いまむら騎手 / 2005年・7月〜9月


7月
 2(土) 阪神3R 3歳未勝利 グランドヘリオス 11着
 距離延長ということで、スッと4番手につけて終始レースができたが、勝負どころで手ごたえが悪くなり、直線入口で後退。全く伸びなく11着に敗れた。
 ダートの中距離ならばマズマズ追走はできるが、距離がやや長いのか踏ん張りが利かない。これからも苦戦は続きそうだ。
 2(土) 阪神4R 障害オープン ライジングフェイス 8着
 前走同様、マズマズのスタートから好位を追走。飛越も問題なく、そんなに手ごたえは悪くもなかったが勝負どころで追走が苦しくなり後退。8着に敗れた。
 休み明け2戦目。馬体もマイナス4kgで若干は絞れたが、まだ太い。レースも前走と同じようなものとなったが、絞れてくればもっと行き脚もつきそうで、一変があっても不思議でないのだが。
 3(日) 阪神4R 障害未勝利 オースミダイヤ 2着
 前を見ながらの4、5番手を追走。ロスなく内ぴったりを回ってレースをしていたが、3コーナー過ぎの勝負どころで内が開かずやむを得ず外へ。直線では4頭の大外から抜け出しを図ったが、最内ぴったりを回れたテイエムキャットが最後までしぶとく食い下がり、結局クビ差まで詰めるにとどまった。3戦続けての2着。
 レース振りとしては、ここ2走の2着の経験を糧にして前を見ながらの4、5番手追走。勝負どころでは外を回らざるを得ない展開となって、直線では大外から2頭は競り落としたが、最内の馬まではクビ差届かなかった。結果的に3戦続けての2着だったが、着差も詰まり、内容としては一番だった。もう一押しが利けば・・・というか、あとは運が向けばといったところか。次こそは!
 9(土) 阪神4R 障害未勝利 フジタカローズ 7着
 前8頭が一団で進む中、何とかその集団の後方を追走。しかしタスキ過ぎでペースが上がるとついていくのが精一杯となり、最後もやや一杯気味で伸びず7着に敗れた。
 障害転向後のレースとしては一番見せ場は作れていたが、飛越でスピードに乗らず、勝負どころからはついていけないのが現状。年齢的にもここまでのような気はしないでもないが・・・。
10(日) 阪神3R 3歳未勝利 ミスタージェイド 2着
 スタートは良くも悪くもないものだったが、行き脚がついて4番手まで押し上げての追走。4角で前を射程圏に捕らえて直線は大外へ。圧倒的1番人気のスナークサンドリーの外から差を詰めて一騎打ちの形に持ち込み、最後は1/2馬身差まで詰め寄ったが届かなかった。しかし、価値のある2着。
 2走目でマイナス2kgの馬体。若干余裕はありそうだが、前走よりは馬体も引き締まりムードは悪くなかった。行き脚がついて4番手を追走。ややかかり気味のようにも見えたが、特に問題はなかったみたいで4角は外へ。直線も外から伸び、最後は勝ち馬に詰め寄ったがわずかに届かなかった。良化途上での2着は、次走へ大きな希望を持たせるものである。 が、今回の勝負を分けたポイントは4角から直線入口でのコースどり。前走内で包まれて力が出せなかった反省もあって、スムーズにレースを進めるために外へ出したということに関してはベストの騎乗であったが、勝ち馬を内に閉じ込めてソツのないコーナリングができればあるいは・・・とも思わせてくれた。自分としてはそこまでキツい騎乗を望んではいないが・・・。 今村騎手らしくないし・・・。
17(日) 小倉4R 障害未勝利 ドールキャッスル 落馬
 スタートも良く好位から進めるも、飛越が雑でスピードが落ちてしまう。それでも何とか積極的に前についていったが、順周りの向正面1つ目の障害で大きく躓いて後退、2つ目でバランスを崩し落馬。
 行き脚もついて積極的なレースを進めたが、飛越が悪く、障害ごとにスピードが落ちて置かれるという悪い流れで進んでいったが、勝負どころからの飛越はさらに雑。躓いての落馬はなるべくしてなったという感じ。人馬ケガがなかったのが何よりであるが、レースごとに飛越が雑になっているような状況。 一度気分転換を図って、1から立て直してもらいたいところだ。飛越さえまともにすれば、もっとやれるはず。
23(土) 小倉6R 3歳未勝利 グランドヘリオス 12着
 スタートはマズマズで中団で追走していたが、勝負どころで置かれ出して後退。最後はバテずに踏ん張っているものの伸び切れず12着に敗れた。
