いまむら騎手 / 2006年・1月〜3月


1月
14(土) 京都8R 牛若丸ジャンプS ブルーアルパイン 3着
 スタートは若干遅れ気味。前走気分よく行かせ過ぎた教訓を生かして道中は中団よりやや後ろを追走。2周目の1コーナー過ぎから先団を追いかけて上がって行こうとするも前が壁になって動けず、向正面で集団から抜け出してからは前を懸命に追ったが、その時の差を最後まで詰めることができず3着に敗れた。
 前走でオープンでも十分に通用するだけのスピードを存分に見せてくれたため、序盤は無理をせずじっくりと進めることができた。2周目に入ってから進出を開始したが、他馬が馬場に脚をとられて脱落していく馬の集団にもまれて、そこを抜け出すのに時間がかかってしまい、3〜4コーナーではいい手応えで前を追って行けていたが、 不利なく進めた前の馬との差は大きく、最後までしぶとく伸びていたものの、3着までにとどまった。重馬場を全く苦にしなかったことと、4着以下に決定的な差をつけたことはこの馬の今後に期待を抱かさせてくれるものであり、展開に恵まれなかったことを考えればもっとやれそうに思う。次走ももちろん期待大!
15(日) 京都4R 障害未勝利 ルポルタージュ 6着
 前走とは違い、スタートから行き脚がついて4、5番手。1周目は実にスムーズに進めていたが、2周目に入ってペースが上がるとついて行くだけの感じになり、前との差を広げられて最後も伸び切れず6着に終わった。
 障害2戦目。前走は飛越ごとでスピードが落ちていたが、今回は着地もしっかりしていて飛越力は上がっていたように思う。最後は息が上がってしまったが、レース慣れしてくれば未勝利脱出はできそうだ。お手馬のロマニスタが2着と好走したのが悔しいところだが。
22(日) 京都4R 障害未勝利 テンエイゴールド 9着
 スタートはマズマズで好位に付けてレースを進めていたが、ペースが上がった向正面から徐々に置かれ出し、最終的には10着に敗れた。
 再入障。前回より少しはレースぶりがマシになったような気もしたが・・・。使い続けていけばもう少しはやれそう。
23(月) 中山4R 障害未勝利 シルクトラベラー 10着
 後方に置かれていったところまでは確認できたが、そこからは不明。最終的には惨敗。
 前走は巻き込まれて落馬という結果だったが、今回は完走はしただけという結果に終わった。次走に期待は・・・辛いかも。
2月
 4(土) 東京8R 春麗ジャンプS ブルーアルパイン 2着
 スタートはいつもよりマシ。無理をせずじっくり中団を追走。いつもどおり飛越は実にスムーズで全くバランスが崩れない。2周目に入り、中団外でテイエムドラゴンをマークする形となり、3角で先に動いて先団を捕らえ、直線入口で先頭に並びかける横綱相撲のレースを見せたが、残り200mで外からアインオーセンに一気に差されてしまい、最後は2着に敗れた。
 実績馬有利の別定SSSオープンということで、無敗の大障害馬・テイエムドラゴンの参戦などレベルの高いメンバー構成だったが、レースぶりは全く見劣ってなかったどころか、最後は出し抜けを食らった感もあるので、内容的には一番強いレースをしていたようにも思う。このメンバーで互角以上に戦えたのは大きな収穫で、重賞戦線でも決して見劣る器ではないことを十分に示してくれた。
 障害入りして5戦、この馬の持ち味は飛越の巧さ。着地でのバランスも全く崩れないので、飛越で全くスピードが落ちず、余裕を持ってレースができることが一番の武器である。スタミナもマズマズあり、折り合って行ければ距離が伸びても大丈夫だろう。最後伸び切れないのは平地力で見劣っているからであるが、年齢的にも血統的にもまだまだこれからの馬。成長次第では大きいところも狙えそうで夢は広がるばかりだ。もちろん、今年注目の一頭!
 5(日) 東京4R 障害未勝利 マルブツトルネード 10着
 スタート良く、飛越もスムーズで先手を奪ってレースを進めた。道中も良いペースで行っていたが、2周目の向正面でペースを上げてからはわずかながら飛越が雑になり、最終障害まで先頭をキープしていたが直線でバッタリ失速。10着に敗れた。
 障害3戦目。序盤は実にスムーズにレースを進めていたが、前走からやや間隔が開いていた影響か、勝負どころからやや脚色が鈍ると、直線で一杯になり後退した。見せ場は作れたので、使われての上積みとうまく息が入る展開になってくれればチャンスはありそうだ。
11(土) 東京4R 障害未勝利 ビッグファントム 2着
 スタートはまずまず。最初の2つの障害はやや慎重に飛んで着地のバランスが良くなかったが、飛越後のスピードがあり、飛越慣れしてきた正面の連続障害で内からスルスルと2番手まで浮上した。それからも安定した飛越を見せ、最終障害手前で先頭に立ち、逃げたサマードレスを振り切ったが、直後で虎視眈々とレースを進めていたフューチャギャングに直線で一気に抜けられ、最後は10馬身ちぎられての2着に終わった。
 初障害だったが、飛越後のダッシュが良く、飛越に慣れてきたところからは飛越ごとに前との差が詰まる理想的な飛越ができるようになってきた。スピードが上がった勝負どころからも飛越にあまり乱れはなく、うまくレースを進められたが、最後は初障害ということもあって伸び切れなかった。勝ち馬には差をつけられたが、2着はしっくりとキープできており実力を示すことはできた。 レースセンスも良く、次でアッサリ勝ちあがれそうだ。
19(日) 京都4R 障害未勝利 シルクトゥルーパー 落馬
 スタートはマズマズで最初の飛越で4、5番手につけ、ややかかり気味に上がっていき、向正面では先頭に並びかけるレースぶり。飛越もマズマズだったが、3コーナー手前の障害で踏み切りが遠くバランスを崩して落馬・・・。
 初障害で飛越は悪くはなかったが、3コーナーの6号障害では踏み切りが遠すぎた。人馬ともに無事なのは何よりで、馬自身も最後はもう一度盛り返す脚を見せており、スタミナ的にも大丈夫そうで、次走に改めて期待したいところだ。
25(土) 阪神4R 障害オープン ブルーアルパイン 1着
 スタートがやや遅れ気味なのはいつもと同じ。飛越はいつもどおり巧かったが、いつもより後方からレースを進めていた。タスキ過ぎでもまだ先頭から離されていたが、向正面で徐々に進出。前にいた人気馬が落馬するアクシデントが続く中、最終障害手前で一気に内をすくって2番手に浮上。直線入口で先頭を行くマルハチマラネロを捕らえ、直線ではジワジワと差を広げて引き離し、3馬身半差の快勝劇を演じた。
 前走がやや早仕掛けだったこともあってか、後方からじっくりと進めていたが、タスキ過ぎでもまだ後ろから4頭目の位置取りで、順回りの向正面でも差が詰まらず惨敗かも?と思わせたが、人気馬の相次ぐ落馬と最終障害前で内が開いて一気に進出できたことなどもあり、勝負どころで一気に浮上。直線では後ろとは大きく差は広げられなかったものの、3馬身差の快勝で見事1番人気に応えてのオープン勝ちを果たした。 前走のあのメンバーで2着に頑張れた実力はやはり本物で、この相手ならば力が一枚上だった。確かに運もかなり味方したが、完勝だったことには変わりはなく、今後に大きな希望の広がる1勝と言えそうだ。

