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AMERICAN LIGHT

"Industrial Lager"

 軽いアメリカン・ピルスナー・スタイルは、米国の一般的な食事の時に酒飲みを満足させ、ビールマニアを引きつける。このレシピでは、市販ビールより少し風味とこくを高めてありながらも、夏の午後の喉の乾きを癒す爽やかさも合わせ持っている。

原料

	モルトエキス:		アレクサンダー・ペール・バモルト・シロップ缶	4ポンド
	特殊穀物:		乾燥・ライス・エキス	1ポンド
	蜂蜜:			240cc
	煮込みホップ:		ハレタウ・ホップ	1オンス
	仕上げホップ:		ハレタウ・ホップ	1オンス
	イースト:		乾燥ラガーイースト又はアメリカン・ラガー液体イースト
	プライミングシュガー:	3/4カップ、 栓:50個

醸造の手引き

(注意)このレシピでアメリカン・ラガー液体イーストを使うならば、下記の醸造手順を行う少なくとも1日から3日前にイースト培養を始めること。イーストのパッケージに書かれた手引きに従うこと。下記のステップ#4で使用する。液体ラガー・イーストは「真の」ラガーイーストであるから、45〜55V(7℃〜13℃)の冷たい気温で発酵させなければならない。冷たい場所を見つけるか、冷蔵庫をひとつ専用に使うことを薦める。

1. 6ガロン(21リットル)の水を鍋に入れ、沸騰するまで加熱する。

2. 鍋を火から下ろし、アレクサンダー・ペール・モルト・シロップ4ポンドと乾燥・ライス・エキス1ポンド(または20オンスのライス・エキス・シロップ)、蜂蜜1カップ(240cc)を鍋に加える。モルト容器をあらかじめ湯につけておくと、モルトシロップが注ぎやすい。さらに、缶をお湯ですすいで、全てのモルトシロップが鍋に入るようにする。鍋の火を付けて、ワートと呼ばれるこの混合物を沸騰するまでよくかき混ぜる。この時、吹きこぼれが無いように気を付ける。吹きこぼれそうになったワートに冷水をコップ一杯注ぐと、吹きこぼれが防止できる。

3. この時点でハレタウ煮込みホップを加える。ホップはホップ袋に入れるが、煮込んだ後で漉し袋で漉すならば、そのままバラで入れてもよい。時々かき混ぜながら、約1時間煮込む。煮込み開始の10分後に2カップのワートをとり、カップに入れアルミ箔かラップで封をし、90V(32℃)迄冷まして次の#4の作業で使う。煮込み開始から40分後にワートチラーを鍋に入れる。

4. イースト培養基を作る: 乾燥イーストの場合、75〜80V(24〜27℃)の水道水1/2カップ(120cc)にイーストパックの中身を水に振り入れて、少なくとも15分蓋で覆っておき、#3で用意した2カップのワートを加える。蓋で覆って下記の#8で使うために横によけておく。
液体イーストを使う場合は、イースト・パッケージの説明に従って、醸造の1〜3日前に準備をしておく。膨らんだパッケージを開け、中身を#3で用意した2カップのワートに入れる。

5. ワートを1時間煮込んだら、仕上げのハレタウ・ホップを入れる。使ったホップを空けた後のホップ袋に入れて、鍋に浸ける。又は直接ホップを鍋に入れてもよいが、その場合は#7の工程で漉す事になる。

6. さらに5分間煮込む。この工程でビールにホップの香りを加える。鍋を火からおろし、蓋をし、ステップ#7へ行く前にワートチラーに冷水を流し妬く25℃になるまで冷ます。

7. 殺菌した醗酵タンクに、#6の冷めたワートを勢いよく流し入れる。もし必要なら、醗酵タンクの5.5ガロン(20リッター)の位置まで水を追加する。

8. イースト培養基を加え、いつものように醗酵させる。初期比重は1.030-1.035。

 

醗酵の手引き

・ ワートが冷めたら、比重を測定し、記録する。これが初期比重(O.G.)である。この値によって、最終比重やアルコール重量パーセントの目安になる。
・ 醗酵タンクにイーストかイースト培養基を入れる。蓋とエアロックを取り付ける。65V〜75V(18℃〜24℃)の一定温度の所に醗酵タンクを保存する。(ラガー醸造時は下記を見よ)。
・ 1、2日経つと激しい醗酵が始まり、大凡2日間続く。もし2次醗酵タンクを使うなら、この激しい醗酵が収まって、上面の泡の「クラウゼン」がワート水面まで下がってから2次醗酵タンクにビールを移す。
・ 比重計の読み値が目標の最終比重(下記参照)になるまで、ゆっくりした醗酵を数日続けさせる。比重が適正なレベルになったら、ビールが安定したことを確かめる。比重を一度調べ、2日待ってからもう一度調べる。この過程を、2回の読み値が同じになるまで繰り返す。同じならば瓶詰の準備ができた事になる。
・ ビールを醗酵タンクからプライミングタンクに静かに移す。プライミングシュガーを加え、シュガーが完全に溶けるように撹拌する。
・ 殺菌した瓶にビールをつめる、または樽に移す。瓶に詰めたビールを暖かな場所に2週間保存して、イーストが瓶ビールに炭酸ガスをつめるようにする(樽ビールはもう少し短い時間で良い)。この時点でビールが飲めるようになる。風味とバランスは時間とともに良くなって行く。瓶詰後2、3カ月が最良である。

最終比重の計算

・ 初期比重を測定したら以下のようにして最終比重を大雑把に計算できる。初期比重値の下二桁を3か4で割る。この値を最終比重推定値の下二桁とする。
   例:初期比重=1.048、この「48」をとり、48÷4=12。
  初期比重=1.048、この「48」をとり、43÷3=16。
  最終比重=1.012〜1.016
ラガー醗酵

  好みによって又は便利さによって、多くの自家醸造者はエールを作る。便利さの要素とは、エール・イースト種は常温で最もよく醗酵する事である。しかし、ラガー・イーストは低温を好む。乾燥ラガー・イーストは、純粋な種でないため、いくぶんエールに似ている。もし、涼しい地下室や予備の冷蔵庫を持っているなら、58V〜68V(14℃〜20℃)の低温でラガーを醗酵したいと思うだろう。液体ラガー・イーストは、45V〜55V(7℃〜13℃)の真のラガー温度でよく醗酵する純粋のラガー・イーストであるため、低温醗酵で最も良い結果が得られる。ラガーは、さらに、「ラガー」工程つまりビールを2次醗酵タンクや瓶の中で非常に低い温度で保存することで、透明度が増し、ラガー特有の澄んだ、すっきりした風味が得られる。

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