いまむら騎手 / 2009年・7月〜9月


7月
 5(日) 阪神 3R 障害オープン メイショウラダック 9着
 序盤から行き脚がついて先団を追走。タスキ過ぎからも前を見ながらの2番手を追走していたが、直線に入るとパタッと止まってしまい一杯に。9着に敗れた。
 ここ2走よりも行き脚はついて、スムーズなレース運びをしていたが、直線では急に失速。レースぶりから阪神は向いていることは再認識できたが、最後の止まり方は連戦の疲れが懸念されるものであった。秋にパワーアップして戻ってきてもらいたい。
12(日) 阪神 3R 障害未勝利 レスポンスシチー 10着
 スタートはマズマズ。最初の障害で行き脚がついて先団に。道中は2番手辺りを追走していたが、勝負どころの3コーナーあたりから後退。最後は一杯になって10着に敗れた。
 飛越は良かったが、最後まで息が持たなかった。こういうタイプは道中で息の入れられる流れになれば先行して押し切れる可能性も。
18(土) 新潟 4R 障害未勝利 トップディアマンテ 1着
 スタートはマズマズで好位に。道中は3〜4番手を追走。向正面で2番手に浮上し、絶好の手応えで前を見ながら進め、抑えながらも3〜4コーナー中間点で先頭。直線では突き離しにかかったが、最後の障害で間歩が合わずスピードダウンし2着馬に詰められたが、最後は平地力の差もありそのまま押し切った。
 完勝。飛越は全体的に安定していたが、最後の障害では大きくスピードダウン。それがなければぶっちぎっていた内容だった。初障害ながら、レースぶりはしっかりしていたし、最後も脚色は衰えなかったことから、クラスが上がっても十分レースになるだろう。久々に重賞クラスのお手馬が現れた予感。
19(日) 小倉 3R 障害未勝利 オートホーク 3着
 スタートで後手を踏んだが、道中で徐々に順位を上げていき、終始好位を追走。勝負どころでやや置かれ気味になったが、4コーナーで盛り返し、最後はきわどく差を詰めて3着に健闘した。
 あのスタートが悔やまれるが、レースぶりは上昇。小倉は意外とタフなレースになることが多く、しかも直線芝ということで、ともにこの馬には向いている。引き続き、次走も期待したいところだ。
25(土) 小倉 8R 小倉サマーJ(GV) マヤノスターダム 6着
 序盤は中団から。タスキ過ぎからは先行集団に。1コーナー過ぎで2番手に浮上し、向正面の2つ目の障害後に先頭。そのまま押し切りにかかったが、最後は失速。直線伸び切れず6着に敗れた。
 積極的なレースで見せ場十分。最後は一杯になったが、内容は濃いものだった。休み明けだったことも影響したか。
26(日) 小倉 3R 障害未勝利 クリスタルドア 10着
 序盤から後方。道中も後方。全く見せ場なく10着に惨敗した。
 馬場云々かかわらずレースにならなかった。
8月
 1(土) 小倉 8R 指宿特別 ニコラシカ 12着
 レースは後方から。最後バテた馬を交わしての12着。
 中央再転入初戦で全く人気していなかったが、それなりには頑張っていた。
 2(日) 新潟 4R 障害オープン アザンクール 7着
 レースはゆったり流れ大きな集団が形成される中、道中はじっくり後方待機。向正面で徐々に進出、直線で中団まで押し上げたが、最後の直線では伸び切れず7着に敗れた。
 向正面で内から差を詰めて前に上がって行った騎乗ぶりはソツのないものであったが、最後は平地力の差が出てしまったようだ。
 8(土) 小倉 3R 障害未勝利 オートホーク 3着
 スタートはやや遅れたが、最初の飛越が巧く離されない位置を追走。道中は外々を回りながらも順位を押し上げ、3コーナーでは3番手に浮上。手ごたえ良くそこから伸びるかと思われたが、直線では伸びきれず2着馬にハナ差の3着に敗れた。
 飛越は上達してきているのが明らかにうかがえるが、最後の伸び脚がイマイチで詰めの甘いレースが続いてしまった。スタートも課題であるが、今の状態ならば勝ち上がれそうなので、サイファで勝ったレースのような、向正面でまくりきっての押し切り勝ちを期待したい。
 9(日) 小倉 3R 障害オープン トロピカルクイーン 落馬
 スタートは普通ぐらい。最初の障害後に真横にすべるように躓いて、その動きに反応できなかった騎手が落馬。
 最初の障害で不利を受けての落馬。不運な結果とともに、今村騎手は左第9肋骨々折が判明。早期復帰を願いたい。
15(土) 小倉 3R 障害未勝利 キクカジュピター 4着
 スタートはマズマズ。序盤は5番手を追走していたが、タスキ過ぎあたりからは突いて行けず8番手に後退。前の馬たちがやりあう展開だったこともあって、最後は前崩れの展開になり、最後は4着まで押し上げた。
 道中はついていけなかったが、最後までレースができたことにより前3頭からは離されたが4着を確保した。3歳馬の初障害で4着は立派。次走はさらに期待できそうだ。
16(日) 新潟 4R 障害未勝利 エイシンインパール 9着
 行き脚がつかず後方から。飛越も雑な面が目立ち前との差を詰められず終始後方の位置取り。最後はやや差を詰めたが、前とは大きく離されての9着に敗れた。
