注意されたことは次に同じ事を言われないように留意しています。人々を避けるだけでは悪循環である事は理解します。自分に改善が必要だと感じています。

 

  1384   飽きっぽい性格を変えたい   質問者(Reona)    2006/12/08

 私(2w1)は飽きっぽいのか始めは一生懸命やっていたことも嫌になるとすぐ放り出してしまいます。メールアドレスも何かと理由を思いついては何回も変更しましたし、プロバイダーに申し込んではキャンセルしたりを何回もしました。ブログも3ヵ月もてばいい方で、これも何回も作っては止めを繰り返しました。嫌になる時は突然来て、とても不快になりいても立ってもいられないようになり衝動的に行動に移してしまいます。その後は後悔と自己嫌悪が残ります。
この傾向を直したいのですが何か良い方法はありませんでしょうか。アドバイスよろしくお願いいたします。
回答者(りゅうとうまりこ)       Reonaさん、お久しぶり!    2006/12/08

 ブログは、聞くところによると、大抵長く続かないようです。ですから、特別に飽きっぽいというわけではないと思われますが。それと、メールアドレスの煩雑な変更は、質的には違うのではないでしょうか。何か別の要因がありませんか? 

 2つのことしか書いてないので、どれほど飽きっぽいのか程度が分かりません。また、たとえば、職場を転々としている人もいますが、飽きっぽいので転々としているのか、別の要因があるので長続きしないのか、原因をはっきりとさせる必要があります。ひと括りにして「飽きっぽい」せいにできるのでしょうか?

 ここでは、プログを長続きさせるためにはどうしたらよいのか、少しだけ取り上げてみたいと思います。やはり誰かに読んでもらわねば、やる気が失せますし、長続きしないのではないでしょうか。誰かに読んでもらうには、内容を検討する必要があり、読者を増やす工夫と努力が要ると思います。自己満足的なものばかりとか、読者サービスを全く考慮しないのであれば、いつしか読者も減ります。

 ですから、自分は何系で行くのか、それを決めてから、それに類するプログを片っ端から読んで、優れた内容のものを見つけ出して、そこから学ぶ必要があるのではないでしょうか。私も面白いホームページや優れた内容のページを「お気に入り」に入れて、疲れると息抜きに覗くことがあります。写真などが中心の美的センスあるもの、考え方が面白いので読むところもあります。センスのよいフリー素材のペーシや、アニメーションがうまいページ等々。

 最近はペット関係のページを探していますが、ほとんどが「時間を返せ」と言いたくなるものばかりです。しかし、それでもくじけずに探し続けると優れたページについに出会えます。ペット本も20冊くらい片っ端から読んでも価値あるものにぶつかりませんが、30冊程度になると、ようやく優れた1冊に出会えるように思います。優れたものは飽きさせませんが、書き手自身も飽きることなく、楽しんでいたり学んだり努力しているのではないでしょうか。

 私自身も飽きっぽいほうですから、あまり長続きすることはなかったんですが、たとえば読書は長続きしています。ですから、書評だけを載せるブログに挑戦したいという気持ちはあります(たぶん、この仕事を持っている限り無理ですが)。その場合、その本がどれほど面白かったのかを重点にするのではないでしょうか。書評を読んで、多くの人たちがその本を読みたくなるように書けたらいいなと思っています。

 つまり、無理に続けるのではなく、懸命になるのでもなく、楽しめることを探したほうがよいのではないでしょう。本人が楽しんでいると、他の人も訪れるようになり、交流することも可能になるように思います。最終的には、それを通して人と交流しなければ、長続きしないのではないでしょうか。ですから、あなた自身が楽しめるものを見つけることが先決だと思いますが、どうでしょうか?


回答に対する返事         Reonaさんより    2006/12/09

 アドバイスありがとうございました。ブログに記事を書くのは大好きできっとまた始めるでしょう。自分が楽しめることを探してみます。竜頭さんのブログがいつか始まったら遊びに行きたいです。

 

5  1263 ゆったりとした悠長な人間になりたい  質問者(ロフタス)   2006/05/26

 こんにちは。この間はご指摘有難うございます。私は横から人に長々と話をされるのが苦手でどうもムカッときてしまいます。人から説明を受けているときでもそれが長いとイライラしてしまいます。何かに集中しているときに横から声をかけられるのも駄目です。気分によっては自分の口調にも出てきてしまいます。また、自分は我慢するのも苦手なのです。新しいゲームが出たとすればそれを夜遅くまでやめられなくなってしまうのです。ビデオをまとめて借りれば一夜でそれを全部見ようとしてしまうし、小分けができないのです。それでテレビでも尾を引くような終わり方をする番組は疲れてしまうので最近では控えるようにしています。それからテレビでちょっと性格の悪い人がでてこようものなら分析しようとしてしまうのです。自分の心の底では「悪い人は存在してはいけない」というのが根付いていて、それが自分の考えの「悪いことをするのには理由がある」と衝突してしまい、とても疲れてしまいます。もっとゆったりとした自分になりたいです。どうすればいいでしょうか。よろしくお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)          ロフタスさん、こんにちは!    2006/05/27

 
「もっと悠長な自分でありたい」ようですが、あなたがそうあるのは生まれながらの気質ですから、それを変えるなど、なかなかに難しいことではないでしょうか。不可能なことを追うよりは、可能なことを考えて見ませんか。

 なお、あなたのタイプが少し絞れるようになりましたが、自分のタイプはどこなのか、見極める必要があるように思います。これまで、いろいろな相談がありましたが、タイプが分からなければ、的外れなアドバイスをする恐れがあります。一般的なアドバイスだけでは不十分です。次回はご自身のタイプについてご質問ください。

 これだけではなんですから少し述べますが、まずは、人生の過ごし方として、あなた自身が何をすべきかを真剣に考える時期に来ていませんか。日々の暮らしに埋没していたら、また、他人の言動ばかり気にしていたら、夢やロマンを追うことも忘れてしまいます。そして、いろいろなことに関心を持ち、あるいは疑って、自分の視野や価値観を広めるための努力をする年代に入っていると思いませんか。

 たとえば、
「横から人に長々と話をされるのが苦手でどうもムカッときてしまう」とありますが、その人物の言うことに関心を持つ、あるいはその人の人間性に関心を持つようにしてください。なぜ、長々とおしゃべりする人がいるのかと、他人の話にじっくりと耳を傾けて、そこから何かを学んでください。くだらない話をする人もいるでしょうが、なぜ、そんなくだらない話をするのか、その人なりの動機を推察できるようにしてください。そういう習慣をつけると、ムカッとすることも減るのではないかと思います。

 また、学ぶ人は、どんなところからも学びます。本や教科書で学ぶものはほんの一部に過ぎません。人は人から学ぶのが一番に効果があるように思います。

 そして
「自分の心の底では、悪い人は存在してはいけない、というのが根付いて」とありますが、「無知な人間は存在してはいけない」という考え方もあります。かのアドルフ・ヒットラーは「アーリア人種以外は存在してはいけない」という考え方をしていたことを知っているでしょうか。これなどを知ると「視野の狭い人、偏見の強い人は存在してはいけない」と言いたくなってしまいますが……。

 
「悪いことをするのには理由がある、と衝突してしまい、とても疲れてしまいます」とありますが、もっともっと考えてください。疲れてクタクタになっても考え続けてください。なお、エニアグラムの入門講座に参加したばかりの頃は、受講生たちはみな頭が痛くなり、大変に疲れるようです。疲れるくらいでないと、頭は働かせていないと思っております。

 そして、一人で頭の中の考えを巡らすのではなく、それに関する著書をたくさんに読み続け、よく似た関心を持つ他の人たちと議論などもしてください。たくさんに知れば知る程に、「悪い人」と認定することが難しいと分かるのではないでしょうか。学ぶ以前は簡単に「あいつは悪いやつだ」と決められたのが、いつしか、簡単ではないことが分かってくると思うのですが。

 そして、それに関連する「裁判制度」などにも、関心を持って調べてみてください。たくさんの知識を得ると、物事を「○だ!○○に違いない!」と、簡単に決め付けることができなくなります。何も知ろうとしない無知な人ほど恐ろしいと思うほどです。従って、もっともっと疲れるくらいに頭を使ってくださいとアドバイスしたいと思います。中途半端にやめないで、自分に厳しくなってください。物事にじっくりと深く取り組むことができたら、やがて、ゆったりとした許容量の広い自分を見出すことができるのではないでしょうか。

 また考え方を深めることができるようになれば、それまでは、物事に性急な答えを出していたと、気づくのではないでしょうか。許容量の広い度量のある人間になるためには、より物事を深く知り、より深く味わい、また、追求したり極めていくという方向に向かうことではないでしょうか。また、人生を楽しみ、より享受できるように教養を深めてください。

 この世の中に存在していい人と、存在してはいけない人、などはいません。「善人なおもて往生す。いわんや悪人おや」と親鸞も説いていますが、この親鸞の教えを一度は学んで欲しいと思います。

 私は無宗教で信仰心はありませんが、物事を考えるうえで、得えられるものが多いので、たまに、そのような関連の本も読むようにしています。以前の質問からみると、時間はたっぷりとあるようで、有効に時間を使ってください。すぐに役立つような学びではありませんが、そういう学びに時間をかけることは、とても悠長なことでもあり、悠長な時間の使い方です。あなたに良い影響を与えるだろうと思
います。

 

  1168  わがままと取られる事例を知りたい   質問者(ネリコ)  2006/01/26
 
 タイプ判定と悩み相談をお願いして本当に良かったと思っております。自分はわがままな人間だとは思っておりましたが、叱られたり指摘されても実は悪いと思ったことはなく反省する気持ちになったことも、それほどはありません。それで意地っ張りだとか頑固だと母によく言われています。ご相談して、そうなった原因を知ったことで自分に思いやりが無かったところや不注意なところを自覚できるようになりました。素直な自分になれそうです。とても感激しています。ありがとうございました。ところで、他のタイプ4の方にもそのようなことがあるようですが、その他に私の例に似ていることがあったならば、教えていただけますか? よろしくお願い致します。
回答者(りゅうとうまりこ)      ネリコさん、ここでははじめまして!  2006/01/26

 実例から、誤解やうまくいかなかった原因を探して、同じ過ちを繰り返さないようにして欲しいと思っております。そのためにお役に立てればと願っています。ですが、他人の実例を知っても、本当には身に付かないように思われます。そして、実例をここで取り上げるのは差し障りがあり、「守秘義務」がありますからね。

 なお、ちょっと冷たいと取られるかもしれませんから、これだけではなんですから、差し障りのない例として挙げられるものを探してみました。

 たとえば、友人たちと一緒に喫茶店に入って仲良くおしゃべりに興じていたとします。冷房が効いていたためか、10分もしないうちに、タイプ4の方が寒いと言って、本当に寒そうに肩を狭めています。「ここにはいられない、申し訳ないが外に出て、あなたたちの話が終わるの待っている」と言い残して入口付近で佇んでいたとしましょう。残った幾人かの友人たちは、居辛くなって、あわててコーヒーも飲みほして、喫茶店を出たようです。

 冷房が苦手な寒がりで冷え性な人は結構いますが、タイプ4の女性の中にも冷え性の人をよく見かけます。かなり辛そうで唇も青くなり震えていたりします。そんな様子なので、嘘をついたり演技しているわけではありませんが、他の人たちは、話も途中となり、仕方なく場所を変えるのですが、もうおしゃべりする気持ちが萎えてしまうのです。他の人も寒いが我慢できる程度であったので、このタイプ4の方に振り回されているように感じたり、「わがままな人だな」と、感じることがあるのではないでしょうか。口に出さない人もいると思います。また、「協調性がない」と受け取った方もいるのではないでしょうか。

 ここでの真の原因を考えるに、タイプ4は「末っ子気質」であるためか、体質も幼児のように暑さや寒さに敏感である人たちがいます。ご存知のように、大人のほうが暑さ寒さへの耐性があるのですが、幼児は過敏です。従って、そのタイプ4の方が自分の体質をよく理解していれば、冷房対策用として上着を持参していればよかったのではないでしょうか。

 上記は、あなたの体験した例と少し似ていると思いますが、タイプ4の中には敏感な体質な方が結構いて、それを指して、「辛抱強くない」「おおげさ」とか「わがまま」だと思われてしまうことがあるようです。しかし、本人にすれば、本当に寒くてそこにいられなかったのですから、「辛抱強くない」と言われれば、「そうかもしれない」と思うのでしょう。しかし、一方で、そのように言われても納得できるものではなく、素直に反省できないのもよく理解できるのではないでしょうか。

 その他、もっと例を挙げたいのですが、思いつかないので一例で止めます。よく「自分を知る」ことがとても大切なことだと述べていますが、このように体質などを知るのも「自分を知る」ことの一つです。自分を知れば、注意するべきところが分かり、対策も立てられ、予め準備もできます。他の人から、「わがまま」と受け取られることも減るでしょう。ですから、できるだけ実際に体験した失敗などを例に上げて質問されたほうがよいのだと、知っていただけたと思います。

 

  1150  人づきあいがうまくなりたい      質問者(なな)  2005/12/21
 
 
今回は、どのような時に私が疎外感を感じるのかを書いてみたいと思います。私はテンションが高い人たちと話すとき、それに合わすことが出来ず疎外感を感じます。冗談を言われても、何て反応していいのか困り困惑してしまいます。人付き合いは苦手で、気軽に人の輪に入っていけません。私は親しまれにくい雰囲気があるのかもしれません。現在、よく孤独を感じます。私と同じタイプでも、人付き合いがうまい人もいますよね。その人たちはどのようにして、人と付き合っておられるのでしょうか。もしよければ参考にお聞きしたいです。
回答者(りゅうとうまりこ)      ななさん、こんにちは!    2005/12/22
 
 タイプ1の多くは、人づきあいがうまいほうとは言えません。ところで、人づきあいがうまいほうがよいのでしょうか? 私自身は人づきあいのうまいタイプ1w2を知っていますが、苦手に感じることがあります。また、他のタイプの人づきあいのうまい人たちといても、そのように感じることがあります。

 そして、
「人づきあいがうまい人」が、本当に人と良い関係になっているのでしょうか? そうとばかりは言えないとは思いませんか。ある時点だけを取り上げれば表面的には楽しそうに語らったり、親しんでいるように見えますが、本当に楽しんでいるのでしょうか。親しい間柄なのでしょうか? そうとは思えないことがあります。虚しさだけ残ることがあります。

 どちらかというと、テンションが低い人とのほうが、気持ちが通じ合う場合が多いほどで、テンションが高い人が苦手になることがあります。これは、個人的な感想ではありますが、同じように感じる人はいると思うんです。ですから、あなたの周りにも、私とよく似ている方がいるのではないでしょうか。

 また、あなた自身の
「人づきあいが苦手」という意識が強いために、疎外感を抱いてしまうとも考えられます。よく説明していますが、相手の側に何かの要因があるのではなく、自分の中にそのようになる要因がはじめから存在している場合が多いことを知ってください。

 人づきあいが下手な人でも、よい友人を持ち、気持ちを通じ合わせることはできるはずです。あなたがその気になって探していないので見つからないだけかもしれません。そして、人々が楽しそうに語らっていたとしても、楽しくないと感じたり、虚しさを感じている人もいるのですから、「羨むことは無い」と考えることもできるのではないでしょうか。

 次に、とても充実した日々を送っているタイプ1の知人もいます。なにか積極的に学んでいる人たちに多いように思います。社会活動もしています。むろん、一人だけの学びではなく、社会活動も多くの人たちとともにしています。このような人たちを見ていると、「友だちが欲しい」とか「人づきあいがうまくなりたい」が目的にはなっていないので、かえって、人とうまく溶け込んでいるように見えます。

 当会の講座もそうなんですが、学びたいがために受講するのだと思いますが、ワークショップでは他の人の質問に対して疑問を感じて訊ねたりします。他の人たちのさまざまな心理や動機を知り、また熱心に集中して語り合うので、しだいに親しくなり、自然に近づけるみたいです。

 知りたいとか、学びたい、頼まなくてはならない用事があるとか、さまざまに他の人たちに自ら語りかけをすることがとても重要になります。社会活動で何かをやり遂げるには、他の人たちを巻き込まねばなりません。協力を依頼したり、話し合わねばなりません。はっきりとした目的があります。学生という身分は、学校という場で自然に親しくなれる機会がありますが、共通の目的を持っているとは言えません。

 サークル活動をする中で発表会があるとか、スポーツで大会に出るなど、共通の目的があると、人々の間柄はぐっと近くなり、親密さも深まることを知っていると思います。苦楽をともにしているからではないでしょうか。

 従って、「人づきあいがうまくなりたい」という目的など、持つ必要がなく、というよりも、持たないほうがよいのです。また、「友だちがほしい」という目的で近づいて来る人だと知ったら、私ならば、ちょっと引いてしまいますが、あなたにも分かるのではないでしょうか。

 友だちは作るものではなく、いつのまにか友だちになっていた、というのがよいのです。「人づきあい」も同様に考えてください。そうなるためには、ただただ、あなた自身が充実できそうな学びやサークル活動、スポーツやボランティアなどの社会活動を見つけ出して、それに専心することのように思います。そして、これはタイプ1だけでなく、全ての人たちにも言えることではないかと思います。

回答に対する返事             ななさんより       2005/12/23

 
回答どうもありがとうございました。なぜ人付き合いがうまいほうが良いと感じるのかについてですが、社会は人間との付き合いが欠かせないからです。だから下手よりうまいほうが絶対いいと思ってしまいます。だからといって人付き合いがうまい人のほうが好感をもたれるとは限らないのですね。テンションが高い人は逆にテンションが低い人のことが苦手と思っているのかもしれませんね。たとえ人と一緒にいても寂しさを感じるものだと私もそう思います。確かに友達がほしいからといって、よってこられると引いてしまうと思います。いつの間にか自然に友達になっていたのが一番にいいですね。そのほうが良いお付き合いが出来そうです。りゅうとうさんの考えにとても共感しました。なんだか、まとまりのない文章ですみません。

 

 8 1096   自分は甘えているのか、それとも…      質問者(ゴリブー)  2005/09/23

 
精神科に通院して服薬していますが、主治医には「社会への不安・対人関係の緊張・自己不全感・自信のなさ」を指摘されています。まだまだ治療が必要で、気長に病気と付き合うよう言われています。病名ははっきりしません。竜頭さんに「タイプ2は頑張れる」と指摘され、そう自分に言い聞かせ、就職できませんでしたが、色々辛かった中、大学は卒業しました。Q&Aを拝見し、自分に照らし合わせると、私はかなり厚顔無恥で失礼なことをする人間であると痛感します。そういうことがないよう気を付けていますが、いつも自制がきくほどできた私ではなく、自分が嫌いです。母がタイプ7(判定済み)なので、TPOに厳しい価値観から学ぼうとしても、私の心に余裕がなく、駄目な私を痛感するばかりです。現在職についておらず、ある尊敬する男性から「生ゴミだ」と言われたのが忘れられません。タイプ2は役に立ちたがるそうですが、今の私は頼られると憂鬱で億劫になります。自分を救うのは自分しかいないこともわかっています。無職でいい!とは思わないので、就職活動していますが、受かりません。自分の良いところが見えません。何かアドヴァイス戴けませんか。それともこれも甘えなんでしょうか。
回答者(りゅうとうまりこ)         ゴリブーさん、こんにちは!    2005/09/27

 服薬して改善するものと、そうでないものがあります。大学を卒業できて就職活動もできるのですから、「そうでないもの」に該当するのかもしれません。しかし、私は精神科医ではありませんから、私が判断できるものではないことは知っておいてください。

 ところで、私のところにアドバイスを求めるタイプ2は多いのですが、親や夫との関係とか、子どもについての悩みなど、本人以外のことならば、よくアドバイスを取り入れてくれるように思われます。それで関係が良くなったという知らせもよく届きます。

 しかし、本人自身の悩みは「ただ聞くだけに過ぎない」と言えるような場合が多いんです。また、その時は納得して努力しようと決意するのでしょうが、時間とともにウヤムヤとなり、以前と同じになる人が少なくありません。つまり、固く決意してダイエットを始めても、一時は効果があったとしても、リバウンドしてしまうみたいなものです。

 また、質問文を読んでも、何が問題になっているのか、何が知りたいのか、あなた自身どうしたいのか、こちらにはまるで見えて来ません。ですから、アドバイスをと求められても答えられません。また、あなたもそれを分かっていて質問されているのではありませんか。たぶん、単純な問題なのでは無く、自分でも何が知りたいのか、自分のどこを改善すべきなのかまるで分からず、五里霧中なのではと思われます。混沌としており、自分でも自分をよく理解できないのではないでしょうか。

 本人自身がそんな状態にいれば、尋ねられるほうとしても雲を掴むようなものです。直接に会ってカウンセリングを受けて欲しいような事柄になるでしょう。あなたのお話を聴いて、原因を少しでもはっきりさせる必要があり、状態も正確に把握しなければなりません。そのためにはたくさんの情報が要ります。問題を整理したり分析するには時間がかかります。そうなると、10〜20回くらい会うとか、1〜3年もかかるかもしれません。

 
その場合、途中で辞められた場合、それまでの情報の蓄積と努力などは、全て泡と消えてしまいます。ですから、カウンセラーによっては、一年間分として前払いで何十万円と求める所があります。かなり高額で1年間60〜90万円というカウンセリング料金のところもあります。私も場合によっては、そのようなコースも用意しなければならないと思っております。高額にはしない予定ですが、高額にしたほうが継続してくれるようで、それが困ったところです。

