いまむら騎手 / 2005年・1月〜3月


1月
 9(日) 京都4R 障害未勝利 セフティーフリーズ 12着
 行き脚も良く、先団からのレースとなった。1周目はうまくついて回っていたが、2周目の向正面でペースが上がると追走が手一杯となり後退。前との差はそんなになかったが、着順としては12着の惨敗だった。
 ややかかり気味先行したこともあって、最後の踏ん張りはきかなかったか。落ち着きが出て、うまく息が入るようになればもう少しやれるのだが・・・。着順ほど負けていないので、まだチャンスはあるはずだ。
15(土) 中山4R 障害未勝利 セントラルオーカン 9着
 前と離れた中団からのレースとなったが、最後は差を詰めることができず逆に一杯になり後退。完敗だろう。
 ごちゃついた中団でレースを進めていたが、最後は一杯になり、結局は見せ場を作れず惨敗。
29(土) 京都4R 障害オープン トウケイカントリー 7着
 スタートでダッシュがつかず後方から。飛越はマズマズで、1周目で徐々に差を詰めて先頭まで差のない位置まで押し上げてきた。しかし、2周目に入りペースが上がると追走手一杯となり、最後はやや脚が上がっての7着に敗れた。
 スタートの出遅れは前走同様。1周目の道中はうまく流れに乗っていた感じだったが、勝負どころからは休み明けの影響もあってか置かれてしまい、最後も差を詰めることはできなかった。若干ではあるが落馬の不利もあったような気が・・・。昇級初戦ということもあり、さらに2戦目のキャリアを考えれば仕方のないところで、良化の見込める次走に期待したいところだ。 まあ今回はオープンでもかなり高レベルのメンバーであったので、相手次第では上位進出も可能かも。
2月
 5(土) 京都4R 障害未勝利 ナムラホワイト 8着
 後方4頭を除いて一団の競馬の中、その集団の最後方を何とかついて回ったものの、勝負どころからも差を詰められず、最後はバテた馬を交わすのが精一杯の8着に終わった。
 飛越はマズマズであったが、勝負どころからも差を詰めるには至らず、最後は8着になだれ込んだ。時計的には3分20秒を切ったことでチャンスの目が消えたわけではないが、厳しい。
12(土) 京都8R 淀ジャンプS トウケイカントリー 8着
 スタートはマズマズで中団からの競馬。1頭大逃げを打っていた関係で画面にはほとんど映らなかったので飛越がどうとかは分からないが、中団を追走から伸び切れずの8着に終わった。
 スタートはこれまで2戦よりはマシに出たため、中団につけることができたが、ダイワウインダムが飛ばして大逃げを打ったためペースが速く追走が手一杯の模様。結果的には中団をついて回っただけの感が・・・。
19(土) 東京4R 障害未勝利 オンワードセイハ 積雪で取りやめ
20(日) 京都4R 障害未勝利 エービーシーエース 9着
 中団よりやや後方を進めていたが、飛越がやや雑なところがあって徐々に置かれ出し、最後は伸び切れず一杯に。
 飛越でスピードに乗れず、勝負どころでついていくことができなかった。初障害ということでこれから経験を積めばもう少し上向くとは思うが・・・。
26(土) 阪神4R 障害オープン トウケイカントリー 1着
 スタートでやや出負けするのはいつものことだが、最初の飛越がスムーズで置かれることなく一団に取り付くことができ、正面の3連続障害で内から徐々に差を詰めて、タスキの入口では4番手にまで浮上。順回りに入ってからペースが上がったところでやや置かれ気味になるが、マダンテが一気に動いてペースが乱れたところで他馬がややバランスを崩す中、 大外から一気に押し上げて最終障害では3番手まで浮上。直線入口で前2頭を捉えて外から一気に抜け出し、最後は追い込んできたヤマトフォルツァの追撃をアタマ差凌ぎ切って押し切った。
 今回の勝因は正面の3連続障害で内からソツなく順位を上げられたことと、勝負どころで上がっていけたところだろう。仕掛けどころもピタリとはまり、最後はややヒヤッとしたものの直線での左ムチの連打(5発の後に12発)もきいて、馬が最後まで持ちこたえて押し切ることができた。 今回は完璧に近いレースで、現状でこれ以上を望むのは厳しいかもしれないが、これぐらいのレベルのメンバーならば好勝負になりそうだ。
 ちなみに、今村騎手の障害オープン以上のレースでの勝ちは、中山大障害以来2度目。実質オープン初勝利と言えそうだ。そしてこの勝利で通算20勝の大台に到達した。

