いまむら騎手 / 2008年・1月〜3月


1月
27(日) 京都 4R 障害未勝利 マンノダイヤモンド 7着
 レースは後方から。それでも中位集団には何とかついていき、最後もマズマズの伸びを見せて半分より上の7着に頑張った。
 昨年末の12月30日に負傷し、今回が今年の初騎乗となった。初障害で平地でも完敗続きのため、レースでは最低人気と低評価だったが、何とか集団にくらいつき、最後は大外からマズマズの伸びを見せて7着まで突っ込んできた。内容的には着順以上に上々で、未勝利なら何とかなるかも。
2月
 2(土) 東京 4R 障害未勝利 ローリーポーリー 1着
 スタートはマズマズだったが、ひとつ目の障害でスッと先頭に立った。その後は無理をせず折り合いをつけながら内で2、3番手で我慢。2周目に入ると余裕の手応えで先頭に立つと、スムーズな飛越を見せてそのまま2馬身ほどのリードを保ち直線へ。直線入口で後続を突き放すと、残り200mでは5馬身ほどのセーフティーリード。最後はわずかに抑える余裕も見せて快勝。今村騎手にとって久々の勝利を飾った。
 初障害とは思えないほどの飛越の巧さで、道中は楽にレースができていたことで最後までしっかりと伸び切れたのが勝因か。もともと、前評判も高く、障害試験も優秀で期待されての入障だったようで、きっちり力を出して勝利に導けた。2周目向正面の3つ目の障害でやや差を詰められた以外はほぼ完璧で、騎乗ぶりもソツがなかったので、全く言うことなしのレースだった。さらにスタミナが強化できれば、重賞に手が届いても不思議ではない。あとは、次走も騎乗できるかどうかだが・・・。
 9(土) 東京 8R 春麗ジャンプS クルワザード 3着
 スタートはマズマズだが、大外枠ということもあって、やや脚を使って5、6番手に取り付く。徐々に内に寄せて、2つ目の障害で最内のポジションに。道中は中団で追走するも勝負どころでやや置かれ気味になり、直線入口ではやや後方に。ただ、これまでのレースと違い、直線で馬群がバラけてからの伸び脚は鋭く、一気に伸びて3着に食い込んだ。
 大外枠の不利は明らかだったが、巧く内に潜り込んで道中はロスなく進められた。ただ、正面の連続障害の3つ目と4つ目で飛越の巧さゆえに前の馬とわずかに接触し、スピードに乗れなかったのは痛かったし、勝負どころでやや挟まれる形となってわずかながら行き場がなくなってしまったのも痛かった。勝負どころで置かれてしまったところから、状態が今ひとつだったことは明らかであったが、それでも最後しっかり伸びてきたことで、スタミナのあるところは見せてくれた。やはり、距離はもう少しあったほうがベストで、次走予定の阪神SJはモタれる面さえ解消してくれれば、使われた上積みもあり、かなり期待できるのではないか。
11(月) 東京 4R 障害未勝利 フサイチオーパス 11着
 序盤から行きたがり、3〜4番手を引っ張りながら追走。危ない飛越もあり、勝負どころで後退。直線では息切れし、11着に敗れた。
 西谷騎手病気による騎手変更。さらに積雪で延期と当初より2日長い滞在となった。レースでは、正面3つ目の障害で落馬寸前のかなり危うい飛越もあったが、全体的に飛越はマズマズ。ただ行きたがるところを見せて、道中でスタミナを消耗し、最後まで息が持たなかった。折り合いがつくようならばそれなりにやれそうだが・・・。
16(土) 京都 8R 淀ジャンプS メジロハスラー 8着
 序盤から置かれることもなく、中団から。終始飛越は無難で、中団前をスムーズに進めていき、勝負どころでも良い感じに上がっていったが、直線ダートがやや合わないのか伸び脚はイマイチ。伸び切れず8着に敗れた。
 馬体重プラス20kgは明らかに重め残り。ただ、飛越は安定していて、飛越面での心配はしなくても良さそうな感じだった。直線ダートが合わなかったこともあるが、周回コースの京都コースでは先行有利&スピード勝負というこの馬に向かない条件が揃っていたので、距離は十分あったが、この結果も仕方のないところか。次は得意の阪神で巻き返しが期待できるが、阪神SJでクルワザードとブッキングしそうで・・・。
17(日) 京都 4R 障害未勝利 ベルベットジャガー 5着