 精神状態がかなり悪くても、単純な出来事によって派生した問題ならば、アドバイスはすぐに見つけられます。また、早く良くなる傾向があると思います。しかし、状態がそれほど悪いとは言えず、あなたのように、とりあえず普通の市民生活ができるというくらいのほうが、かえって容易ではありません。

 たとえば、毒へびに噛まれたならば、抗毒・解毒剤等などで直ります。原因と結果がハッキリとしているからです。しかしながら、「不定愁訴」というものであれば、検査をしてもどこが悪いのかはっきりしません。さまざまな身体症状を訴えるのですが、原因が分からなくては医師も手が打てません。

 頭痛がすると訴えれば痛み止めの薬を処方してくれます。肩こりが辛いと言えば、湿布剤などを出してくれます。それで一時的に症状は軽くなりますが、根本的な治療ではありません。これは何もしなくとも自然に治る人もいますが、次第に訴える症状が広範囲となり、かなり辛くなる人もいるようです。

 糖尿病などは「生活習慣病」とも言われており、カロリーの取り過ぎと運動不足、ストレスなどが原因と言われていますが、根本的に治せる治療方法は現在のところまだ見つかっていません。肥満なども同様で、生活習慣を変えなければいけないのですが、それが一番難しいことのようです。

 あなたの抱えていることも、いわぱ「心の生活習慣病」と言えるものかもしれません。心の動きも「癖」のようなものがあり、その癖を直せないのです。たとえば、被害妄想になりやすい人は、そうではないと強く否定しても、気づいたら、またそこに舞い戻ってしまうのです。

 軽度の胃潰瘍に罹っている人が、医師から、ご飯をよく噛んでくださいと注意されているのに、いつものように早食いしてしまうようなものです。胃痛が耐えがたいほどになれば、医師の言いつけをよく守り、よく噛むでしょう。同様に、精神状態がそれほど悪くない人は、治したいという気持ちに真剣度が足りないためなのか、カウンセラーの助言を忠実に守らないのです。

 さて、あなたは遠方ですから、長期間のカウンセリングは無理があります。次に、タイプ2w1の方には「女性カウンセラーで無いほうが良い」のではと考えています。
 当サイトには「昔話や童話からタイプを理解する方法シリーズ」があります。その中の「つぐみの髭の王様」をお読み願いたいと思います。以下です。

    
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-228.htm

 
この物語は、「父王」と「つぐみの髭の王様」が結託して、姫の再教育をしているお話です。この王様は、高慢な姫なのに何故だか好きになったらしく、また、良い性格に変えられると考えたようです。大抵の人たちは、このような姫は好きにはなれず、性格改善などしたい気持ちにはならないと思います。しかし、そこは空想の世界です。父と将来の夫が、二人がかりで協力しあって、高慢な姫の性格を変えるために、さまざまに辛い体験を受けさせています。

 また辛い体験をしたぐらいでは、性格はますますねじくれるだけで、改善できないことが多いのではないでしょうか。むろん、辛い体験から学べる人もいるのですから、人はそれぞれに違うようです。とりあえず、高慢な姫は学んだということになり、性格が良くなったかどうか分かりませんが、めでたく結婚できることになり、ハッピーエンドの物語です。

 この「つぐみの髭の王様」は、姫と対等な若い男性には見えません。オトナの成熟した男性だと考えられます。この物語から考えるに、どうやらタイプ2には、「厳父」が必要だと考えられます。「父性」が必要とも言えるでしょう。強い力でグングンと自分を導いてくれる尊敬できる逞しい男性を本当は求めているのではないかと。それは、カウセリングをしている時よく感じていることでもあります。女性カウンセラーでは導きにくく、「クライエントはこちらを軽んじている」と思わざるを得ないことがよく起こるからです。

 当会の理論は、私が頭をひねって考え出したものではなく、「発見したもの」です。いろいろな体験をして、たくさんの事例を知ったために、タイプ2の人たちが「男性に意識が向く」傾向があると発見しています。その後「つぐみの髭の王様」という童話を知りました。男性を尊敬したい人たちであり、尊敬する男性から導かれるのが、一番に効果が高いことも発見しており、また事実です。


 
当サイトは言葉だけのアトバイスです。直接に会っていないので、女性であることを忘れていることもあると思います。しかし、言葉だけのアドバイスでは足りず、体ごとにぶつかってくれる人間が必要に思います。優しい言葉かけは、厳しい叱責の後に必要なのであり、優しさだけでは、アドバイスはなかなか実行に移されないようです。また、持続せずに、リバウンドする恐れがあります。

 実は、どのタイプであっても両方ともに必要なことなのですが、とくにタイプ2には厳しい指導が必要なタイプだと見ています。 ただし、本人が弱っている時は、優しく根気よくつきあうべきであり、いきなり厳しい指導ではうまく行くはずはありません。しかし、癒されて、ある段階に至れば、厳しい指導が必要になると思います。深刻で重度な人には、症状にあった段階的な指導が要り、かつ、優秀な指導者が要ります。それはどのタイプであっても同じです。

 ところで、「孟母三遷」という諺がありますが、良い教育環境にいれば良い子どもに育つので、良い指導者や環境を求めて、母親が必死になって探すのが良いという意味です(孟子はタイプ2w1と判定)。
 尊敬できる立派な男性の指導者やカウンセラーと出会えるように、「三遷」してください。同じタイプ2の男性のほうがよいと思います。他のタイプの指導では、あなたの心に届かず、効果も低いように思われます。ツボにうまく入らないのです。幸い、このタイプのカウンセラーはたくさんいますから、あなたの住まいの近くで見つけ出せる可能性があります。ウイングはどちらでもよいでしょう。

 ついでながら、貴方が尊敬した男性は、質問には書いてありませんがタイプ2では無かったようです。タイプが違うと、あなたは誤解されている恐れがあり、おかしな人物に見られたりします。その人物が尊敬に値しなかった可能性もありますが、タイプが違ったためだと考えることもできます。

 
ところで、このように書くと、逃げているように思われるかもしれません。しかし、Q&A室は困難な問題に対応できるところではありません。質問者とガップリ四つに組んで、解決策を探したり、それを実行できるところでありません。「問題解決の糸口を見つけ出すところ」に過ぎません。

 そして、もしも、あなたの精神状態が、「心の生活習慣病」と言えるようなものならば、実際の生活習慣を変えたほうがよいとアドバイスしたいと思います。ダイエットをしなければならないのに、それらを改善するための器具を購入したり、また書物をたくさん読んでも、実行できなければ肥満は改善できません。それと同じに考えてください。他人に智慧を求めて、それに納得できても、実行できにくいだろうと、たぶん予想できることと思います。

 こんな段階なので、ここで具体的なアドバイスできるとしたら、健全な生活を心掛けて欲しいことです。それが心に波及して、よい影響を与えます。規則正しい生活をして、よく働きよく遊んでください。できるだけ第一次産業の仕事のほうが良いと思います。「援農」というものがあり、農家の畑仕事を手助けするなどは、心にはよいように思います。どのような職場を探しているのか分かりませんが、第一次産業に近いものになるほど人手が足りないようで、すぐに就職できると思います。

 もしも、収入や企業名や、仕事のカッコ良さに惹かれて就職活動をしているならば、そこから抜け出たいと思っている気持ちは、大したものではなく、真剣度が足りないのではないかと思います。そういう人には、優れたアドバイスをしても真剣に忠告しても、無駄になるとあなた自身わかっていることと思います。また、無気力なままでは、就職できても、長く続けられる確率は低いものです。

 さて、汗を出して体を使うほどに、気持ちが素直になります。遊ぶ場合もテレビゲームなどはやめて、スポーツとか散歩や楽器の練習など、より健全なものにしたほうがよいと思います。

 
急には無理というならば、計画を立ててください。毎日夜更かししていたなら、土曜日だけにするとか、室内でボゥとしている時間が3時間ならば、1時間半は散歩に切り替えてください。いろいろと自分なりに工夫すること、計画を立てることそれ自体が、心に良い影響を与えます。心と体は連動していますから、心の問題で行き詰まったら、体から、または生活改善を図るのが良いと考えます。

 とりあえず、「健全な体には健全な精神が宿る」と考えて、健全な生活を心掛けるところから入りましょうよ。つまり、型から入るんです。心が混沌としているのですから、心で心を整理できるとは思えません。その心を整理するために、カウンセラーはお手伝いするものですが、優秀な人でないと不可能ではと考えられます。しかも、タイプが違えば、とんでもないカウンセリングをしていると考えられます。
 
 「不定愁訴」を訴える人たちの生活ぶりを知ると、健全な生活ができていないように思われます。それでは自己実現もできず、不平不満ばかりとなり、気力もでず、生きたいという気持ちにはなれないでしょう。「自立神経失調症」などもこれと同様なもので、更年期障害も似ているかもしれません。

 自分が周囲の人たちから必要とされ、毎日やらねばならない仕事を持つこと、よく学んで「段々と賢くなる自分」をイメージできたならば、もっと生きたいと思えるようになると思います。楽しい趣味を持ち、よく遊べば免疫力が高くなるそうです。糖尿病も、よく笑うと血糖値が下がるなどという結果が出たと、テレビ番組で報道されていました。心と体が連動している証拠ではないかと思います。
 
 なお、このアドバイスは、自分一人で実行に移せます。カウンセラーも要りません。お金もかかりません。利点が一杯にあります。

 最後に、できるだけ「甘え」は排除しなければ、濃霧は晴れず、混沌とした沼地から抜け出すことはできません。どこか厳しく扱われないと、自分に厳しくなれないところが、タイプ2の人たちによく見受けられます。しかし、自分一人の手で獲得したものは、確実に自分のものになり、自信をつけられます。
 長くなるのでやめますが、参考にできるものが少しでもあればと思います。
 

回答に対する返事          ゴリブーさんより       2005/09/28

 
私の為に親身になってご回答戴いて、ありがとうございます。今はそれしか言えませんが、私の病気が良くなることをあきらめずに、アドヴァイス戴いたことを大切に胸に刻んでいこうと強く思っています。

 

 1123   欠点は治せないのか     質問者(なな)       2005/11/05

 
いつもお世話になっています。タイプ1の欠点は自己弁護しにくく自分を追い詰めるところ、エネルギー不足になりやすいところ等がありますが、まさにそうで、私はその欠点に困っています。最近、早朝のコンビニのバイトが週2回だったのが、週3回になってしまいました。大学の授業もあるので、かなりきついです。サークルもやっているのですがバイト疲れの為、サークルにいく元気がなくなりました。バイトの仕事に一生懸命になりすぎて、ほかの事に手が回らないのです。エネルギー不足だと感じます。サークルにいけない自分を責めてしまい、よけいしんどさが増すという悪循環です。そうして、自己嫌悪におちいっています。自分の長所も浮かんできません。悪いところにばかりに目がいってしまいます。ネガティブに考えすぎるんです。周りの人から、ネガティブになりすぎているとよく言われます。この欠点は治りませんよね。どう対処したら良いでしょうか? 自分では、今は無理をしないほうがいいような気はするのですが。
回答者(りゅうとうまりこ)        ななさん、こんにちは!    2005/11/05

 学生なのですから、学業に一番エネルギーを注ぐ必要があるでしょう。どうしてもやりたいサークルならば、二番目に位置づけられるのかもしれません。そうなるとバイトは三番目になってしまいます。優先順位の低いものならば、無理しないようにしたほうがよいと思います。

 体調を考えたならば、バイトは週2回で留めるのがよいと思うならば、雇用者に週2しか勤められないと相談をかけてみてください。それでダメならば辞めるのも致し方のないことかもしれません。別の楽なバイトを探すほうがよいのかもしれません。

 なお、「無理しないほうが良い」というのは至極当たり前のことなんですが、場合によっては無理でも挑戦したほうがよいこともありますからね。優先順位が一番のものならば、そのようになるでしょう。順位が低くとも、期間限定のものならば、無理が利くこともありますからね。ちょっと、これだけの情報では状況がよく分からないので、的確なアドバイスができるとは思えませんが……。

 ところで、人の持つエネルギーというものは、自動車のガソリンみたいなものではありません。車は1リットルで10キロ走ると決まっていたら、だいたいは10キロ前後しか走らせることはできません。しかし、人は気持ちの持ちようで、ある時は1リットルで30キロも走り、ある時は、1リットルで5キロくらいしか走らないのです。どうなれば、1リットルで30キロも走らせられるのかを考えて頂きたいと思います。

 たとえば、何かを強烈に知りたいと思って能動的に学んでいたら、1リットルで30キロ飛ばすことができるかもしれません。しかし、単位が取れないので仕方なく机に向かっているならば、5キロ走っただけで使い切ってしまうのではないでしょうか。バイトでも同じです。与えられた仕事をキッチリとこなすことばかり考えていると、緊張してエネルギーを余分に使ってしまいます。

 指示されたことではあっても、自分なりに主体的・能動的に取り組むと、緊張していることも忘れて、物事に集中できます。能動的になるためには、たとえば、仕事を通して自分は何を学んだらよいのか、自分なりの目標を持つことが大切です。指示された仕事だけを学ぶのではなく、「仕事を通して学ぶもの」があり、その意識づけが必要になると思われます。

 たとえば、接客態度を学ぶという目標を持った場合、他のバイトの方たちの様子を観察するでしょう。客への言葉使いはどうあるべきなのかと気づいて、自分なりに工夫するようになるかもしれません。(ちなみに、客に対して、とても違和感のある言葉使いをしている店員をよく見かけています)
 自分は少し暗い声だから、もう少し明るい声を出すように心掛けようと気づくかもしれません。指示されたことだけを正確にしようとやっきになっているだけの人と、この機会にできる限りさまざまなことを習得しようとやる気になっている人とでは、エネルギー消費がまるで違ってくるように思います。

 働いている時間さえも違ってきます。受け身にイヤイヤ働いていると長く感じられ、習得しようと熱意を持って働いていると、勤務時間は短くなってしまうのです。このように、人の気持ちの持ち方というものは、大変に大きな違いを生むものです。人間にとっての「エネルギーと時間」は、湧き出たり枯渇したり、長くなったり短くなってしまうものです。

 そのバイトが自分に合わず、熱意を持つことができないものならば、自分に合う熱意が持てそうなものに変えるという方法もあります。しかし、現在の仕事の中から何かを見つけ出すことが、本当はとても大切だと思います。現在の学業の中に、熱意を出して習得したいと思うものを見つけ出せば、疲れにくくなるように思います。

 タイプ1がエネルギー不足になりやすいとしたら、それは受け身になり、指示待ちになっていることも一因としてあるように思われます。また、生活のなかに楽しみを取れ入れようとしないためではないかと。

 成長の方向のタイプ7がとても良い状態の場合、たとえば、週末はスキーをしたいので、それを楽しみにしながらも、今は勉学に励もうと意識を集中させます。スキーに行く費用を捻出したいので、バイトもセッセとトライします。週末はスキーだぁ、と気分よく、鼻歌まじりに働いているとしたら、疲れも感じないものです。時間配分もとてもうまくなり、効率よく勉強して早く覚えてしまうかもしれません。実際、そのようなタイプ7の方を知っており、天才的に物事に取り組み、かつ要領良く覚えてしまうようです。

 タイプ7だけでなく、人間が何かにノッテいる時は疲れにくく、エネルギーが次々と湧き出してくるように思います。そして、「ノル」ためには、「楽しい」「面白い」「熱意」「主体的に取り組む」「積極性」「能動的になる」が必要です。これらが牽引するので、エルネギーが湧き出て枯渇しにくくさせると考えられます。
 
 もっと生活の中に楽しみを、また仕事や学業の中から、面白くて情熱を傾けられることを探し出してください。あるいは作り出せるようにしてください。タイプ1に、そのようなことが不得意ということはありません。実際、いろいろなことに能動的に取り組み、情熱を傾けている方を知っています。タイプ7は人生を楽しみつくそうとする人ですが、タイプ1が成長するためには、この考え方を取り入れる必要があると思います。

  
回答に対する返事             ななさんより       2005/11/07

 アドバイスありがとうございました。バイトは能動的にやれているほうだと思います。サークルのほうがむしろ嫌々やっている感じだと思います。確かに何かに熱中しているときのほうが、エネルギーがあるように思います。私にはあまり生活に楽しみを取り入れようとする姿勢が少ないのですね。自分でもそう思います。タイプ7の私の父がよく「人生は楽しく生きないと」と言うような事を言っています。父の生き方を少しは見習ったほうがいいのでしょうね。バイトはきついけど、楽しいと思えることもあるし続けていくことが自分のためになると思います。バイトが終わると今日も頑張ったなぁと思い自信がつきます。出来る限り続けていこうと思います。

 

10  1028    勝負強くなりたい    質問者(おゆき  )  2005/06/19


 こんばんは。私は学生のころ卓球部に所属していたのですが、実は一度も勝ったことがありません。練習ではそれなりにプレイできるので、まともにやれば部内での練習試合はもちろん、地区予選の初戦ぐらいは勝てるはずなのですが、どうしてもテンションが上がらないのです。あと
2点とれば勝てる、という場面から、10点以上の差をひっくり返された経験はざらにあります。顧問からは真面目にやれと怒られ、自分でもふがいないと思い、本当はじゃんけんで負けるのも嫌なほど負けず嫌いなので、かなり悔しいのですが、どうしても「試合」とか「勝負」となると、途中でプスンとエンジンが切れたような状態になります。卓球を例に挙げましたが、その他色々な面で見ても、11の勝負には弱い気がします。もう少し勝負強くなるにはどうしたら良いのでしょうか。

回答者(りゅうとうまりこ)       おゆきさん、こんばんは!   2005/06/21

 確かに、タイプ9w1が勝負強いとは思えないのですが、負けず嫌いであることもよく知っています。「テンションが上がらない」とありますが、それが原因なのかもしれないと思います。誰もがある状態の時にはテンションが上がりますが、タイプによって上限が違うように見えます。最もテンションの上限が低いのが、タイプ9だと思われます。

 たとえば、大勢でカラオケなどに行くと、タイプ2や4や7たちが通常よりずっとテンションが高くなると、確実にタイプ9は取り残されてしまいます。付いて行けないという感じになります。それは、タイプ9が子どもであっても同様になります。幾組かの家族と連れ立って行くと、タイプ9の子どもは、他のタイプの子どもたちに付いていけずに、大人のグループに付くようになります。

 さて、勝負事だけに限るならば、9w1のほうがテンションが上がりにくく、9w8はテンションが上がるのが遅いのですが、追い詰められるほどに、テンションが上がる傾向があります。それはこのタイプの顕著な特長であり、その他、攻撃タイプの人たちにもある特長です。

 従って、その対戦相手は、攻撃タイプ(8・2・5)と、7w8と9w8のなかでも8のウイングの重い人たちの可能性があります。この人たちは切羽詰ると迫力が付いて来ますから、押され気味になってしまうのではと思います。

 タイプ9は「おばあさん気質」ですから、周囲の人たちと穏やかな気持ち良い関係でいたい人たちです。真剣度が強烈になると、穏やかな状態とは程遠いのであり、ケンカ腰みたいな感じにみえてしまいます。人とのぶつかりあいを、かなり嫌い避ける気質ですから、テンションが下がるのは必然的なことではないでしょうか。「11の勝負には弱い」のも、そこから来ていると考えられます。

 ところで、練習では真剣になりにくく、穏やかな心理状態を保てますから、実力が出るのではないかと思います。また、ウイング1はタイプ1の気質があり、緊張しやすく、そうなると固まってしまうためか、本番では実力を発揮できず、普段よりも弱くなる傾向が見られます。しかしながら、真剣勝負でなければ、強さを発揮できるかもしれませんから、違う勝負事を探してみてはどうでしょうか。
 
 たとえば、競馬やパチンコ、各種ゲームなどはどうでしょうか? お金を賭けているので少しは真剣になりますが、対戦相手など無いのですからね。また、グループでするスポーツなら、試合になっても仲間たちと励まし合えるので、実力を発揮できるかもしれません。

 なお、卓球の場合なら、特別なテクニックを一つ習得するだけでも違うのではないでしょうか。かの福原愛ちゃんくらいのレベルなら、一つ習得したくらいではダメでしょうが、学校とか地域などのクラブレベルならば、活用できるのではないでしょうか。たとえば、カットのひねりが強いとか、かけ方が特殊で、誰も打ち返せないくらいであるならば、大差をつけられるのではと思います。大差をつけたら余裕が持てて緊張しないでいられるかもしれません。

 じゃんけんも、運不運ではないそうで、「じゃんけん大会」があり、勝つためのテクニックなどもあるそうです。要は、本番に弱いというならば、他の人とは違うテクニックを編み出すなど、知恵を出し工夫することではないかと思います。

回答に対する返事          おゆきさんより      2005/07/01


 
ありがとうございました。対戦相手の気迫に腰が引けるのも自分の可愛いところだと思うことにしました。競馬・競艇、ついでに囲碁を以前からたまにやっていたので、そっちで勝負強さを磨こうと思います。

 

11  1006  変な恐怖や気持ち悪さの正体を知りたい 質問者(フレデリック)  2005/05/23

 私は自分の大切なモノが悲惨で残酷な状態になる想像をよくします。具体的な例をいくつか挙げさせて頂きますと、私の誕生日に弟がせっかく書いてくれたお祝いの手紙の文面の上に「死ね」「鬱陶しいんだ」などと書いて弟の机の上に置いておくと言うモノや、フジ子ヘミングさんのファンで知人にサイン入りのCDを貰ったのですが、直接サインを貰ったわけでは無いのですが、貰った所を想像して、貰ったサインをその場で、ゴミ箱に捨てる、しかもそのゴミ箱には何故か痰みたいなモノがベタベタに入っていて取り戻そうにも取り戻せないなどの想像が一度思いつくと頭から離れません。これは加害的な方で、被害妄想も在ります。道に痰がや犬の糞が捨ててあると、それを食べなくては為らない(或いは牢獄に入れられ無理矢理食べさせられる)とか、誰かがくしゃみや咳をすると、それを吸わなくては為らないなどです。他にはお腹を裂かれ内臓を弄くられる、誰かが笑うと自分の考えてる事が相手に知られてるなどもあります。加害的なほうは一人で居る時、被害的な方は外に居る時のほうが多いように感じます。こういう想像がない時は別に苦しい事も無く平穏なのですが…、