 スピードでやや見劣り、最後も踏ん張りが利かないので上位進出は厳しい状況。
23(土) 小倉8R 3歳上500万以下 ロードオリオン 15着
 好スタートを切って、外から積極的に先行したものの、向正面で早々と一杯に。息切れ。
 積極的なレースぶりを見せたが、早々と一杯になってズルズル後退してシンガリ惨敗。馬体の成長も乏しく、苦戦が続きそうだ。
24(日) 小倉2R 3歳未勝利 シャイニエンプレス 17着
 序盤から全くついて行けず、見せ場なくブービー大敗。
 レースぶりが全く常識にかかっていない。どうにもならなかった。
24(日) 小倉5R 2歳新馬 ハーベストターフ 7着
 スタートは平均的で、ソコソコ行き脚もついて先行集団でレースを進めたが、コーナリングが拙く外へ膨らみ気味。最後の伸びも案外で7着に敗れた。
 スタートもスピードもそんなに見劣ってはいなかったが、コーナリングと最後の伸び脚がひと息。レース経験を積めばもう少しやれそうではあるが・・・。
24(日) 小倉9R 小倉サマーJ ライジングフェイス 8着
 レースがやや速いペースで流れたこともあり、中団より後ろからの追走。ここ2走同様、勝負どころからの押し上げができず、また最後も伸び切れず8着に敗れた。
 叩き3走目で期待していたが、前につけられずついて回るのが精一杯の状況。オープン昇級後は精彩を欠いている。タイプ的には先行して早め先頭から押し切るのが勝ちパターンではあるが、オープンでは競馬をさせてもらえないのが現状。 一度ぐらい玉砕覚悟で強引に前につけて競馬をすれば、少しは変わってくるかもしれないが・・・。
30(土) 小倉4R 障害未勝利 フジタカローズ 4着
 縦長の展開で中団を追走していたが、前の集団にカラ馬が絡んで行ったりと展開が向き、直線は内からスルスルと抜けてきて4着まで押し上げた。
 道中は目立った動きをしてはいなかったが、やや前崩れの展開もこの馬に向いて、最後は4着まで押し上げてきた。恵まれた面はたしかに多かったが、レースを重ねるごとに内容は良化してきており、相手次第ではわずかだがチャンスが生まれる可能性も。
31(日) 新潟4R 障害未勝利 イイデシャンハイ 9着
 久々の障害戦となったことも影響してか、後方からのレース。前に差を詰めることができず9着に敗れた。
 初障害で見せた軽快な先行力が影を潜め、最後まで全く見せ場がなく後方ままのブービー大敗。2走目で次は変わってきそうだが・・・。
8月
 7(日) 小倉4R 障害未勝利 マツリダボーイ 5着
 レースは前へ行った馬が飛ばして、かなり縦長の展開となり、中団後ろを追走。勝負どころで中位集団からもやや遅れ気味になるが、最後までしぶとく踏ん張って何とか5着を確保した。
 3歳馬で初障害。しかも前がかなり飛ばす展開で、苦しいレースを強いられた。経験馬の前3頭以外は展開による順位の差にも思えるが、最後までしぶとく踏ん張って5着に頑張ったのは収穫。もっと経験を積んでくれば面白い存在になりそうだ。
20(土) 新潟10R 新潟ジャンプS ライジングフェイス 12着
 スタートはマズマズだったが、思ったほど行き脚がつかず後方から。14頭が一団で流れるレースとなったが、なかなか前に上がっていけず、勝負どころで置かれてしまい終了。最後は12着に惨敗した。
 飛越は無難ではあったが、行き脚がつかない。未勝利戦で見せたスムーズなレースぶりが影を潜めてしまっているのはオープンの壁と言うことか。パワーアップして放牧から戻ってきたということだったが・・・。
21(日) 小倉4R 障害未勝利 フジタカローズ 2着
 スタートは普通。序盤は前を見ながらの5、6番手を追走。レース中盤からの順回り1〜2コーナーで押し上げ、向正面では一気に2番手に浮上。まくり合いのような展開となって障害のない3〜4コーナーを3番手で回り切って直線に。最終障害飛越後、前2頭の中から一気に抜け出したが、外から追い込んだダイナミックゴールの急襲に遭い2着に敗れた。
 レースを積むごとに力をつけてきており、勝負どころからの動き出しも早くなってきていた。今回も向正面で流れに乗って2番手に浮上してからのレースぶりは光っていた。特に直線で前2頭を置き去りにした末脚は鋭かった。使い詰めになるが、中1週で小倉戦を使えれば次も必ず勝ち負けになる!
