いまむら騎手 / 2007年・1月〜3月


1月
 8(月) 京都 4R 障害未勝利 ヘキレキ 8着
 スタートは良く、スッと先団につけられた。1周目で3番手に浮上し、余裕を持って追走していたが、水濠で大きく水しぶきが上がりややトモを落としてからはやや手応えに余裕がなくなり、勝負どころからは早々とムチが入る展開。直線では全く伸びず後退し、大きく離れた8着に敗れた。
 メンバーにも恵まれ、堂々の1番人気に支持されていたが、水濠でトモを落としてからはリズムが悪くなってしまった。勝負どころから全く動けなかったのは太め残りだったことも影響していたのかも。あとに脚元の故障が判明・・・。
14(日) 京都 4R 障害未勝利 ポジションワン 落馬
 スタートでやや遅れ後方から。いつものスピードが全くなく、後方でついていくだけの競馬。さらに最終障害で落馬。
 レースでは全く精彩を欠いていた。落馬して外傷性右前浅屈腱不全断裂により競走能力喪失という残念な結果だったが、道中ですでに故障を発症していたのかも。
27(土) 京都 4R 障害オープン ベルゲン 13着
 前走よりスタートはマシだったが、道中は中団から。昇級戦ということで追走手一杯となって勝負どころで後退。ブービー負け。
 序盤は中団を進んでいたが、あまり手応えは良くなかったように見えた。最後は力の差もあるが、飛越の巧さで勝負するこの馬にとって、スピード優先の京都は不向きに感じた。阪神や中京ならばもう少しやれそうだが・・・。
28(日) 京都 4R 障害未勝利 アウトオブサイト 6着
 スタートで出遅れ。それでも前を追いかけていく気性からハナに立つ展開。先頭に立ってからはスムーズに進めていたが、最終障害で並びかけられてからは余力が残っていなかった。6着敗退。
 今回のレースは、馬が横を向いていた時にゲートが開いたことによる出遅れがすべて。最後も大きくバテたわけではなく、勝ち馬からも離されてはいないので、普通にレースができれば巻き返してくれるでしょう。
2月
 3(土) 東京 8R 春麗ジャンプS クルワザード 2着
 最内枠から好スタートを決めてスッと好位へ。序盤は2〜3番手を進んでいたが、道中は最内でマイペースを貫いて4〜5番手から。2周目の向正面でペースが上がった時はやや置かれ気味になるも離されず追走、直線でも内にもぐりこんでジリジリと差を詰め、残り100mで2番手に浮上、最後はコウエイトライに迫ったがクビ差とどかず2着でゴール。
 枠順も良かったが、好発から楽に先行でき、スムーズにレースを運べたことが好走の要因だろう。ぴったり3300mを走らせたソツない好騎乗もあり、強敵相手のここで2着に入ったことで今後がかなり楽しみになってきた。なかなか未勝利を勝てなかったが、今村騎手が騎乗してからは底を見せておらず、騎手との相性の良さをうかがわせている。もちろん馬自身も力をつけてきており、距離延長についても前走で克服済みというか、むしろ歓迎材料で重賞戦線でも互角の戦いが期待できそうだ。
10(土) 京都 8R 淀ジャンプS タニノエタニティ 10着
 道中は中団よりやや後ろに位置してレースを進めていたが、レース中盤からは追走手一杯となり、最後はバッタリと脚が止まってしまい10着に敗れた。
 京都巧者ということで期待していたが、飛越が雑で前との差が詰まらないまま、逆に最後は一杯になってしまった。平地力があっても飛越が雑な馬は今村騎手とは合わないのかも。連闘の疲れや年齢からくる衰えも否めないが。
11(日) 京都 4R 障害未勝利 アウトオブサイト 2着
 スタートはマズマズ。最初の飛越でスッと先頭に立ってハナに立つ絶好の展開となったが、初障害のエドモンダンテスに絡まれてかなり速い流れでレースが進んだのは大きな誤算。それでも2周目の3角で競り落とし、早めに差を広げて押し切る展開へ持ち込んだが、最後は平地力で上回るマイクラリネットに残り100mで交わされて1馬身差の2着に敗れた。
 スンナリ逃げられれば、前走のようなことはないと思っていたが、今回の2着は非常に内容の濃いものと言えるでしょう。かなりのオーバーペースであったため、上がりタイムがかなりかかっているにもかかわらずレコードでの決着を最後まで踏ん張っていたのだから、負けて強しの内容であり、次もかなり期待ができそうだ。と言うか、普通にレースができれば逃げ切ってくれるはずだ。