回答者(りゅうとうまりこ)    フレデリックさん、はじめまして!   2005/05/24

 被害妄想のようなことを考え出したり思い詰めると、その逆にある加害妄想も、反動として出てくるのは必然的なことではないでしょうか。たとえば、マゾヒストが一番にサディストになりやすいのです。同根だということです。

 以前にも回答していますが、人気者になりたがるタイプが、一番に不人気者になりやすいと説明しています。絶対に目立ちたくないと思っている人が、一番に目立つ人になったりもします。これはタイプ4に多いのですが…。そういうことを考えたことが無い人がいたら、その人物こそが、一番に自然に周りの人と調和した行動をしているはずです。

 このように考えたならば、他人とつきあうと疲れるという人は、最も他人を疲れさせていると分かるでしょう。他人といてもそれほど気を遣っていないとか疲れずにいられる人がいたら、他人にとっても、その人物は、最もつきあって疲れない人なんです。そして、もしも、ものすごく怖がりな人がいたら、その人は一番凄みのある怖い人物になる恐れがあります。

 また、よく回答していますが、怖い人が好きになる可能性が高く、惹かれている人がいるとしたら、その人こそ、やはり怖い人なんです。人の心理の不思議さですが、怖いもの、おぞましいものとは、普通ならば考えたくないことで、避けたいことになるでしょう。しかし、その逆で、気になるものであり、無視できないだけでなく、引かれてしまうという心理は普遍的によく起こるものです。

 美しいものだけを追い求める人がいたら、その対極にある醜いもの、おぞましいものに自然によく気づくようになります。一旦、それらを強く意識しだすと、その異様さが脳裏に焼きつき、余計に忘れられなくなり、確実に意識的になり、よく想起してしまうようになるでしょう。

 その連鎖から逃れられる方法があるとしたら、物事を二者択一的に、または対立したものと考えないようにすることではと思います。たとえば、「糞尿」というものは人間にとっては汚物になっていますが、ある種の虫たちにとっては豊富な栄養源です。

 よくよく考えたら分かると思うのですが、現実にあるもので、本来、汚いものなど無いのです。
尿も、汗や涙と成分は同じようなものなんですが、涙だけはキレイなものだと思っている人がいます。人間たちが勝手に、これは汚いもの、これはおぞましいものと、区別して捉えているに過ぎません。

 不潔を嫌う人たちは、清潔を保とうと必死になりますが、空気中には、どれほどの菌やウイルスやダニなどの極小動物が存在していることか。数え上げられないほどでしょう。私たちの体内にある大腸菌などの細菌類は、500種類以上ありますが、腸の中だけでも100兆個も存在するそうです。これらの菌が人間の健康を維持するための良い働きをしていますが、悪い働きをしていることも明らかになっています。

 大腸菌などというと、「病原性大腸菌O157」を思い起すかもしれませんが、O157は死者を出すほどの恐ろしい菌で、まさに悪玉菌です。善玉菌もあります。しかし、それらは単に人間の側から見た呼び名であり、「細菌」の本質は、悪でも善でもありません。キレイなものでもなく、汚いものでもないのです。

 つまり、完璧な絶対的な、かつ純粋に美しいものは無く、完璧絶対的に純粋に汚いものなど無いと考えられるのです。表面的または
一面的な見方しかできないと、物事を固定的に考えるようになってしまいます。そうなると、しだいに物事を両極化してしまい、
終には対極的あるいは対立したものと捉えてしまうのではないでしょうか。対極にあるものは同根なんですから、「美」と感じるものも「醜」と感じるものも、あなたの中では同根ではないでしょうか。

 質問からは、ちょっと自虐的でマゾヒスト的なイメージが浮かびますが、物事や物質の本質をよくよく知れば、その苦しい想像から抜け出せるようになるかもしれません。

 

12   931    喋りすぎる癖を直したい    質問者(リカ)   2005/01/25

 最近”喋りすぎる癖”がひどくなってきて困っています。特に重症なのが電話の最中で、気がついたら2、3時間、なんてことがザラにあります。電話の切れる瞬間のあの何ともいえない寂しさというか虚しさを味わいたくないが為にただ意味もないことをべらべらと話し続ける、といった感じです。どうしてこんな自分の薄っぺらさを、あえて人に曝け出すようなことをするのか、そうせざるを得ない自分に嫌気がさします。つき合わせている相手にも悪いですし。タイプ7の成長方向のタイプ5は、もっと自分を自粛していて落ち着きがあり、しかも必要最低限のことしか口にしない、というようなイメージがあるのですが、そんな人物に憧れます。何か良いアドバイスがあったらお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)             リカさん、お久しぶりです!  2005/01/26

 お調子者みたいなことをして悔やむとか、はしたないことを言ってしまい後悔する人は意外と多いものです。あんなにおしゃべりしなければ良かったと悩む人もいれば、言葉が足りなかったと後悔する人もいて、本当に人さまざまです。
 
 タイプ7は、楽しみを追い求める気質の強い人たちです。とかく「楽しい」か「ツマラナイ」になりがちで、「面白い」か「寂しく虚しい」の二極に分化しやすいようです。この分化が進んで極端になるほどに心が安定できにくくなります。その差が少いと安定しやすく、それがタイプ5という成長の方向に向かうことのようです。

 ところで、楽しみとはいっても、いろいろな楽しみ方があります。面白いテレビ番組を観ているだけでも楽しいかもしれません。しかし、人は人から癒されることが一番に効果があります。互いの話に共感したり、快楽を共有し合うと、喜びも倍増します。しかし、人とのつきあいは難しいもので、ときに傷つけられたり不快な目に遭ったりもします。そういうことが全くないなど、まず考えられませんから、コミュニケーション能力を高めることは大切ではないかと思います。

 しかし、別の、人との関わりのない楽しみ方を持つ必要があると思います。自分一人で楽しめるものを探すのです。読書の楽しみ、お料理する楽しみ、手芸をする楽しみなど、あなたが十二分に楽しめるものを見つけてください。そんな楽しみ方を体得した方ならば、終生、それを無くすことはないでしょう。淋しさを紛らすこともできます。一つだけでなく幾つも持っていたら、それほど心強いことはありません。

 そういう楽しみ方を知らないと、寂しさを紛らすためにおかしな行動を取ってしまうのではないでしょうか。タイプ7は淋しがり屋ですからね。電話を切っても、たとえば、今夜中に手芸作品を完成させねばならない時は、会話を適度に切り上げることができます。手芸も大変に難しいもののようで、上達したら、いつかどこかに出品するなどという目標を持つと意欲がでます。さらに腕前が上がれば誰かに教えたり、どこかのギャラリーを借り切って…などと、夢を膨らませることができます。また、そのように将来への展望を描くことができたなら、淋しい気持ちはどこかにふっ飛んでしまうかもしれません。

 楽しみを求めるタイプ7ですが、暗くて陰気な人たちは少なくありません。楽しみ方を体得していないためではないでしょうか。タイプ5は、知りたいから知る人たちで、楽しみのために知るのではありません。しかし、知る楽しみを体得している人は沢山にいます。そんな楽しみ方は誰からも奪われないもので、心の安定を促します。タイプ7は安定するほどにタイプ5に近づきますからね。

 必要最低限のことしか口にしないようになることが、タイプ5に行くことではありません。タイプ7はみんなの人気者になりたいという願望があるのですから、自分を自粛したり無口になるなど、とても難しい目標ではないでしょうか。良い結果を得られるとは思えません。

 楽しみを求める人は、軽薄な楽しみ方ではなく、実り豊かな深い楽しみ方を求めるのが、いわば天命に添ったやり方ではないでしょうか。または消費的な楽しみではなく、生産的な楽しみ方ができるようになれば、自然に落ち着いて、自粛もでき、何も話さなくても充実感が得られるようになるのではと思います。

 自分という人間をよく知れば、自分に無理をしないで、かつ自分を活かす方向を見つけられるだろうと思われます。そして、本当にしたいことを見つけて、素直な気持ちで取り組み、また自分のペースを作り出して無理しなければ、自然に導かれるように、良い方向に進むのではないでしょうか。
回答に対する返事        リカさんより   2005/01/27

 的確なアドバイスありがとうございます。なんていうか、私は前に進むことばかり考えていて、その向かう先が果たして正しいのかなんてことはほとんど意識していなかったようです。あれこれと無理な計画を立ててはそれを達成することに躍起になり、思ったほどの成果があがらないと、そこで投げ出して、また一からやり直す。「消費的な楽しみ」とありましたが、私の生活全てが「消費的」の一言で表せてしまうんじゃないかという気持ちがします。まだ自分のことも、本当にやりたいこともよく分かりませんが、今はなるべく心に余裕を持ち、少なくとも後で振り返ったときに、取り消したくならないような行動を心掛けたいと思います。

 

13   918  過度に遠慮してしまう自分について   質問者(バイオレット)  2005/01/08

 過度な遠慮心をなくすにはどうしたら良いでしょうか。傘を持たずに帰りが遅くなった雨の夜、車で迎えに行くと父から電話があったが、仕事で疲れているのに来てもらうのは申し訳なくて、「バスで帰るから大丈夫」と何度も断り、結局バスで帰ると「深夜で物騒なのに、断る事によって心配をかけるのがわからないの?いつも変な気を遣う」と言われた。4年以上付き合っている彼にも、ちょっとした頼み事もしない。彼にも「人の気持ちや親切を素直に受け取らない」「気の遣い方を間違っている」と言われた。両親も彼も威圧感があるわけでも、きついわけでもない。しかし、わざわざ時間や労力を割いてもらったり、自分の都合で何かに付き合ってもらったりするのが心苦しい。その間、相手に対して悪いという気持ちが消えず、そわそわしてくつろぐことができない。相手に迷惑ではないんだとしつこく説得されたり、強引にされない限り好意を受け取ることも頼み事もできないようでは社会人になるにあたり困ると思っています。

回答者(りゅうとうまりこ)   バイオレットさん、こんにちは!  2005/01/11
 
 まず、どの人でも、
みんな家族や周りの人たちに迷惑をかけて生きているのではないでしょうか。人間が生きるということ、そのこと自体が環境破壊であり、他の生き物を食したり虐待もしくは絶滅させているのが現状です。そんな現実をより広く 、より熟知すると、あなたのちょっとした遠慮などは、してもしなくとも「大して意味のないもの」とは思いませんか。

 「生きる」ことが上記のようなものならば、その中でどうしたら、より迷惑をかけないで生きられるのかを考えて欲しいのです。そういう大きな大きな視野を忘れないことが、一番に求められる時代になっています。

 そして、このようなことを取り上げるのは、タイプ4が「狭い視野での迷惑ばかり考えている」傾向があるからです。上記のような広い視野ではよく考えられるほうですが、いわば中くらいの視野が欠落して、はた迷惑なことをしていることに気づきにくい傾向もあると思われます。

 タイプ4に関して、「木を見て森を見ない」とか「視野狭窄になりがち」と説明することがあります。それは、
「深夜で物騒なのに断る事によって心配をかけている」ことに気づきにくいことも指しています。小さなことに、いつも意識が行きがちで、中くらいな(周囲にいる人との関係を改善したり考慮するような)ことが、意識から外れてしまう傾向があります。

 次に、家族や親しい人にとって、あなたから適度に頼まれたり、依存されたり甘えられることは、とても喜ばしいものになる場合があります。そうしたいという相手の気持ちを尊重して受け入れることも、気遣うことです。あなたの気遣いや遠慮は、相手の気持ちを無視していることにはなりませんか。大切だと思っている人ならば、よけいに相手の気持ちに添えるように努めてほしいものです。自分自身の気持ちだけを優先しているように見えると知ってください。

 また、あなた自身、誰かに何かで親切にしたいとか、尽くしたい気持ちが一杯になったことはありませんか。それが叶えられると充足感を得られますが、拒絶されたら、とても哀しくなると予想できると思います。かなり「一方的な人」になっているのです。

 さて、厚かましく何かと一方的に押し付けて来る人にも困りますが、遠慮ばかりされると、拒絶されていると感じてショックになったり不快になる人もいると思います。どちらも適切さが必要なのですが、その適切さが分かりにくいようです。タイプ4はもう少しわがままになったほうが、「適度な遠慮になる」のではと思います。たとえば、他の攻撃タイプの中には、もう少し遠慮して欲しい、「隅っこを歩いたら〜」と言いたくなる人もいます。
 
 ところで、タイプ4自身、本当は「構ってほしい」と深層で求めていることを知って欲しいと思います。遠慮すればするほどに、最終的に周囲の人たちの手を煩わせているとは思いませんか。

 もしも、周囲を気遣わせたくないという思いしかないのならば、自室で一人だけの時にボゥとするのではないでしょうか。深刻な顔にもならず、いたってのんびり穏やかな様子でいるのかもしれません。しかしながら、実際には、みんなから声をかけられたい、気遣ってもらいたい、という素振りをよくしています。

 つまり、意識的には周囲の人たちに自分のことで気遣ってもらいたくないと考えています。しかし、気遣わせるような振舞い方を無意識にしてしまっているのです。どちらもあなたの中にあるものです。

 そして、遠慮が過ぎると、人は拒絶されたと感じて、去っていく可能性があります。そうなると孤独感に苛まれ淋しくて、よけいに人を求めてしまうのです。そんな折に優しい声をかけてくれる人がいると、遠慮しつつもダダッーと傾斜してしまい、かなり依存的になってしまい、その人物がいないと生きていけなくなります。ついには大迷惑をかけてしまうので、また拒絶されてしまう、その繰り返しをしているタイプ4はあまたいます。

 従って、「気遣って欲しいという気持ちの強い人間なのだ」という自覚ができたならば、適度の遠慮ができるようになるのではと思いますが。たとえば、タイプ5というグループに入る人たちは、あまり人に気遣いせず遠慮もしないのですが、最終的というか結果的には、他人の手も煩わせることが少ないようです。遠慮しない人が他人の手を煩わせないで、よく遠慮する人のほうがよく手のかかる人になるという訳です。この原理は理解していただけると思いますが。

 従って、タイプ4の成長の方向は、遠慮しない人(適度の遠慮をする人)になることで、過度に遠慮するのは後退の方向なのです。遠慮しなくなる方向を目指す、自分の意志を貫いたり、自己主張をしっかりするほうが良いのだと知ってください。「過ぎたるは及ばざるが如し」、なんでも過度はいけないようですよ。
回答に対する返事      バイオレットさんより   2005/01/12

 前回に引き続き、本当にありがとうございました。自分の気持ちにばかり敏感で、かなり近視眼的であるという事を自覚できました。タイプ4の成長の方向を見つめれば、もっとのびのびと生きる事ができる気がします。頂いたメッセージは、社会に出て、新しく出会う人達の間でも存分に生かしていきます。こちらのエニアグラムに出会わなければ、いつ誰に対しても遠慮するのは、「謙虚で奥ゆかしい」事だと思い込んだまま、突っ走るところでした。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

14  895  自分にいいところがあるのか分からない  質問者(ぴぴ) 2004/12/09

 はじめまして。タイプ9のものです。タイプ1と思われる人とつきあっていたのですが、出会って4ヶ月のうちに、ずばずばと悪いところ(タイプ9のマイナス面)を指摘されました。その都度「悪いところを直す」と約束したものの、何度も同じ間違い(自分の意見をいわず人に合わせる、すぐに黙り込む、よく考えもせずに返答し、それを覚えていない、本当の気持ちと違うことを言う、等々)を繰り返し、ついに愛想を尽かされてしまいました。自分でも悪いと思っているのですが、何かしなければというプレッシャーを与えられると頭が回転せず、かえって何もできなくなってしまいます。このままではちゃんとした人付き合いが出来ないと危機感を持っているのですが、具体的にどうしたらいいかわかりません。彼にも「いつになったらちゃんとした人間になるんだ」と言われ続けました。私というものを全部否定され、参っていると同時に「たいしたことない」と思っている自分もいます。どうしたらタイプ9の良いところが出せるのでしょうか?そもそも自分にいいところがあるのか全く自信がありません。
回答者(りゅうとうまりこ)     ビビさん、はじめまして!  2004/12/11

 他人のタイプはおろか、自分のタイプでさえも正しく見つけられない人たちばかりというのが現状です。当会では、約8割近くの人が、自分のタイプが分からず、間違ったタイプを間違っていると知らないままであると見ています。

 従って、あなたのタイプも、つきあっているという方のタイプも、間違っているかもと、疑問に思っていると正直にお伝えします。というよりも、実は、あなたの質問文からはタイプ9と感じさせられるものは無くて、つきあっている人もタイプ1とはどうも考えにくいのです。

 なぜならば、まずタイプ1が、他人の欠点をズバズバと指摘するなどということはあまり考えられません。家族であれば可能性がありますが、友人とか恋人であれば、指摘するとしても、気遣いや配慮をするほうで、心根の優しい人たちです。
「ズバズバ」という印象にはなりにくいのであり、それはどちらかというと攻撃タイプ(825)らしさを感じさせるものです。

 次に、タイプ9が、他人からも家族からも、
「いつになったらちゃんとした人間になるんだ」と言われ続けるなど考えられないことです。「ボウっとしているねえ」などと言われる可能性はあるかもしれません。しかし、タイプ9は一見しても、また、深くつきあったとしても、かなりまっとうな人間に見える人たちです。

 まっとうで、ちゃんとした人間に見える人たちなのですが、「まっとう」とか「チャンと」という意味が実はよく分からないままに使ってしまいました。とりあえず、タイプ9という人たちが、とても自然体な物腰で、言動も奇異になることはまずないために、人々の印象に残りにくく、ちゃんとして見えるらしいタイプであるとお知らせします。

 なお、当会では、全ての人たちが「欠けたる存在である」とか「一種の精神障害者だ」などと語ることがあります。

 そこから見ると、どうも、どのタイプも「ちゃんとした人間ではない」と言えるかもしれません。従って、そんなことを言われても
「大したことない」のです。彼が、自分のことをちゃんとした人間だと勝手に思い込んでいるだけで、本当にそうなのでしょうか。失礼かもしれませんが、自分の欠けているところを知らない、少しごう慢な人なのではないかと思ってしまうのですが。

 次に、あなた自身も欠けたるところがあるようです。自分の良いところが分からないことです。それは決定的な短所です。もしも、自分の欠点を10個取り上げられるならば、長所も10個取り上げられるはずです。なぜなら、長所と短所はコインの裏表だからです。一度、自分の短所の裏側にある長所を見つけられるように、智恵を絞ってみてください。

 

15  884      自分のお母さん気質について   質問者(ほたる)  2004/11/27

 こんにちは、先日2w1の可能性が高いとの判定をいただいた者です。自分の攻撃性や横柄さは自覚していたのでその判定には納得しております。さて、私は基本的に自分のやりたいことや都合を優先しており、「自分のことより子供のこと」になる自分は想像できないのですが、家族のことで意識が向くのはダントツで妹達のことです。小中学生2人の子育てとパートに追われている母の関心は既に社会人である私にはあまり向いてないだろう、という風に思っており、母のことはほとんど意識していませんし、母とたまに話す時にも話題は妹達のことばかりで、私自身や母のことはほとんど話題になりません。実際に妹と遊んでやったり勉強をみてやったりするのは月に1日〜2日実家に帰った時だけで普段は実家と電話などもめったにしないし、自分では今まで「面倒見がよい」タイプとは思っていなかったのですが。両親のことより妹のことばかりが気にかかるというのは、やはりタイプ2の気質から来るものなのでしょうか?
回答者(りゅうとうまりこ)      ほたるさん、こんにちは!  2004/11/28

 自分の性格を客観的に見ることは、それほど簡単ではありません。あなた自身は、
「自分の攻撃性や横柄さは自覚していた」とあります。しかし、他のタイプ2の人で、自分は弱虫で繊細で泣き虫で、攻撃的なところはなく、横柄だなんてとんでもない」と語る方も少なくありません。

 また、当会では、タイプ2を「お母さん気質」の人だと分析していますが、タイプ2本人が、自分の中にあるお母さん的な気質を自覚することも、同様に難しいようです。

 子どもを3人も育てているタイプ2のお母さんが、「自分は子どものことはあまり関心がない」と講座などでも語っています。人は大抵、誰かと較べていますが、較べる相手が適切でないと、自分の性格はなかなかに浮き出て来ません。たとえば、夫がタイプ2であると、夫も「お母さん気質」があり、関心度の差が少ないので、分かりづらくなります。しかし、夫がタイプ2以外であると、子どもへの関心度はかなり差がでます。その場合に、自分のほうが子どもへの関心が高いことが分かります。

 まして、子どもを産んでいないタイプ2の女性が、自分は将来「子どもに関心が高くなる」らしいと予想できるとは思えません。若い頃は「子どもが嫌い」と語る人が結構います。

 一方、上記のタイプ2の母親の子どものうちの一人がタイプ2の男児とわかりました。その男児は、弟の面倒見がよいとか、学校の同級の子に対して、まるで母親みたいな口を利いて叱ったり注意している姿をよく見ているそうです。それで、母親は、息子がタイプ2だと後から分かったようです。しかし、自分が子どもの頃に、そんな口を利いたことなどすっかりと忘れていたんだそうです。

