[ キットビール表 ] [ Masudaのビール作り ]

SCOTTISH ALE

"OFF-KILTER ALE"

 深い銅色をしたこのビールはこのスタイル特有の幾つかの特徴を持っている:モルト風味と焼き焦がした風味、高アルコール含有量、甘く重厚なボディ。大麦フレークを使うことにより豊かさが生じる。伝統的なランク評価法によると、この醸造品は80シリングスコッティシュエールより少し重く、90シリングスコッティシュエールより少し軽い。スコッティシュエール液体イーストを使うことにより微妙な薫製風味のアクセントがつく。

原料

	モルトエキス:	ブリティッシュ・ライト・バルク・モルト・シロップ	6ポンド
			ムントン&フィジョン ライト・乾燥モルト		1ポンド
	特殊穀物:	イングリッシュ・クリスタル・モルト(粉砕)		1ポンド
			チョコレート・モルト(粉砕)				1/4ポンド
			大麦フレーク						1/2ポンド
	煮込みホップ:	ケント・ゴールディン・ホップ				1.5オンス
	仕上げホップ:	ケント・ゴールディン・ホップ				1/2オンス
	イースト:	エドメ乾燥エールイースト又はスコッティシュ・エール液体イースト
	プライミングシュガー:3/4カップ、 	栓:50個、 	モスリン袋:1

醸造の手引き

 (注意)このレシピでスコッティシュ・エール液体イーストを使うならば、下記の醸造手順を行う少なくとも1日から3日前にイースト培養を始めること。イーストのパッケージに書かれた手引きに従うこと。下記のステップ#5で使用する。

1. 挽いたイングリッシュ・クリスタル・モルトとチョコレート・モルト穀物を漉し袋に入れる。大麦フレークは単独に漉し袋に入れる。2〜2.5ガロン(7.5〜9.5リットル)の醸造用の水を入れた鍋にこの2つの袋を入れる。水を沸騰するまで加熱し、モルト穀物袋を取り出す。この特殊穀物を煮込むのは、完成ビールに穀物味や苦味が残るので、良い考えではない。大麦フレーク袋はさらに10分間沸騰を続けてから鍋を火から下ろして大麦フレーク袋を取り出す。

2. モルト穀物バッグを約1クオート(0.95リットル)のお湯ですすいで、鍋に入れ、残った穀物カスを捨てる。大麦フレーク袋をカップ2杯の冷水で鍋の上ですすぎ、熱を冷まし、鍋の上で袋を絞って濃い液体を搾り出す。搾り滓の大麦フレークは捨てる。

3. 鍋の火から下ろし、ブリティッシュ・ライト・バルク・モルト・シロップ6ポンドとムントン&フィジョン・ライト・乾燥モルト1ポンドを鍋に加える。容器をあらかじめ湯につけておくと、モルトシロップが注ぎやすい。さらに、缶をお湯ですすいで、全てのモルトシロップが鍋に入るようにする。鍋の火を付けて、ワートと呼ばれるこの混合物を沸騰するまでよくかき混ぜる。この時、吹きこぼれが無いように気を付ける。吹きこぼれそうになったワートに冷水をコップ一杯注ぐと、吹きこぼれが防止できる。

4. この時点でケント・ゴールディン煮込みホップを加える。ホップはホップ袋に入れるが、煮込んだ後で漉し袋で漉すならば、そのままバラで入れてもよい。時々かき混ぜながら、約1時間煮込む。煮込み開始の10分後に2カップのワートをとり、カップに入れアルミ箔かラップで封をし、80V(27℃)迄冷まして次の#5の作業で使う。

5. イースト培養基を作る: 乾燥イーストの場合、75〜80V(24〜27℃)の水道水1/2カップ(120cc)にイーストパックの中身を水に振り入れて、少なくとも15分蓋で覆っておき、#4で用意した2カップのワートを加える。蓋で覆って下記の#7で使うために横によけておく。
  液体イーストを使う場合は、イースト・パッケージの説明に従って、醸造の1〜3日前に準備をしておく。膨らんだパッケージを開け、中身を#4で用意した2カップのワートに入れる。

6. ワートを1時間煮込んだら、仕上げのケント・ゴールディン・ホップを入れる。使ったホップを空けた後のホップ袋に入れて、鍋に浸ける。又は直接ホップを鍋に入れてもよいが、その場合は#8の工程で漉す事になる。

7. さらに5分間煮込む。この工程でビールにホップの香りを加える。鍋を火からおろし、蓋をし、ステップ#8へ行く前に約20分間冷ます。

8. 殺菌した醗酵タンクに水を3ガロン(11リッター)入れ、工程#6でホップをそのまま入れた場合は漉し袋を付け、#7の温かいワートを冷たい水の中に漉し入れる。もし必要なら、醗酵タンクの5.5ガロン(20リッター)の位置まで水を追加する。醗酵タンクに蓋をしてできるだけ早く冷ます。

9. ワートが75V(24℃)まで冷めたらイースト培養基を加え、いつものように醗酵させる。初期比重は1.060-1.065。

[ Top ] [ キットビール表 ] [ Masudaのビール作り ]