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INDIA PALE ALE

"RAINY DAY IPA"

英国から遥か彼方インドの大英帝国までの長旅に耐えるように開発された、古典的歴史的なスタイルをもとにしている。多めのホップと高いアルコールの力によって、熱帯気候での数ヶ月の航海に生き残る事ができるビールである。軽いボディながら力強いこのIPAはホップ愛好者の夢である。
原料

	モルトエキス:	ブリティッシュ・ライト・バルク・モルト・シロップ	6ポンド
			マントン&フィジョン・ライト・ドライ・モルト		1ポンド
	特殊穀物:	イングリッシュ・クリスタル・モルト(50-60L)		1/2ポンド
			ミュンヘン・モルト					1/2ポンド
	煮込みホップ:	チノック・ホップまたはコロンバス・ホップ		2オンス
	仕上げホップ:	ケント・ゴールディング・ホップ				1オンス
	ドライホップ:	ケント・ゴールディング・ホップ				1/2オンス
	イースト:	ホワイトブレッド乾燥エールイースト
			又はブリティッシュ・エール液体イースト
	プライミングシュガー:3/4カップ

醸造の手引き

(注意)このレシピでブリティッシュ・エール液体イーストを使うならば、下記の醸造手順を行う少なくとも1日から3日前にイースト培養を始めること。イーストのパッケージに書かれた手引きに従うこと。下記のステップ#5で使用する。

1. 挽いた特殊穀物を漉し袋に入れる。6ガロン(21リットル)の醸造用の水を入れた鍋にこの2つの袋を入れる。水を沸騰するまで加熱し、モルト穀物袋を取り出す。この特殊穀物を煮込むのは、完成ビールに穀物味や苦味が残るので、良い考えではない。(75℃で30分保温するのが良い)

2. 穀物のバッグを約1クオート(0.95リットル)のお湯ですすいで、鍋に入れ、残った穀物カスを捨てる。

3. 鍋の火から下ろし、ブリティッシュ・ライト・モルト・エキス6ポンドとM&Fライト・ドライ・モルト1ポンドを鍋に加える。容器をあらかじめ湯につけておくと、モルトシロップが注ぎやすい。さらに、缶をお湯ですすいで、全てのモルトシロップが鍋に入るようにする。鍋の火を付けて、ワートと呼ばれるこの混合物を沸騰するまでよくかき混ぜる。この時、吹きこぼれが無いように気を付ける。吹きこぼれそうになったワートに冷水をコップ一杯注ぐと、吹きこぼれが防止できる。

4. この時点でチノックまたはコロンバス煮込みホップを加える。ホップはホップ袋に入れるが、煮込んだ後で漉し袋で漉すならば、そのままバラで入れてもよい。時々かき混ぜながら、約1時間煮込む。煮込み開始の10分後に2カップのワートをとり、カップに入れアルミ箔かラップで封をし、80V(27℃)迄冷まして次の#5の作業で使う。

5. イースト培養基を作る: 乾燥イーストの場合、75〜80V(24〜27℃)の水道水1/2カップ(120cc)にイーストパックの中身を水に振り入れて、少なくとも15分蓋で覆っておき、#4で用意した2カップのワートを加える。蓋で覆って下記の#9で使うために横によけておく。

液体イーストを使う場合は、イースト・パッケージの説明に従って、醸造の1〜3日前に準備をしておく。膨らんだパッケージを開け、中身を#4で用意した2カップのワートに入れる。

6. ワートを1時間煮込んだら、仕上げのケント・ゴールディン・ホップを入れる。使ったホップを空けた後のホップ袋に入れて、鍋に浸ける。又は直接ホップを鍋に入れてもよいが、その場合は#8の工程で漉す事になる。

7. さらに5分間煮込む。この工程でビールにホップの香りを加える。鍋を火からおろし、蓋をし、ステップ#8へ行く前に約20分間冷ます。

8. 殺菌した醗酵タンクに水を3ガロン(11リッター)入れ、工程#6でホップをそのまま入れた場合は漉し袋を付け、#7の温かいワートを冷たい水の中に漉し入れる。もし必要なら、醗酵タンクの5.5ガロン(20リッター)の位置まで水を追加する。醗酵タンクに蓋をしてできるだけ早く冷ます。

9. ワートが75V(24℃)まで冷めたらイースト培養基を加え、いつものように醗酵させる。初期比重は1.060-1.065。

10. 瓶詰めのおよそ3,4日前にケント・ゴールディン・ドライ・ホップを加える。ドライ・ホップによって、ビールが特徴ある華やかな香りを持つ。もし発酵にカーボイを使い、リーフ・ホップを使うなら、ホップを二つに分け、別々の布袋にいれて、カーボイ瓶の口に詰まるトラブルを防ぐべきである。瓶から引っ張り出すために糸でホップ・バッグを縛る事を忘れてはならない。

注:残ったホップはチャック付き密封袋に入れて次回の使用の為に冷凍庫に保管する

醗酵の手引き

・ ワートが冷めたら、比重を測定し、記録する。これが初期比重(O.G.)である。この値によって、最終比重やアルコール重量パーセントの目安になる。
・ 醗酵タンクにイーストかイースト培養基を入れる。蓋とエアロックを取り付ける。65V〜75V(18℃〜24℃)の一定温度の所に醗酵タンクを保存する。(ラガー醸造時は下記を見よ)。
・ 1、2日経つと激しい醗酵が始まり、大凡2日間続く。もし2次醗酵タンクを使うなら、この激しい醗酵が収まって、上面の泡の「クラウゼン」がワート水面まで下がってから2次醗酵タンクにビールを移す。
・ 比重計の読み値が目標の最終比重(下記参照)になるまで、ゆっくりした醗酵を数日続けさせる。比重が適正なレベルになったら、ビールが安定したことを確かめる。比重を一度調べ、2日待ってからもう一度調べる。この過程を、2回の読み値が同じになるまで繰り返す。同じならば瓶詰の準備ができた事になる。
・ 醗酵タンクから1カップのビールを取り、プライミングシュガーを加え、シュガーが完全に溶けるまでコンロで加熱する。瓶詰タンクに安定したビールを入れ、プライミングシュガーシロップを十分に混ぜる。
・ 殺菌した瓶にビールをつめる、または樽に移す。瓶に詰めたビールを暖かな場所に2週間保存して、イーストが瓶ビールに炭酸ガスをつめるようにする(樽ビールはもう少し短い時間で良い)。この時点でビールが飲めるようになる。風味とバランスは時間とともに良くなって行く。瓶詰後2、3カ月が最良である。
 

最終比重の計算

・ 初期比重を測定したら以下のようにして最終比重を大雑把に計算できる。初期比重値の下二桁を4で割る。この値を最終比重推定値の下二桁とする。
   例:初期比重=1.040、この「40」をとり、40÷4=10。最終比重=1.010。

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