 小さな子たちと触れ合った時のことや、クラスの子の母親役みたいなことをしていたことを思い出せない人が多いのです。弟や妹が生まれて、母親に赤ん坊の着替えを頼まれると、かいがいしく、またうれしそうに着替えさせていたことを思い出せたなら、少しは自分のなかにある母親的な気質に気付くのですが…。そういう体験がないタイプ2は一杯に存在しますからね。

 なお、子どもタイプ(17634)は、弟や妹が生まれると、体調を壊したり、弟や妹が憎らしくなったり、赤ちゃん返りをしたり、わがままになって、よけいに母親の手を煩わせてしまうことがよくあります。むろん、母親が赤ちゃんばっかり可愛がらなければ、それほどにはなりませんから、全ての子どもタイプの人たちが、そのようになるのではありませんが。なお、ここは、タイプ1が該当しないほうです。子どもタイプの中では、年長さんですからね。

 子どもタイプが、母親の手助けを本格的できるようになるには、本人が相当に余裕がある場合です。また、母親が子どもたちを平等にかわいがり、その子の気持ちがよくわかっている賢い母親であれば、妹や弟をかわいがることがあります。

 一方、タイプ2は妹や弟を可愛がる傾向はあるにしても、妹が可愛い子で、母親も他の人たちも、みなこの妹のほうばかり可愛がると、ひがんだりしっとしたりして、やがていじめたりもします。全てのタイプ2が妹や弟を可愛がったりなどしません。弟や妹のタイプにも拠りますし、その他の人との関係にも拠ります。

 そして、成人しても、母親が弟や妹のことばかり気にして心配すると、子どもタイプの人たちは、「私のことは気にしていないのか」と、不満に感じたりします。しっと心が出て来たり、拗ねたりひがんだりなどして、妹の心配を母親と一緒にする気にはなれないでしょう。

 また、どの人でも、どのタイプであっても、家族の中に何かで心配な人がいれば、その人のことばかり考えてしまうものです。両親が病気などに罹り心配になれば、そちらに関心は移ると思います。人は、それぞれ状況に合わせて関心が移るものです。そして、あなたも自分のことで手一杯で大変に辛い時期であったならば、妹のことも母親のことも、つい忘れてしまうのではありませんか。

 ですから、タイプ2で、子どもを持つ人であっても、いつだって子どものことに関心があるのではありません。それどころではない人たちが一杯にいて、また大変なことが起きたりしますからね。タイプ2は、人の世話焼きをよくするタイプではありますが、個人差があります。また、人の面倒をみるような余裕のないタイプ2も一杯にいます。

 また、嫌いな人ならば、困っていても助ける気にならないことだってあるはずです。助けを求められても、どうも相手は自分に甘えている、甘えさせてはいけないと考えたならば、助けたりはしないでしょう。いろいろなんです。

 
「私は基本的に自分のやりたいことや都合を優先しており」とあります。本当にそうであるならば、母親との会話でも自分の話ばかり優先させるのではないでしょうか。妹の話題は早々に切り上げるとか、母親が妹の話をし出すと話をそらすなどしているのでしょうか。どの場面において自分を優先させているのか、それを無自覚でいる方が多いのです。

 また、
「両親のことより妹のことばかりが気にかかる」というのであれば、自分以外の人のことを気にかけているようです。どんな場面でも、自分を優先させているのではないみたいですが。自分が面倒見が良いのか悪いのか、それは一体、どこで判断したのか、何から認識したのでしょうか。それが問題になっています。

 たとえば、タイプ4の方のなかには、自分自身の話ばかりしている方がいます。しかし、そのタイプ4も、友人から指摘されるまで無自覚であったかもしれません。自覚している方も当然にいますが、止められないのかもしれません。

 そして、タイプ2も、友人の話に耳を傾けず、自分の話したいことばかり話している方は少なくありません。友人が何か話しだそうとしているのに無視したり、気づかないのです。そのくせ、自分に何も話してくれないと、その友人に対して怒りを爆発させたりする人もいるのですから、何をかいわんやなのです。

 つまり、誰もが自分のことを客観的に見られないようなのです。従って、自分の正しいタイプも見つけられない人たちばかりになってしまうのだと考えられます。このように、「自分を知る」ことの難しさを少しは分かっていただけたと思います。普段の何気ないことに気づくことが大切ではないでしょうか。たくさんの「気づき」を経て、少しずつ自分という人間を客観視できるようになるのではと思います。

回答に対する返事       ほたるさんより   2004/11/30 

 丁寧なご回答をありがとうございました。自分を客観的に見るというのは、本当に難しいものですね。自分の当たり前が他の人の当たり前ではないという事は、指摘されてみないとなかなか気付けませんが、これから、少しでも気付けるよう努めていこうと思います。それにしても、タイプ2の攻撃性・キツさについては、この頁でも度々取り上げられていて、読む度に我が身に照らして反省しています…。いざ人と接していると、やはりつい言いたいことを言いたい様に言ってしまうのですが、こちらの頁を知る前よりは、「言っている自分」を意識するようになりました。

 

16  872    自分は気楽に人とつきあえない!       質問者(ハチミツ太郎)  2004/11/14

 心の奥で、つまらないヤツ、人を不快にさせるヤツ、友達甲斐のないヤツと思っていて、よく自己嫌悪に陥る。初対面のときは気楽に話せる。会う回数が増えてくると話すことがなくなり、つまらない空気が流れ、相手に対して申し訳なくなり、自己嫌悪に陥って余計無口になる。友人たちは僕といてもつまらないから、楽しい方へと去って行く。僕はプライドが高く集団に入れてもらおうという意識が弱いし、なじめないから一人取り残される。人につまらないヤツと思われるのが怖い。人を誘っても楽しくさせることが出来ない。しかも人といると何故か疲れる、緊張する。しかし仲間と気楽に緊張せずに楽しく過ごしたい。葛藤してまた疲れる。これはもう自分はこういう気質として受け入れて諦めたほうがいいのでしょうか? 気楽に人とつき合う上での心の持ち様はあるのでしょうか?
回答者(りゅうとうまりこ)     ハチミツ太郎さん、こんにちは! 02004/11/19
 
 
タイプ4は、基本的にはあまり構われたくないほうですが、構ってもらいたいという気持ちも強い人たちです。みんなの輪の中にいて、自分だけ好きなことをして、かつ、それでも受け入れられているという状態が居心地良いタイプです。

 また、仲間から疎外されたり、軽く見られたり、無視されるのはとても嫌なことですから、何か言わなければと焦ってしまいます。楽しい話題を提供しないと、友だちは去っていくかも、友だちが作れないかもと思ってしまうのではないでしょうか。

 それで、ウケを狙い、かなり派手で目立つ言動をして、お調子者にもなり、その度が過ぎて、浮き上がるような言動をしてしまうことがあります。一方、調子がでない時は、静かに片隅でじっと時間が経つのを待っているだけで、友人たちの話をまともに聞いていない人もいるのではないでしょうか。そして、面白くないという顔つきをそのまま出していたりします。

 たとえば、片隅で一人手遊びしていたり、壁にかかる絵を熱心に見ているふりをします。友人たちからほって置かれても気にしていない、酒を飲みに来ただけなんだというふりをして、プライドを保っていたりもします。

 
どちらも過度または極端であるために、うまく行かないのではと思います。これを分かりやすくするために数値にしてみます。たとえば、相手の話を一方的に聞き置くだけであると、「1対9」という関係になります。自分の話を一方的に相手に聞かせるだけであれば、「9対1」となるでしょう。これでは会話としてはあまり成立していないのですから、両者はコミュニケーションが下手だということになります。漫才などでは、「10対0」と、「0対10」みたいな、意思疎通がまるでできない会話があり、それが面白くて笑いを誘っていますが…。

 そうではなくて、「5対5」に近くなるように心掛けることが必要ではないでしょうか。相手の話に共感を持ちながら、それに関連した質問をしてみたり、楽しそうに相槌を打って、そのままの状態を楽しむことです。相手が楽しんでくれそうな話、相手が興味を持ちそうな話題を探す必要があります。相手が話しに乗ってこなかったら、別の話題に変えなくてはなりませんから、相手の反応をキチンと見る必要があります。

 しかし、緊張していると、相手の反応を見る余裕がなくなってしまいます。それで、相手におかまいなく、自分が面白いと思う話をずっと続けてしまうのです。いつも、相手にウケテいるのかよく見ること、また、一度ウケタとしても、三度目には飽きられます。相手の反応を観察していれば、途中で方向転換できるはずで、また転換させるようにしなければなりません。ウケテいないと分かっても、まだ続けたりするので、浮き上がってしまうと考えられます。

 このように一方的になることは、友だち関係であれば調和タイプにはあまり見られないことです。このようなことは、タイプ2w1・4w5・7w8に多いのですが、自分の興味のあることを一方的に話すだけの人が多いようです。また、タイプ4の話す内容は、「いつも自分のこと」だけだったりします。他のタイプからは、自分の話しかしない人たちに見えていることを知ってください。

 
友人たちが面白い話をしていれば、その話に乗って楽しそうに相槌を打ってください。もっと相手の話に関心を持って聞いてください。相手の世界と繋がれるものを探してください。共感しながら聞いていられるものを探すようにしてください。これがうまくなれば、「聞き上手」になると思われます。

 人とうまくつきあえる人は、話上手な人ではなく、聞き上手な人なのではないでしょうか。極論すれば、聞き上手になれば、何も話さないでも相手と良い関係を作り出すことができます。それほどに、人は他人に関心がなく、自分の話がしたいのであり、ただ話を熱心に聞いてくれる人を求めているからです。タイプ4自身もそうなのです。他人に暖かい興味を示さないのがよくないのではと思います。

 結論的に言うならば、うまい話しや楽しい話しができる人が、みんなから好かれたり求められているのではないと思います。理想的には「5対5」なのでしょうが、「良い聞き手」に徹するだけでも、心地良い人間関係を作り出すことができると考えます。心地良い関係が築くことができたならば、やがて、「ハッ」と気付いたら、気楽な気持ちで付き合えているのではないでしょうか。

 そんな境地に至るまでには、時間がかかります。そのために最も大切なことは、まず自分のほうから、相手に対して暖かい眼差しや共感、興味を抱くことが必要なんです。それができているタイプ4もたくさんにいますから、気質的に出来ないということはありません。人と気楽に付き合えるようになるには、少しばかり努力が要るということです。


 
また、友人も選ぶようにしてください。相手に選ばれていたりしませんか? 思いやりのある暖かい人物を友だちにしないと、傷つけられる可能性は高くなります。また、精神状態の良い人でないと、努力をしても、良い方向には行かないものです。努力のしがいのある人物を見つけ出して、積極的に近づき、そして、良い聞き手となれるように努力すれば、本物の確かな友情を得られるのではないかと思います。
回答に対する返事         ハチミツ太郎さんより  2004/11/20

 僕は自分がウケたいという気持ちが強いです。他人がウケてると悔しいんです。円滑な人間関係を対抗心、嫉妬心、マイペース、素直のなさが邪魔をしています。この傾向はなくならないような気がしてます。竜頭さんの仰ったアドバイスはその通りだと思います。孤独になりたくなければそうあったほうがいいです。上記の性格傾向のため難しいですが、僕もそういう方向で人と対峙できたらと思っています。しかし、人とのコミュニケーションの場面で風船が萎むように気力が抜けます。ぼーっとしていまい、周囲から怒ってるとか、訳が解らないとか言われます。疲れるんだと言うと、人付き合いで疲れない奴はいない怠けてるんだ、もっと参加しろと言われます。タイプによって人とつき合ううえでの疲れ易さの度合いとかあったりするんでしょうか?
再回答(りゅうとう)    ハチミツ太郎さんへ       2004/11/20 

 人と気楽に付き合えるようになると、余裕が出て、さまざまな話題をとっさにうまく出せるようになります。アドリブやユーモアがうまくなるには、緊張しないこと、何につけても自信をつけないと、うまく行かないのではありませんか。

 タイプによって、人とつきあうと疲れる度合いが違うというのではなく、人と心地良い関係を作り出した人が、疲れにくくなるだけです。また、自分に自信をつけて余裕のある人ほど、疲れにくくなるだけです。

 それほどに「ウケ」たいというならば、たとえば、芸人になれるような特殊な訓練を受けられるところに入門したほうがよいのではありませんか。しかし、それほどでもない、そんな目的が無いのだとしたら、先のところで回答しているように、順序を踏むべきではないでしょうか。

 間違った順序で訓練をしても上達しないのは、どんなことにも当て嵌まりますからね。ウケタイのならば、まずは「よき聞き手」になれる訓練をして、相手の気持ちをわかるようにしたほうがよいと思います。

 

17  863  自分に自信をつけられない!      質問者(Hagen)  2004/11/07

 何かにつけ己に自信が持てない。過去の質問を見ると、こんな時は無理をせずに休養するのが賢明のようだが、そうもしてはいられない状況です。学業もあるし、実家を思えばアルバイトも見つけなければならない。弱い人間ならば人間関係も築かなければならない。しかし、自信がないとどれも出来なくなってしまうもので。不思議なくらい成績が伸びない。自信がないと不思議なくらい自分を主張できなくなり、アルバイトも決まらなくなってしまう。自分を主張できないから、人にも話し掛けられない(尤も私は元々それが苦手ですが。) 「性淘汰理論」か。私は淘汰されるでしょうね。生物学の視点からしたら、「個人」の人生・悩み事とはなんと些細なものか。ともかく、今の自分は自信をつけなければどうしようもない様子。一方で、マタイ受難曲の悲痛な響きを聴きながら、自分の存在の意義を考えてしまうこの頃です。「個性」とは大事なこととは思うが、私は強烈過ぎるのだろうか。色々な事が渾然一体となっていて、うまく質問として導出できないのだが、ともかく悩んでいます。「自信」が鍵になっている気は確かにしているのですが。宜しくお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)   Hagenさん、こんにちは!  2004/11/11

 先に、「性淘汰理論」についてですが、それは特定の男性が淘汰されるということではありません。それとは無関係のことです。誤解があるのではと思いお知らせします。そうでなければよいのですが……。

 次に、エニアグラム類型論が事実であると知れば、あなたと同じような気質の方は、何千万人も存在しているのも事実です。どのタイプでも、何千万人もよく似た人たちがいるのですから、どのタイプも個性的では無いと言えます。しかし、私たちは一人ひとり固有の存在であり、同じ人は一人もいませんから、それぞれに個性的なんです。何を指して「強烈すぎる」のか分かりませんが、強烈に見える人もそうでない人も、それほどの違いがあるとは思えませんが。

 「自信をつけたい」というご相談ですが、実は、このようなご相談はとてもむつかしくて、どのように答えたらよいのか……。具体的な問題であれば、具体的な解決法を提案できます。お母さんたちからの質問でもよく来るものですが、自信をつけるということは、意外と容易に可能になる場合もあり、逆に、とても難しい場合もあるのではないかと思います。ですから、ケースバイケースなのです。

 あなた自身、自信が持てたことも、過去にあったと思いますが、どうしてその時は、自信をつけられたのか、それを思い出して欲しいと思います。しかし、その時と現在では状況が違い、年齢も違うのかもしれませんから、同様にうまく行くとは限りません。それでも、過去の体験から学べば、うまく行くこともあると思います。
 
 とりあえず、私なりに少し書き出してみようと思います。まず、完璧100点満点の自信というものはありません。とっても自信があるように見える方でも、頭の片隅にいつも不安な自分が居座っているのではないかと想像します。また、少し自信がつけば、何かトライできる余地が生まれるくらいだけではないでしょうか。そして、少し自信を無くしただけで、全てができなくなると、あなた自身が思いこんでいるだけではと思いますが。

 タイプ7はせっかちで、焦燥感に駆られやすいとは思います。すぐにやらないと、全部ダメになると思い込みやすいようです。しかし、過去を思い出してください。すぐにトライしてよくなったことがあったでしょうか。逆に、悪くなってしまったことのほうが多かったのではないでしょうか。また、杞憂であったことも多かったと思います。タイプ5のように、地道にコツコツとやり遂げることが、成長への道に繋がっています。

 そして、ほんの少しのことで自信がつくことがあるのも本当のことです。そこを狙ってください。旅行したりなどして、気分転換を図れば、急にやる気も出てくることを知っていると思いますが…。さらに、ウイング8のある方へのアドハイスですが。落ち込んでいる時こそ、勝負時です。好調な時が、勝負時では無いと思います。好調な時ほど、地道になれず間違いや過ちが多くなる可能性があります。

 不調の時こそ、自分という人間と関わるための最も大切な時間ではないでしょうか。自信がなく落ち込んでいる時に、何をトライしたのか、何を考えたのか、何を学べたのか、それが問われているということです。不調時に、どんなふうに自分と戦えたのかで、その後のことが決まるのではないでしょうか。

 

 

18   851  緊張しやすい自分を変えたい                     質問者(なな)  2004/10/24

 こんにちは。いつもお世話になっています。わたしは最近すごく弱っています。そのわけは、学校でクラスメートにいじめられるような気がして怖くてビクビクし、緊張してしまうからです。毎日朝から6時まで授業があり、家に帰るとご飯をたべてお風呂に入って寝るだけで精一杯です。近頃は、まったく心に余裕がないので悲しくて涙がでます。本当に自分は精神的に弱い人間だと感じます。ここのサイトを参考にして、朝はストレス解消のために散歩しています。ですが、今はどうしても元気が出ません。よくがんばれといわれたりしますが、よけいにしんどくなります。辛いときはいろんな人に助けを求めてしまいます。無理を言ったりして、たくさん迷惑をかけている人もおり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。緊張しない方法はないでしょうか。
回答者(りゅうとうまりこ)     ななさん、こんにちは!  2004/10/28

 現在、精神的に余裕が持てない時期なのかもしれません。また、いじめられた訳でもないのに、そんな気がするとは、ちょっと被害妄想的になっているようです。タイプ1は、元々に緊張しやすい気質なのですから、心理的な負担がかかると、すぐに緊張してしまいます。それで、心も体も硬直してしまい、いろいろなことで不安になり、うまくできなくなると予想するのではないでしょうか。

 余裕が無い時、追い詰められているような心理状態にいたら、必ず休養を取ってください。そんな時期に無理に学校に行っても、頭に入らないだろうと思います。思い切って、学校を休んでください。家にいたほうが安心感があり、学習も能率が上がるのではないでしょうか。

 なお、タイプ1は、勉強は教えられてするものだと思いがちで、自主的に自分の学びたいことを自分で計画を立てて学ぶという発想に欠ける方が多いように感じられます。学校とは、家で自主的に学び、そのうちの分からないことを先生に聞くために必要なところ、だと思って欲しいのです。また、学校で学んでいることは、少し遅れた情報で、新聞や専門雑誌のほうが最先端の知識が学べます。

 タイプ1はコツコツと地道に学べる人たちが多いので、自主的に学ぶという方法を自分のものにすれば、かなりの能力を身につけられるのではないでしょうか。そして、何をどのように学んだら、将来の仕事に繋げられるのか、考える時期に来ているのではありませんか。そういう計画を自分なりに立ててください。無理して登校せずに、自分のできる方法で学べたら、それでよいのではありませんか。

 「緊張しない方法」というものを考えてみましたが、まだ、うまく説明できません。それよりも、「リラックスさせる方法」を見つけるようにしたほうがよいのではと思います。上記も一つの方法ですが、タイプ7が成長の方向であり、タイプ7の長所である「人生を楽しめる」ようにしてください。友だちと無駄話をすることも、本当はリラックスできることなのですが。また、笑いが癒し効果があることも知られており、「お笑い番組」もあるそうで、楽めるものを探してください。

 また、何かを知るということ事態、本来楽しいことではないでしょうか。私自身、エニアグラムでとても楽しんでいます。こんなにも面白く興味の尽きない分野は、他に類を見ないと思っております。それで、続けられています。苦しい学習は続かないものです。あなたの学習に対するイメージがそうならば、払拭するようにしてください。

 また、心が硬くなると体も硬くなってしまうと思いますから、散歩だけでなく、ストレッチなどの柔軟体操をしてください。そして、腹式呼吸法を取り入れて精神を安定させてください。効果はかなりあります。ヨガとか太極拳などは、呼吸と柔軟体操の二つが備わっているのでお勧めしたい。

 それでも不安感に悩まされたら、メンタルクリニックに行き、精神安定剤などを処方してもらったほうがよいでしょう。たっぷりと休養を取ってのんびりと怠けた生活をしても、キリキリとがんばった生活をしても、そこにどんな違いがあるというのでしょうか。タイプ1は、何かしていないと自分がダメになりそうに感じることが多そうです。しかし、よくよく考えてもらえば、大きな視点でみたら、大した違いが無いと分かるのではないでしょうか。

回答に対する返事                 ななさんより         2004/10/29

 
回答ありがとうございました。今は大学ではなく自宅のほうに帰っています。数日休むつもりです。りゅうとうさんからのお返事は家に帰ってから読みました。家に帰るという選択は良かったのだと改めて思いました。今のわたしはまさにりゅうとうさんが回答に書いてくださっている心理状態そのものです。わたしの家族は祖父・祖母・父・母・弟・わたしの6人家族ですが、家に帰ると父と祖母が「甘えるな」とか「自立しろ」とか、そんなことをいうので、心穏やかに過ごせないでいます。でも、大学のほうにいるよりは良いと思います。回答に「たっぷりと休養を取ってのんびりと怠けた生活をしても、キリキリとがんばった生活をしても、そこにどんな違いがあるというのでしょうか」とありますが、誰もがそんな風に思ってくれたらいいのになぁと心から思います。無理だとはわかっていますが・・。非常によいアドバイスをありがとうございました。参考にします。