 これが今村騎手にとって今年の初勝利。阪神開幕日のオープンでの初勝利は去年と同じ。つまりはこのレースを連覇したことになる。未勝利馬にも手ゴマがそろい、昨年以上の成績を期待したい。重賞制覇&年間10勝で「優秀騎手賞」を目指してもらいたい。
3月
 4(土) 阪神4R 障害未勝利 マルブツトルネード 7着
 スタートはあまり良くなかったため後方に控えての競馬。飛越は無難で追走も無理をしているわけではなかったが、しかし前を一気に追っていく脚もなく、順回り向正面の勝負どころからジワジワ差を詰めるのが精一杯。最後伸び切れず7着に終わった。
 連闘後で転厩初戦。条件的にも苦しかった。2走目のように気分よくスイスイ行かせることもなく、じっくり追走。そのため最後まで脚は使えていたが、前を捕らえるまでは行かなかった。とは言え、着順ほど負けておらず、次はひそかに期待したい。
11(土) 阪神9R 阪神スプリングジャンプ メジロアービン 12着
 スタートは普通だったが、飛越ごとに行き脚がつかず最後方からの競馬。道中もついて行くことができない状況で、結局最下位入線。
 桶狭間を勝ったときの強さが全く感じられないのはここ数走と同じ。もともと気分屋なところもあったが、さすがに年齢による衰えが顕著のように思う。昨年ほど派手ではなかったが、今年も離れた最後方から、全く見どころなしの競馬となってしまった。
18(土) 阪神4R 障害未勝利 マンオブレジェンド 9着
 スタートから中団やや後ろを追走。終始その位置をキープ、上がっていく脚もなく最後までそのままの順位でゴールした。
 休養明けの一戦。休養前の成績がさっぱりだったので、全く人気がなかった割には頑張ったように思うが・・・。
19(日) 中山4R 障害未勝利 ポジションワン 4着
 スタートまずまずで、最初の障害はやや外に飛越をしていたので、進路妨害とかを気にしたほどだったが2つ目からはスムーズで3番手を追走。それからも手ごたえを残しつつの追走で、2周目の向正面で2番手に浮上、最終障害で先頭を捉えるかに思えたが、そこからがさっぱりだった。最後は脚色が一杯になり4着に敗れた。
 初障害。試験は斜飛で2度落ちていたので飛越がやや不安だったが、最初の障害でやや外へ飛んでいた以外はそれなりに矯正はされていたようだった。しかし、平地では短距離戦で活躍していたこの馬にとっては中山のバンケットは苦しかったか、最後はスタミナ切れ。 初障害を考えれば次走での上積みもありそうで、スタミナ次第では最後まで踏ん張り切るレースができそうに思う。
25(土) 阪神4R 障害未勝利 ドローアウター 12着
 スタートは普通。最初の障害はマズマズでスッと2番手につけたが、ややかかり気味。正面で控えたところ一気に後退。後方まで下がってしまい、最後まで全く順位を上げることなく12着に敗れた。
 正面での3連続障害で一気に後退。そんなに飛越でバランスを崩したとは見えなかったが・・・。のどが弱いそうです。



騎乗結果&短評
TOP