18(日) 京都 4R 障害未勝利 アウトオブサイト 1着
 スタートはなかなか良く、最初の障害も巧かったが、内の馬が速くハナに立てない展開。それでもいつもほどムキに前を捕まえにいく素振りは見せず2番手でじっくり折り合った。道中は水濠障害でややトモを落として水しぶきが上がったが、それ以外は飛越が実にスムーズ。ただ、勝負どころの2周目3コーナーではやや手応えが怪しく、3番手に後退したが、最後の障害を飛んでから前2頭を捕らえて直線入口で先頭、残り200mで完全に抜け出す展開となった。しかし最後は脚色がやや一杯になり、ポートエレガントに詰め寄られたが何とか押し切った。
 今回は不良馬場ということもあり、スタミナ温存ということもあり無理にハナを主張しなかった。馬もこれまでと違って2番手でじっくり我慢ができていたのは今後に向けての好材料。ただ、不良馬場にしては今回も速い流れになったこともあり、2周目の3角では手ごたえが怪しく、直後にいたダイタクソニックに交わされて3番手に後退した時はダメかな?と諦めかけたが、最終障害飛越後に前2頭を交わしていく脚が残っており、直線入口で先頭に立って抜け出してきた。 最後の残り200mで一気に詰められたのにはヒヤッとしたが、何とか押し切ってくれた。
 連闘ということで、先週よりもややスムーズさが欠けたところもあったが、逃げ一手ではなく、2番手で折り合えたのは大きな収穫。もう少し最後の脚がしっかりしてくれば、オープンでも何とかやれそうに思う。
 また、今回がお世話になった山本調教師の馬での最後の騎乗となること濃厚であったため、最後に恩返しができたのではないだろうか。昨年は恩返しを失敗していただけに、リベンジを果たしたと言って良いだろう。
25(日) 阪神 4R 障害未勝利 メジロハスラー 4着
 序盤は中団うしろにつけて追走。やや行き脚はついていなかったが、タスキあたりで前の集団に取り付く。順回りになり前を追うもなかなか差を詰められなかったが、最終障害後に前3頭の直後まで押し上げ、直線で伸びかけたが残り200mで前3頭と脚色が同じになり、4着に敗れた。
 前走より前につけられたことによって、差のない4着と内容もかなり良化した。ただ、タスキ過ぎから外々を回ることとなり、そのロスがわずかに影響したかも。7着→4着のパターンはサイファと同じ流れなので、次は1着といってもらいたいところだ。
3月
 4(日) 阪神 4R 障害未勝利 ニシノウラシマ 11着
 スタートは良かったが、飛越が高く中団まで後退。その後も全体的に飛越が高く、スピードに全く乗り切れない。そこでスタミナを使い勝負どころで一杯になる最悪の展開。12.2秒差の11着に惨敗した。
 初障害。飛越が高すぎる。障害競走向きの飛越ではなかった。2つ目の障害で今回諦めたというのが本音。現状では苦しい。
24(土) 阪神 4R 障害未勝利 メジロハスラー 1着
 スタートは普通で、これまで同様、あまり行き脚がつかず後方からのレースとなった。道中は内をロスなく追走し、タスキ過ぎからは外々を回っていたが、ここ2走よりも行きっぷりが良く、向正面で3番手集団まで浮上し、最終障害で前2頭に並びかけた。最後の直線では突き抜けるかの勢いだったが、内のパルティアシチーが最後まで食い下がり、最後はクビ差競り落とした。
 レースぶりは前走と変わらなかったが、早目に先頭に立つ展開となったことで、この馬の持ち味であるスタミナが生きたように感じた。切れる脚はないが、長くいい脚が使えるタイプで、直線芝の方が向きそうに思う。あと、距離は伸びても大丈夫というか、距離延長で力を発揮できそうな印象さえある。ただ、京都や東京ではスタミナ派のこの馬としては苦戦しそうに思うのだが・・・。
25(日) 中山 4R 障害未勝利 グラスファイター 競走中止
 スタートはまずまず。最初の障害を飛んでから行き脚がついて大外から先頭まで踊り出たが、1周目の向正面竹柵障害手前で競走を中止した。
 馬自体は左寛跛行ということで、軽度の故障であったことが何より。力のある馬なので、復帰後も期待したい。ただ、今村騎手にとって今年は不運続きである。チャンスが大きかっただけに残念だった。



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