Step.2 枝を整える(播種後2年目7月)
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枝が伸びてきた種木です。
上から第1枝、第2枝、第3枝が目立ちます。
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反対側からみた種木です。
一番下に第4枝があります。バランスからこの枝を伸ばさなければいけません。
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第2枝、第3枝に針金かけをして、横に伏せます。
針金かけは、ただ単に枝を誘引するだけのものなので、緩やかにかけます。強くかけると柔らかいバオバブの幹にキズがついてしまいます。
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第1枝、第2枝、第3枝を剪定します。
特に第1枝は、力があるので、短めとします。
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枝をたくさん出させるために、「葉刈り」をします。
写真の黄色線の場所に枝が欲しいところです。
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上から見た姿です。第2枝、第3枝が、左右に張っているだけで奥行きがまったくありません。
第1枝、第2枝、第3枝を剪定することにより、第4枝へ力を向けます。
この後、日光には十分当てて、徒長させないようにします。せっかく枝が伸びてもひょろひょろな枝ばかりではお話になりません。
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上の写真から20日程度経過したものです。どうでしょうか?らしく見えてきましたか?
枝は、どうしても一番上のものに力が入りますので、第4枝へ力を向けるために、強い枝が出てくれば摘芯します。
幹に出てくる小さな芽は、将来的に枝に仕立てるかもしれませんので、大切にします。
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反対側からの写真です。
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今後は、こういう形に枝を整えます。
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Step.3 小枝をつくる(摘芯)(播種後2年目8月〜9月)
バオバブは、成長期には、Step.2で整えた枝から次々と萌芽します。枝にするもの以外は、次々と摘芯して樹姿を整えていきます。
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小枝は、葉2枚から3枚を残して摘芯します。(写真中黄色の線の位置)
下の写真の小枝では、途中から徒長が始まっているので、その部分から摘芯しています。
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Step.2での枝の剪定箇所には腋芽が伸びてきていますが、上の写真の様に一部枝が残っているので、腋芽がある程度大きくなったら、黄色の線の位置で切っておきます。(左下の写真は、切った状態)
これを行なうためには、盆栽用の「又枝切り」が使いやすいのですが、一般家庭にある道具ではありませんので、無いのであればニッパやハサミを使うしかないでしょう。
ギリギリまで切断するので、切り口には癒合剤を塗布しておくといいでしょう。
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Step.2と同じ種木。Step.2の最後の写真から約20日経過したもの。
だいたい思うところに枝もでき(余分な枝もあるが・・)、小枝も充実してきています。
樹高は30cm程度です。
種木は、Adansonia digitataですが、この種のいいところは、萌芽力があり、仕立てやすいところです。
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上と同じ種木。上から約15日経過。
一部枝の針金かけをしたもの。だいぶ温度も下がったので、今年の作業も終わりです。
冬季に枝の枯れ込みがおきないよう注意して冬を迎えます。
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Step.4 冬の構想(播種後3年目1月)
冬は、バオバブの落葉休眠期なので何もできません。(余計なことをすると、樹液が濃いので枝が折れやすい。)
落葉しているので、枝ぶりがよく分かります。この時期に、じっくり眺めて、次の成長期に向けた構想を練っておきます。
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次の成長期に行なう仕立ての構想
○伸びた枝は、針金をかけて伏せたり、予定のところまで伸びれば、敵芯して小枝を作ります。
○伸びた小枝は、細い針金をかけて伏せます。
○小枝のある枝には若干強めに針金をかけて、曲を作ります。
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Step.5 整枝(播種後3年目5月〜6月)
春、萌芽の時期が来ました。
まだ、芽が動き始めたばかりですが、今なら葉がないので、枝の状態がよくわかります。整枝を行ないます。
Step.4の構想(半分程度)を実行に移します。
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小枝に針金かけをして伏せていきます。強くかけなくても枝が柔らかいため十分です。
枝を丁寧に伏せるだけでも雰囲気は変わります
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枝には、若干強めに針金をかけて、小枝のある位置に合わせて曲を作ります(黄色の線に合わせ)。
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上から見た状態です。
小枝のない枝は、まだ触りません。
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今回の完成図です。
あとは、成長が始まるまで、のんびり待ちます。
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新葉が展開しはじめました。
もう少しの間、自由に伸ばします。
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成長期に入っています。
もう少しの間、自由に伸ばします。
ある程度伸びたら、摘芯と葉刈りを行ないますので、十分肥培しておきます。
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Step.6 整枝(播種後3年目7月中旬)
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だいぶ伸びてきましたので、摘芯と葉刈りを行ないます。
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伸びすぎた枝を剪定し、その他の枝を摘芯、葉刈りを行ないました。
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Step.7 整枝(播種後3年目8月)
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萌芽してきましたが、頂部が強すぎます。
バランスを崩しているので、剪定して抑えます。
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剪定後です。
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過去に頂部を剪定し腋芽から主幹を立てた部分は、どうしても斜めになります。
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針金を強く掛けてまっすぐにします。固まって、太くなれば目立たなくなります。
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Step.8 観賞鉢への移植(播種後3年目8月)
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観賞鉢に植え替えます。
鉢は、地味な色合いの足付きの鉄鉢です。バオバブは、樹姿が優しいので、丸型や小判型の鉢にマッチします。
この樹の場合、鉢上げ時に根の状態から根部分をあまり上げる必要はありませんでした。
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観賞鉢とのバランスを考えて、剪定します。
下の方の枝は、観賞鉢とのバランスから不要になりますので剪定します。
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剪定後の状態です。
今年は、大きな作業はここまでとなります。
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剪定後少し経った状態です。
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Step.9 犠牲枝立て(播種後3年目8月下旬)
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樹の形もできれば、次は樹の勢いを強め幹を太らせます。
このために、(写真では頂部に)犠牲枝を立てて肥培します。
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