21(日) 小倉12R 3歳上500万以下 ミスタージェイド 6着
 スタートは及第点で、流れに乗って好位追走。ペースは淀みなかったが、それでもやや行きたがる素振りを見せながらの追走。それも影響して勝負どころでやや一杯に。直線では踏ん張るもなだれ込んでの6着に敗れた。
 昇級戦、距離延長と不安な要素が2つあったが、今回の敗因は昇級戦というよりも、距離延長であろう。行きたがるところを見せており、最後もやや一杯であった。二の脚がいい馬で、最後もマズマズしっかりしたレースを見せていた1200m戦がベストだろう。1400mまでならこなせるだろうが。 小倉ならば1000mの方が向きそうだし、1200mの芝でも時計がかかれば案外やれるような気もするが。まだまだこれからも期待できる馬ではある。
27(土) 小倉6R 3歳未勝利 ブルーアルパイン 5着
 スタートはマズマズで外枠から徐々に内に入れての中団よりやや後方を追走。うまく流れに乗せて1番人気馬を見ながらレースを進め、マークしていた馬が動くのに合わせて4角でまくり気味に一気に進出。先頭に立とうかの勢いで直線を向き、前の馬との競り合いに持ち込んだが最後は伸び切れず失速。それでも掲示板を確保の5着に頑張った。
 終始手応えは良さそうな感じだったが、4角で一気にまくって先頭に立ちかけたのには驚いた。最後はやや踏ん張りを欠いたが、見せ場は十分。これからは未勝利戦が減って厳しい戦いになってくるが、脚の使いどころひとつで上位に進出できることは証明できたので、展開が向けばやれるかも。
28(日) 小倉1R 2歳未勝利 ハーベストターフ 9着
 スタートはやや出遅れたものの、行き脚がついて4番手まで押し上げる。しかし、そこで脚を使ったことが影響してか直線でバッタリ。シンガリ負けに終わった。
 スタートで後手を踏んだのが痛かった。コーナリングは矯正されたが、最後まで息が持たなかった。スピードはなかなかのものを秘めているので、レース経験を積めば何とかなりそうな気はするのだが・・・。
28(日) 小倉4R 障害未勝利 オースミダイヤ 1着
 スタートで2馬身ほど出遅れ。しかし、向正面の飛越で差を詰めて中団グループまで進出。タスキ過ぎで4番手に浮上し、正面の3つの障害を過ぎたところで3番手に浮上。前の人気2頭がやや強引なレースをする中、じっくりと自分のペースで追走。3コーナーで先頭に立つと2番手以下を引き連れるような形で最終障害に。 最後の飛越も無難に決め、追ってきたユウワンプラテクトに差を詰められたもののきっちりと押し切って惜敗続きにピリオドを打った。
 わずかな夏休みを挟んでの出走。出遅れたものの、向正面の飛越が巧く前の集団に離れることなく追走できたことで、余裕を持ったレースができた。順周りの向正面の2つの障害で内と外から来られる厳しい展開も全く問題にせず、3コーナーでスパートして先頭に立って押し切りに出た。最終障害で並びかけられたが、飛越の巧さでわずかに引き離してそのまま押し切った。 最後差を詰められたのは平地力の差というところだが、オースミダイヤには着差以上にまだ余裕があった感もあり、完勝と言えるだろう。オープンに入ってどうかだが、飛越も安定しており、展開不問で時計勝負にも対応できることからそんなに大崩れはしないだろう。未勝利勝ちまでに時間がかかったが、今後もまだまだ十分に活躍できる器として期待したい。

 これで今村騎手は今年4勝目。2着の数の差で過去最高の年間成績を更新! 秋に飛躍が期待できる馬もまだまだいるので、未知なる年間5勝、そして更なる領域に向かって期待していきたい。
9月
 3(土) 小倉4R 障害未勝利 スカイメッセージ 8着
 内枠からまずまずのダッシュを利かせて先団でレースを進めた。順回りの1コーナーあたりまではスムーズにレースを進めていたが、そこからペースが上がると追走手一杯に。向正面の障害後の平地で置かれ出し、最後は8着に敗れた。
 3歳牝馬の初障害。期待をかけるのは酷だが、序盤は軽快なスピードを見せていたこともあり、スタミナがつけば何とかやれるかも。
11(日) 阪神4R 障害未勝利 フジタカローズ 3着
 スタートはマズマズだったが、ひとつ目の障害で行き脚がついて最初のコーナーで2番手に浮上。正面の3連続障害もスムーズで、自然とハナに立つ展開となった。その後も軽快な飛越を続け、余裕を持って先頭を走っていた。そのまま行きそうな感じはあったが、3コーナーで一気にタガノキングダムに交わされて差をつけられると、最後までその差を詰められず、またファントムスズカにも交わされ3着に敗れた。