 

19  843   パニックになりやすい自分を変えたい         質問者(くろまる)  2004/10/18

 今の仕事はとても忙しく、まだ慣れていないせいもありすぐにパニックになり、周りのキツイ人に何かを言われることに対して頭がいっぱいになって、落ち着けばできることも、思考がストップして自分が何をしているのか分からなくなってしまいます。そして、よく指示を求め、簡単な事や些細な部分まで毎回尋ねるため、周りから「人任せな態度でいちいち聞かないで。マニュアルなんてないんだから見て盗みなさいよ!」と呆れられてしまいます。それがまたプレッシャーとなり質問もできなくなり、表情も固くなるために、最後には周りとぎくしゃくした関係になってしまいます。パニックにならずに済むために、何かいいアドバイスがあればお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)     くろまるさん、おひさしぶり!  2004/10/21

 とても難しい質問ですね。うまく回答できないかもしれませんが。とりあえず、パニックになるのは、どういう状況下で起きやすいのか、それを見極める必要があると思います。

 仕事に慣れていないために時間がかかるが、周りから急かされるのでパニックになる、というものが最初にあると考えられます。二つ目には、きつい人のきつい言い方に押されてしまい、のみ込まれてパニックになるようだと考えられます。三つ目は、その仕事自体をまだ充分に理解できていないのではないかと考えられます。

 この3つのなかで、もっとも難しいのは、タイプ4にとっては二つ目になるでしょう。一つ目は、仕事に慣れるには経験と時間が必要で、辛抱して続ければ、いずれはよくできるようになるのではと思います。三つ目のことは、あらかじめ自主的に会社の業務内容をよく把握できるようにすることです。これは、本当は会社側が最初に新人研修などで教えるべきことです。しかし、大きな会社でない限り、そのような新人研修みたいなことはしないでしょう。

 会社の全体的な業務とその流れや仕事の配分などを何も知らないままに、与えられた仕事を少しづつ先輩たちから教えられるのです。たとえば、「習うより、慣れろ」だとか、「教えてもらうのでなく、盗め」という言い方がよくされます。手取り足取りされて、習得できるように指導する職場は、それほどはありません。最低限のことだけ教えられて、その他については何も教えてもらえない職場のほうが多いでしょう。ですから、先輩たちに叱られながら失敗しながらも、ダンダンと慣れて来て、次第に習得するだろうという考え方なのです。

 ところで、タイプ4の人たちが、旅行計画をち密に立てるみたいなことを伝えてくれたことがあります。もしも、同行の人が全て計画を立てて、自分は連れて行ってもらうだけだとします。「電車の乗り換えだよ」と、同行の人から突然に告げられたら、パニックになることがあるでしょう。なぜなら、荷物を広げてゆったりとした気分でいたとしたら、突然「乗り換えよ!」と言われたら、そんな心づもりがないので大慌てとなります。

 10分くらい前に告げられたら、荷物を整理して降りる心づもりをしているのでパニックにはなりません。しかし、到着地を知らないとか、そこでどんな体験をするのか、同行の人しか知らない場合、パニックにはならないにしても、失敗や思い違いなどをするかもしれません。迷子になったり、自分の思い込みで何かミスをしてしまうのではないでしょうか。

 このように考えると、問題点がハッキリして来ます。旅行に関しては主体的に取り組んでいるため、パニックになりにくいのですからね。仕事に関しても、主体的に取り組み、命じられなくとも自主的に業務を覚えたならば、パニックに陥りにくいのではと考えられます。

 つまり、人間関係だけでなく仕事でも受け身で、相手任せとなり、指示待ち状態になってしまうと、パニックになりやすいのではと考えられます。自分がパニックに陥りやすいと分かっていたら、このように、全体から自分を見るようにしてください。

 たとえば、タイプ8のように会社の経営者にでもなったつもりで、仕事全体や働いている人たちの関係を見渡すようにします。そうなると、その中で、自分は現在、何をしなければならないのか、自分は何を求められているのかを、少しずつでも考慮できるようになると思いますが。

 各種の学習会や集会などに参加する場合も、単なる一受講生とか参加者として、そこにいる場合と、その会を成功させねばならない主催者の立場で参加する場合とでは、心づもりが違います。タイプ4は、大抵が小さな一個人の立場から、物事を見ていることが多そうです。そうではなくて、いつも双方向から物事を捉えるように、心がけてください。

 つまり、一個人とか新人の目から見た会社とはどういうところかを知る。経営者から見た雇われている自分は、どういう人材なのかを知ることです。この会社が求めている人材は、どのような人なのかを予想できることが大切です。

 たまたま集会に参加しているが、一個人の目から見た集会についてと、集会の主催者から見える参加者たちは、参加して良かったと思えるだろうかと予想できねばなりません。そして、通常、自分は相手を見ていますが、相手から見た自分はどうなのか、どんな人間に見えているかを知ることも大切になります。

 仕事に関して、自分に求められているものが分かるようになれば、仕事に関して少しは自信をつけることができるのではないでしょうか。少しは臨機応変に対応できる可能性があります。そうなれば、きつい先輩の叱責にも耐えられるようになると思われるのですが。積極性のある人は、教えられなくとも自分から学びますが、そんな姿勢があれば、周囲の人たちはそれに気付きます。

 タイプ4もミスをたいへんに恐れますが、仕事への積極的な姿勢のほうが評価されることを知ってください。仕事に慣れていない人がミスをするのは致し方がないと、少し大目に見てくれたりします。しかし、やる気のなさそうに見える人が、ちょっとミスをするだけでも、大変に厳しい叱責が来るものではないでしょうか。

 タイプ4は、超真面目で裏表なく、よく仕事をする人たちが多いのです。しかし、いつも指示待ちとなり受け身なために、積極的には見られず、それで「やる気がない」と受け止められてしまう恐れがあるのではと思います。従って、仕事に対して積極姿勢のあるタイプ4は、真面目でかつ懸命によく働くのですから、かなり評価されるのではないでしょうか。

 「盗んで覚えろ!」とは、まさに盗んでまでも積極的に仕事を覚える人のことを指しているのです。逆に、「人任せな態度」とは、仕事を覚える気のない人、やる気のない人を指していると考えられます。

 とはいえ、あなたにそんな余裕がないとか、仕事が性に合わないこともあると思います。そんな場合は、あまり無理せずに、別の職場を探したほうがよいかもしれません。しかし、どんな職場であろうとも、その「仕事を覚えたい」という熱心さを示さないと、容易に受け入れてもらえないのではないかと思います。

 きつい先輩に質問できにくいのはよく分かります。しかし、それを乗り越えないと、先に進めません。また、きつい人はどの職場にもいますからね。そこが困ったことです。しかし、自分の一生の仕事だと決めているならば、積極性というものは自然に身に付くのではないでしょうか。そんな仕事を見つけ出してください。また、見つけ出せるように、今は修行の身の上であると考えるのも、よいかもしれません。

 難しい質問でしたので、私自身かなり悩みました。自分に合う職業に就いている人や、自分の一生の仕事だと思うものを見つけ出している人は少数ではないかと思うのです。ですから、どうしたら自己実現できるのか、自分を活かすことの難しさを考えさせられてしまいます。上記の中に参考になるものがあればと思いますが……。 
回答に対する返事        くろまるさんより    2004/10/24

 自分の立場からしか周りが見えていないのは本当です。ミスをしないかといつも緊張しているのですが、それが逆にいけないのですね。頑張るほどに追い詰められるのは私の性格のようですが、やはり乗り越えたいです。ただ、やる気が出る日はとても張り切れる日もあります。幸い、キツイながらも好かれてはいるようなので、できるだけ報いるように視点を変えて続けてみようと思います。原因が分かって少し楽になれました。ありがとうございました。

 

20     838     臆病な性格を直したい    質問者(JUN)  2004/10/11

 以前質問した階下の人とのトラブルの件ですが、その後階下の人が私の部屋に来て、警察も呼んで話し合いなりました。階下の人は「騒音がうるさいならちゃんと部屋まで言いに来れば対応はしました。何で壁を叩いたり(その他色々…)遠まわしなやり方をするのか?」と言われ。同様に警察からも同じく注意を受けました。結局階下の人と直接話すのが怖かったので、主人がいない隙に壁を叩くなどの攻撃をしていました。怖がって直接話せないなんて、臆病で女々しい、成人男性として恥ずかしいことです。この臆病な性格のせいで上司に迷惑をかけ、親にも心配かけることになるなら、早急に直すべきです。アドバイスありましたら、お願いします。534番の回答で「タイプ7w8は義侠心が強くて、気性の広い人たちが多くて、男らしく頼りになる人たちです。」とありますが、自分には当てはまらなく残念に思います。
回答者(りゅうとうまりこ)                   JUNさん、こんにちは!  2004/10/15

 まず、短所はなくならないものです。そこに着目しないようにして、もっと長所に着目したり、成長の方向を意識したほうがよいと、以前でも回答しています。

 つぎに、騒音の件ですが、臆病な性格が災いしているというよりも、どちらかというと、短気なので、すぐに腹を立てて手や足が出てしまうことが問題になっていると思います。全タイプの中でもっとも早く攻撃性を出すのは、タイプ7w8です。タイプ8w7のほうではありません。それは臆病で神経質な気質が起因しているとは思いますが、ウイング8の攻撃的な気性も原因ではと思います。

 タイプ8w7は、最初の頃は静観してみており、強そうな相手であれば簡単には勝てないので、必勝の手を考えたり、それなりの手を打ってから、攻撃に出るほうです。弱そうな相手ならば直ちに威嚇して、謝罪させるまでその場で追い詰めるかもしれません。しかし、手や足はめったと出さないほうです。傷害を相手に与えては、こちらが不利になると見定めるという冷静さをよく保つタイプだからです。勝つことだけにこだわる人たちなので、7w8のように、相手をよく見ないままに、つい手と足が先に出てしまうという勝算のないことはしない傾向があります。
 
 今回のように、壁を叩くくらいで済んだならばよいのですが、高価な器物を破損した場合、訴えられることもあります。もっと怖いのは、相手の身体に直接に手を出してしまうことです。口の暴力も本当はいけないことなのですが、相手方の身体にまで傷を与えると、傷害事件を起こすことになり、訴えられる恐れもあります。従って、口の暴力には、口だけで効果的に反論できるようにして、まずは自分の暴力的になりやすい傾向をいかに抑えられるかがポイントになるでしょう。

 また、別のところで述べているように、「立腹したり感情的になったら負けだ!」と自分にいつも言い聞かすのも、少しは効果があると思います。また、自分は行動を起こすのが早すぎて、人間関係を破壊してしまう傾向があると自覚してください。そして、腹が立った場合は、自動的に「1週間後に行動を起こそう」などと、自分に言い聞かすようにするのもよいかもしれません。

 実際、1週間も経過すると、気持ちは変わっているもので、怒りも少しは収まります。怒りを抑えてから反撃したほうが冷静になれて、効果的にやっつけられるということもあると思います。または、怒りが消失して、「どうでもいいや」、「面倒臭い」という気持ちになるかもしれません。このように、あなたなりに、怒りをコントロールする方法を考え出してください。

 しかし、最も大切なことは、成長の方向のタイプ5のように、「沈着冷静になる」「先々まで見極めたがる」「高見から見物して視野が広い」を目標にすることではないでしょうか。

 タイプ5のように、先々まで見極める習慣をつけると、立腹して手や足を出した場合、その先はどうなるのかと予想するようになるでしょう。できるだけ冷静になると、自分の行為の結果を考えるようになるのではないでしょうか。そうすれば、むやみと手や足は出なくなるとは思いませんか。視野が広くなるほどに、「つまらないことに手を出した」「バカらしいことで怒ったなあ」と思えるようになるかもしれません。

 「タイプ7w8は義侠心が強くて、気性の広い人たちが多くて、男らしく頼りになる人たちです」と、回答していますが、それは、大切な人たちを、敵から守るという点でよく機能します。弟をいじめる子がいたらやっつけるとか、か弱い女性が困っていると助けるなどです。身内などを守る機能がウイング8の男性に強いのです。とくに女性へのナイト(騎士)精神があり、妻に対してとても優しい人たちが多いのです。

 しかし、自分が攻撃されている場合は違います。短気さが災いして、次に敏捷な強い攻撃性があるため、とかく過剰防衛的となり、物事が大きくなり、こじれたり悪くなってしまうだけでなく、人間関係を破壊してしまう恐れが出てきます。「過剰防衛」というものは、もしも刑事事件になったら、有罪になりやすいものだと知ってください。「正当防衛」にならないのですからね。そして、もしも、愛している大切な人に、つい手を出してしまったら、その人は去って行き、取り返しのつかないことになるかもしれません。

 成長の方向に行くのはどのタイプにとっても難しいものです。しかし、行ける可能性が低いとは思えません。タイプ7は、とかく深慮遠謀ができにくいようです。短絡的となりやすく、性急ですぐに行動に移すことが問題になっていると思います。物事を長いスタンスで見てください。「この行動は、後々自分に不利になるかもしれない! 」と、気付くことが大切だと思います。

回答に対する返事          JUNさんより   2004/10/19 

 回答ありがとうございました。 やはり、「タイプ5のように」というのがポイントのようですね。 少しタイプ5の人から影響を受けようと、ネット上でもタイプ5 の人を探していますが、「自称タイプ5」の人は結構いますが、 「本物のタイプ5」が少なくて、困っています。 そこで、時々4w5の人の考えが賢いと思うことがありますので、 4w5の人を参考にするのもよいのでしょうか? 回答からも、「両価的タイプ」に習う必要があるように感じます。
再回答(りゅうとう)            JUNさんへ   2004/10/19

 私もまだ、タイプ5だと思われる方の文を、ネット上で発見したことは一度もありません。圧倒的にタイプ5の方の人口が少ないのではないかと思われるのですが。

 そして、タイプ4w5だけでなく、どのタイプでも、賢い方の考え方や行動の仕方は参考になると思います。そして、「熟慮する」「さまざまな方面から物事を考える」「事実を確認してからでないと動かない」など、タイプ5のさまざまな長所を自分のものにできるようにしてください。 

 

21   794      自分の中の依存性について    質問者(勇)    2004/09/04

 僕は大学院に通っているため、実家から離れて東京で一人暮らしをしています。夏休みや冬休みは一週間ほど実家に帰省しています。実家には両親、妹がいます。実家に帰るたびに親は年齢以上に年をとっているように見え、東京に出て経済的に負担をかけていることを申し訳なく思います。また、両親とは話しやすく実家にいる間はよく話をします。以前は東京であったいやなことも話していたのですが、最近では心配をかけたくないためそういう話はしません。休みが終わり一人暮らしに戻ると、家に帰ってきても一人で味気なさや寂しさを感じます。特に実家から戻ったばかりのときは、一人暮らしの生活に馴染めず、親に対して迷惑をかけたことなどを思い出してしまいます。それでどうも親に精神的に依存しているのではないか、と疑問を持つようになりました。このように親のことをいろいろ考えたりするのは依存していることになるのでしょうか? 自分でもよくまとまっておらず混乱した文章ですがよろしくお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)       勇さん、こんにちは!     2004/09/07

 タイプ4は、自分の正しいタイプを見つける人が多いので、自己をよく認識している人が多いのは確かだと思います。しかし、それはエニアグラムのタイプを正しく見つけられるというに過ぎないようです。自分という人間を客観的によく知っているとは言えません。むろん、どのタイプも、本当には自分を知っていないので、他人から指摘されてはじめて、自分のある一面を知ったというようなことは、しばしばあると思います。

 タイプ4は「末っ子タイプ」ですから、依存性は最も強いタイプです。ところが、或るタイプ4は自分に依存性があると全く知らないのです。それどころか、家族だけでなく、全ての人たちに迷惑を掛けないように、頼らずに生きているつもりなのです。また、或るタイプ4は自分の中にある依存性に気付いているようですが、それが具体的にはどんなことなのか気付いていないのです。
 
 たとえば、自分で調べられる簡単なことなのに、他人に尋ねてばかりのタイプ4がいます。親しくつきあっている人から、「泊まっていいよ」と言われたようですが、一ヶ月も連泊してしまうなどもあります。新婚旅行に付いて行くとか、もっと驚くべき破天荒なことをしている人たちもいます。

 タイプ4自身は、他人に迷惑を掛けたくないという遠慮の気持ちが強いのです。しかし、淋しさが耐えがたくなると、驚くような依存性を示します。また、淋しくはなくとも、誰かを頼ってしまう傾向があるとは言えます。しかし、誰も頼れないという環境にいるタイプ4も珍しくないので、自分の中にある依存性に気付いていない方もいると思います。実際、頼ったことなど一度も無いタイプ4もいますからね。

 上記の文からは、それほど依存的には見えません。一人暮しのよさや楽しみ方を自分なりに見つける必要があります。たとえば、大家族のよさや楽しみ方もあると思いますが、大変に煩わしい一面もあるわけですからね。

 また、多くの家族と一緒に暮らしているタイプ4でも、孤独感を味わっています。たとえば、家族がみなタイプ9で、自分だけがタイプ4だとか、家族にタイプ6とタイプ2がいて、両タイプは仲が良いが、自分だけ仲間外れになっている等々です。タイプ7の両親に囲まれて、うるさく世話されているが、全く理解されていないために、家族を疎ましいと思っているタイプ4もいます。

 そして、人との関係において、バランスよくつきあうことが下手ではないかと思います。他人とは、適度な時間を置き、一定の適当な距離を維持することが、とても重要です。たとえば、タイプ9のような時間感覚と距離感覚を学んで取り入れるとよいかもしれません。

 人は一人では生きていかれない動物で、本当のひとりぼっちなどいません。学校や職場やその他の付き合いもあるはずです。完璧な理解のある、バッチリと共感できる関係を求めたり期待しているので、期待外れと失望が大きくなります。少し理解されただけで、ダーッと傾倒したり密着してしまい、人に求めすぎるのです。

 タイプ9のように、ほんのちょっとした触れ合いでも、それを気持ちよく感じられれば、孤独感が減るのではないかと思いますが。本当の孤独ではないのに、孤独を意識しすぎるために、淋しくなるのではないでしょうか。意識することを別のところに持っていく必要があると思います。たとえば、いつも別離の後の孤独感を意識したり回想してしまうようですが、会えた時の楽しさを意識したり、回想するようにしてはどうでしょうか。

 または、実家に戻ると淋しくなると分かっているのですから、タイプ6のように、友だちと会う予定を組むとか、自分の部屋に招いて食事会をするなど、いろいろなことを計画してください。そのような現実的な方策に疎いために、「気がつくと、いつも一人だった」ということになりがちです。

 そして、強くて逞しい人間とは、一人暮らしでも、自分なりの楽しみ方を見つけられる人間ではないかと思います。ケンカに強い人とか競争に強い人間が、逞しい人間なのでは無いと思うのですが……。

回答に対する返事       勇さんより    2004/09/08

 ありがとうございました。人に求めすぎる傾向は確かにあります。新婚旅行について行ったり、1ヶ月も連泊したりほどではないと思いますが、依存性を発揮してしまうことしばしばあります。少し距離を置いて人と付き合っていけるように練習する必要があるのかもしれません。ちなみに、実家から戻った後はタイプ6のように友達と約束するとか食事会をするとかは実際に行っています。遊んでいるうちに寂しさはなくなるようです。ただ友達と遊んでも、時々は孤独を感じてしまうようで、やはり人に対する意識を変えるしかないのかなーと実感しました。

 

22   772  自分を客観的に見るためには?   質問者(海)  2004/08/10

 こんにちは。先日はお忙しい中丁寧なご返事をありがとうございました。やっぱりタイプ判定は難しいですね。まあ、私の伝え方が悪かったとおもうのですが(汗) 私はとにかく物事を客観的に見るのが苦手です。自分についてもよく分かりません。仕方なしに周りの人に聞いてみるのですが、「真面目で几帳面」ぐらいの返事しか返って来ず、物事の考えすぎで精神を病んだので、「あまり考えるな」と言い返されます。エニアグラムの本をカウンセラーに見せたりしても、「そんなの分かってどうするの」と逆に言い返されます。そこで、自分で判断したいのですが、どうすれば自分を客観的に見ることができるでしょうか。
回答者(りゅうとうまりこ)         海さん、こんにちは!  2004/08/11

 ある人が「自分は真面目な性格だ!」と言いますが、それだけでは何の意味も持たず、むろんタイプも判定できません。たとえば、「こうこう、こんなことがあり、このようなことをしたので、友だちから真面目だねえと言われた」というのであれば、どんな真面目さなのか、くっきりと第三者に伝わります。

 つまり、具体的な事実を正確に把握することが、客観性をつけるにはとても重要なことです。例を上げると、交通ルールについて、どれほど厳密に守る方なのか、それによっては、「超真面目」ではなく、「少し真面目」にランクか下がるかもしれません。スピードはいつも規定通りで走るというならば、真面目なほうでしょう。しかし、北海道に行くと、50キロ規制のところをほとんどの車が時速80キロくらい出しており、100キロで走っている方もいます。そんなところでも50キロを維持する人がいれば、そうとうに真面目なほうでしょう。

 ところで、あなたは少し加速して60キロくらいにする人なのか、あるいは周囲の車と同調して80キロまで加速する人なのでしょうか。もしも、あなたが80キロで走ってしまう人であれば、前者よりはずっとアバウトなタイプとなり、それほどには真面目なほうには入れられません。むろん、50キロで走るというだけで真面目なタイプとは判定しませんが。