 今回は序盤から積極的には行かず中団に待機。飛越は巧く、スムーズに追走していて、勝負どころでもスッと上がっていったのでオッと思わせたが、如何せん平地力がないので、直線で伸び切れず5着に敗れた。
 レースの進め方はほぼ完璧だったが、追って伸びなかったのは平地力の差というところだろう。最後までしっかりと伸びる脚があれば次にでも勝てそうだが、こちらは成長待ちということになるだろう。
27(月) 園田 9R 金剛山特別(3歳未勝利) フォレストロバリー 6着
 スタートから首を上げて嫌がる素振りを見せていた。道中は後方から進み、4コーナーで外から追い上げたが最後は伸び切れず6着に敗れた。
 地方競馬は10年ぶりの参戦。園田では初騎乗。めったにないことなので期待してみましたが、馬の実力が足りなかったようです。
3月
 9(日) 阪神 4R 障害未勝利 ベルベットジャガー 6着
 前走同様、道中は中団から。先行集団のすぐ後ろを追走、順回りの向正面から徐々に押し上げ、順位を上げて3番手まで浮上。ただ、スピードの乗った4号障害の着地でややつんのめってスピードが落ちて勢いがなくなり、それが最後まで影響して直線では伸び切れず6着に敗れた。
 順回りの向正面で上がっていった時は勝てそうな手応えで進出したが、4号障害の着地で落馬寸前に躓いてまくりきれなかったことが敗因。直線では相変わらずの平地力不足を露呈して伸び切れなかった。飛越、レースの進め方は問題ないので、最後までしっかり伸びるスタミナと平地力がついてくれば未勝利はあっさり勝てそうだ。今後の成長に期待したい。
15(土) 阪神 9R 阪神スプリングJ(GU) メジロハスラー 競走中止
 いつもと同じく後方から進める。レース中盤からは徐々に進出をうかがうも差を詰められない。勝負どころの向正面では追走手一杯の状態。さらに4号障害飛越後に脚元に故障を発症し、最後の直線で競走中止となった。
 馬体を絞って走れる態勢になっていたが、道中から手ごたえが悪く、追走するので精一杯だった。4号障害飛越後に故障を発症。右第2趾関節脱臼で予後不良とのこと。このあとの中山GJを含めて期待していただけに残念です。ご冥福を祈ります。
16(日) 阪神 4R 障害未勝利 ライトニングボール 2着
 スタートはマズマズ。最初のコーナーで先手を奪うと、そのまま先頭でレースを進めた。やや速いペースで逃げていたが、かかっているわけでもなく気分よく逃走。順回りの3コーナーでも2番手以降に4、5馬身の差をつけていたが、最終障害前で差を詰められ2馬身差ほどに。だが直線入口で盛り返し、再び3馬身ほどのリードを取って押し切りを図ったが、最後の坂でやや一杯に。最後はトーセンエタニティに差されて2着に敗れた。
 休養前の前走でも、前で引っ張って頑張っていたように、馬の気に逆らわず先頭でレースを進めたことが好結果を生んだ。ややハイペースのレースでも最後まで踏ん張っていたのはレース慣れによるスタミナがついてきた証拠であり、次走さらに上積みがあれば、あっさり逃げ切り勝ちという可能性は高い。
22(土) 阪神 4R 障害未勝利 ヘキレキ 7着
 レースは中団から。飛越は無難だったが、勝負どころからペースが上がるとついて回るのが精一杯となり、最後は脚が上がって7着に敗れた。
 初障害のときの先行してからの粘りがなくなってきているのが現状。年齢的にも衰えてきたのだろうか・・・。
29(土) 阪神 4R 障害未勝利 チェスナットマン 2着
 レースは中団から。序盤では1号障害の飛越は怪しかったが、マズマズ安定した飛越でレースを進め、タスギ過ぎから外を回って進出。向正面で4番手に浮上したが、8号障害で躓いてスピード落ちて、勝ち馬との差が開いてしまい、結果的にはそれが尾を引いて最後よく差を詰めたものの2着に敗れてしまった。
 飛越自体はやや高く、雑なところもあるが、それでも2着したのは力をつけてきている証拠だろう。平地には早々と見切りをつけて障害入りしたわけだが、1戦ごとの力をつけており、今後が楽しみになってきた。今村騎手のお手馬の中では現在一番将来性がありそうに思うので、次走はあっさり勝ってもらいたい。秋は大きいところまで。



騎乗結果&短評
TOP