 最後の脚は平地の時から目立っていたが、道中の飛越が雑すぎて差が詰まらないのはいただけない。飛越がしっかりしてくればもう少しはやれそうだが。
22(土) 新潟 9R 新潟ジャンプS(GV) トロピカルクイーン 4着
 スタートは良く、スッと2番手に。道中も逃げ馬を見ながら手ごたえを残しながら2番手を追走。3〜4コーナーで先頭に立ち、押し切りを狙う形。一緒に上がってきたキングアーサーは競り落としたが、内から抜けたエリモマキシムと大外から追い込んできたビコーフェザーに交わされ、ゴール前でもミヤビペルセウスに差されて4着に敗れた。
 この馬のスピードを生かした積極的なレースをして、力を出し切っての4着。見せ場は十分で、オープンはもとより、重賞でも好戦できる手応えはつかめただろう。何と言っても、この馬は別定斤量で1kg損をしている馬なので・・・。前走の汚名は返上できた。
23(日) 小倉 3R 障害未勝利 ニコラシカ 4着
 序盤は中団から進めたが、タスキ過ぎから一気に上がっていって3番手に浮上。向正面では2番手に浮上し、先頭に並びかけ、3〜4角では早目先頭。そのまま押し切りを狙ったが、直線では失速。結局4着に終わった。
 結果的に仕掛けが早すぎた感はあるが、初障害ということを考えれば好内容。障害適性が高いことを示してくれた。
29(土) 小倉 3R 障害未勝利 オートホーク 7着
 スタートは出遅れ、行き脚もつかず最後方から。道中も反応が悪く前についていけず、見せ場のないまま7着に敗れた。
 スタートの出遅れはいつもどおりだが、そのあとの行き脚がつかなかったのは疲れからなのか、道中のレースぶりにらしさが感じられなかった。
30(日) 小倉 3R 障害オープン トップディアマンテ 5着
 序盤から先団につけて、道中は絶好の手応えで3番手をキープ。向正面から徐々に進出し、4角あたりでは抜け出しそうな感じだったが直線で失速。前を捕らえられず、後ろの馬にも差されての5着に敗れた。
 昇級戦でいきなりの1番人気はやや荷が重かったか。オープン勝ちのある馬など実績馬を差し置いての人気だったが、最後はオープンでの経験の差がはっきりと出たようだった。ただ、勝ち馬との差もわずかで、オープンでも十分に戦えることは示しており、経験を積んでいけばかなりやれるのではないかと思わせるレースではあった。次につながるレースではあった。
9月
 5(土) 小倉 3R 障害未勝利 ツアーデフォース 3着
 序盤は中団から進めていたが、タスキ過ぎからは4番手をキープ。前が速いペースで飛ばす中、内で脚をためながら機をうかがっていたが、勝負どころの3角で挟まれて上がっていけず、4角で大外に出さざるを得ない展開に。このロスが響いて、最後は詰め切れず3着に敗れた。
 勝ち馬には完敗の内容だったが、時計的には十分駆けており、休み明けや勝負どころでの不利を考えれば内容は濃いものだった。直線ダートになってもこのレースぶりならば次は勝機だろう。
13(日) 阪神 3R 障害未勝利 キクカジュピター 5着
 スタートはやや出遅れ。だが、道中はスムーズな飛越を見せて中団を追走。順回りの向正面からは前に差を詰めていき、最終障害で前を射程圏に入れた4番手まで浮上し、前を捕らえにかかるも最後は伸び切れず5着に敗れた。
 前走よりも道中はスムーズだったが、最後の脚がひと息だった。後ろの馬に交わされ、尾お逃げして脚が上がっている馬も交わせなかった。出走権は何とか確保したが、次走に不安の残す結果だった。
20(日) 阪神 4R 障害未勝利 トウケイビクトリー 11着
 スタートはやや出遅れ。行き脚もつかず後方から。飛越も不安定で、平地の脚もなく追走手一杯に。結果は大差での最下位入線。
 スタートも良くなかったが、飛越、行き脚ともに悪く、全くレースにならなかった。もう少し経験が必要か。
26(土) 中山 4R 障害未勝利 ツアーデフォース 1着
 スタートはあまり良くなかったが、序盤から先団につける競馬。1周目の4コーナー過ぎからは、逃げるムーンレスナイトをピッタリマークの2番手を追走。1頭マークの状態で最終障害後に2馬身あった差を詰めにかかり、直線入口で空いた内から並びかけ、残り150mぐらいで交わし切り、そのまま押し切る強い内容で障害初勝利を挙げた。
 レース自体は速い流れで、序盤から人気馬をマークして機をうかがっていた。直線で内から抜けたところで勝利が確信。上がりはかかったが、時計的には優秀であり、休養前よりも飛越が安定してきたこともあってオープンでも十分に戦えるレースぶりだった。
27(日) 中山 4R 障害オープン トップディアマンテ 5着
 スタートから先団につけてレースを進め、道中もうまく流れに乗っていたが、最終障害後にやや脚色が鈍り、直線では逆に突き離されてしまった。結局前走同様5着に敗れた。
 道中のレースぶりは1戦ごとに上向いているが、平地力の割には最後に伸びきれないのはレースでのスタミナが不足しているということか。もう一押しが利けば重賞にも手が届きそうなだけに、そのあたりの成長に期待したいところだ。今回も1番人気を裏切る形となったが、やや過剰人気の感も・・・。



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