 なぜなら、事故を起こした体験が過去にあって、用心深くなってスピードを出せないという方はいるからです。従って、沢山の具体的な事実を見て、それを一つ一つ細かく判断します。そして最後に集計します。総合的に判定します。

 このように、客観的になるとは、まず事実をしっかりと把握することが肝要で、喩えて言うならば、新聞記事のように事実を正確に書き出せるようになることです。一方、それと比較して喩えるならば、主観的とは、小説を書くようなものではないでしょうか。

 タイプ2・3・4の方は、自分の性格を書き出す場合にも、小説みたいな書き方をしていますが、タイプ5・6・7の方は、新聞記事のような書き方をよくしています。それでタイプが相当に絞れたりします。左脳に「客観性を司る部位がある」と考えられるところで、当会では、タイプ5・6・7を左脳優位タイプとも呼んでいます。従って、左脳を鍛えると客観的なものの見方や考え方ができるようになる可能性はあると考えます。

 なお、「物事の考えすぎで精神を病んだ」とありますが、考えすぎで精神を病むことはありません。建設的に前向きに考えるならば、いくら考えすぎても、それで精神が病むことはないはずです。被害妄想的になったり、悲観的なことばかり考え出すことが問題になっているはずです。

 ところで、「エニアグラム」はまだ世間一般から認知されていません。一部の人たちが愛好する特殊なものとか、まがいもの扱いされていると考えてくださったほうがよいと思います。まして、カウンセラーのような専門職に就いている方は、専門的に心理学を学んだという自負があり、まともに扱ってくれる可能性は低いと考えています。

 さて、とりあえず、専用ノートを用意して、自分のことを大量に書き出してみてください。なるべく事実起きたことだけを書き出してください。たくさんに書き出していくほどに客観的になれると思います。また、誰が読んでも、よく分かるような文章にする必要があります。なぜなら、それが左脳を使うことだからです。何が書いてあるのか第三者にはさっぱり分からないというのでは、左脳はあまり使っていないと考えられます。

 最後に、その文章の重複しているところを消したり、言い回しを工夫したり、起承転結をうまく配置できるなど、さまざまに推敲できるようになると、左脳はかなり発達するのではないでしょうか。そうなれば、客観性は身に付くのではないかと考えます。

 

23  731  自分をきつい性格に見せるには…、     質問者(勇)  2004/06/21

 以前、こちらで大学の先生をタイプ7w6ではないかということでアドバイスを受けました。先生のハイペースに付いて行くのは正直しんどいのですが、自分なりに明るく接することで、それなりには付き合ってこれました。しかし、不満に思うことが積もってしまい、先日、反抗的な態度で意見したところ、先生のほうもそれをすぐに感知したようで、少しばかり語調がきつくなって怒っていたようです。反抗的では相手を怒らせるだけだと思うのですが、自分はよほど不満がたまらないと意見することが難しいようです。以前、僕自身がきつい性格に見えれば良いということを仰っていただいたと思います。タイプ4がきつい性格に見せるのはやはり難しいのでしょうか? それとも、タイプ4でも4w5であれば、そのようにきつく見せられるのでしょうか?
回答者(りゅうとうまりこ)     勇さん、こんにちは!   2004/06/23

 タイプ4は、他人から自分がどのように見えているのか、かなり分かっていない場合が多そうです。4w5は、5の攻撃的なウイングを持っていますから、結構きつそうに見える人がいます。あなたがそうなのかは知りませんが。

 さて、タイプ7w6は過敏で繊細なほうで、相手が無反応とか無表情で何も言わないと、そのほうが怖いみたいです。なんでもベラベラしゃべる人のほうが、たとえ、それがきつい人でも、そのほうが安心なタイプです。ところが、タイプ4は相手の考え方に対して、「否!」と心で思っている時に無表情になるとか、怖がっている時にも無表情に見えます。

 タイプ7w6は、相手を「弱い」と見るとすぐに強気に転化して、「強い」と見ると素早く引き下がるなど、その場その場でクルクルと態度や物腰が変わり易い人たちです。そのせいか、一貫性が無いとか、矛盾しているところが多い人間に見られがちです。それは、相手の言動に過敏に反応しているからで、心の動きの間隔を「時間感覚」として示すと、10〜20分という時間感覚を持つタイプかもしれません。時間感覚が他のタイプと較べて最も短いので、他人の言動や頭の回転を遅いと感じて、イライラしやすいと考えられます。

 また、追いかけると逃げ出して、逃げ出すと追いかけたくなる習性があると考えねば、理解できにくいことが多々あります。それでシーソーゲームをしているみたいに感じさせられます。従って、「相手の足元を細かく見て、瞬時に対応を変えている人たち」と説明することがあります。

 ところが、タイプ4w5は、相手の足元を少しも見ていないと言えるほどのタイプです。いつも一本調子です。弱い相手だと少しは強気になりますが、タイプ7w6ほど多策で多彩ではありません。タイプ7w6の先生に、人の言いなりになるおとなしい人間だと思われたら、小バカにされる恐れはあります。軽く扱われ、理不尽な目に遭うとか、仕事をドシドシ命じられるかもしれません。それで、以前の
426・526では、きつい人間であると見せたほうがよいかもしれないとアドバイスしたと思います。

 一方、タイプ4は攻撃タイプではないので、意識してきつくなるなどはできないでしょう。相手に怒りを出すと、後悔したり自己嫌悪したり落ち込みやすいのです。攻撃タイプならば、怒りを出すと気持ちがスッキリとするほうで、後悔もあまりしない人たちが多いのです。しかし、優等生気質の人は、優等生を無理なくしているときが、一番に自分らしい振る舞い方ではないでしょうか。できるだけ怒らないようにしたほうがよいと思います。

 付け足すと、タイプ7は賢くて頭のキレのよい人を尊敬しますが、恐れたりもします。従って、攻撃的にならずとも、頭の良さが相手に伝わっていれば、それほど対応に困る相手にはなりません。あなたがプレゼンなどで堂々と発表できると分かっていたら、軽く扱うことは無いだろうと思いますよ。反抗的になったので、怒っていたそうですが、すぐに忘れてくれるでしょう。あなたのほうが明るく何でもなかったように振舞えば、彼も安心できます。

 

24   768    私はきつい女?          質問者(黒江)       2004/07/29 

 こんにちは。2w1と判定していただいた黒江です。判定では竜頭さんに「短気」と言われてしまいましたが、私は、現在に至るまで販売や営業の仕事に付いていた期間が長く、自分ではそこそこ人当たりが良く我慢強いと思ってます。でも、痴漢に遭った時や、取引先にセクハラを受けた時、夫(4w5)が理解不能の買い物(ガスマスク2個)をした時は、思いきり相手を罵倒しました。しかし、これはどれも『当然の怒り』であって、どのタイプの女性だって、痴漢やセクハラ親父、夫の理解不能の買い物には怒ると思います。それなのに、私はおとなしくしてるだけでも何故周囲に「きつい女」と言われがちなのでしょうか?
 
回答者(りゅうとうまりこ)   黒江さん、こんにちは! 2004/08/02

 
「痴漢に遭った時に思いっきり相手を罵倒」とありますが、痴漢に遭うと、あまりにも驚きが大きく、怖くて声も出ない女性がいます。たとえば、男性の手がスカート下に伸びてきても、何も言えずに固まってしまい、アッとかキャーッという声も出ないのです。相手を罵倒する余裕がないどころか、そんなこと考えてもみなかった方もしばしばいます。

 上司にセクハラを受けた女性もいましたが、何も言えないまま職場を辞めてしまったと伝え聞いています。退職の理由は「一身上の都合のため」と書いたようです。その後のことを考えて、わずらわしいと考える場合もあります。しかし、逆恨みされたり、報復があるかもしれないと想像して怖がる人もいて、泣き寝入りしてしまうのではないでしょうか。

 
「夫(4w5)が理解不能の買い物(ガスマスク2個)をした時は罵倒」とあります。タイプ4は怖がりで臆病なためか、「武装」したがる方が結構います。自衛隊の服装に憧れてマニアになっている男性は珍しくありません。セキュリティを考慮して、さまざまな防御対策を取るのは、防御タイプ(7・1・4)にとっては、ごく自然な発想です。そのような買い物をするのは、ただ趣味で集めているだけもあります。しかし、深層の動機は、自己防衛対策だと考えられます。

 夫の性格を理解できなかったので、やむを得ないことだと思います。しかし、タイプ4は「末っ子気質」で、趣味の世界はとても大切なものです。仕事を取り上げられるよりも、凝っている趣味を奪われるほうが痛手になる人たちが少なくありません。妻や子よりも、趣味の世界のほうが大切だと言い切ったタイプ4の方もいるほどです。本当にそうなのかは分かりませんが……。今後は、彼の良き理解者になって欲しいと思います。

 ところで、山奥の片田舎の発電所で、「テロ警戒」の看板を見つけましたが、怖い時代に生きているのだなあと思います。また、ガスマスクよりもサリンマスクが要るかもしれませんよ。タイプ2は危機意識が低いために、危機意識の強い人を見ると、おかしく感じてしまうのでしょう。しかし、危機意識の強い人たちにとって、用心に用心を重ねるのは当然のことです。そして、自分の稼いだお金で買い物をしたのであり、それで家族に迷惑をかけているとは思えません。大切にしている趣味のことで、罵倒されるのでは、かなり遺憾に感じるはずです。

 従って、
「どのタイプの女性だって怒ると思います」とありますが、そういうことはありません。ただし、タイプ7は結構短気で、その他にも短気なタイプはいますが、他のタイプならば、同じ場面では怒らないかもしれません。

 タイプ2にとっては、当然に怒るべきことで怒っているだけ、自分が短気だと見られているなど、遺憾に感じると思います。それならば、自分の小遣いでガスマスクを買ったくらいで罵倒されるなど、遺憾に感じる人たちがいることを知ってください。

 また、何故そんなおかしな買い物をしてしまうのか、怒る前に、その人の動機と心を理解できるようにしてください。他のタイプから見ると、あまりにも早く物事を決め付けており、しょっちゅう怒っているように見えるのがタイプ2w1です。それで、「瞬間湯沸かし器」という有り難くないあだ名を付けられている人がいます。 

 「あれほど怒ってばかりではストレスで病気になるだろうなあ」と、タイプ2に対して同情したり心配していたタイプ4の方がいました。一方、「あんなに怖がりで危機時の心配ばかりしていたのでは、大変な性格だなあ」と、タイプ4の友人を憐れんでいたタイプ2の方がいましたが……。はてさて、どっちもどっちだとは思いませんか?

 どのタイプも大変な一面を持っています。タイプ2が危機意識が低いからといって、タイプ2の全ての人たちが太平楽ではありません。何か間違った捉え方をしてしまう方が少なくないようです。なお、当会のエニアグラムを学べば、相手の気持ちをよく察することができるので、怒り出すことも減るようですよ。

 さて、上記のような印象のある方は、ウイング1が軽いと考えられ、どちらかというと姉御肌タイプの2w1のように思われます。
「おとなしくしてるだけできつい女」と言われるようですが、黙って座っていただけでも、きつそうに思われる方は結構います。とくにタイプ8は、ほとんど全ての人たちがきつそうに見え、黙っているだけでもきつそうに見えるほどです。というよりも、黙っているので、余計に怖く感じるくらいです。おとなしそうにしていると、何か魂胆があるのではと想像して、怖さが倍増してしまいます。

 また、タイプ2とタイプ5の中には、おとなしく静かな印象の方はいますが、タイプ8と間違えるくらいに、黙っていても威圧感があるタイプ2も珍しくありません。むろん、それ以外のタイプにもいますが…。

 ところで、姉御肌の2w1は、「きつさ」が強まりやすい気質のようで、気をつけてください。それはタイプ8の後退の方向であり、きつくなればなるほどに、内心では自信は崩れ、ごう慢になってジコチュー性が強くなり、不安感が強くなります。きつくなるほどに、何につけても相手が全面的に悪いのだと取るようになり、自分の過失や間違いは、「絶対に無い」ことになっているようです。

 ところで、成長はタイプ4の方向で、自分のきつさを欠点に思うことです。あなた自身、きつい自分になることは、とても簡単だということを知っているはずです。タイプ8という後退の方向は、簡単に行けるのです。しかし、タイプ4という成長の方向はとても難しいもののようです。きつさを欠点だとはなかなか思えないからです。それを「強さ」と勘違いしてしまうからとも言えます。それゆえ、「きつさ」を、いつかは「強さ」に変えられるようにして欲しいものです。

回答に対する返事         黒江さんより  2004/08/10

 この度は質問への回答ありがとうございました。最近は、夫の変な買い物も、よっぽど家を狭くしないものである限りは怒ったり罵倒したりしてません。でも、ただの家庭内の問題である夫の買い物と違って、痴漢は刑事罰、セクハラは民事罰の与えられる、社会的にも『悪事』として認められる行為なわけで、被害に遭ったら相手を罵らない女性の方がやっぱり変な気がします。
再回答(りゅうとうまりこ)    再び黒江さんへ    2004/08/13

 一般的にもよくある普通(?)の趣味ではない場合、理解出来にくく受け入れることも難しいと予想はできます。その場合、「そのような趣味は私にはとうてい理解できない」と冷静に告げるのならばわかります。しかし、「怒る」とか「罵倒する」というのでは、どうも理解できません。

 もしも、自分の趣味が一般的ではなく奇異なもので、しかも自分にとって大切なものだったとしたら、それを伴侶から罵倒されたら、どんな気持ちになるか想像して欲しいと思います。たとえば、友だちの趣味を知り、「悪趣味だなあ」と思っても、怒ったり罵倒することは、まず考えられないと思いますが。亭主になると、なぜ簡単に怒り出せるのか、容易に罵倒できるのか、という点について再考して欲しいと思います。

 次に、「罵倒」とか「罵らない」という表現をしていますが、その言葉がピッタリと合っているのかもしれませんが、「厳しく追及する」「冷静に問い詰め、また追い詰める」という表現がピッタリするのが、タイプ5や8の人たちに多いようです。つまり、タイプ2は熱血漢なので、テンションが高くなりがちで、「罵倒」という言葉使いのほうが合っているのかもしれません。しかし、その言葉使いではフィットしないタイプ2の人や、その他の攻撃タイプの人たちもいますからね。

 ただし、タイプ5や8の人たちから見ると、そのイメージの追及の仕方では甘く感じられるほうです。カッカとしている人を見ると、感情的でみっともなく、かえって弱い人間に感じたりするタイプですからね。この人たちからは、「罵倒する人たちは変な人間」に見えている可能性もあります。

 また、タイプ4や7でしっかりとした人ならば、先々のことまで瞬時に思い巡らせるので、そこで直接に相手と対峙するのはまずい、万全の体制を整えてからにしようと、慎重に事を進めるでしょう。そんな人たちから見たら、即座に勝算もなく相手を罵倒する人を見ると、大変におかしな人に見えるかもしれません。

 また、
「被害に遭ったら、相手を罵らない女性」たちが、すべて泣き寝入するとは限りません。1対1で対峙するのは怖いが、法律が自分を守ってくれる時代ですから、それを最大限に利用するという賢い方法を取る方もいるはずです。さらに、その場は怖くて震えているだけの女性でも、時間が立てば自分を取り戻します。そうして、反撃できる方法を慎重に見つけて、しかも用意周到に準備するかもしれません。

 もっと怖い方法を取る方も存在します。相手が最初に
「社会的にも『悪事』として認められる行為」をしているのですから、「目には目を!」となり、もっと怖い目に遭わせたいと復讐計画を立てるのです。自宅を調べ家族構成を探り出し、子どもなどがいたら余計に懲らしめられると考えるでしょう。本人をやっつけるより、その子を傷つけるほうが強いダメージを与えられますからね。その場で反撃しない人間を見て、おとなしく引き下がるだろうと予想していたならば、それは大きな誤算になります。

 タイプ2は、その場で反撃して来ないと、弱い奴だと見くびってしまうようですが、弱い人間のほうが、その気になって復讐計画を立てたなら命がけになりますから、もっとも怖い相手になります。タイプ2が「世界と肯定的に結びついているタイプ(261)」だからこそであり、状況認識が、どうしても甘くなりがちです。恐ろしい事態に至る可能性を考慮できないために、事件に巻き込まれやすいのは、タイプ2に多いのではないかと見ています。

  たとえば、痴漢になったりセクハラをするような人であれば、よい精神状態では無い可能性があります。むろん、ちょっとした「でき心」でする場合もあるため、それほど状態が悪くない人もいるとは思いますが。精神状態が悪ければ、自分の不幸を誰かのせいにするのは、全タイプにあると考えねばなりませんからね。逆恨みをして、どんな方法でも取り入れて相手をやっつけようとするかもしれません。

 実際にも、未解決のままの一家惨殺事件というものがありました。被害者は私からはタイプ2らしく見えました…。つまり、即座に相手を罵倒するという方法が、自分の身を守りつつ、効果的に相手を攻撃できるよい方法とは思えません。それは、怒りをその場で発散しているだけに過ぎません。冷静になり、自分の軽率な行為によって、家族にまで被害が及ばないか、熟慮して欲しいと思わざるを得ません。

 いろいろな対処法がありますが、タイプ2w1は後先考えずに突撃するタイプであるということです。それは慎重派のタイプからすれば、軽はずみなだけで、愚かな人たちに見えていることを想像して欲しいと思います。

 このようにあなただけでなく、誰もが「自分はごく当たり前の行動をしている」「ごく当たり前に怒っている」のであり、他の人たちのほうがおかしな行動を取り、変な人たちに見えています。しかし、その人たちからみたら、自分のほうがおかしな人間に見えていることを知ってください。

 

25   720     反抗的になる自分               質問者(勇)   2004/06/10

 去年の冬に大勢の前での発表についての相談をしました。あれ以来学会などで発表する機会があり少しずつではありますが、発表に慣れてきたと思います。学会の発表では発表後に質問の時間があります。そこで質問されたこと発表内容に関する批評に対して、ぼくはどういうわけか反抗的な返答をしてしまうようです。ついついそのような返答をしてしまうので、相手がさらに言い返してくることもときどきあります。もちろん、そういう場ですので討論が盛り上がるのは嬉しいことなのですが、普段は目上の人にそれほど反抗的にならないのに、どうして発表後は負けん気が起り、それを表現してしまうのか分かりません。発表後に質問タイムがあるので、発表でテンションが上がってしまうためかもしれませんが……。このようなことは、タイプ4の中でも賢さを優先する4w5のほうで起りやすい現象なのでしょうか?
回答者(りょうとうまりこ)    勇さん、こんにちは!  2004/06/11
 
 大勢の前で発表する時は、たいていの人が緊張します。慣れている人でも、多少の違いはありますが、いつもの自分ではないように感じます。また、緊張するとおかしな行動に出るのは誰にでもあることで珍しくはありません。

 緊張すると、しゃべられなくなる人もいれば、逆に流暢になってしまう人がいます。固まってしまう人がいますが、余計に堂々としてしまう人さえいるのです。

 その場合、しゃべられなくなる人は、流暢になる人を理解できませんから、その様子を見て、緊張していないと予想してしまうでしょう。固まってしまう人は、堂々としてしまう人を見ると驚いてしまい、緊張していないと考えてしまうのです。タイプが違うと、それほどに違うのだということです。それゆえ、緊張しているときの様子で、タイプがよく分かったりします。

 さて、反抗的な返答をしてしまうのは、緊張の一つの現れ方です。テンションがあがっていたからとも言えます。タイプ4は防御タイプ(7・1・4)で、緊張したり不安になると、確実に防御機能が高まります。その場合、4w5の人たちは、ウイングの性格がよく機能するようで、タイプ5の攻撃的な傾向が出てしまいます。理屈をこねまわし、しかも感情的にもなります。

 タイプ5のほうは感情的にはなりませんが、タイプ4は感情タイプ(2・3・4)なので、かなり感情的な反応します。そのせいか、冷静な「反論」や「意見の対立」というよりも、「反抗的」とか「意地を張る」と感じられるのかもしれません。

 また、5のウイングが重くなるほどに、自分のことを賢いと思うようで、議論では負けたくないという意識が強くなります。そこで、負けそうになるとか、相手が自分より上手で知識があると思うと、よけいに攻撃的になります。場合によっては、歪曲したり依怙地になり、最後は、主張がメチャメチャになることもあり、注意が必要な点です。

 なお、3のウイングを持つ4w3の人たちは、バカ丁寧な返答をしたり、遠回しな言い方で反論するほうです。また、場合によっては、表面的に相手に合わせてしまう、ごまかすとか嘘を付いてしまうかもしれません。相手のご機嫌を取ることもあり、サラリとうまくかわして、相手とぶつからいような言動を取る傾向があります。

 防御タイプは身の危険が迫り来ると過剰防衛をするタイプですが、普段とは違って、少し緊張するだけでも、いつもよりはずっと過剰な反応をします。とくに「大勢の人がいる場」ならば、人間を怖いと思うためか平常心を無くしやすく、素直な反応をしません。タイプ4は、いつもは人とぶつからないようにしているほうで、優しくて率直、誠実な人柄です。しかし、不安が募り緊張感が強くなるほどに、率直さは減り、不誠実にもなり、本心を隠したり依怙地になります。
 
 従って、5の性格を出すときは、おもわぬ事態を招く可能性もあります。攻撃的になると、多くの人たちを敵に回し、友情さえも壊れてしまい、人間関係を破壊するような恐れも出てきます。一方、3の性格を出す人たちは、不正直となり、自分を隠したり押さえつけているので、自分らしくいられず、心に不満がたまりイラツキますが、敵を作ることはなく、表面的には穏やかに人とつきあえるほうです。しかし、こちらは、その人物を避けて行くのですから、どちらのウイングの人でも、最終的には人間関係が破壊されるでしょう。