 この馬に関して今村騎手自身、「素質は勿論のことですが、一目見た時に電気が走りました」という言葉をいただいているぐらいで、かなりの期待をされている馬。さらに今回は放牧に出される予定だったところを「メンバー弱化と距離短縮でここなら結果が出せる」という自信があったため、今村騎手から先生にお願いして出走に踏み切ったそうで、 これぞまさに思惑通りの結果となったようです。次走は阪神SJへ向かわず、4週目のオープンあたりが有力のようです。(放牧に出る可能性もありますが・・・。)
27(日) 阪神4R 障害未勝利 シャンディムーン 11着
 終始最後方の集団の中でレースを進め、そのままなだれ込んだだけの結果となった。
 完走できてよかった・・・というぐらいかな? 見せ場は全くなかった。
3月
 5(土) 阪神4R 障害未勝利 テンエイゴールド 13着
 スタートから後方を進み、飛越のごとに順位を落としていって、タスキ過ぎからは離れた最後方を追走。全く見せ場なしの最下位入線。
 飛越にばらつきがあり、飛びが慎重すぎるのでレースにならず。かなりの慣れが必要となるが・・・。
12(土) 阪神9R 阪神スプリングJ(GU) ユウフヨウホウ 12着
 スタートから最後方。逆まわりの3角ですでに大きく遅れだし、1頭だけついていくこともできず。完走しただけという全く見せ場なしの大差最下位入線。
 休み明け、他馬よりも重い斤量が敗因というレベルではない惨敗ぶり。全くレースになっていなかった。GT馬が最低人気どおりのレースをしていては、もう終わってしまったとしか言いようがないのか・・・。ホントに一発屋だったということか。
19(土) 阪神4R 障害未勝利 マキシムダッシュ 1着
 スタートはやや遅れたが、スムーズな飛越ですぐさま先頭集団に取り付きレースを進めた。タスギ過ぎでは楽な感じで2番手に浮上。順回りに入ると、単騎逃げていたスリーカルチャーとの差を一気に詰めて、8号障害であっさり捕らえて先頭に立ち、3コーナーで振り切って抜け出すと、3番手以降との差も大きく、最終障害後には完全に必勝体勢。直線入口でさらに後続を振り切ると、残り200mでセーフティーリード。 最後は抑える余裕を見せて6馬身差の圧勝劇を演じた。
 休み明けでも持ち時計が断然で、デキさえまともなら好勝負必至と思っていたが、それにしても強い競馬だった。やや太めの馬体ながら飛越は抜群の安定感を見せ、昨年末のライジングフェイスの勝ったレースの再現を見ているような展開だった。あの時は勝負どころでやや飛越が乱れたが、今回は全くそういったところがなく、最終障害を無事に飛んだところで勝利を確信できるような後続との手応えの違いが感じられた。 6馬身差の圧勝で、時計面も優秀。休み明けでやや太かったことを考えれば、オープンでも通用してきそうだ。今村騎手にとって、これほどの差をつけた楽勝のレースははじめてで、こういった強い馬にめぐり合えればどんどん勝ち星は増えていきそうだ。

 本来は今村騎手のコメントを掲載できればそれにこしたことはないのだが、別の関係者のコメントを翌日に中京でじかにいただけたので、そちらを掲載します。(若干語尾は修正)
−−−昨日のマキシムダッシュ、強かったですねぇ。
合谷助手:「ちょっと太かったけど、未勝利のメンバーならいいレースはできると思っていたよ。」
−−−オープンでも通用しそうですか?
合谷助手:「絞れてくればオープンでもイケると思うとるよ。」
20(日) 阪神4R 障害オープン トウケイカントリー 1着
 スタートでの出遅れは1馬身ぐらいでいつもよりマシだったが、やや行き脚がつかず最後方から。最初のコーナーで3頭ほど交わし、正面の3連続障害後に内にもぐりこんで逆回りの4コーナーで中団まで浮上。順回りの1コーナーでは先団5、6番手の内から前をうかがい、8号障害後の3コーナーで外に出して一気に仕掛けると、前の集団を一気に飲み込んで先頭に並びかけた。 4号障害ではやや踏み切りが近かったが、逆にここでスパートする形となり、3番手以下を引き離す展開となった。最終障害後、内で粘るテイエムコンバットにしぶとく食い下がられはしたが、残り100mで振り切って1馬身3/4差をつけて快勝した。
 前回はメンバーにも恵まれていただけに、オープン勝ちをしたにもかかわらずフロック視されての7番人気という低評価だったが、それを見事に跳ね返しての完勝であった。まず興味はもう1頭のお手馬であるゼンノカルナックに騎乗するのでは?というところだったが、前走勝ちでトウケイカントリーの実力を再認識した今村騎手としては、こちらに騎乗することは妥当の判断であり、結果的にも大正解でした。 速いペースを演出したゼンノカルナックの力も改めて感じたレースでもあった今回、3コーナーで自分から動いてそのまま押し切ったトウケイカントリーのレースぶりは本物と言えるでしょう。同じ条件(コース&距離&クラス)のレースで時計を4.6秒も短縮してのレコード勝ちという結果にも驚かされた。ましてや前走よりも1kg斤量増だったことを考えれば、高い評価をしても良いと思われる。 阪神コースに対する適正の高さもうかがえるが、本格化したと見ても問題ないでしょう。重賞では現時点で9月の阪神JSがベストの舞台となりそうですが、5月の京都JSも流れが向けばかなりの期待をしたいところです。

 んで、今回も中京の3階のモニター(カメラマン席のすぐ後ろ)で3人で絶叫しながら観戦していたわけだが、自分たちは阪神(現地)で応援しなければならないレベルのファンだということをいつも感じてしまうほど・・・。

 いつも思うこと−−−「おれたち、(阪神4Rに一番力を注いでいるのに)何でココ(中京)にいるんだろ?」
26(土) 阪神4R 障害未勝利 ロングポセイドン 10着
 序盤から後方まま。前の集団に取り付くこともなく、そのままゴール。
 完走だけでOKという内容。次走も厳しいか。
27(日) 阪神1R 3歳未勝利(牝) エンドレスハピネス 12着
 スタートはマズマズだったが、行き脚がつかずズルズル後退。4角では最後方まで下がったが、何とか最後しぶとく伸びて12着まで順位を上げた。
 今年初の平地騎乗。ついて回っていただけのレースだったが・・・。



騎乗結果&短評
TOP