 夏の小倉で力をつけ、前走も惜しい2着だったものの4番人気というやや低い評価だったが、夏の好調ぶりをそのまま出たレースとなった。飛越が巧すぎてハナに立つ展開となり、マイペースでレースを運べたが、その結果ペースが落ち着き、他馬にレースをしやすくさせてしまったのは誤算だった。3コーナーで一気に動かれたところで勢いに差があり、その差を詰められなかった。 時計的にも後半のタイムが早い勝負となってしまい、楽に行けたことが裏目に出た結果と言えよう。
 レースとしては内容は悪くないので、次走の期待は大きい。初障害の時は飛越でスピードが落ちていたが、このレースを見る限り飛越に関しては全く問題はなかったので、後は仕掛けどころとメンバー次第ではないだろうか。
11(日) 阪神8R 3歳上500万以下 クラシックブレード 9着
 無理をせず後方からレースを進める。向正面でジワリと差を詰め、3コーナーから4コーナーにかけて大外から浮上。直線入口で先団まで押し上げて一瞬見せ場を作ったが、直線では伸び切れず最後の坂で一杯に。9着に終わった。
 4コーナーで大外から上がってきた時は一瞬やったかと思ったが、最後は伸び切れなかった。障害練習中とのことで、そこに向けてのレースとしては上々の内容ではないだろうか。
11(日) 阪神12R 3歳上500万以下 ミスタージェイド 11着
 スタートで出遅れて終了。行き脚もつかず、後方ままの11着惨敗に終わった。
 出遅れがすべて。1200mの距離では致命傷。昇級2戦目、実績のある距離・コースと条件的には前走よりかなり好転していたが・・・。力負けでないことが唯一の救いかも。
18(日) 阪神2R 3歳未勝利 シャイニエンプレス 11着
 行き脚がなく後方から。勝負どころから手ごたえが怪しくなり、最終的には11着に惨敗した。
 牝馬限定のレースでこの結果では苦しい。未勝利戦の数もあとわずかで、勝ち上がるのは困難。
19(月) 阪神2R 3歳未勝利 シャイニエンプレス 11着
 マズマズ行き脚がついて中団から。流れに乗ってうまく追走しており、勝負どころで先団に追いついて直線に入ったものの、最後はバタバタ。全く伸びずの12着に終わった。
 前走のように大外からまくっていくレースではなく、正攻法に近いレースをしたのが裏目に出た形。最後は全く伸びず後退し、12着に敗れた。気難しい馬みたいだ。
19(月) 阪神9R 阪神ジャンプS オースミダイヤ 5着
 今回はスタートはマズマズ。そのため行き脚がついて4、5番手の絶好位をキープしてレースを進めた。前半の流れがゆったりしていたこともあり、うまく追走していたが、順回りでテイエムコンバットか動いてからは離されないようについて回るのが精一杯の状況。上がりタイムの早い決着で、最後は息切れ。
 昇級戦即重賞挑戦という厳しい条件だったが、ペースが落ち着いたこともあり、好位をうまく進むことができ、最後一杯になったものの掲示板は何とか確保し、オープンでもやれそうなことを示してくれた。今回のような上がりの早い勝負では平地力の差が露呈されてしまうので、どちらかと言えば展開は向かなかった。 しかし、今村騎手とコンビを組むようになってからは飛越が抜群に巧く、好位をソツなく立ち回れるようになってきたので、もうワンパンチ力がつけば重賞でももっとやれるだろう。今回は馬体減もあり、やや本調子を欠いていたようだったので、次走はもっと期待できるのではないだろうか。
24(土) 阪神4R 障害未勝利 エーケーロイヤル 10着
 序盤から積極的なレースで2〜3番手を追走していたが、タスキ過ぎの順回りから飛越が不安定になり、最後は一杯に。結局終わってみれば人気を大きく裏切る10着に敗れた。
 初障害とはいえ、前走を勝って臨んでいるだけに2番人気に支持されていた。序盤は軽快なスピードを見せていたが、スタミナが切れかかったレース後半からは飛越の着地が不安定でスピードが落ちていき、最後は完全にスタミナ切れとなった。もっと経験を積んで、障害のペースに慣れてくることとスタミナの強化が図られれば、勝ち負けになってくるだろう。
24(土) 阪神7R 3歳上500万以下 シャイニエンプレス 10着
 後方集団からレースを進め、勝負どころで置かれ、最後は一杯になって後退。シンガリ負けに終わった。
 牝馬限定の未勝利戦でも全く勝負にならない馬が、1勝クラスの古馬&牡馬を相手にして通用するわけもなく、実力どおりの結果に終わった。
25(日) 中山4R 障害未勝利 ホーリーオラクル 6着
 道中は中団を追走。飛越は最初の方はやや不安定だったが、2周目あたりからはスムーズ。中団から最後差を詰め、前との差はあったものの6着に頑張った。
 3歳馬の初障害。飛越はやや雑だったが、最後の方は安定してきていた。中団あたりでレースをしていて、最後は差を詰めるしぶとさも見せていただけに、レース経験を積めばチャンスも生まれてくるかも。



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