 さて、場慣れするには、場数をこなす必要があり、そうなれば緊張することも減るので、反抗的になることも減ると思われます。また、予想される質問は、できる限り幾つも想定して、回答を準備しておいたほうがよいでしょう。とくに、タイプ4以外の、仲間の中で質問をよくするタイプ2w1、タイプ7の人たちがいれば、その人たちに、あらかじめ、どんな質問が予想されるのか尋ねておくのもよい方法だと思います。なぜなら、あなたの予想できないことを、他のタイプは質問して来ますからね。

回答に対する返事     勇さんより     2004/06/12

 発表に関しての回答、納得しました。大勢の人の前ということで過剰反応をしてしまっているのですね。さらに5のウイングの影響で攻撃的になってしまうんですね。

 

26   709  頭でっかちな自分?!       質問者(勇 )  2004/05/26

 タイプ4は頭でっかちになりがちで行動することが重要だ、とよくアドバイスをいただいたので、普段から考えすぎずに行動をするようにしてみました。行動を起こすことで物事がどんどん変化していき、少し別の世界が見えた気がします。しかし、慣れていないせいか意識して行動的な生活を送っていると突然疲れてしまい、様々なことに対してやる気がなくなってしまいます。やる気がない期間はぼんやりしてしまうため、そのままやり過ごすことが多いです。せいぜい1、2週間もすればまた行動することができるようになります。もちろん周りの人たちからしてみれば、僕の行動力はたいしたことがないのかもしれませんが、それでもずっと持続させることは難しいようです。突然に疲れてしまい、ぼんやりしてしまうことは避けられないのでしょうか?
回答者(りゅうとうまりこ)      勇さん、こんにちは!     2004/05/29
 
 タイプ4は意識し出すと、そればっかりになる傾向があります。たとえば、
「考えすぎずに行動をするようにしてみました」と書いてあるのに、すぐに「意識して行動的な生活を送っていると…」と続けています。頭でっかちとなり考えてばかりでも困りますが、行動的な生活をしようと意識しすぎるのも、困ったことなのです。

 たとえば、心の持ちようで、時間が長くなり短くなったりするとよく知られています。期限まで仕事を仕上げねばならない場合、時の経つのを意識しすぎて、時は飛ぶように過ぎてしまいます。一方、一刻も早く好きな人に会いたいと思って、時計ばかり見ていると、時の歩みは遅くて、長く待ったつもりでも、5分しか経っていなかった、という経験はあるでしょう。

 また、早く大人になりたいと思っているので、子ども時代は、月日が経つのが遅いものです。しかし、加歳するほどに、月日は早く過ぎていくように感じます。全て、心の成せる技であり、心の持ちようです。時間はいつだって同じように刻まれているのですからね。人間は意識しているか、意識しないかの違いで、時間というものが長くなり短くなります。

 イヤイヤ仕事をしていると、時間は長く感じられ、楽しく仕事をしていると短くなります。バレーボールが大好きな人は、練習しても疲れにくく、時間も早く経っています。バレーが嫌いな人にとって練習時間は辛くて疲れやすく、時間も長く感じたりします。体も重く感じたり軽く感じることがあります。体重計に乗っても、メモリの針はそれほど変化していないのにです。それらも心の持ちようであり、意識の仕方に拠ります。

 原理的には同じなのです。何かを負担に感じるか感じないかは、意識するか意識しないかの違いなのです。行動的になろうとして、そればっかり意識しているので、心の負担になり、疲れてくるのではないでしょうか。

 たとえば、タイプ4に宿題を出すと、絶対にキチンとやらねばならないとなり、意識し過ぎるので、宿題に全く手を付けられなくなる場合があります。「このようになったらいいね」と、ちょっばかり助言しただけなのに、「そのようにせねばならない」と強迫されたように感じる人もいます。

「今日は、センスよくまとめているね」とちょっと褒めただけなのに、「毎日、センス良い服装をせねばならない」と受け取ってしまう人たちが多いのです。それでは周囲の人たちが、気楽に助言もできず会話もできないでしょう。

 つまり、些細なことでも意識し過ぎるために、それが心の中で次第に大きく膨らんでしまうのです。いつしか心の中で、「絶対にしなければならない」ことになり、心の負担になります。さまざまなことで、プレッシャーだと受け取りやすいのですが、その多くは、他人からプレッシャーを受けているのではありません。本人自身の心が、自分を追い詰めているのです。小さなことを大きく感じてしまうのです。感情の浮き沈みが大きく、激情的になったりするのも、意識のしすぎから来ていることが多いと知ってください。

 なお、これはタイプ4だけでなく、防御タイプ(1・7・4)に、よくある傾向です。優等生気質があり真面目すぎるところ、せっかちで待てないところ、杓子定規となり、視野が狭くなりがちな傾向もあるためです。むろん、他のタイプだとて、多かれ少なかれ、そのような体験をしているはずです。思い詰めた経験があれば、心の中で同様のことが起きているのですから、どのタイプでもあります。
 
 
689への返事に、「能動的に自分から行動すること」だと理解されたようですが、その先があります。しっかりとやるべきことはやって、心はなるべく「無心」になることではないでしょうか。やるべきことはやっても、その結果は考えない、結果は悪くても良くても、どちらでもよいという境地に至らないと、心は軽くなりません。

 何もしない時に心は重くなるように、何かに懸命になっている時に、心は軽くなれることがあります。逆もあります。何もしない時に心が軽くなり、何かを必死になってやっている時に、心は重くなってしまうのです。どちらの体験もしたことがあるのではないでしょうか。全ては本人の意識の仕方なのです。

 さて、「あまり意識しないように、適宜やりなさい」と言いたいところですが、とても無理な注文のようです。そこで、アドバイスできるとしたら、「人生長いのですから、まあポチポチとやりましょう」「これまでよりは動くように努めてはみるが、ダメな時は休憩して、無理せずにやろう」というくらいでよいのではないかということです。

 また、行動的な人でも、結構、ボウッとした時間を持っているものです。見かけよりはみんな怠け者なのです。それでなくては元気を回復させられないと思いますからね。周囲の人たちをよく観察してください。行動的だと思った人が、それほどでもないと分かるはずです。 

回答に対する返事        勇さんより     2004/05/30

 行動することに意識が向きすぎているなんて、りゅうとうさんの言われたようにオーバーな反応ですね……。極端に走りすぎてしまうみたいです。りゅうとうさんの回答文を読んだあとでもしばらくは、どうすればいいんだろう? と少し混乱してしまいました。たぶんこれまで何もしない時期か意識しながら何かをどんどんこなしていく時期が多すぎたせいかもしれません。

 

27 687  気軽に名前で呼べない自分!        質問者(なな)  2004/05/04

 こんにちは。私は昔から人を名前で呼ぶことが苦手な傾向がありました。中学生頃までは友達の名前でも呼ぶことに抵抗がありました。名前はとても大切なものだと感じます。気軽には呼べません。親しくならないとあだなでは呼ぶことができません。今まで呼んでいた呼び方、例えば名字で呼んでいたのに途中から名前で呼ぶというように変えることには抵抗があります。なかなか変更できないです。先日、付き合っている人に名前で呼んでほしいと言われました。今までは名字に君づけでした。私も名前で呼びたいと思うのですがなかなか出来ません。名前で呼ぶことについてすごく意識してしまいます。名前で呼ぶと感じがすごく変わります。恥ずかしいし、照れてしまいます。相手も名前で呼んでほしいと感じているし、私自身も名前で呼ばれたほうが嬉しいから、それに応えたいのですが、私の場合かなり努力が必要なようです。なにかアドバイスを頂けると嬉しいです。
回答者(りゅうとうまりこ)          ななさん、こんにちは!  2004/05/06
 
  人は、それぞれに自分らしい自分でいたいものです。自分らしい呼び名で呼ばれたい人がたくさんいます。つきあっている方は、 確かタイプ4だったと思いますが、「末っ子気質」ですから、子どもらしい愛らしい呼び方をされたいほうでしょう。むろん、嫌な相手には、そうはなりません。相手に拠りますからね。

 なお、タイプ4は、自分らしさにこだわるタイプなので、相手がタイプ4と分かったら、「呼ばれたい呼び方を教えて欲しい」と尋ねたほうがよいかもしれません。

 個人的な出来事ですが、知り合って数回になるタイプ1w9の女性から、唐突に「これからは、まりちゃんと呼ぶね!」と言われたことがあります。以来15年くらいになりますが、現在も「まりちゃん」と呼ばれています。親しくはなっても、いつも律儀で一定の距離を保つ人です。後にタイプ1と分かったのですが、タイプ1らしくない出会いだったなあと思っていました。

 しかし、あなたからの質問文を読んで、やっと彼女の動機が分かって来たように思います。たとえば、相手の呼び方を最初に決めておくと、その後が楽になると思われます。人に親しみにくいほうであれば、なおさら出会いの頃に呼び方を決めておくのは、良い方法だと思います。彼女は自分をよく知っている方でしたから、知り合いたちに愛称を付けることで、自分の打ち解けにくさをカバーしていたのかもしれません。

 タイプ1は真に誠実な人柄ですが、打ち解けず親しみにくいイメージが強く、硬さが前面に出ている人(特にウイング9のほう)が多いようです。ですから、親しみやすいイメージを作って欲しいと思います。緊張したり恥ずかしくて呼べないという気持ちは分かります。しかし、相手の気持ちも考えてみてください。また、相手の気持ちを考えられるようになれば、自分の気持ちを、相手も大切にしてくれる、ということに繋がって行くのではないでしょうか。

 ところで、相手を尊重するということは、とても大切なことです。とかく、自分と価値観の違う人は、おかしな人物に見えたりしますが、すぐに判断したり、批判的に見ないようにしたいものです。

 さて、自分も尊重されたいのであり、相互で良い関係作りをするためには、心の中で尊重しているだけでは、相手に伝わりません。「努力の人」というのが、タイプ1のもっともタイプ1らしいところです。どうか、名前で呼べるようにちょっとは努力してください。

 タイプ1もタイプ4と同様に、変化にすぐに慣れるほうでなく、新しいことを前にすると緊張しやすいタイプです。この場では、タイプ4によくアドバイスしていますが、タイプ1と4はとてもよく似ているので、タイプ4にアドバイスしていることは、とくに注視してください。

回答に対する返事      ななさんより         2004/05/08          

 よきアドバイスをありがとうございました。とても参考になりました。りゅうとうさんのおっしゃるとおり、彼はタイプ4と判定して頂きました。「子どもらしい愛らしい呼び方をされたいほうです」とありましたが本当にそのとおりです。「なんて呼んだらいい?」と尋ねたときの答えが、子どもらしい愛らしいような呼び名で、その時、わたしはその呼び方は子どもっぽくて嫌だなと思いました。一度はこのままでいいやと思いましたが、りゅうとうさんのアドバイスを読んで考え直しました。彼のことを尊重し、彼が呼ばれたい呼び方で呼ぼうと思います。「努力の人」と言われるとおり、名前で呼べるように努力します。

 

28 625     自分は 会話がうまくなりたい!            質問者(HalfSoul)   2004/02/18

 多人数の場で、「場を盛り上げよう」と努めて話し掛けてくれる人がいます。本人は「ネタを振っている」と言います。皆で楽しく過ごせるよう気を遣ってくれているのだなと思いつつも、うまく答えることができません。つい真面目に受け答えしてしまい、一問一答のような、面白みのない会話になってしまいます。どのように工夫したら、機転の利いた受け答えができるでしょうか。気持ちの上のことでも、会話上のことでも、何かアドバイスがあれば、いただければと思います。よろしくお願いいたしします。
回答者(りゅうとうまりこ)     HalfSoulさん、はじめまして!  2004/02/25

 上記の方は、あなたに話のネタを振って、みんなの会話の輪のなかに誘いこもうとしているようです。しかし、どんなネタを振ると、あなたがみんなの中に溶け込み一緒に楽しめるのか、よく考えて
「ネタを振っている」のではないようです。あなたを気遣っているつもりのようでも、現実にはうまく行かないのですから、よいネタを振ってはいません。いわば中途半端にしか気が利かず、中途半端な気遣いをしているので、誰かが浮いてしまうようなネタを出しているのです。

 一方、あなたも、中途半端な気持ちで会話に加わっているのではありませんか? 仲間外れにされたくないが、親しくなりたい気持ちもなく、理解し合えるとも思っていないのではと予想します。会話には加わりたいが、警戒しているなどです。本当に知り合いたい人たち、自分のことを知って欲しい人ならば、懸命に語り出すのではありませんか。

 もしも、面白い会話をしたいというならば、まず自分にとって面白いことを見つけてください。趣味でも読書でも、スポーツでも、なんでもよいのです。読書好きならば、本を読んでどれほど楽しめるのかです。楽しんで読めるようになると、その楽しかった話を人に話すことができます。スキーを十二分に楽しめたら、その面白さを語りたくなるものです。

 私の中学3年の国語の先生は、夏目漱石が大好きだったようです。漱石に関する本の話はとても面白くて、他の先生の話は全て忘れてしまいました。このように、本人が好んだり楽しんでいなければ、他人にとっても楽しいものにはなりません。たとえば、「お笑い」も、みんなを笑わせようと意識して、技巧ばかり目立つものは、あまり楽しむことができません。素直に笑えません。

 友だちが欲しいと、よく相談を受けますが、どんな人とでも友だちになれるのではないと思います。興味や関心などが似ているか、共通の話題を持てる人なのか、相手の人柄などもよく観察して、その上で慎重に選ぶようにしてください。気持ちよく会話ができそうにもない人ならば、近づかないほうがよいと思います。もしも、あなたが、多人数で会話すると緊張してしまう人であれば、多人数の集まりには顔を出さないように注意すべきです。

 緊張しやすい人でも、親しい少人数の会話なら、リラックスして面白い話ができたりします。つまり、あなたが、あなた自身を知らないので、自分の身を守る方法を見つけ出していないのです。自分を知らないと、自分に合わない職業に就いてしまい、それで辛くなったりしますが、それと同じように考えてください。

 機転の利いた受け答えができるようになるには、「自分に無理をしない」ことが一番に必要です。場慣れしたり親しくなっていないと、そのような受け答えはできないものですからね。気楽に素直な自分を発揮できたら、会話もスムーズにできるようになると思います。従って、相手の人柄などもよく見て、警戒せずに自分を率直に出せる場なのか、さきに見極める必要があります。

回答に対する返事           HalfSoulさんより  2004/02/26

 お忙しい中、初心者の質問にも丁寧にお答えくださって、どうもありがとうございました。「会話には加わりたいが警戒している」などその通りで、鋭いご指摘に感服しました。また「自分に無理をしない」という言葉には、大変安心感を覚えました。確かに少人数の場の方が落ち着くのに、どんな人や場にも適応できるようになりたいと、自分の資質を無視した望みを持っていたようです。「面白いこと」というと、エニアグラムの話を親しい人にはよく話してしまいます。相手にとって自分ほどの関心事か分からないので、話しすぎては後悔するのですが。話すに値するだけの正しく深い認識を持つべく、また自分自身を知るためにも、これからも竜頭さんの理論に親しんでいきたいと思います。

 

29 610       性格改善できますか?              質問者(しずく)  2004/02/09

 はじめまして! 私はタイプ4の者です。とっても人の目が気になってしまう性格で、2年いる職場でもなかなかリラックス出来ず、硬くなってしまいます。自意識過剰、と人にも言われてしまい自覚もしています。女性ばかりで気の強い人たちの多い中、うまく自分を出せないんです。人と視線を合わせるのも苦手になってしまい、同僚に「変な人」と噂されているのを聞いてしまいました。辛いです。どうしたら人目を気にしないでいられるのでしょうか? 性格改善できますか?
回答者(りゅうとうまりこ)      しずくさん、はじめまして!  2004/02/11

 まず、あなたがタイプ4であると、こちらには分かりません。あなた自身の判定が当っていない可能性もあると思ってほしいのです。なぜなら、それほどタイプ判定は難しいからです。また、あなたが書いて来たような悩みを持つのは、全タイプにありそうだからです。

 たとえば、最も自信満々でごう慢に見えるタイプ8でも、自分は傷つきやすくて、臆病で小心者で、他人の目ばかり気にして神経質だ、などと雑誌の手記などに書いています。タイプ9の方も、タイプ判定依頼の時に、上記と同じようなことをよく書いてきます。タイプ2の人でも、自意識過剰で自分を出せないとか、自分は小心者で、変な人と言われたり、人目を気にして苦しいと言います。

 つまり、人目を気にせずにいる人など皆無なのです。決して人目を気にしないでいられるようにはなりません。それは不可能なのです。逆に、人の目を気にするからこそ、人は自分をコントロールできます。わがまま一杯なことをしてはいけないと自戒したりできるのではないでしょうか。

 社会が一応は平穏に保てるのは、人目を気にする人たちばかりいるからです。服装に注意したり、不潔にならないようにするのも、人目を気にするからでしょう。人目を気にして、盗みや悪いことなどをしないのです。人目を気にするから交通ルールが守られています。もしも、そうでなかったら、交通事故はもっと増え、不法投棄ばかりして、社会の秩序は維持できず、ゴミ溜めみたいな町になっているとは思いませんか。

 なお、防御タイプ(1・7・4)の方は、他のタイプよりも、人目を気にする程度が強いと分析しています。しかし、だからこそ人前では優等生を自然に演じてしまいます。むろん、優等生を演じるのが辛くなったりもします。

 しかし、だからこそ、謙虚で誠実で申し分の無い人物に見えたりするのです。だからこそ、人々から評価され支持されるのではないでしょうか。だからこそ、攻撃されずに身の安全を確保できます。人目を気にしなくなったら、良いところがなくなってしまう恐れがあり、危険度は増します。危険な目に遭うよりは、変な人と噂されるくらいで済むのなら、そのほうが良いのです。つまり、性格改善などする必要はないのではと考えることもできます。

 

30  582   戦えない、逃げられない自分    質問者(ネイチャ−キッド) 2004/01/09

 自分では攻撃的な人間だと思います。でも、相手の立場で考えるとそうかもしれないと思い、戦うというところまでできません。かといって、さっさと逃げ出すこともできません。問題が大きければ大きいほど、その場に立ちつくす自分がいます。自分としては早く問題を解決したいし、問題が長引くと周囲の人間からも責められ、二重に苦しむことになります。つい最近、夫婦間の問題が一年以上かかって終結しました。周囲の人間に随分と迷惑かけてしまいました。戦えない、逃げられない人間は問題が発生した場合、どのように対応すればいいか教えて下さい。
回答者(りゅうとうまりこ)   ネイチャ−キッドさん、ここでははじめまして!

