いまむら騎手 / 1999年・9月〜12月


9月

 4(土):  キシュウトレビアンで2勝目だあ!!
 3R・キシュウトレビアン。先週からの連闘で小倉の1000m戦に出走してきた。有力馬の除外も相次いで、メンバー的に手薄になっていた。しかも揉まれない外枠、勝つのなら今回以外ないというほどのチャンスだった。戦前、「ハナさえ切れれば。」と今村騎手がコメントしていたように、逃げれれば勝ち負けになると思っていたはずだ。 レースは3番人気だった。そしてゲートイン。スタートは今年1番と言えるほど良いスタートを切って、先手を奪いに行く。このキシュウトレビアンは二の脚が速くて先行できていた馬だったので、好スタートを切った今回、思惑通りハナを奪えた。 3角にかかる頃にはリードが2馬身ほどに広がり、手応えを残したまま4角を回り直線に入った。直線では一旦外からウェーブファルコンが追ってきたが、余力の残っていたキシュウトレビアンは残り200mで突き離し、最後は同じ脚勢になり、リードをそのまま保って押し切った。感動的な初勝利から504日、ついについについに待望の2勝目をゲットした。 今回の勝因は何と言っても抜群のスタートに尽きる。スタートとダッシュ力で楽に先頭に立ち、うまく内に入れてロスのない競馬ができたことにつながった。今村騎手にとって、揉まれた競馬でどう対処するかという課題を残すものの、それをカバーできる競馬ができれば勝てるのだということを証明できたレースだった。

 8Rのココロは惨敗。距離、コースとも不向きだった。
3R・勝利のコメント
 持ち時計はありましたから、今日は馬を信じて乗りました。少し強引でしたが、行き切れたことが大きいでしょう。時計も詰めていますから、よく頑張ってくれました。

 5(日): 1R・カシノロッチに騎乗。スタートは良く、それなりのレースができるかと思いきや馬の実力が今一つ。追走手一杯で全く伸び切れず6着に終わった。
 18(土): 8R・ココロに騎乗。前回2着した阪神ダート・1400mということで6番人気の支持を受け注目された。レースは予想通り後方から進んだが、道中の行きっぷりが悪く、4角でもまだ後方3番手ぐらいを追走。 直線でも鋭い伸びは見られず、まったく見せ場なしの11着に沈んだ。あてにし辛いタイプなのでこの結果も仕方がないところだろう。

10月

 2(土): 福島3R・4歳未勝利、レッグザグローリーに騎乗。しかし全くの見せ場なく10着に敗れた。今村騎手は現在、新井厩舎&中竹厩舎の4歳未勝利担当騎手となっていることが明らかになった。
 16(土): 今週は福島へ行かず京都に滞在。その理由はお手馬・ココロに騎乗するためである。今回は外枠と言うことで、揉まれないこの枠は有利であるように思われた。 しかし、流れが全く向かなかった。先行馬が残る展開では全く出番はない。結局後方ままに終わった。最後の伸びも先行馬よりひと息なのは非常に気になるところだ。 気分屋だからいつ走るか分からないが・・・。
 23(土): 今週も福島へ行かず京都に滞在。土曜1Rのウインルルに騎乗したが、後方ままで全く見せ場なく惨敗した。
 30(土): 京都7R・ココロに騎乗。前走同様ダート1400mの適距離で、末脚が生きる展開が予想され期待していたがスタートでやや躓き、少し離れた最後方からの追走となった。 今回はいつものような外目を通るのではなく内で我慢する競馬を試みた。4角で巧く立ち回ったかに見えたが、前にいた馬を交わして上がって行くコースが取れず後方ままで直線を迎えた。 最後はうまく中を割ってきていたが、ロスの多すぎる競馬で7着が精一杯。馬群の中から抜け出せるレースが苦手な今村騎手にとって、こういった経験をすることで今後に生かされるものと思われる。いや、思いたい!!
 31(日): 前日同様京都7Rに騎乗。騎乗馬は初騎乗となるメイショウチハヤ。道中から外目を追走して、4角では大外へ。最後はじりじり伸びてくるものの前の馬との差は詰まらず5着に終わった。 コースロスの多い競馬のように思えるが、器用とは言えないタイプであり、人気のなかった今回で入着できたのだからまずまずの騎乗と言えそうだ。

11月

 13(土): 福島1R・ソーシャブルランに騎乗。中団に付けたが伸び切れず8着。
 14(日): 福島3R・ニッシンドラゴンに騎乗。初出走と言うことで、行き脚が付かず離れた最後方。最後は一頭交わしたまでの11着に敗れた。
 20(土): 福島8R・ネーハイドリームに騎乗。3番人気に支持されていたが、中団よりやや後方を進みそのまま伸びずの12着に敗れた。
 21(日): 福島12R・メイショウヒグマに騎乗。外枠ということで期待をしていたが、それがあだとなり外々を回る羽目に。結局人気どおりの8着にとどまった。
 27(土): 小倉5R・ソーシャブルランに騎乗。最低人気であったが、内をソツなく回ってこれたため8着に頑張った。この馬なら好走の域であろう。
 28(日): 小倉8R・イダテンリュウに騎乗。スタートから終始最後方。最後までそのままでシンガリの18着に敗れた。

12月

 4(土): 小倉5R・メイショウヒグマに騎乗。後方を追っ付けながらの追走で最後伸び切れず11着に敗れた。
 12(日): 小倉3R・ソーシャブルランに騎乗。中団追走から勝負どころでずるずる後退。7着に敗れた。
 18(土): 阪神5R・障害未勝利にてゼンノペッパーに騎乗。前走は1番人気に推されたほどの馬で期待されたが、今回は付いて回っただけで結局6着に敗れた。うまく飛越させてはいたが、それだけに集中していたのか駆け引きや仕掛けなどを考える余裕はなかったようで、 結局6着に終わった。もう少し前からレースを進めてもらいたかったが・・・。
 19(日): 小倉5R・メイショウチハヤに騎乗。後方追走から徐々に差を詰め、最後なかなかの伸び脚を見せて6着に突っ込んだ。ハイペースで展開が恵まれた感もあった。
 26(日): 1999年最後の騎乗は障害未勝利・ポートビーズ。無事に飛ばしただけの大差シンガリ負け(完走13頭中13着)で締めくくった。むなしい・・・。 でもひとつだけ記録?は残ったようだ。それは2000年からは障害競走の斤量の下限が56kg。斤量55kgで障害競走に騎乗した最後の騎手として永遠に名を残すことはできた・・・と思われる。


騎乗結果&短評
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