 何をもって「攻撃的」というのか、それがなかなかに難しいとは思いませんか。また、あなたが攻撃的だと思っているところは、他の人からはそのように見えなかったり、その逆もあったりしますからね。

 問題が大きいと、なかなか決断できにくいもので、それは誰にとっても同じです。ただ、誰もが自分らしい解決法を自然に選択しているのではないでしょうか。そして、物事を決めるのに時間のかかる人は、心の切り替えができにくいのですから、時間をかけるほうがよいのであり、それがその人らしい対処法であると思われるのですが。
 
 次に、問題が発生した場合の対応策というよりも、「人の生き抜く方法」として考えて欲しいのです。その場合、戦うことか逃げるしかないのでしょうか? たぶん、一番よいことは、あまり傷を負わないやり方、デメリットの少ない方法を採用したほうがよいのでは。

 たとえば、ある状況では攻撃したほうが、デメリットが少ないと判断したなら、しっかりと攻撃すべきでしょう。別の状況は、素早く逃げたほうがデメリットが少ないというなら、ぜひとも逃げるべきでしょう。あわてることはない、しばし様子見て、時間かせぎをしたほうがよいというなら、そうしたほうがよいのです。

 しかし、人間は、本能的に元々に脳に入っているソフトしか使えないので、そのソフトの作動するままに行動してしまうのではないとか思います。それゆえ、状況に鑑み一番にデメリットの少ない行動を選択できないのではと思います。

 
「その場に立ちつくす自分がいて、責められ二重に苦しむ」とありますが、あまりにも早く行動を起こしたために、何かを失してしまい、もう少し粘って我慢すれば、喪失しなかったとか、破滅しなかったということもあると思います。短気な人たちは、取り返しのつかないことをして、大切な人を失って二重に苦しむのかもしれませんよ。

 決断や行動が遅い人たちは、遅きに逸して問題をこじらせ広げてしまい、人から見捨てられ責められて二重に苦しむのかもしれません。そして、自分は結構、うまく器用に難関を突破したと思っている方でも、後悔と自責の念で苦しむことがあるかもしれませんからね。

 従って、どんな行動を取ったとしても、それなりに苦しい目に遭っているのではないでしょうか。また、どの戦略にも欠点や弱点があり、完璧な不敗の戦略を持っている人などいないと考えられます。人間には自由意志などないと、私は時々思うのですが、それは上記のような場合によく考えさせられます。

 できるならば、自分を生かす方法、自分を活かす戦略、できるだけデメリットの少ない方法を探して、適切な手段を探し、時機をみて、冷静かつ慎重に実行できるのが、最も賢明なのではと思います。

 結論的に言うならば、「戦うか逃げるか」という二者択一などは、人生にはそれほどは起きないと思いますが。二つの方法しかないと短絡的に考えるのは賢いとは言えず、なるべく避けるべきだと思います。自分を大切にして、その自分を生かし活かせる最もよい方法を考え出すのが重要だと思います。

 これからまだあなたの人生は続きますから、体勢建て直しをはかってください。60歳で夫と離婚して、それから自分らしい人生をはじめたという女性を知っています。幾つになっても、希望はあり、それは作り出した人、望んだ人だけが手にするものではないでしょうか。問題が発生した場合、解決策を幅広く冷静に選択することが肝要ですが、生き方も多様であり、選択の幅や視野を広げられるようにして欲しいと思います。

 また、弱い人間ならば逃げてもよいのであり、相手に迷惑をかけてもよいのです。ヒトは自分を守るようにできていて、他人を守るようにはできていません。それが自然の摂理なのです。もっともいけないことは、自分を大切にしない!ということではないでしょうか。自分を本当に大切にできる人だけが、他人に迷惑をかけない行動ができると思うのですが。たとえば、自暴自棄になっている人が、最も他人に迷惑をかけていると考えられます。


回答に対する返事        ネイチャ−キッドさんより   2004/01/10

 早速の回答ありがとうございます。自分は確固たる信念をもって意志を突き通すというより、どちらでもいいと選択出来ない自分がいます。そんな様子をみて二者択一的な言い方を身内にされ続け、自分もそういうものかと思っていました。竜頭さんから指摘されるまで気づきませんでした。戦ったり逃げたりできない、あいまいな自分はいけないと思っていたのが払拭されました。問題が早く解決してもデメリットがあるのも理解できました。竜頭さんのエニアグラムに出会ってから、以前より自分を好きになりました。これからは自分を大切にできるようになりたいです。

 

31   566         無口を克服する方法 ?     質問者〔みずほ先生〕      2003/12/20

 こんにちは。私は自分の無口なところが嫌いです。いつも、どこでも、無口です。なぜなのか、自分でもよくわかりません。そのせいか、いつも頭の中で誰にでもなく言葉を発しています。新しいバイト先など初めて会う人達ばかりの場所では、ほとんど自分から話しかけることはありません。心に見えないバリアーがあるようです。私は、恐らく他人を見下しています。周りの人間の会話がくだらなく聞こえます。反面、会話に加わりたいとも思っています。自分の様々な思いの内を伝えたいのですが、相応しい相手が見つかりません。私が変わらない限り、相手などいないのかも知れません。しかし、文章では割と簡単に、思っていることが伝えられます。この質問も、口頭では上手く伝えられないのではないかと思います。無口は辛いです。周囲にたくさん人がいるのに、自分だけひとりぼっちです。タイプ1、5、9の方々にも無口な人は多いそうですが、タイプ4とは無口である理由、無口な自分への思いが違うのでしょう。タイプ4w3である私は、どのように無口を克服すればいいのでしょうか?
回答者〔りゅうとうまりこ〕        みずほ先生、お久しぶり!  2003/12/21

 無口な人たちが、同じような性格ではなく、そうなる要因も違うということは分かっていると思いますが。たとえば、言語能力が低いために、語彙も少なくなり、話下手になりやすく、それで無口になる人もいます。さらに話したいという欲求が少ない人もいると思います。これはタイプ9の人たちに多いのですが、饒舌なタイプ9も少なくありませんからね。

 タイプ5ならば、あなたと同じように周りの人たちの会話がくだらなく感じ、見下しているのかもしれません。また、自分のことを知られたくない、理解されたいという欲求が少ないために、無口になりやすいタイプです。ただし、いつも書いてますが、グループとしてみたら、この傾向はありますが、個人差のほうが大きいものです。

 タイプ1も無口な人が少なくないのですが、タイプ4と同じで、人に対してバリアを張っているので、会話に入りにくいためと考えられます。しかし、このタイプも、口から生まれたのではないか(とくに1w2に多い)と思うほど、おしゃべりな人もいますからね。そして、心にバリアを張りめぐらせているとしたら、それは警戒心が強まっているのではないでしょうか。

  ところで、
「無口を克服する」という発想は必要ないのではありませんか。無口でも、みんなから信頼されている人がいます。うまい会話ができなくとも、人の輪の中で自然に溶け込んでいる人もいますからね。そんな人を発見したら、よく観察してください。人を見下してはいませんし、人に対して過度な警戒心も持っていません。本当にうまくやれている人は、人々を暖かい気持ちで見つめている人ではないかと思います。

 あなた自身、暖かい眼差しで見つめられたら、その人には警戒心を無くしてしまうでしょう。安心してつきあえるとは思いませんか。自分をありのままに受け入れて欲しいと思ったら、まず、あなた自身が、どんな相手であっても、そのままの存在を受け入れられるようになることだと思いますが。

 また、下らない会話も上品な会話も、バカな世間話も、賢いウイットに富んだ会話も、それほどの違いは無いとは思いませんか。高尚な話をする人たちに、貧困な精神がかいま見えたりします。阿呆っぽく見える人のなかに、気位の高さや価値観の豊かさを感じさせられたりもします。

 どんなことも、比べ方で、苦しくもなく楽にもなります。人と自分を比べるから、優位に立ったり、自分をダメな奴に感じてしまうだけではないかと。それよりも、人とつきあうにも手順があることを知ってください。また、その場にいる人たちの表情をよく観察してください。会話の流れもしっかりと意識してください。上手な会話ができる人がいたら、その人をとくにじっくり観察してください。そして、取り入れられるものを探してください。
 
 タイプ4の中には、周囲の人たちを全く見ていない人がしばしばいます。見られている自分を意識しているだけで目の前の人たちは見ていないのです。それでは周囲の人たちとうまくつきあえるはずはありません。これは、タイプ1とタイプ2w1でウイング1の重い人たちにもよくあるケースで、周囲と違和感のある言動をしており、注意して欲しいことです。

 無口というだけで嫌われるということはありません。饒舌な人のほうが嫌われることもあります。問題は、あなたが周囲の人たちに、警戒心を強めすぎているのではないかということです。そんなあなたを見ると、怖くなって話し掛けられなくなるとは思いませんか。人はみな臆病で小心者なのです。
 だから、怖い人には話しかけられず敬遠してしまうのです。あなたも、人が怖いので、敬遠しており、人からも話し掛けられないようにしているのではありませんか。無意識にしていることで、意図していないかもしれませんが……。
 
 おしゃべりに興じている人が、孤独を感じていることもあります。表面的にうまくやれているように見えても、内心では戦々恐々としている人がいます。人それぞれなのです。

 J・F・ケネディの言葉として有名ですが、「国が自分に何をしてくれるのかではなく、自分が国に何ができるかを考えて欲しい」があります。
「自分の様々な思いの内を伝えたい」とありますが、相手の思いをしっかりと受け止められる人に、まずあなたのほうがなってください。

 あなたが相手を理解したい、相手を知りたいという気持ちがあれば、やがて、相手のほうも、あなたを理解して受け入れてくれるのではないかと思います。無口であっても無くても、そんなことはどうでもいいことのように思いますが。 
回答に対する返事          みずほ先生より     2003/12/21

 回答ありがとうございました。私は、自分しか見ていない人間であることをよく知っています。自分をまず理解してほしいという欲求が強く、相手を理解したいという欲求は弱いことも自覚しています。やはり、それが問題なのですね。私は自分のことしか考えていません。他人を、まずは敵として見ています。そうなった要因は、過去の体験にもあるとは思います。ある時期はさらに他人を否定的に捉え、家族でさえ敵に見えたこともあるほどです。傷つけられるのが怖いのでしょう。人との関わりを断ち切っています。しかし、私も人を好きになりたいです。人と上手に付き合える人が羨ましいです。心のバリアーを取り除きたいのですが、それが何故か困難です。警戒心を無くすにも、順序は必要なのではないでしょうか。いつか、人を受け入れられる人間になりたい、そう思います。そのためにも、もっとエニアグラムを学ばねばならないのでしょう。
再回答〔りゅうとうまりこ〕        みずほ先生へ    2003/12/22         

 大変にありきたりの、あなたにとって既に分かっていることをアドバイスしたに過ぎないようです。失礼してしまってごめんなさい。そこで、あなたからの返事も考慮して、再回答したいと思います。
 過去の体験から、他人を全て敵として見ているとしたら、その苦い体験から学ぶ必要があるとは思いませんか。そのようにまで至った原因を知らないと、同じ辛さを味わう可能性があります。また、真の原因を知ると、心の傷も少し癒されるものです。できたら、そういうことを知らせてください。

 そして、生きている以上、人との関わりを完全に断ち切ることはできません。また、全ての人を敵にしているという時ほど、本当は狂おしいほどに人を求めているのではないでしょうか。そのように心が激しくなると、ほんの少しの優しさに出会うだけで、その相手を全面的に信じ込んでしまう傾向が強まります。同時に、そんな時ほど、その人物から少し注意されただけで、深く傷ついたりもします。実に、人とのつきあい方のバランスが悪くなってしまうのです。そして、歯車が悪い方向にズンズンと進んでしまうかもしれません。

 良い方向へ進む歯車に乗るようにしてください。そのためにエニアグラムを活用するならば、タイプ9の人と友人になると、まず傷つけられるような出来事に出会わないでしょう。なぜなら、タイプ9はハト派戦略タイプだからです。タイプ4も基本的にはハト派タイプです。性格がそうとうに違うので、理解し合うには難しい相手かもしれませが、傷つく心配だけはせずに済みそうです。暖かい心の通い合いができる友人が一人でもできると、あなたの心は安定するようになり、激しくなりにくいでしょう。

 順序があるとしたら、やはり、付き合う人が安定型のほうが良いのであり、同じように激しい人たちと接すると、よけいに嵐を招きます。たとえば、タイプ4同士は最も理解し合える相手なのですが、どちらも激しくなりがちで、どちらも傷ついてしまうことがあるようです。むろん、状態の良いタイプ4同士はこのうえない親友にもなれるでしょうが。

 タイプ9を「オアシスの人」と当会では呼んでいますが、どのタイプの人たちにも、適度に合わせられる人たちで、安定型であり、安心してつきあえる人たちが多いのです。むろん、状態の良くないタイプ9は避けねばなりませんが。

 周囲にいる人たちを一括りにして、敵だとみなしているようですが、あなた自身、他の人たちと同じ人間には見られたくないはずで、一括りされるのは嫌だ思います。よく観察して欲しいと言ったのは、そんな意味もあります。

 精神状態の悪い人は、他人を傷つけやすくなっていますから、周囲にいる人たちの精神状態をできるだけ早い段階で察知して、できるだけ避ける必要があります。次に、タイプ判定できるようになれば、警戒心を抱く必要の無い相手なのか識別できるようになり、つきあいやすい相手なのかも早目に分かるようになるでしょう。

 あなた自身が楽になり安定するためには、まず周囲にいる人たちを、「よく観察することが最も必要不可欠なことである」とアドバイスしたいと思います。警戒心でバリアを硬く張ってしまい、緊張してしまうので、気楽に会話できにくくさせていると考えられます。

回答に対する返事              みずほ先生より  2003/12/23

 再回答していただき、ありがとうございます。他人を敵として見ていると言いましたが、少し過剰な表現だったようです。今日、私用で数人の人と知り合ったのですが、意外と早く打ち解けることができました。りゅうとうさんの回答を読んでよく考えたことも、原因のひとつかも知れません。相手が自分を傷つける恐れがあまりないことがわかると、多少は気が楽になりました。どうもありがとうございました。

 

32   551     自分が嫌でしょうがない  質問者〔クルーズ 軍曹〕 2003/11/28

 今回の質問、勝手ながらかなり個人的なものになりますが許してください。僕はよく他人に叱責されたり馬鹿にされたりします。ほとんどの人が、付き合ってゆくにつれてだんだん俺を見下していきます。最初は対等な関係ですが、急接近して馬鹿にされて自分から下がる...毎度のパターンです...中学も高校も...自分の存在意義ってこんなに小さかったんだなぁって思います。だから、ものすごく今、辛いです。そして、寂しがり屋でぶっきらぼうで話す声が小さいから周りにかき消される。そんな自分...地味なくせにプライド高いし、このままだったら一生一人かも。それがものすごく怖い。ここのタイプ4を読んで妙に納得したのは気のせいでしょうか。僕は思います、タイプ4はいろんな意味でハンディな性格なんだと。僕はタイプ4はかわいそうだと思います。短所がほかのタイプと比べてキツイです。9つのなかで一番惨めな思いをしているのは4ではないでしょうか? 僕は自称4ですが、もう嫌です。こんな無意味な自分。どこからこんなに涙が...竜頭さんの意見を聞きたいです。ついでにこんな僕に喝でも入れてやってください。御願いします..。
回答者〔りゅうとうまりこ〕     クルーズ 軍曹、はじめまして!   2003/11/29

 まず、あなたがタイプ4であるのか、この文からだけでは判定できませんので、タイプ4の方だとみて、ご返事できません。つぎに、
「タイプ4はかわいそう」だと思ったことは一度もありません。むろん、かわいそうなタイプなど有る筈はないのです。

 実は、タイプ4を寂しがり屋だといつも書いてますが、タイプ8だとて、寂しがりです。タイプ5だとて同じで、さびしがらない人間は一人もいません。プライドはどのタイプも高いのです。一生一人かもと不安になるのは、青春期なら多くの人たちがそんな想像をしていると思います。

 タイプ4がハンディな性格だと読み取っているのは、あなた自身なのです。もしも、ハンディな性格があるならば、全タイプがハンディを抱えています。全タイプが精神障害者だと言えるかもしれません。

 当会の講座を受講したタイプ4の人たちは、「タイプ4でよかった」という人ばかりです。そして、あるタイプ9の人も、「タイプ9でよかった」と言いました。タイプ7も「タイプ7でよかった」などと言います。その他のタイプも、そのように言う可能性はあります。全タイプに確かめたのではないのでわかりませんが。

 他のタイプに憧れたり、羨ましがったり、他のタイプを嫌ったりしているのならば、それは性格というものを全く理解していないのではと思います。

 自分を真に理解するようになると、どのタイプの人も、「自分のタイプが一番に良い」と思うのです。そこまで到達していなかったなら、少しも当会のエニアグラムを学んでいない人だとみなします。つまり、自分を知らない人たちが、自分に対して不満タラタラとなるのです。自分に不満ある人が、他の人を羨ましがり、怖がり、嫌うのです。従って、自分を知るということは、自分の欠点から解き放たれることを同時に意味しています。

 全ての人たちが大切な人類の一員であり、存在意義があり存在価値があります。もし、ある一人の人間に存在価値が無いというならば、全てのタイプ、すべての人たちに存在価値がありません。地球上の他の生物にとって、人間は一番の天敵で、撲滅したい生物で、よくよく考えたら、人間なんて全く存在価値がないほうです。

 では、ご要望に答えて喝を入れます。自分の存在価値は、自分が見つけるものです。他の誰かが、あなたのために、存在価値を見つけてくれたりはしません。どんなに待っていても、幸福という雨が降ったりはしません。弱虫な自分に涙して、ずっと泣き続けて一生を過ごしてください。
 あなたが自分のことで泣くとしたら、それは存在価値を見つけたいと思っているから泣くのではありませんか。プライドがあるから、涙するのではありませんか。あなたのなかにある本当のあなたは、懸命に自分の存在価値を探せと言っています。涙の意味をよく考えてください。

 

 

33 549  自分に悩んでいます      質問者〔みさく〕  2003/11/26

 こんにちわ、みさくです。先日、友人と海外旅行に行った際に友人に対して、とてもひどい事を思う自分に悩んでおります。飛行機の座席が私のマイルグレードでアップして、ビジネスクラスにアップされたのですが、友人のそぐわない外見の格好や、話し方などにとても恥ずかしく、その場にそぐわない人間を連れている自分も、そのような人間に見られるのが嫌でたまりませんでした。レストランやショーなどに出掛けてもです。彼女とは学生時代からの仲良しですが、その事があってから、ある程度の場に一緒に行く気になれません。 友情関係を壊してしまいそうです。予断なのですが、小学生の時にクラスで家族参加の果物狩りがあったのですが、当時妹がとても太っていた為、私は母に「妹を連れて行くなら私は行かない!」と言ったそうです。こんな事を思う私は異常なのでしょうか? アドバイス頂けますでしょうか。宜しくお願い致します。
回答者〔りゅうとうまりこ〕        みさくさん、こんにちは!    2003/11/27
 
 子のなかに、母親がダサイ格好をして授業参観に来るのを嫌がる、という話は、チョクチョク聞きます。家族と一緒に出歩くのを嫌がる子もしばしばいます。しかし、友人の外見や格好にまで広げて考える人はそれほど聞いたことはありません。しかし、心の中ではそんな気持ちになっている人たちは結構いるのではないでしょうか。ですから、異常だとは思えません。

 ところで、家族とは絶交することはなかなかできませんが、友人に不満があるなら、付き合いを止めればいいわけですからね。また、その場にそぐわない友人ならば、そのような場に同行しなければよいのではないでしょうか。

 服装などもTPOに合わせるのですから、TPOに合わせて、同行する友人を選択すればよいのではありませんか。たとえば、クラシックの音楽会に行くのに、クラシックに興味のない友人を誘う人はいないでしょう。

 不思議なことですが、なぜかタイプ2w1の方たちのなかに、そのような訳の分からない付き合い方をする人たちがしばしばいます。

 さて、「ボロは着てても、心は錦」というではありませんか。「立派な服装をしてても、心はボロボロ」よりも、「ボロを着てても、心が錦」のほうがよいのではありませんか。

 私の友人で、リサイクル品でかつ質素な服しか着ないと決めているタイプ1の男性がいます。よく学び人柄は謙虚です。いつも貧しい人たちの側について代弁などもしています。まさに「心は錦」で、とても尊敬しており信頼もしています。知人の通夜なども、いつもの服を着て運動靴です。講演などもしますが、その時も同様の服装です。オペラ鑑賞に同行したことがありますが、その時も同じ格好でした。たいてい、いつもその場にそぐわない格好をしていますが、それが私にはとても格好よく見えます。

 ところで、タイプ2の成長の方向はタイプ4です。タイプ4は謙虚な人たちが多いのですが、タイプ2は謙虚になりにくい人たちです。欲望が強くて、ウイング1はとくに上昇志向の強い人たちが多いようです。成金趣味的で派手で華美な服装をしたがり、リッチであると、それを誇りたがる人がいます。タイプ判定依頼もよくありますが、成績優秀であったなどと、一つ二つは自慢話が入っています。

 一方、タイプ4が自慢話をすることはめったにありません。とくに成長しているタイプ4は、リッチさを誇るのを卑しく感じて、外見で人間性を判断することを恥ずかしいとさえ思うような人たちが結構います。タイプ2が成長すれば、このタイプ4のような価値観を持つようになるでしょう。
 
 しかし、これまた不思議なことに、場にそぐわない服装や振る舞いをして、タイプ2w1の人たちに顰蹙〔ひんしゅく〕を買うのは、タイプ4、とくにウイング5の人たちに多いのですからね。 つまりは、タイプ2が成長するとは、ひんしゅくを買う側の人たちの気持ちを察しられるようになることではと思いますが。

 タイプ2の後退の方向のタイプ8は、さらに上昇指向の強い人たちで、リッチになることが生きる目的にさえなる人が多いのです。また、外見を飾るのを重要視しており、人を見下して見ることの多い人たちです。しかし、場にそぐわない格好も平気でする人たちですから、その点ではタイプ2w1とはだいぶ違うみたいですが。 
 

 

34  421  自分の良いところが見つからないが  質問者(魔王Z)  2003/06/11
 
 はじめまして。僕はタイプ4と判定されており、自分もそれで納得しています。納得はできても依然として自分の性格が嫌です。自分を好きになれないのですがとくに臆病で神経質なところ細かいことばかり気にしているところなどは、なんとかならないのかと、どうにもならないのに自己嫌悪の塊です。どうしたらここから抜け出せるでしょうか?
回答者(りゅうとうまりこ)          魔王Zさん、はじめまして。 2003/06/12

 自分の欠点のほうばかりに意識が向いているみたいですね。ところで、欠点というのは、本当に欠点なんでしょうか? 欠点を裏返すと長所になるということを知って欲しいと思います。

例えば、臆病な性格となると、ケンカが怖いので、ケンカにならないように用心するという性格も併せ持っているものです。また、そうなる前に避けてしまう場合もあります。また、口先だけでも謝っておけば、意外と衝突を回避できるものです。

 逆に、大胆で怒りっぽい性格ならば、ケンカになりやすく、相手を傷つけたり自分も傷つく恐れがあります。事態がますます深刻化する可能性もあります。そのような人はとかく謝れない性格ですから、意地を張ってしまい自ら窮地に陥ったりもします。

 「臆病」とは、「ハト派」です。タカ派とハト派が対決した場合、確実にタカ派が勝つとは限りません。ハト派というのは、「弱い」ということではないのです。いわば平和路線であり、多くの人たちの支持を得られる方法なのです。

 攻撃タイプ〔8・2・5〕は、タカ派に該当しますが、タカのように攻撃的だからといって、「強い」ということではありません。上記したように、事態を悪化させることもあると考えねばなりません。実際、攻撃タイプの人たちが全て幸福な人生を送っているとは考えられません。また、「強い」のではなく、単に「きつい」性格というに過ぎず、それで、自分や他人を苦しめる場合もあるかもしれません。長所だと思っていたことが、短所になってしまうよい例なのですが。

 「性格=自己防衛戦略である」というのが、当会の考え方です。臆病という性格が自分を守っていると考えてください。臆病で神経質な性格を嘆くのではなく、その性格であることは変えられないのですから、ハト派として何をしたら最善なのか考えて欲しいと思います。自分はどんな対策を立てられるのか、ハト派として手を打てるとしたら、何があるのか、それを探すほうが現実的であり建設的です。

 自分の性格を「活かす」というのは、「欠点こそ長所なのだ」と認識することではないでしょうか。発想の逆転をして欲しいと思います。